外付けHDDに保存している大切なデータをしっかり守るためには、バックアップが欠かせません。このガイドでは、手動でのバックアップ方法に加え、専用ソフトを使った効率的な方法まで詳しく紹介します。ぜひ試してみてください!
外付けHDDは、大容量のデータを保存できる便利なストレージデバイスですが、データを安全に保つためには定期的なバックアップが不可欠です。バックアップを怠ると、予期せぬトラブルによって大切なデータを失うリスクが高まります。具体的にどのようなリスクがあるのか、いくつかのケースを見てみましょう。
ケース1. HDDの突然の故障によるデータ消失
ある日、いつも通り外付けHDDをパソコンに接続したところ、認識されなくなってしまいました。何度か接続し直しても反応がなく、最終的にHDDが完全に壊れていることが判明しました。中には大切なデータや思い出の写真が入っていましたが、バックアップを取っていなかったため、復旧が困難な状況に…
ケース2. 誤操作によるデータ損失
外付けHDDで仕事用のファイルを整理している際に、誤って重要なフォルダを削除してしまいました。ゴミ箱にも残っておらず、完全に消えてしまいました。
上記のようなトラブルを避けるためには、定期的に外付けHDDのバックアップを行うことが重要です。外付けHDDを丸ごとバックアップしておけば、万が一のトラブルが発生した際も、データをすぐに復元できるため安心です。
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では、具体的にどのようにバックアップを取ればよいのでしょうか?次のセクションでは、安全かつ簡単に外付けHDDをバックアップする方法を詳しく解説します。
Windowsの標準機能では外付けHDDを丸ごとバックアップする機能が備わっていません。そのため、手動でデータをコピーする方法や、専門のバックアップソフトを利用する方法を選ぶ必要があります。
ここでは、それぞれの詳細な手順について紹介します。
データ量が少ない場合や、特定のファイルやフォルダだけをバックアップしたい場合は、手動でバックアップする方法が有効です。この方法では、エクスプローラーを使って外付けHDDのデータを別のHDDやSSD、クラウドストレージにコピー&ペーストすることでバックアップを作成します。
1. 「Win」+「E」を押してエクスプローラーを開き、バックアップ元の外付けHDDを開きます。
2. バックアップしたいフォルダやファイルを選択し、「Ctrl」+「C」を押してコピーします。
3. バックアップ先のドライブやフォルダを開き、「Ctrl」+「V」を押して貼り付けます。
この方法は、頻繁にデータの更新がない場合や、一時的なバックアップには適しています。しかし、大量のデータを安全に保管したい場合や、自動で定期的にバックアップを行いたい場合には、次に紹介する専門のバックアップソフトを活用するのが最適です。
手動でのバックアップは手軽ですが、大容量のデータを扱う場合や定期的なバックアップが必要な場合には、専用のバックアップソフトを使用する方が効率的です。AOMEI Backupper Standardを利用すれば、数回クリックで外付けHDDのデータを丸ごとバックアップできるだけでなく、スケジュール設定による自動バックアップも可能になります。
このソフトはまた以下のようなメリットがあります:
1. 外付けHDDをPCに接続し、認識されることを確認してください。AOMEI Backupper Standardをダウンロードしてインストールし、起動します。そして、「バックアップ」>「ディスクバックアップ」をクリックします。
2. 別のバックアップタスクと区別するために、タスク名を変更することができます。「ディスクを追加」をクリックし、ソースディスクとして外付けHDDを選択します。
3. バックアップイメージを保存するバックアップ先を選択します。内蔵または外付けハードドライブ、クラウドドライブ、ネットワーク場所、NASデバイスなど、さまざまなバックアップ先がサポートされています。
オプション:バックアップタスクにコメントを追加したり、圧縮レベルを調整したり、メール通知を設定したりすることが可能です。
バックアップスキーム:フル、増分、差分バックアップの3種類に対応し、用途に応じたバックアップ方法を選択できます。また、古いバックアップイメージの自動削除機能を活用することで、ストレージスペースを効率的に管理できます。※差分バックアップと自動クリーンアップ機能は、AOMEI Backupper Professionalなどの上位版で利用可能です。もっと見る>>
バックアップはデータを保護するための重要な手段ですが、実際にデータが失われたり、別のHDDに復元したりする必要がある場合、スムーズに復元できることも重要です。
ここでは、AOMEI Backupper Standardで外付けHDDのバックアップからデータを復元する手順を紹介します。
1. AOMEI Backupper Standardを起動し、「復元」>「タスクを選択」 をクリックします。
2. 表示された一覧から復元したいディスクバックアップタスクを選び、「次へ」をクリックします。
3. 「ディスク全体を復元」または「ディスク上のパーティションを復元」のいずれかを選択します。今回は外付けHDD全体を復元するため、「ディスク全体を復元」を選択します。
4. 復元先を指定し、「次へ」をクリックします。
※ 復元先のデータは上書きされるため、重要なデータがある場合は事前にバックアップを取ってください。
5. 操作概要を確認し、問題がなければ「開始」をクリックして復元を実行します。
はい、バックアップデータを別のPCで復元できます。ただし、システム関連のバックアップを異なるPCに復元する場合は、AOMEI Backupperの「ユニバーサル復元」機能(有料)を使用できます。
データの重要度や用途によりますが、最低でも1~3世代のバックアップを保持するのが理想です。また、古いバックアップを自動で削除する「バックアップスキーム」機能を活用すれば、ストレージの空き容量を適切に管理できます。
外付けHDDをまるごとコピーしてバックアップを取ることは、大切なデータを守るために欠かせません。特に、万が一のトラブルやデバイスの故障に備えて、定期的なバックアップを習慣にすることが重要です。
今回紹介した方法を活用すれば、初心者の方でも簡単にバックアップを実行できます。AOMEI Backupperを使えば、フルバックアップや増分・差分バックアップ、スケジュール設定など、柔軟なオプションで自分に合ったバックアップ環境を構築できます。
データは一度失うと取り戻すのが難しいもの。大切なファイルをしっかり守るためにも、今すぐバックアップを実行してみましょう!