システムに最適なM.2 SSDを選ぶ！詳細方法を解説

M.2 SSDとは？

M.2はもともとNGFFインターフェースで、Mini-SATAインターフェースベースのmSATA SSDに代わるウルトラブック向けに調整された新世代のインターフェース規格です。現在、M.2のインターフェースサイズは、M.2 2242、2260、2280の3種類が主流となっています。M.2 2280は、主にミディアムハイエンドSSDに搭載されています。

データ転送の共通経路をバスと呼び、M.2 SSDが対応するバス（チャネル）には主にSATAとPCIeがあります。SATAバスはSATA3.0が最も一般的で、理論上の最大速度は6Gbps、このタイプのSSDの理論上の転送速度は600MB/sとされています。PCIeバスはPCIe 3.0とPCIe 4.0が一般的で、レーン数が異なるため、転送速度も異なる場合があります。PCIe 3.0を例にとると、その帯域幅は最大32Gbpsで、このようなSSDの実際の転送速度は1000MB/sを超え、最上位機種のSSDは4000MB/sに達します。

現在、転送速度が最も速いのは、NVMeプロトコルを採用したM.2 SSDです。PCIeバスの低レイテンシーと並列性を最大限に活用し、SSDの読み書き性能を効果的に向上させ、AHCIインターフェースによる高レイテンシーを低減させることができます。次のパートでは、M.2 SSDの選び方について紹介します。

M.2 SSDの選び方

新しいデスクトップPCを組み立てる場合、SATA M.2 SSDではなく、PCIe M.2 SSDを選択することをお勧めします。高性能を求めて、十分な予算がある場合は、PCIe 4.0をサポートするCPU、マザーボード、M.2 SSDを入手することをお勧めします。性能にこだわらないのであれば、PCIe 3.0に対応するM.2 SSDを選択することをお勧めします。

容量。現在市場に出回っているM.2 SSDの容量は、256GB、512GB、1TB、2TBが主流となっています。容量が大きくなればなるほど、同じメーカー、同じモデルのSSDでも価格が高くなります。オフィスワークで使うだけなら、512GBを選べばよいです。ゲーマーや映像制作をする人であれば、1TB以上を選ぶのがおすすめです。同じメーカー、モデルのSSDでも容量が異なると、シーケンシャルリード、4Kランダムリード／ライトの性能、耐久性に差が出るので注意が必要です。

NAND型フラッシュメモリ（粒子）。パーティクルは、そのメーカーの製品に使用されている材料の度合いを表します。一般的にSSDのコストの8割はNANDフラッシュに集中していて、SSDの寿命を左右するだけでなく、性能にも大きな影響を与えます。また、NAND型フラッシュメモリはSSDの記憶媒体でもあり、すべてのデータはそこに保存されます。

現在、市場に出回っているSSDのNAND型フラッシュメモリは、SLC、MLC、TLC、QLCに分類されています。SLCはすでに販売から撤退していて、MLCはあまり市場で見かけることはありません。TLCは現在の主流で、上記2種類の粒子と比べると寿命は短いですが、それでも5年以上は使用可能です。QLCはSATAインターフェースのSSDに徐々に取って代わられつつあり、ローエンド市場の今後の主流となります。まとめると、一般ユーザーはTCLを購入することをお勧めし、予算に余裕があればMLCも検討し、QLCはお勧めしません。

マスターコントロール。マスターコントロールは基本的にファームウェアコードを実行する組み込みプロセッサで、簡単に言えばSSDの頭脳と理解できます。主にコンピュータに接続されたフラッシュメモリクローンの記憶装置を制御します。SSDのマスターコントロールは、オリジナルメーカーとマスターコントロールメーカーの2陣営に分かれます。そして、マスターコントロール市場全体はSMI、Phison、Marvell、Samsungの4大メーカーに独占されています。中でもSamsungだけは、SSDの部品をすべて自社で設計・生産していて、市場最大のSSDメーカーとなっています。

ランダムリード／ライト（4K）。ランダムリード／ライトは小さいサイズ（4KBが標準）の不規則なデータの読み書きです。ご存知のように、システム、アプリケーション、ゲームなどは、数千KBのファイルで構成されています。したがって、SSDの4K読み書き速度は、コンピュータの応答速度やスムーズさに大きく影響し、M.2 SSDを購入する際の重要な参考指標になります。

シーケンシャルリード／ライト。大容量のファイルをまとまった時間で集中的に読み書きする際のドライブの速度を指します。例えば、動画ファイルを読み込んだりコピーしたりする場合、SSDのシーケンシャルリード／ライトの能力をテストすることになります。大容量ファイルを頻繁にコピーする必要がある場合は、転送速度を速め、時間を節約するために、シーケンシャルリード／ライトの速度が速いSSDを購入することをお勧めします。

M.2 SSDは、OSの動作速度やパソコン全体の性能に直接影響を与えます。では、どのようにシステムに最適なM.2 SSDを選べばいいのでしょうか？上記の指標を参照して総合的に評価し、PCIe 3.0とPCIe 4.0に基づいて適切なM.2 SSDを選択する必要があります。

OSに最適なM.2 SSD（PCIe 3.0）

PCIe 3.0を搭載したM.2 SSD（NVMeプロトコル）は市場に数多く出回っていて、メーカーやモデルによって大きな違いがあります。では、お使いのOSに最適なM.2 SSDを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか？次の表を参考にしてください。

容量サイズの異なるM.2 SSDの間では、シーケンシャルリード／ライト、4Kランダムリード／ライト、耐久性に違いがあるため、以下の表では、そのメーカーの1TBのSSDで各指標を比較することにします。

上記の表の比較から、OSに最適なM.2 SSDはSamsung 970 EVO Plusということになります。そこで、PCIe 3.0 M.2 SSDをお探しなら、このクラスでゲーム用に最高のM.2 SSDであるSamsung 970 EVO Plusを入手することをお勧めします。

OSに最適なM.2 SSD（PCIe 4.0）

PCIe 4.0 M.2 SSD（NVMeプロトコル）は、将来を見据えた製品です。まだ主流ではありませんが、その優れた性能は、その可能性を証明しています。また、SSDの性能を重視する方には、間違いなく最適な選択肢です。この製品もPCIe 3.0 M.2 SSDと同様に、多くのブランドやモデルがあり、容量サイズに違いがあるので、以下の表では各メーカーの1TBの製品を基準にして指標を比較します。

上記の表から、OSに最適なM.2 SSDはKingston KC 3000であることがわかります。ということで、PCIe 4.0 M.2 SSDをお探しの方は、同クラスのM.2 SSDの中で最速でもあるKingston KC 3000をお勧めします。

PCの性能を向上させるために、OSをM.2 SSDに移行する方法

マザーボードインターフェースに基づいて、OSに最適なM.2 SSDを選択したら、AOMEI Backupper Professionalのシステムクローン機能を使って、システムを最適なM.2 SSDに移行またはコピーすることをお勧めします。これはPCをより速く動作させ、全体的な性能をより高いレベルに高めることができます。

AOMEI Backupper Professionalは最高のシステムクローンソフトで、数クリックでお使いのシステムをM.2 SSDにクローンでき、システムを再インストールする時間を節約できます。

次に、AOMEI Backupperを使用してシステムクローンを実行する方法を詳しく紹介します。開始する前に、以下のいくつかの準備が必要です：

AOMEI Backupperはデフォルトで使用されているセクターのみクローンするので、クローン先の容量がクローン元のシステムパーティションの使用済み容量と同じまたはより大きいことを確認してください。

システムクローンはパーティションを削除するので、ターゲットディスクに複数のパーティションがある場合、データの損失を避けるために、クローン作業を始める前にパーティションバックアップ機能を使って、重要なデータをバックアップしてください。

AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。

ステップ 1. SSDをパソコンに取り付けるか、変換アダプタで接続し、パソコンに検出できることを確認します。それから、AOMEI Backupper Professionalを起動して、「クローン」→「システムクローン」をクリックします。

ステップ 2. システムの起動に必要なドライブがすでに選択されるので、M.2 SSDをクローン先として選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. クローン完了後、M.2 SSDの読み書き速度と読み込み速度を一層向上させるには、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れます。そして、すべての設定を確認し、問題がなければ「開始」をクリックします。

✍セクター単位のクローン：使用されているかどうかに関わらず、不良セクターや空白セクターを含むすべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じまたはより大きい場合、この機能が利用可能です。

ステップ 4. クローン作成が完了した後、パソコンを再起動し、パソコンメーカーのロゴが表示されると、パソコン／マザーボードのメーカーによって特定のキーを押して、「BIOS」に入ります。矢印キーで「Boot」タブに移動し、M.2 SSDを最初に起動するドライブとして設定し、「F10」キーを押して変更を保存し、パソコンがM.2 SSDから起動されます。

まとめ

この記事では、M.2 SSDとその重要な購入指標を紹介し、最適なPCIe 4.0 M.2 SSDとPCIe 3.0 M.2 SSDを推薦しました。お役に立てば幸いです。

最適なM.2 SSDを購入したら、PCの全体的な性能を向上させるには、システムの移行が非常に重要です。ここでは、AOMEI Backupper Professionalのシステムクローン機能の使用をお勧めします。

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