システム修復ディスクの作成方法【Windows 11/10/7】

システムの問題が発生した場合、システム修復ディスクを作成したいが、その方法が分かりません?このガイドを読んで、Windows 11/10/8.1/8/7でシステム修復ディスクを作成する3つの方法について確認してください。

By @ゆき 最後の更新 2023年10月24日

システム修復ディスクについて

システム修復ディスクは、Windowsが起動できなくなった時に使用する復旧用のツールです。Windows7からOSの標準機能で作成できるようになりました。

※point
システム修復ディスクはWindows REをCDから起動するという目的があります。
システム修復ディスクは光学系のCD/DVDメディアにのみ作成できます。USBメモリなどに直接作成することはできません。
システム修復ディスクは自らがシステムイメージを持っていません。そのため、システム修復ディスクから回復オプションを起動して、パソコンを工場出荷時の状態に復元することができますが、パソコンの内部ストレージのリカバリ領域が必要です。誤ってこれを削除してしまった場合や内部ストレージそのものが破損した場合にはリカバリを実行できません。

システム修復ディスクを作成する理由

Windowsが提供している回復オプションは、システムを以前の状態や設定に戻したり、エラーを修正したりすることができます。

システム起動中にF8を押して「詳細ブートオプション」から「コンピューターの修復」を選択するか、またはシステムが正しく起動しない時にWindowsインストールディスクから起動することで「システム回復オプション」にアクセスすることができます。

「詳細ブートオプション」に「コンピューターの修復」が表示されない場合やインストールディスクを持っていない場合、システム修復ディスクを作成して、そこから起動して回復オプションにアクセスすることもできます。

※まとめ:上述のようにパソコンが正常に起動しない場合やWindows11/10/7の調子が悪くなってしまった場合に、システムを修復するための方法として、システム修復ディスクを使って回復オプションを実行できるようになります。

システム修復ディスクを作成する方法

Windows 7またはWindows 10/11では、「バックアップと復元」機能を使用して、システム修復ディスクを作成することができます。

手順 1. 空のディスクをPCに接続します。

書き込み可能な空のディスク(例えば、CD-RやDVD-Rなど)をパソコンに挿入します。

手順 2. 「バックアップと復元」を開きます。

Windows 10の場合、「スタート」ボタンをクリック→「Windows システム ツール」→「コントロールパネル」を選択します。「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元 (Windows 7)」 をクリックします。

★補足:Windows 7の場合、検索ボックスに「バックアップ」と入力して検索結果から「バックアップと復元」を起動することもできます。

手順 3. 「システム修復ディスクの作成」をクリックします。

「バックアップと復元」が表示されるので、左ペインで「システム修復ディスクの作成」をクリックします。

手順 4. 画面の指示に従ってシステム修復ディスクを作成します。

後は画面の指示に従って「ディスクの作成」 をクリックすれば完了です。ディスク媒体を取り出してちゃんと保管してください。

✿豆知識✿Windows 8/8.1の場合、「バックアップと復元」という名称の機能が用意されていません。Windows 8は新しく追加された「ファイル履歴」→「Windows7のファイルの回復」でシステム修復ディスクを作成できますが、Windows 8.1では、システム修復ディスクを作成できません。 システムの修復用にWindows 8.1はUSBフラッシュメモリや外付けHDDを使って回復ドライブというリカバリメディアを作成できます。システムが起動できなくなる時には回復ドライブを利用してPCを初期状態に戻したり、イメージでシステムを回復したり、スタートアップ修復を行ったりすることができます。 ☞手順の概略:「コントロールパネル」を開き→「表示方法」から「大きいアイコン」または「小さいアイコン」をクリックし→「回復」→「回復ドライブの作成」をクリックします。 ☆関連記事:Windows10で回復ドライブを作成する方法

※注:回復ツールはWindows Server 2012では利用できない。

システム修復ディスクを使用する方法

次はシステム修復ディスクの使い方を説明します。

手順 1. パソコンが正常に起動できない場合、作成したシステム修復ディスクを光学ドライブに挿入します。パソコンの電源を入れて、起動させます。

手順 2. 「Press any key to boot from CD or DVD… 」と表示されるので、いずれかのキーを押します。

手順 3. 回復オプションを表示させ、システムを修復するためにひとつの回復ツールを選択してください。

※ヒント:普段使っているパソコンでは、CD/DVDから起動しないため、BIOS上で読み込み優先順位をCD/DVD等の光学ドライブに変更する必要があるかもしれません。CD/DVDから起動する方法を参考にできます。

システム修復ディスク作成できない時の対処法

しかし、インストールディスクと違い、別のパソコンで作成したシステム修復ディスクが使用できないかもしれません。また「システム修復ディスクを作成できませんでした。パラメータが間違っています。(0x80070057)」というエラーメッセージも表示可能です。こういう時にサードパーティ製ソフトウェアでシステムイメージとブータブルディスクを作成して、起動できないパソコンを修復することができます。

ここでは、AOMEI Backupper Standardの無料バックアップソフトウェアを強くお勧めします。Windows 11、10、8.1/8、7、Vista、XP(32/64bit版)に対応し、パソコン初心者でも簡単に使えます。DVD/CDだけでなくUSBメモリまたはISOイメージファイルを使ってブータブルメディアを作成することができます。任意のPCを起動することができます。なお、ファイル/システム/パーティション/ディスクバックアップを取ることもできます。万が一の時に復元を実行してパソコンを以前の状態に戻すこともできます。

ブータブルメディアを作成する方法は次のとおりです。

▶注:Windows XPの場合、ブータブルディスクを作成するためにAIKのインストールが必要とされます。

手順 1. このバックアップフリーソフトをダウンロードし、インストールし、起動します。

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手順 2. 「ツール」ボタンをクリックして「ブータブルディスクの作成」を選択します。

手順 3. 作成したいブータブルメディアの種類を選択して、「次へ」をクリックします。

※より良い性能を得るために、Windows PEのブータブルディスクをお勧めします。そして、レガシー(BIOS)またはUEFIモードで起動するかを選択します。システムディスクはGPTディスクの場合、UEFIブートモードを選択する必要があります。

手順 4. ストレージデバイスを選択するか、パスを指定してISOファイルをエクスポートします。「次へ」をクリックして、開始します。

ヒント:予期しないシステム障害の場合、「ツール」>「回復環境」でAOMEI Backupper回復環境のブートオプションを有効にすることもできます。これはWin PEに起動し、同様にAOMEI Backupperでバックアップ/復元を実行することができます。この機能はAOMEI Backupper Professionalで利用可能です。

まとめ

Windows 11/10/8/7/XPでシステム修復ディスクを作成する方法は以上です。複数のコンピューターがある場合は、AOMEI Backupperを使用して起動可能なメディアを作成できます。このメディアはWindows 11/10/8/7/XPまたは実行している他のWindowsシステムに関係なく、任意のPCを起動できます。

Windowsサーバーを起動できるようにしたい場合、AOMEI Bacupper Serverをダウンロードすることができます。また、その起動可能なメディアまたは他のストレージデバイスにシステムイメージのバックアップを作成することができますので、起動できないときでも、コンピュータを復元するためにリカバリディスクを起動することができます。

もしパソコンが深刻な状態にある時、リムーバブルデバイスを接続して起動したくないなら、内蔵ハードディスクに回復パーティションを作成することもでき、リムーバブルデバイスなしでパソコンが動作しない時に回復することができます。