Wbadminでスケジュールバックアップを作成する方法

コマンドラインからWbadmin enable backupを使ってスケジュールされたバックアップをどのように設定しますか?毎日、毎週、毎月スケジュールされたバックアップをNAS上の共有フォルダに実行する方法について紹介します。

By @Akira 最後の更新 2023年04月11日

WBadminバックアップについて

Wbadminは、バックアップ向けのコマンドラインで、Windows 7/8/Vista、Windows Server 2008/2008 R2/2012に適用されたツールです。Wbadminは「Wbadmin enable backup」、「Wbadmin start backup」、「Wbadmin stop job」、「Wbadmin get versions」、「Wbadmin start recovery」、「Wbadmin get status」など多くの機能を持っています。Wbadminはサポートしている機能は異なるバージョンのオペレーティングシステムによって異なります。管理者または管理者グループのメンバーではない場合、任意の操作を実行できません。スケジュールバックアップを作成する場合は、「Wbadmin start backup」の代わりに、「Wbadmin enable backup」を選択してください。

説明: Wbadmin enable backup:毎日のバックアップスケジュールを構成して有効にします。 Wbadmin disable backup:毎日のバックアップを無効にします。 Wbadmin start backup:1回限りのバックアップを実行します。パラメータを使用しない場合、毎日のバックアップスケジュールが使用されます。 Wbadmin stop job:現在実行中のバックアップまたは復元操作を停止します。 Wbadmin get versions:ローカルコンピューターから復元できるバックアップの詳細を一覧表示します。別の場所が指定されている場合は、別のコンピューターから復元します。 Wbadmin start recovery:指定されたボリューム、アプリケーション、ファイル、またはフォルダーの回復を実行します。 Wbadmin get status:現在実行中のバックアップまたは回復操作の状態が表示されます。

▶ヒント:上述の具体的なWbadminコマンドオプションは「Wbadminコマンドオプションの一覧【バックアップと回復用】」記事を参考にしてください。

ユーザーはWindows8/8.1/10とWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016の内蔵バックアップツールを使用すると、スケジュールされたデイリーバックアップを構成、変更できます。Wbadminを使用してコマンドラインからこれらの操作は実行することもできます。Windows Server 2008でターゲット場所はディスク全体になります(ボリュームは指定できません)。また、使用の前にディスクをフォーマットしなければなりません。つまり、その上の全てのデータは削除されます。

Windows Server 2008 R2とそれ以後のWindows Serverのバージョンでディスクまたはボリュームをターゲットストレージ場所として指定できます。また共有フォルダもサポートされます。しかし、共有フォルダを選択するなら、バックアップ用のより多い場所を追加できません。つまり、1つだけの共有フォルダをターゲット場所として指定できます。それに、次のバックアップは前のバックアップを上書きします。

WBadminでスケジュールバックアップを作成する方法

WBadminユーティリティを使用するために、管理者権限のコマンドプロンプトからWbadminを実行しなければなりません。管理者権限のコマンドプロンプトを開くために、検索ボックスに「コマンドプロンプト」を入力して検索結果でコマンドプロンプトを右クリックし、そして管理者として実行します。

スケジュールされたバックアップを作成するために、次のWbadminコマンドを入力してください。 wbadmin enable backup –addtarget:\\192.168.0.221\Public\schedule –allcritical –include:D: –user:1 –password:1 –schedule:00:00

–addtargetはバックアップのストレージ場所を指定します。ドライブ文字を使用してディスクまたはボリュームを指定することもできます。そしてコマンドは次のように変更されます。wbadmin enable backup –addtarget:E: –allcritical –include:D: –schedule:00:00 –quiet

–scheduleはバックアップの時刻を指定します。00:00および12:00でデイリーバックアップを実行する場合は、次のコマンドを使用できます。 wbadmin enable backup –addtarget:E: –allcritical –include:D: –schedule:00:00,12:00 –quiet

–quietはプロンプトなしでサブコマンドを実行することを意味します。そのため、スクリーンショットのようにバックアップを実行する前にそれを確認する必要がありません。

ネットワーク共有へのバックアップをサポートしないWindows Server 2008を使用している場合、共有フォルダに仮想HDD(VHD)を作成し、そしてそのVHDにバックアップできます。或いは、単発バックアップのコマンドでバッチファイルを作成し、そしてタスクスケジューラを使用してこのバッチファイルを実行できます。Windows Serverはスケジュールされたデイリーバックアップ(自動バックアップ)だけを作成、頻度がより低いバックアップスケジュールを作成できないため、スケジュールされたウィークリーバックアップを作成したい場合、この方法も適用します。

より簡単にスケジュールされたバックアップを作成する方法

WBadminの方法では複雑で間違いやすいです。なので、今回紹介したいのは無料のサードパーティーソフトAOMEI Backupper Standardです。AOMEI Backupperを使用すると、より簡単に複数のバックアップスケジュールを作成できます。AOMEI Backupperでスケジュールされたバックアップを作成する手順は次の通りです。

1. AOMEI Backupper Standard(無料)をインストールし起動します。

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2. 「バックアップ」タブでAOMEI Backupperが提供したファイル/フォルダ、システム、パーティションとディスクバックアップから1つのバックアップタイプを選択します。ここでは「システムバックアップ」を例としましょう。

3. システムイメージを保存する場所(バックアップ先)を選択します。プログラムは自動的にシステムバックアップ用のソースパーティションを選択します。

4. 「スケジュール」をクリックしてデイリー/ウィークリー/マンスリー/イベントトリガーなどのスケジュールを設定できます。それはタスクスケジューラを使用してタスクを実行することもサポートします。「詳細」タブをクリックしてフル、増分(無料)または差分(有料)バックアップを設定することもできます。

5. 「開始」をクリックしてこのタスクを追加するか、或いはすぐに実行します。

結語

ご覧のようにWBadmin enable backupと比べてバックアップを構成する時、AOMEI Backupperはより多いオプションを提供します。この直感的なインターフェースの他にAOMEI BackupperはAMBackup.exeユーティリティも提供します。ユーザーはそれを使うとコマンドラインからバックアップまたは復元を実行できます。

そのほかのバージョン | AOMEI Backupper:1台のServer向けのServer版、台数無制限のPC向けのTechnician版、台数無制限のServer向けのTechnician Plus版もあります。Technician(Plus)版を利用して、クライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~▶AOMEI Backupper(AB)バージョンの比較