ボリュームスナップショットの作成に失敗しました | 6つの対処法

Macrium ReflectやAcronisなどのバックアップソフトを使用してファイルをバックアップする時に「ボリュームスナップショットの作成に失敗しました 」「選択したボリュームのスナップショットを作成できませんでした」といったエラーメッセージが表示されること、ありますか?心配しなく、この記事では、ボリュームスナップショットを作成できないエラーを修正する6つの方法についてご紹介します。

By @Akira 最後の更新 2022年08月11日

エラー:ボリュームスナップショットの作成に失敗しました

  • 先日、私はMacrium Reflectを使用して完全バックアップと差分バックアップを作成しようと思いますが、何らかの理由でMacrium Reflectをアンインストールして再インストールした後、それが機能しなくなりました。バックアップジョブが失敗し、「ボリュームスナップショットの作成に失敗しました」または「ボリュームスナップショットを作成できませんでした」といったエラーメッセージが表示されました。どうやってこのエラーを修正しますか?何かアドバイスはありますか? ----【あるユーザーからの質問】

Macrium ReflectはHDDやパーティション領域を丸ごとバックアップ&復元できる強力なバックアップツールですが、問題が発生することがあります。それに加えて、Macrium Reflectで一つのディスクを他のディスクにクローンする時に同じエラーが出ることもあります。

そのほか、Acronisというバックアップソフトを使用してバックアップを取る時、「選択したボリュームのスナップショットを作成できませんでした」同じエラーに遭遇するユーザーもいます。これは、バックアップ処理中にボリュームスナップショットを作成できない問題は珍しくないことを意味します。

※通常、このエラーは次のようなエラーメッセージで発生する可能性があります:
ボリュームスナップショットを作成できません。
ボリュームスナップショットの作成に失敗しました。
ボリュームスナップショットの作成を開始できませんでした。
選択したボリュームのスナップショットを作成できませんでした。

ボリュームのスナップショッについて

ボリュームのスナップショットとは、ボリュームの瞬間的なコピーです。

ボリュームスナップショットの作成は、ある時点でデバイスの仮想イメージを作成し、ソースコードや、ファイル、ディレクトリ、データベースファイルなどの状態を抜き出すということです。

  • 特性:作成したボリュームスナップショットを介してデータにアクセスすると、バックアップからデータを復元したり、変更されたデータを上書きする必要はありません。

    用途:データ保全のためのバックアップ用です。具体的に言うと、バックアップをする際に、バックアップ処理中にファイルが更新されると、ファイルやディレクトリに不整合が起こることがあります。これを防ぐために使用されるのがスナップショットです。

実は、ボリュームスナップショットを作成できない問題は、VSSバックアップを行う時に発生する問題です。ご存知のように、VSSの基本的な機能は、ボリューム上のファイルを使用中であるかどうかに関わらず、その「スナップショット(現在の状態)」を作成して、それをバックアップしたり、コピーしたりできるようにすることです。

(゜ω゜)豆知識でもVSSとは一体何でしょうか?まだよく知らない人のために~ VSSのもっと詳しい情報を知りたいの?興味があれば、以下の内容を読みつづけましょう~ ▶VSSはMicrosoft Windows Server 2003以降にくっついている仕組みの1つで、他のサービスを中断せずに現在のハードディスクの中身を、そのままの状態で丸ごと保管する機能です。「Volume Shadow Copy Service(ボリューム・シャドウ・コピー・サービス)」を省略して「VSS」と呼ばれます。「ボリュームシャドウコピー」や単に「シャドウコピー」と呼ばれることもあるでしょう。 ▶VSSはWindowsのバックアップ時(特にスケジュール/自動イメージバックアップ)によく使用された機能です。VSSの機能を使用したバックアップ処理では、一度スナップショットを作成して、そこからバックアップ・データを取得、バックアップ処理を行います。この機能を使用することで、稼働システムのデータを直接バックアップする必要がなくなり、稼働中のアプリケーションを停止せずにバックアップを行うことができます。VSSバックアップとは?VSSバックアップを作成する方法?

ボリュームスナップショットの作成に失敗したエラーが発生する原因は、一つではないので、一つの方法でこの問題を完全に解決するわけではありません。様々な状況により対処法も異なります。次は、いくつかの原因と対策をご案内します。

#対処法 1. ボリュームシャドーコピーを設定

何らかの制限があるので、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)は他のソフトウェアによって無効にされる可能性があります。そのため、まずはVSSの状態を確認して、そのスタートアップの種類を「手動」に切り替える必要があります。

ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を表示します。そしてservices.mscを入力し、Enterキーを押します。

ステップ 2. Windowsのサービス画面で「Volume Shadow Copy」というサービスを見つけます。それを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ 3. ポップアップウィンドウでスタートアップの種類を「手動」に設定し、「適用」をクリックします。もし、このサービスの状態は「停止」であるなら、「開始」ボタン⇒「OK」をクリックします。

ステップ 4. 後は、バックアップタスクを再試行してみてください。

ヒント:もし、使用しているバックアップツールは、VSSを無効にすることを必要とするなら、ステップ 3でスタートアップの種類を無効に切り替えることができます。

#対処法 2. シャドウコピーの容量を調整

シャドウコピーを作成する時、ボリュームに十分なディスク空き容量が存在しないため、VSSバックアップジョブが失敗し、「選択したボリュームのスナップショットを作成できませんでした」というエラー メッセージが表示される場合があります。以下の方法でシャドウコピーの最大容量を拡張できます。 (通常、ストレージ容量はシステムの復元ポイントを格納するためです

ステップ 1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、結果から「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択することで管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。

ステップ 2. 例えば、シャドウコピーの最大領域を2GBに変更するために、「vssadmin Resize ShadowStorage /For=C: /On=C: /MaxSize=2GB」コマンドを入力、Enterキーを押します。

ステップ 3. 後は、バックアップタスクを再試行してみてください。

✿ヒント:
(/For=C:)Cドライブの復元データを(/On=C:)Cドライブに保存するという意味です。
(MaxSize=)は好みで変更できますが、一つの復元データは300MBちょっとなので6個くらい保存できるように2GBとしています。おすすめです。
すると「シャドウ コピーの記憶域関連付けのサイズが正しく変更されました」と出るので、もう一度「vssadmin List ShadowStorage」で状態を確認して見てください。変更されていれば完了です。

#対処法 3. 古いVSSスナップショットを削除

シャドウコピーに割り当てるディスク容量が不足している場合、古いスナップショットを削除することで容量を解放する方法もあります。

ステップ 1. 前に述べたように管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。

ステップ 2. 「vssadmin list shadows」コマンドを入力し、Enterキー押すと、既存のボリュームシャドウコピー(スナップショット)がすべて表示されます。

ステップ 3. 「vssadmin delete shadows /all」コマンドを入力し、Enterキー押します。このコマンドラインはすべてのスナップショットを削除します。

※補足:IDにより、シャドウコピーを削除するために、CMDで「vssadmin delete shadows /shadows={シャドウコピーID}」 を実行してください。

#対処法 4. レスキューディスクでバックアップ

緊急時にAcronisでボリュームスナップショットを作成できない場合、事前に作成したブータブルレスキューメディア(CD/DVD/USBメモリー)から起動してバックアップを行うことができます。

ステップ 1. コンピュータをシャットダウンし、「CD-R」「DVD-R」「USBメモリー」などのブータブルメディアを挿入します。

ステップ 2. パソコンの電源をONにします。PC起動時にF2キーまたはDELキーを連打でBIOSセットアップ画面に入ります。Boot(起動、ブート)タブでレスキューディスクを一番最初に読み込むようします。

ステップ 3. ブータブルメディアから起動した後、バックアップタスクを実行することができます。

#対処法 5. Macrium Reflectの機能を使用

Macrium Reflectでボリュームスナップショットを作成できない場合、その「Fix VSS Problems」オプションを使ってみることができます。この機能はVSS DLLの再登録、サービスの停止と再開、レジストリの修復を通して、VSSスナップショットに関する問題をトラブルシュートします。

ステップ 1. Macrium Reflectのメニューから「Other Tasks」をクリック→「Fix VSS Problems」という項目を選択します。

ステップ 2. ポップアップウィンドウで「Run」をクリックします。

ステップ 3. 「OK」をクリックしてVSSコンポーネントを登録します。後は、バックアップタスクを再試行してみてください。

#対処法 6. 最高の代替バックアップソフト

もし、上述のすべての方法は問題を解決できなかったら、他の優れたバックアップソフトを試すことがオススメです。

オススメの代替バックアップソフトAOMEI Backupper Standard(無料)は頼もしくて強力なバックアップフリーソフトです。様々なバックアップソリューションを提供します。

無料ダウンロード 安全かつ高速
Windows 11、10、8.1/8、7、Vista、XPに対応

✍次は、AOMEI Backupper Standardの優れた機能をいくつかご紹介しましょう~

●スケジュールバックアップ

毎日、毎週または毎月ファイルやシステムを自動バックアップできます。そのほか、Professional以上のアドバンスト版にアップグレードしたら、イベントトリガー、USB挿入、リアルタイムファイル同期も使用可能になります。

●様々なバックアップ種類

フル(完全)バックアップ、増分バックアップおよび差分バックアップ(有料)をサポートします。そのほか、システムバックアップ、ファイルバックアップ、ディスクバックアップおよびパーティション/ボリュームバックアップもサポートします。

●組み込みのVSS技術

VSSバックアップに2つのオプションを提供します。WindowsのVSSとAOMEI組み込みのVSS技術、両方を使い、操作は中断せずにバックアップを実行することができます。

●無料ディスククローン

スナップショットの作成に失敗する場合、やディスククローン中に無効な引数が発生する場合、このディスククローンで問題を解決するのはいい方法です。

最後には

要するには、この記事では、バックアップとクローンを作成する時に「ボリュームスナップショットの作成に失敗しました」エラーが表示される問題について、6つの対処法をご紹介します。

重要なデータを守るために、日頃からバックアップを定期的に取るのは必要不可欠です。