エクセル(Excel)作業中にファイルを保存せずに閉じてしまったり、誤って上書き保存してしまったりしたら、大変ですよね。その時、あきらめないで、エクセルファイルを復元する可能性があります。ここは保存せずに終了したファイルをエクセルで復元する方法を3つご紹介します。なお、データ消失を回避するために日頃からファイルのバックアップを取っておくことが大切です。
「エクセル(Excel)で重要なファイルを作成したのに、急いでいて思わず閉じてしまった場合、や作業の途中でWindowsが突然ハングアップしたり再起動したりしてしまった場合、どうすればいいですか?それまでの作業にかかる時間を考えると泣きたくなるかもしれません。やっぱり作成したファイルを保存しておけばいいです。」
「保存せずに誤ってExcelを終了させてしまった」という経験は誰でもちょこちょこあると思います。長い時間作業していて、保存せずに終了してしまった時のショックは相当なものです。
幸いなことに、Excelには作業中のファイルを自動保存する機能があり、場合によってはファイルを復旧/復元できるかもしれません。それだけでなく、専門なデータ復旧ツールを使って消えたデータを取り戻す可能性もあります。
次は、よくあるケースをまとめてみて、保存せずに終了したエクセルファイルを復元する方法を知っておきましょう。\(*⌒0⌒)♪
✅1.エクセル標準機能を使用 |
新規ファイルを保存せずに閉じた場合 詳しく見る>> 既存ファイルを保存せずに閉じた場合 詳しく見る>> |
🔍2.専門的なデータ復元ツールを使用 | エクセルファイルが完全に削除されたまたは消えてしまった場合 詳しく見る>> |
Excelには自動回復とバージョン管理、2つの機能があります。エクセルでファイルを保存することなく終了してしまった時に、これらの機能はかなり助かります。
※例: 新規文書を一度も保存せず閉じてしまった 新規文書を編集中、強制終了してしまった
まずは、Excelで新規作成し、一度も保存せずに閉じてしまったファイルは、自動回復機能で復元できる場合があります。
ノート:一度も保存していないとは、エクセルを開き、新規文書に入力や編集を行って、アプリケーションを閉じたときに表示されるファイルの保存に関するメッセージで「保存しない」ボタンをクリックした、という状態です。
実はExcelで新規文書を編集した時、自分で保存作業をしなくても、自動的に回復用ファイルが作成され、特定の場所(%userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles)に一時的に保持されています。
✍回復用ファイルを使って内容を復元する手順:
1. エクセルを起動して「ファイル」タブをクリックし、「情報」の「ブックの管理」をクリックして「保存されていないブックの回復」をクリックします。
2. すると、「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。未保存ファイルが作成されているなら、このダイアログボックスに表示されます。復元するファイルを選択して、「開く」をクリックして開きます。
3. 読み取り専用で開いたファイルを保存するには、リボンの下に表示されている情報バーで「名前を付けて保存」ボタンをクリックして、ファイルを好きな場所に保存します。(※注:ファイル名はこのときに、付け直すとよいと思います。)
「保存されていないブックの回復」は「最近使ったアイテム」にもあります。
1. Excelを起動し、「ファイル」タブ→「開く」タブをクリックします。
2. 最近使ったアイテム画面右下の「保存されていないブックの回復」ボタンをクリックします。
3. 未保存ブックの一覧が表示されるので、対象ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
4. ファイル上部のバーに表示されている「名前を付けて保存」をクリックしてExcel文書して保存します。
エクセルで新規ブックを保存せずに誤って閉じてしまった場合は、オリジナルとなるXLSファイルが存在しませんが、未保存のXLSBファイル(回復用ファイル)の保存先パス(C:¥Users¥¥AppData¥Local¥Microsoft¥Office¥UnsavedFilesフォルダ)に辿り着いて、XLSBファイルをダブルクリックして、直接開くこともできます。
※例: 既存文書を上書き保存せずに閉じてしまった 既存文書を編集中、強制終了してしまった
Excelで既存の文書(途中にファイル名を付けて保存していたファイル)を編集中に強制終了してしまった場合や、上書き保存せずに終了してしまった場合にも、エクセルファイルをバージョン(ブック)管理機能で復元できる可能性があります。
この場合、自動保存されたブックは、デフォルトでは%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\パスに、オリジナルのファイル名に数字が付いた名前でXLSファイルとして保存されています。
1. 上書きし忘れた既存ブックを復旧・復元するには、該当ファイル(オリジナルとなるXLSファイル)をダブルクリックしてExcelで開き、「ファイル」メニューの「情報」をクリックします。
2. 右ペインの「ブックの管理」に「<日付と時間>(保存しないで終了)」という表示があれば、それをクリックすればOKです。(※注!「ブックの管理」ではなく「保存しないで終了」ファイルをクリックします。)
3. そして、自動保存されたブックが、新しくExcelのウィンドウとして読み取り専用で開かれ、復元したい内容かを確認します。リボンの下にある「復元」ボタンをクリックすると、「前回保存したバージョンを選択したバージョンで上書きしようとしています。」メッセージが表示され、「OK」ボタンをクリックし、保存しなかった既存ブックが復元され、自動保存された時点のExcelブックに戻ります。
Excelで別ファイルとして保存すべきところを間違えて上書き保存してしまい、元に戻せなくなってしまうこともあるかもしれません。このようなときにも、「ブックの管理」の機能を使って復元ができます。自動保存されたファイルは、「ファイル」タブから「情報」の「ブックの管理」のところにありますから、ここから復旧させたい日時のファイル(お気に入りのエクセルバージョン)を選んで復活できます。
*新規・既存ファイルともに、保存していない内容を復元するには自動回復用データ(自動バックアップ)を保存する設定が有効である必要があります。既存の設定にエクセルが保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンのエクセルファイルが残します。
*ファイルを閉じるときに一定の時間が経過して、回復用ファイルが作成できるなら、「このファイルの最新のコピーが一時的に保存されます」メッセージが表示されます。このウィンドウで「保存しない」を選択してもファイルの最新版を一時的に使用して回復させることができます。一方で作成開始から終了までの時間が短く、回復用ファイルが作成できないなら、メッセージには上述のような表示がありません。「保存しない」を選択したら保存されません。
*以上はエクセル2016を例として、ファイルをエクセルで復元する方法を説明いたしますが、エクセル2010、エクセル2013、エクセル2017にも適用されます。
Excel本体で復元できない場合(自動保存を無効にする場合や既定では10分経たず回復用データがバックアップされていない場合)、次は専門なファイル復元ツール - MyRecoverでエクセルを復元する方法を皆に説明したいと思います。
MyRecoverは紛失、削除、フォーマットしたデータ及び書き込みできないデータをHDDと他の外部メディアから復元できる強力なツールです。操作画面はわかりやすく、マニュアルなど見なくても直感的に扱うことができます。初心者でも、保存していないエクセルファイルまたはデータを完全に復元できます。
▼次はMyRecoverの使い方を見てみましょう~
1. MyRecoverをダウンロードし、インストールして起動します。マウスを失われたエクセルファイルが保存されていたドライブに移動し、「スキャン」をクリックします。
2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。スキャン範囲を縮めて復元するエクセルファイルをより速く見つけるために、検索ボックスにそのファイル名または拡張子(一般的には.xlsx)を入力します。また、「フィルター」でファイルを種類・更新日・サイズからフィルタリングすることもできます。
3. 復元したいエクセルファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
エクセルでファイルを保存せず終了してしまった時、重要なデータを失うことに備えて、エクセルファイルを定期的にバックアップしておいた方がいいです。万が一発生したら、作成したイメージを使って、ファイルを高速かつ簡単に復元することができます。
AOMEI Backupper StandardはWindows向けの強力なバックアップフリーソフトです。機能性と互換性の面から次のようなメリットがあります:
💯多様なバックアップモード | ファイルバックアップだけでなく、システムバックアップ、パーティションバックアップ、ディスクバックアップ&復元、同期などの機能も提供しています。 |
💿ほとんどの保存先に対応 | エクセルファイルを外付け/内部HDD、クラウド、NAS、共有フォルダ、AOMEI Cloudなどにバックアップできます。 |
😀自動バックアップ | 毎日/毎週/毎月/イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)/USB挿入の5つの自動バックアップモードをサポートしています。 |
💻高い互換性 | Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。 |
ここでは、AOMEI BackupperでファイルをAOMEI Cloudにバックアップすることを挙げましょう~
1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードして、インストールし開きます。「バックアップ」⇒「クラウドバックアップ」を選択します。
2. 「タスク名」ボックスには、他のバックアップと区別しやすいように名前を付けることができます。「フォルダの追加」または「ファイルの追加」のいずれかをクリックし、バックアップするファイル/フォルダを選択します。または、ファイル/フォルダを直接ここにドラッグして追加することもできます。
3. デフォルトでAOMEI Cloudが保存先として選択されています。
ケース1:AOMEIアカウントを持っていない場合、まず「登録」ボタンをクリックして、AOMEIアカウントを登録することができます。登録された後、「ログイン」ボタンをクリックして、AOMEIアカウントにログインできます。ログインに成功した後、使用容量と総容量が表示されます。
ケース2:AOMEIアカウントを持っているが、まだログインしていない場合、直接AOMEIクラウドディレクトリの「ログイン」ボタンをクリックして、アカウントにログインすることができます。ログインに成功した後、使用容量と総容量が表示されます。
「クラウドバックアップ」タスクを作成する前に、プログラムのGUIで「ログイン」ボタンをクリックして、直接AOMEIアカウントにログインすることもできます。一度ログインすると、バックアップタスクを作成するときに再度ログインする必要はありません。
「クラウドバックアップ」タスクの場合、「スケジュール」ボタンをクリックすることで、自動バックアップを有効にします。現在、クラウドバックアップで利用できるスケジュールモードはディリー、ウィークリー、マンスリーの3つだけです。また、増分バックアップがデフォルトのバックアップ方法です。
4. 「開始」ボタンをクリックして、バックアップを開始します。そして、プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。
✿無料版でAOMEI Cloudは15日間利用可能です。AOMEI Cloudが期限切れになると、AOMEI Cloudにファイルをバックアップするタスクを実行できなくなり、AOMEI Cloudのデータは数日カウントダウンされた後、削除されます。事前にメール通知が送信され、ソフトウェアもウィンドウをポップアップします。その時、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードすることをお勧めします。
この記事では、保存せずに閉じてしまったExcelの復元方法について紹介します。
Excelで作業を行っている途中に、急に電源が落ちるなどして強制終了してしまうこともあるかもしれません。また、編集したファイルをうっかり保存しないで終了してしまうといったこともあるでしょう。
このようにExcelで作業中にデータが消えてしまったら非常にショックだと思います。しかし、Excelには作業中のファイルを復元させる機能が備わっています。専門なデータ復旧ツールもあります。失われた大切なデータをあきらめる前に、上述の方法を試してみる価値があります。
しかし、なんでもかんでも復元できるということではないので、保存の操作が不要になるということではありません。あくまでも回復できる可能性がある、ということです。
データ消失を回避するために、バックアップソフトで日頃から重要なファイルを定期的にバックアップ(リンク)しておいた方がいいです。
保存せずに終了したエクセルファイルをあせらずに対処しましょう~!