この記事では、Windows 11/10/7の復元ポイントが作成できない時の修復方法をご紹介します。
症状:システムの復元ポイントが作成できない。。。
システムの復元ポイントが手動で作成できません。
パソコンはXPを使っています。ローカルディスク(C)と(D)の両方とも40%以上の空きがあります。システムの復元も有効にしてあります。使用するディスク領域も12%あります。
しかし、システムの復元から復元ポイントを作成しようとすると「システムの復元は復元ポイントを作成できません。コンピュータを再起動してからシステムの復元を再実行してください。」と表示され作成できません。もちろん、再起動も試みましたが同じように表示されます。
予期せぬシステムエラーに備えて、システムファイル、Windowsのシステムレジストリ、ローカルユーザープロファイルおよびシステム設定を含む復元ポイントを作成するのは非常に重要なことです。パソコンの調子が悪くなった時に、Windows10または7に搭載されている機能「システムの復元」を実行して、作成した復元ポイントまでシステムやファイルの状態を戻すことができます。パソコンが正常に動作できるようになることがあります。
しかし、復元ポイントを作成しようとすると、「次の理由により、復元ポイントを作成できませんでした(エラーコード0X80042306)」や「次の理由により、ドライブを再スキャンできませんでした(エラーコード0x81000203)」といったエラーメッセージが表示され、システムの復元ポイントの作成に失敗したかもしれません。これではいざというときにシステムの復元ができなくて困るでしょう。
上述のように、復元ポイントを作成できない原因が多いため、状況により対策は変わるでしょう。ここでは、最も一般的な対処法を3つご紹介しましょう~1つまたは複数のソリューションを試して復元ポイントが作成できないエラーを修正してください。
このエラーは、システムに別のスナップショット管理プロバイダーがインストールされているためにボリュームシャドウコピーサービス(VSS)が停止している(動作できない)場合に発生する可能性があります。
まずは、管理者(Administrator)権限でコンピューターにログオンしていることを確認します。そして次の手順に従ってください。
1. Windowsキー + Rキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。
2. 「services.msc」と入力し、Enterキーを押してWindows「サービス」を開きます。
3. 「Volume Shadow Copy」というサービスを見つけます。もしこのサービスが実行されていない場合、それを右クリックして「開始」を選択します。もし実行中である場合、「停止」してから「再起動」してください。
4. 次には「プロパティ」をクリックして「全般」タブでVSSの「スタートアップの種類」を「自動」に変更します。
Windowsのシステム修復機能「sfc /scannow」は、DLLやSYSなど、各種システムファイルをすべてチェックできます。保護されている重要なWindowsシステムファイルに問題が検出された場合、システムファイルチェッカーツール(SFC)はエラーのあるファイルを置き換えて修復できます。
次の手順に従って「/scannow」オプション付きの「sfc」を使用して重要なWindowsファイルを修復しましょう。
1. Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力します。
2. 検索結果が表示されるので、その中から「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択し、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
3. コマンドプロンプトで「sfc /scannow」コマンドを入力してEnterキーを押します。
欠落または破損したシステムファイルをスキャンし、修復するのにかなり時間がかかります。完了後、システムの復元ポイントを手動または自動で作成できるはずです。もし「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」というメッセージが表示された場合、次のソリューションを試みて復元ポイントが作成できない問題を解決してみます。
※【補足】復元ポイントが作成できないことを引き起こす可能性があるエラーのためにチェックディスク(chkdsk)を実行してHDDのエラーをチェックし、修復してみることもできます。 ☞Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法
システムの保護で復元ポイントがまた作成できない場合には、以下の手順に従ってバックアップファイルの名前を変更することができます。
1. 「ファイル名を指定して実行」ボックスに%windir%\System32\Tasks\Microsoft\Windows\SystemRestoreというコマンドを入力してEnterキーを押します。
2. 開いているフォルダーで、SRファイルを見つけてその名前をSR.savに変更します。
もちろん、そのほか、RAMをハードディスクの代わりに使っていると復元ポイントが作成できない問題が生じることがあるようです。新しくディスクを作成することで解決できるかもしれません。
☞「システムの復元ポイント」を作成できない理由は、SoftPerfect RAMの設定が原因だった
Windows11/10/7の標準機能でシステムの復元ポイントが作成できない場合、やファイルシステムが破損したり、ウイルスに感染したり、ハードディスクが故障したりすることで、作成した復元ポイントが使えなくなり、システムを以前の状態に戻すことができない場合に備えて、サードバーティ製バックアップソフトを使用して、日頃からシステムイメージを作成しておくことをお勧めします。
★システムイメージを楽に作るために、頼もしいバックアップフリーソフト - AOMEI Backupper Standardを使うことができます。サーバーで使用可能なServer版、社内の台数無制限のパソコン向けTechnician Plus版などもあります。►各エディションについて詳細情報はこちらへ ★バックアップスケジュールを設定・追加してシステムイメージを自動作成することができます。AOMEI Backupper Standardはバックアップ先のディスク容量と処理時間を節約するために増分バックアップをデフォルト実行します。もちろん、設定を変更して常にフルバックアップや差分バックアップ(有料)を実行することもできます。 ★お使いのHDDが壊れても、作成したシステムイメージを利用してデータを失うことなくシステムを別のHDDに復元することができます。また、個人PC用Professional版にアップグレードすると、「ユニバーサル復元」機能で異なるハードウェアを搭載した別のPCまでシステムイメージを復元することもできます。
✿次の手順を参考にしてシステムバックアップのタスクを作成してください。
1. AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードし、インストールし、直接起動します。
2. 「バックアップ」タブをクリックして、次の画面で「システムバックアップ」を選択します。
3. システムバックアップの場合、AOMEI Backupperはバックアップ対象を自動的に選択するため、バックアップ先だけを指定する必要があります。※システムを外付けHDD、NAS(ネットワークアタッチトストレージ)またはローカルドライブなどにバックアップできます。
4. 必要ならば、「スケジュール」オプションをクリックして、このバックアップタスクをどのように自動実行するか設定できます。その後、問題なければ「開始」をクリックしてシステムバックアップを始めます。
Windows11/10/7で復元ポイントを作成できないエラーを修復するために、まずはボリュームをクリーニングする必要があるかもしれません。もし、サードバーティ製のツールやセキュリティソフトなどを利用している場合は、一時的にアンインストールしてみてください(アンインストール後は元に戻してください)。あとは、その他の常駐プログラムの影響がないかパソコンをクリーンブートで起動してみて復元ポイントがうまく作成できるかも試してみると良いと思います。
そして「VSSを再起動」「sfc /scannowを実行」「バックアップファイルを再命名」3つの一般的な対処法を試してみてください。最後は、また復元ポイントの作成に失敗した場合、バックアップフリーソフトAOMEI Backupperを利用して、「システムバックアップ」機能でシステムの復元ポイント(システムイメージ)を簡単かつ迅速に作成することができます。さらに、その「復元」機能で作成したシステムイメージを復元することもできます。