SSDが異常に遅いのはなぜ?|対策5つ!

SSDはHDDと比較して、読み書きの速度が速いなどの利点があります。しかし、Windows 10、11でSSDを使用する時に、SSDの動作が異常に遅くなった問題が発生しましたか?心配しないでください。この記事では、SSDが遅いという問題を解決するため、いくつかの方法を提供しています。同じ問題を悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

By @Akira 最後の更新 2024年05月08日

SSDとは?

SSDが異常に遅い問題を解決する前に、まずSSDを理解しましょう:

SSDはパソコンにデータを記録するためのストレージのことです。SSDはパソコンに内蔵されているのが一般的ですが、外付けのSSDも販売されています。

パソコンでファイルを保存したりアプリをダウンロードしたりすると、SSDにデータが記録されます。SSDの場合、内部のフラッシュメモリにデータを書き込んでいます。

SSDとHDDの違い
HDDはSSDよりも昔から使われているストレージです。HDDにはデータを記録するためのプラッタが内蔵されており、これを回転させることで読み書きを行います。
「SSDとHDDはどちらが良いのか?」というのは多くの人が抱く疑問です。結論から言うと、SSDの方がおすすめできます。SSDの方が読み込み速度が速いうえに、衝撃に強いメリットがあります。また、HDDと違い円盤を回転させずに記録するため、動作が静かなのも利点です。

最近はSSDも安価な物が増えており、手に取りやすくなりました。そのため、現在HDDを使っている方も、SSDに換装した方が良い場合があります。

実例:SSDが遅い!どうするの? 

 

SSDの起動速度が非常に遅くなった。従来のHDDと比べ、なんのメリットが感じられないんだ。ゲームのロード時間はますます長くなっていく。こういう場合、OSを再インストールするほかに、何か対策があるのかな?

- SSDユーザーからの質問

上述した事例のように、Windows 10/11のパソコンでSSDを使用する場合、SSDの起動速度、および読み込み&書き込み速度が遅くなる問題を経験したことあるでしょう。特に、SSDの空き容量が不足している時、SSDが非常に遅いと感じます。それで、アプリとかプログラムとかを開いたり、ロードしたりするのに長い時間がかかります。さらに悪いことに、フリーズ問題を引き起こすかもしれません。

なぜSSDが遅い問題は発生しますか?この問題を解決するにはどうすればよいでしょうか?以下を読み続けてください。

SSDが異常に遅い原因

一般的には、SSDの設定が間違っている場合、その性能を完全に発揮できません。だから、SSDの状態が完璧だとしても、SSDの性能が低下したり、速度が異常に遅くなったりする可能性があります。このような場合、SSDの速度低下問題、いわゆる低速病を解決するためには、チェックしてほしいSSDの設定がいくつかあります。

1. アラインメントの調整不良

SSDが異常に遅くなった原因といえば、最もみられるのはアラインメントの調整不良です。従来のHDDと異なり、SSDではデータが4096バイトを単位にして書き込まれるので、パーティション開始の位置が4096の倍数ではないと、データが効率的に書き込まれずに速度低下問題にも繋がると思われています。特に、SSDを複数のパーティションに分けている場合、アラインメントが調整不良の可能性が高いです。

アラインメントが調整不良になったら、次の専門ツールによって4kアラインメント調整を行う必要があります。

2. TRIMコマンドが無効になっている

TRIMコマンドは、書き込み速度を低下させないためのコマンドです。TRIMが有効になっていると、OS上で削除済みのデータがあることを、SSDに知らせてくれます。TRIMが無効になっていると、データを削除しても実際のデータがSSDに残ってしまいます。

TRIMコマンドはデフォルトでは有効になっている筈ですが、間違えて無効にしてしまった可能性はあるでしょう。

3. 不良品のSSD

不良品のSSDを購入した可能性もあるので、新品SSDですし、下記の対策を試して効用できない場合は、不良品のではないかと思います。

4. ケーブルの破損

ケーブルに破損があると、接触不良などで速度が低下します。

5.ドライバーの状態異常

一般的には、SSDがPCで正常に動作するためには、ドライバーを正確にインストールする必要があります。

6. SSDの容量不足

SSDにどんどんデータを保存すると、空き容量が足りなくなります。どの種類のストレージデバイスでも空き容量が不足になるにつれて、速度が低下になります。128GB、256GBなど小さい容量のSSDを使っている場合、定期的に不要ファイルを削除するSSDのクリーンアップを実行することがおススメです。

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Windows10/11 PCでSSDの速度が異常に遅い問題の対策

以上の原因を理解した後、次の方法に従って、SSDの速度が異常に遅い問題を改善しましょう~

1. SSDのパーティションをアライメントする

従来のHDDは512バイトセクターを持っていますが、NANDフラッシュメモリを採用するSSDは4KB(4096バイト)セクターを持っています。

そのため、SSDから最高の性能を引き出すには、4Kアライメントを行うことが非常に必要です。SSDで4Kアライメントを行った後、SSDの読み書き速度もスコアも大幅に向上していることが明らです。

SSDのパフォーマンスを最大限に向上させて高性能を体験できるように、AOMEI Partition Assistantの「パーティションを整列」機能でSSDの全てのパーティションを整列して4Kアライメントを行うことができます。

2. TRIMコマンドをオンに設定する

TRIMコマンドをオンにするには、コマンドプロンプトを使う必要があります。

ステップ 1. 「コマンドプロンプト」を「管理者として実行」します。

ステップ 2. コマンドプロンプトのウィンドウで「fsutil behavior query disabledeletenotify」を入力します。

ステップ 3. NTFS DisableDeleteNotify = xというメッセージが表示されます(xが0の場合は有効、1の場合は無効になります)。

ステップ 4. NTFS DisableDeleteNotify = 1というメッセージが表示されると、SSDのTrim機能をオンにするために、「fsutil behavior set disabledeletenotify 0」を入力します。

3. AHCIモードを有効にする

BIOS設定でAHCIモードを有効にすると、SSDの速度が改善する可能性があります。

ステップ 1. コンピュータを再起動し、パソコンメーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって、「F2」「DEL」など特定のキーを押して「BIOS」に入ります。

ステップ 2. 矢印キーで「Advanced」タブに移動し、「Configure SATA as(SATAの構成)」を「AHCI」に変更し、「F10」キーを押して保存し、「BIOS」を終了します。

4. SSDを再インストールする

前述のように、ドライバーが正確にインストールされないなら、SSDも正確に動作できません。だから、SSDが異常に遅くなった原因は、ドライバー側に不具合があるかもしれません。なので、デバイスマネージャーでSSDをアンインストールして、再インストールすることで、この問題が解決されるケースは多くあります。

5. AOMEI BackupperでSSDをより大きいSSDに移行する

以上のすべての方法でSSDが遅くなる問題を解決しない、またはSSDの容量不足の場合は、最高のクローンソフト-AOMEI Backupper ProfessionalでWindowsシステムを遅いSSDから新しい大容量のSSDにクローンすることをお勧めします。このソフトは、次のようなメリットがあります:

4つのクローンモード:ディスククローン、パーティションクローン、システムクローンの3つのモードをサポートしています。ユーザーの異なるニーズを満たすことができます。
様々な種類のハードディスクに対応:HDD、SATA SSD、NVMe M.2 SSD、USBメモリ、SDカードのクローンに対応しています。
インテリジェントクローン:デフォルトでは、使用されているセクターのみをクローンするので、大きいドライブを小さいドライブにクローンすることが可能です。クローンしたディスクからパソコンを正常に起動することを確保できます。
セクター単位のクローン:使用されているかどうかにかかわらず、すべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。

では、AOMEI Backupper ProfessionalでWindowsシステムをより速いSSDに移行する方法をご案内します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。

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ステップ 1. パソコンに移行先としてのSSDを取り付けるか、USB変換ケーブルで接続します。「クローン」→「システムクローン」をクリックします。

ヒント:遅いSSDのすべてのデータをクローンしたい場合は、「ディスククローン」を選択できます。

ステップ 2. デフォルトで、システムおよび起動関連のパーティションは既に選択されているので、先に接続されたSSDをターゲットドライブとして選択すればよいです。 

ステップ 3. クローン完了後、SSDの読み書き速度と読み込み速度を一層に向上させるには、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れます。問題がなければ、「開始」をクリックします。

ヒント:
容量を最大限に活用:(デフォルトで有効になっている)未割り当て領域をシステムパーティションに追加して、ターゲットパーティションの容量を最大限に活用します。クローン完了後、ターゲットディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保します。
セクター単位のクローン:使用されているかどうかにかかわらず、空白セクターと不良セクターを含むすべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。この機能を使用するには、ターゲットディスクの容量はソースディスクと同じまたはより大きい必要があります。*暗号化されたドライブはデフォルトで、「セクター単位のクローン」でクローンを実行します。

クローン完了後、次の手順に従って、移行先のSSDからパソコンを起動しましょう:

1. パソコンを再起動し、パソコンメーカーのロゴが表示されると、F2/F10/Delキーを押してBIOSに入ります。

2. 矢印キーで「Boot」タブに移動し、新しいSSDを最初に起動するドライブとして設定します。 

3. 「F10」キーを押して、すべての変更を保存し、パソコンが再起動されます。

まとめ

これまで述べたような様々な方法から、少なくとも1つの対策はSSDが遅い問題を楽に解決できるはずです。実際に、すべての方法はSSDの起動速度、および読み込み&書き込み速度を向上できるので、試みる価値はあります。

また、述べたようなSSD問題が発生しないように、SSDの空き容量を確保するか(即ち、SSDの空き容量を無くしてはいけない)、またはあまり頻繁にアクセスしない大きなファイルをSSDに保存したほうがいいと思います。