Windows 11、10、8、7でシステムの復元が失敗した時に「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーメッセージが表示されます。異なるエラーコードまたは対処方法をご紹介します。
ご存知のように、Windows 10、8、7には非常に便利なシステム復元機能が標準搭載されています。不具合が発生した際に、このツールを使ってシステムを復元することができます。しかし、多くのフィードバックによると、内蔵ツールである「システムの復元」が常に正しく動作するとは限りません:
システムの復元を実行する時に「システムの復元は正しく完了しませんでした。コンピューターのシステムファイルと設定は変更されませんでした」というエラーメッセージが表示され、システムの復元が失敗したことがあります。
通常、これらのエラーメッセージにはエラーコードも表示されます。例えば、0x80070002、0x80070005、0x80070091、0x8000ffff、0x81000203、0x80070002などです。
一般的に、エラー0x80070005、エラー0x8000ffffおよびエラー0x80070091は最もよく見かけるエラーコードです。次は、この3つのエラーコード&ソリューションについて説明しましょう。
システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x80070005):このエラーコードはシステムの復元がファイルにアクセスできないことを意味します。コンピユーター上でウイルス対策プログラムが動作していて、Windowsのバックアップと復元が機能しないことが原因と考えられます。この問題を解決するために、下記の手順に従ってください。
手順 1. 検索ボックスに「services.msc」と入力し、「Enter」キーを押して「サービス」を開きます。
手順 2. リストから「Windows バックアップ」を見つけ、右クリックして「プロパティ」を選択します。
手順 3. 「全般」>「スタートアップの種類」のプルダウンリストから「自動」を選択し、「適用」>「OK」をクリックし、設定を保存します。後は、「Windows バックアップ」を右クリックし、「開始」をクリックします。
手順 4. 同じやり方で「Volume Shadow Copy」「Task Scheduler」「Microsoft Software Shadow Copy Provider」が開始するか、自動モードに設定されるかを確認します。
パソコンを再起動させて、システムの復元を再度実行します。エラー0x80070005が修正されるかをチェックします。
前述のように、パソコンに常駐しているセキュリティー対策ソフトがシステムの復元を邪魔していることがあるわけなので、それを無効にして、システムの復元が正常に実行できるかどうかを確認してください。 それでもエラーが出る場合、セキュリティー対策ソフトを完全に削除またはアンインストールした後、システム復元が正しく完了できるかもしれません。 また、Windows OSを高速化するために常駐しているユーティリティーソフトもシステムの復元に失敗する原因となる可能性があるので、お使いのパソコンに常駐しているソフトウェアとその関連ファイルをすべて無効にするか、または完全削除することも重要だと思います。
システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x8000ffff):Windows 10/7でこの現象は復元処理実行時にファイルの競合などが生じた場合、ファイルの置換が正しく行われないために発生します。この問題を解決するために、下の手順に従って別の復元ポイントを選択してシステムの復元を再試行することができます。
手順 1. Windows検索ボックスに「System Restore」と入力し、「Enter」キーを押します。
手順 2. 「システムのプロパティ」ウインドウが表示されるので、「システムの保護」タブの「システムの復元」をクリックします。
手順 3. 「システムの復元」ウィンドウが表示され、「次へ」をクリックします。
手順 4. 復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして復元ポイントの作成後に影響を受けるプログラムを確認します。
手順 5. 「復元ポイントの確認」画面が表示され内容を確認し、「完了」をクリックします。
希望の復元ポイントがないということがあります。復元ポイントは古いものから自動的に削除される仕組みになっているので注意が必要です。
もし、このエラーが引き続き表示されるなら、高度な回復方法を試すことができます。
システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x80070091):このエラーはWindowsAppsというフォルダの異常により発生するようです。そのため、このシステムエラーの対策方法としては、WindowsAppsを再命名(名前の変更)してから、パソコンを再起動して、システムの復元をもう一度試みることができます。
セーフモードからWindowsAppsフォルダをリネームする手順は、次のとおりです。
手順 1. セーフモードでWindowsを起動します。コマンドプロンプトを管理者として実行します。
手順 2. 次にはコマンドプロンプト画面で、以下のコマンドを一つずつ入力します。1行の入力が終わったらEnterキーを押してください。
cd C:\Program Files
takeown /f WindowsApps /r /d Y
icacls WindowsApps /grant “%USERDOMAIN%\%USERNAME%”:(F) /t
attrib WindowsApps -h
rename WindowsApps WindowsApps.old
手順 3. お使いのWindows 11、10、8、7を通常モードで再起動してから、システムの復元が正常に実行できるかを確認します。
Windows回復環境(WinRE)からWindowsAppsフォルダをリネームする手順は、次のとおりです。
手順 1. WinREでWindowsを起動します。(※これを行うには、「スタート」⇒「設定」⇒「更新とセキュリティ」⇒「回復」を順にクリックし、「PC の起動をカスタマイズする」の下の「今すぐ再起動する」を選択します。)
手順 2. 次にトラブルシューティング⇒詳細オプション>⇒コマンドプロンプトをクリックします。
手順 3. 下記のコマンドを1つずつ入力します。コマンドにつきEnterを押します。
cd C:\Program Files
attrib WindowsApps -h
rename WindowsApps WindowsAppsOld
手順 4. お使いのWindows 10、8、7を通常モードで再起動してから、システムの復元が成功するかを確認します。
上述した一般的なエラーコードのほかに、システムの復元中に0x81000203、0x80070002、0x800423F3などのエラーコードを見たこともあるでしょう。
これらのエラーを引き起こす原因は様々ですが、最も考えられる原因それに対応策は以下のようにまとめられます:
●システムパーティション(ほとんどの場合、Cドライブ)の空き容量が不足しています。システム復元の実行操作までは何の問題もなく行えるのに、復元途中で失敗して、操作が元の状態に戻ってしまうような場合は、空き容量不足の可能性が高いです。
>>この場合、適当にCドライブの空き容量を増やすと、システムの復元ができるようになるはずです。以下は、Cドライブの空き容量不足を解消するための参考ページです。 Windows10でCドライブの容量不足を解消!空き容量を増やす!
●一時誤り・散発的に起こる誤り・間欠誤り
>>この場合、後でシステムの復元をもう一度実行することができます。
●システムの保護が無効になっています。有効な復元ポイントがありません。
>>この場合、システムの保護を有効にすればいいです。(※「コンピューター」または「PC」を右クリックし、「プロパティ」⇒「システムの保護」⇒「構成」をクリックし、「システムの保護を有効にする」にチェックを入れて「OK」をクリックします。)
●システムファイルが破損しています。
>>この場合、SFCユーティリティ(システムファイルチェッカーツール、SFC.exe)実行することで、破損したシステムファイルをスキャンしたり、修復したりすることができます。(※検索ボックスに「cmd」と入力して管理者としてコマンドプロンプトを起動し、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。)
上記のソリューションがすべてダメだった場合、または原因がはっきりしない場合、セーフモードからシステムの復元を実行するという方法を試してみることもできます。 従来のWindows OSでは、パソコンを再起動(PCの電源を切ってから入れる)し、すぐにキーボードのF8キーを何度も押します。「詳細ブート オプション」画面が表示されるので、矢印キーを使用して「セーフ モード」を選択し、「Enter」キーを押します。Windowsの読み込みが完了すると、システムの復元を実行してそれが正しく動作するかを確認します。 Windows 10をセーフモードで起動する方法
システム復元失敗の問題を解決するには、上が述べた複雑な対処法に代わるサードパーティ製ツールはひとつで十分です。
ここでは、専門的なバックアップ&復元フリーソフトAOMEI Backupper Standardを皆さんにお薦めしたいと思います。いろんな機能、簡潔なインターフェイス、分かりやすいウィザード形式が備わるので、PC初心者でも簡単に使えます。それにWindows 10、8/8.1、7、XPおよびVistaなど、ほとんどのWindows OSに対応します。試してみる価値があるわよ!~
パソコンが正常に動作している時にAOMEI Backupperのバックアップ機能でイメージファイルを作成すれば、パソコンの動作に不具合が起きた時にAOMEI Backupperの復元機能でバックアップしたイメージファイルからシステムなどを以前の状態に戻すことができます。
Windows内蔵の機能システムの保護を無効にすれば、すべての復元ポイントが削除され、もう一度システムの保護を有効にして復元ポイントが作成される前にシステムを復元できません。もしAOMEI Backupperを使用してシステムバックアップを取ったら、Cドライブを削除してもシステムを以前の状態に復元できます。
また、AOMEI Backupperを利用して、簡単なステップでブータブルメディアを作成できます。これはパソコンが起動しなくなる時、システムの復元にかなり役立ちます。
👉ヒント:無料版のほか、AOMEI Backupper Professionalというアドバンスト版もあります。これは差分バックアップ、ユニバーサル復元など、もっと高度な機能を備えます。機能比較はこちらへ~
システムの復元が失敗し、起動しなくなった場合には以下の手順を試してください:
セーフモードでの起動:コンピューターの起動時にF8キーを連打して、セーフモードで起動してみてください。セーフモードで起動できた場合は、再度システムの復元を試みるか、問題を解決するためのトラブルシューティングを行います。
Windows 回復環境(WinRE)の使用:起動時にシフトキーを押しながら再起動し、「トラブルシューティング」→「システムの復元」を選択して、復元ポイントからシステムを復元します。
システム修復ディスクの使用:事前に作成したシステム修復ディスクを使用して、Windows 回復環境にアクセスし、システムの修復を試みます。
はい、システムの復元はオフラインでも実行可能です。Windows 回復環境(WinRE)からシステムの復元を行うことで、インターネットに接続していない状態でも復元プロセスを実行できます。これは特に、システムが正常に起動しない場合やインターネット接続が不安定な場合に有効です。
システムの復元が失敗し、または完了しない場合の対処法は以上です。システム復元失敗の問題を解決するには、上が述べた複雑な対処法に代わるサードパーティ製ツールAOMEI Backupperを使用することをお勧めします。このソフトでシステムイメージを作成して、パソコンの動作に不具合が起きた時に、そのバックアップイメージから簡単に復元できます。また、ディスククローン、ファイルのリアルタイム同期などもサポートします。興味がある方、ぜひダウンロードしてもっと多くの機能を体験しましょう~