Outlookフォルダを別のパソコンに移行する2つの方法

この記事では、Outlookの「インポート/エクスポート」ツールと最高のサードパーティー製ツールを使用して、Outlookフォルダを別のパソコン(別のPC)へ移行する方法を詳しく解説します。ぜひ、お読みください。

By @Machi 最後の更新 2024年09月20日

Microsoft Outlook(マイクロソフトアウトルック)とは、Microsoft社が開発、提供しているメールソフトです。メールの管理を行えるだけでなく、予定表/連絡先/タスク機能といったさまざまな機能を利用することができます。また、Outlookはチームで利用するのに便利なメールソフトです。作成した予定表などを手軽に共有できることもOutlookの強みです。

あるパソコンから別のパソコンにOutlookのメッセージ、連絡先、予定表、タスク、およびメモを移行したり、Outlookデータのバックアップを復元したりする必要がありますか?

以下の記事では、Outlookフォルダを別のPCへ移行する簡単な方法を2つをご紹介します。Outlookの「インポート/エクスポート」機能を使用するか、タスクを自動化するためにサードパーティー製のバックアップソフトを使用することができます。

Outlookを別のパソコン(Windows 11)に移行する理由

メール、連絡先、添付ファイル、メモ、予定表、タスクなどのOutlookデータを別のパソコンに移行・移動したい場合が多くあるでしょう。

💡例えば:
  • Outlookのあるアカウントから別のアカウントにメールを移動したいです。

  • 新しいパソコンに買い替えるときは、今まで使っていたすべてのOutlookデータや設定を古いPCから新しいPCへ移行したいです。

  • Outlook for WindowsからOutlook for MacにOutlookデータを移動したいです(ExchangeまたはGmailのメールボックスを別のOutlook、ExchangeまたはOffice 365のアカウントに移行したいです)。

  • Outlookデータのバックアップを作成して別のパソコンに保存したら、誤削除、HDD故障、サイバー攻撃などによるデータ紛失を防ぐことができます。

「インポート/エクスポート」でPSTファイルを別のパソコンに移行する手順

🌟ヒント:pstファイル【Outlookデータファイル】とは、Microsoft Outlookでメッセージなどのデータを保存するのに用いられるファイル形式の一つです。

ステップ 1. OutlookフォルダをPSTファイルとしてクラウドまたは外付けHDDにエクスポート

手順 1. Outlookを起動⇒「ファイル」タブ⇒「開く/エクスポート」⇒「インポート/エクスポート」をクリックします。

手順 2. 「インポート/エクスポートウィザード」画面で「ファイルにエクスポート」⇒「次へ」をクリックします。

手順 3. 「ファイルのエクスポート」画面で「Outlook データ ファイル (.pst)」⇒「次へ」をクリックします。

手順 4. 任意のフォルダを選択⇒「次へ」をクリックします。

👀注意:
  • 一度に1つのフォルダだけをエクスポートできます。
  • フォルダの内容を全てエクスポートするには、「サブフォルダーを含む」にチェックを入れる必要があります。

手順 5. 「エクスポートファイル名」の下に、ファイルを保存するファイル名のフルパスが表示されるので、パスとファイル名を変更したい場合、「参照」をクリックして、バックアップファイルの名前と場所を選択することができます。ここでは、デフォルトのままで、「完了」をクリックします。

🌟ヒント:すぐに保存作業に移る場合は、「参照」ボタンからデスクトップを選んでおきましょう。

手順 6. 機密ファイルを保護するために、パスワードを設定してから、「OK」をクリックします。パスワードの設定はしてもしなくても先に進むことが出来ます。

🌟ヒント:エクスポートしたデータ(ファイル)をOneDriveやGoogle DriveなどのオンラインストレージやUSBメモリ/外付けHDDなどの外部メモリに保存・保管することをお勧めします。

ステップ 2. データを新しいPCのOutlookに復元またはインポート

手順 1. 新しいPCで、Outlookを起動⇒「ファイル」タブ⇒「開く/エクスポート」⇒「インポート/エクスポート」をクリックします。

手順 2. 「インポート/エクスポートウィザード」画面で「他のプログラムまたはファイルからのインポート」⇒「次へ」をクリックします。

手順 3. 「Outlook データ ファイル (.pst)」⇒「次へ」をクリックします。

手順 4. 「参照」をクリックして古いPCからエクスポートしたPSTファイル(バックアップファイルの名前と場所)を選択して「次へ」をクリックします。

🌟ヒント:「オプション」では、インポートした情報が既存のOutlookデータを上書きしたくない場合、「重複したらインポートしない」を選択することをお勧めします。

手順 5. 一番上のフォルダ(通常、個人フォルダ、Outlookデータファイル、またはメールアドレス)が自動的に選択されます。「サブフォルダーを含む」はデフォルトで選択されます(つまり、選択したフォルダの内容がすべてインポートされます)。インポート先のフォルダを指定して「完了」をクリックします。

🌟ヒント:パスワードの入力を求められる場合もあります。

すべての情報が正常に移行されたことを確認した後、元のファイルを削除したり、バックアップとして保持したりできます。

「AOMEI Backupper」でOutlook 365を別のパソコンに移行する手順

🌟ヒント:「Outlook 365」とは、Microsoft 365のサブスクリプションサービスを契約することで利用することができるOutlookのことです。

Outlookの「インポート/エクスポート」機能を使って、Outlookフォルダをバックアップする方法はちょっと複雑だと思う場合、使いやすくて強力なバックアップソフトAOMEI Backupper Professionalを使って、Outlookのメッセージ、連絡先、予定表などをバックアップすることをお勧めします。

上述のように、Outlookの「インポート/エクスポート」機能は一度に1つのフォルダだけをPSTファイルとしてバックアップ・エクスポートできますが、AOMEI Backupperは制限なく複数のフォルダをバックアップできます。

  • 「Outlookバックアップ」機能を提供しています。メール、添付ファイル、予定表、連絡先などのデータを内蔵/外付けHDD、USBメモリ、NASデバイス、ネットワークの場所、SDカードなどにバックアップできます。

  • 「スケジュール」機能を使用して、Outlookデータを自動的にバックアップすることができます。毎日、毎週、毎月、イベントトリガーに設定することができます。

  • 変更された部分のみバックアップする差分/増分バックアップを実行して、バックアップ時間もバックアップ容量も節約することができます。

このバックアップソフトをダウンロード、インストールした後、次のチュートリアルに従って、Outlookのバックアップ作成を始めましょう。Windows Serverユーザーの場合は、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。

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手順 1. AOMEI Backupper Professionalを起動し、「バックアップ」⇒「Outlookバックアップ」をクリックします。

手順 2. 「Outlookのデータを追加」をクリックして、バックアップしたいメールアカウント(Outlookのフォルダ)を選択し、「はい」をクリックします。

手順 3. バックアップファイルを保存する場合(バックアップ先)を選択します。

🌟ヒント:Outlookデータをクラウドや外付けHDDにバックアップすることをお勧めします。クラウドアカウントへログインするかHDDを接続することで別のパソコンでOutlookデータに簡単にアクセスすることができます。そして、データを新しいPCのOutlookに素早く復元またはインポートすることができます。

手順 4. 必要があれば、「オプション」「スケジュール」「バックアップスキーム」でバックアップタスクをカスタマイズすることができます。最後に、「開始」をクリックし、Outlookフォルダをバックアップします。

✍Outlookのバックアップを作成したら、それを使用して別のパソコンに復元することができます。新しいパソコンで、AOMEI Backupper Professionalを開き、「復元」をクリックし、「タスクを選択」をクリックします。画面の指示に従って、Outlookの復元を完成させます。

Outlook移行に関するよくある質問

OutlookのPSTファイルを保護する方法は何ですか?
 
Outlookを起動→「ファイル」タブをクリック→アカウント情報から「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択、「データファイル」タブ→「設定」をクリック→「Outlookデータファイル」画面で「パスワードの変更」をクリックします。 「パスワードの変更」画面で、今使用中の古いパスワードと新しいパスワードの両方を入力します。初めてパスワード設定の場合は、使用中のパスワードを空欄にしておいて新しいパスワードから入力すれば結構です。パスワード確認のテキストボックスに新しいパスワードと同じパスワードを入力します。入力後にOKボタンをクリックします。
OutlookのOSTファイルを保護する方法は何ですか?
 
OSTファイルの保護方法はExchangeキャッシュモードを無効にすることです。 まず、Outlookを起動→「ファイル」タブをクリック→アカウント情報から「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択→「メール」タブをクリックします。 次に、設定するアカウント(Exchangeのアカウント)→「変更」をクリック→「Exchangeキャッシュモードを使用して、Outlookデータファイルにメールをダウンロードする」チェックボックスをオフにして、「次へ」をクリックします。 最後に、Outlookが「これらの変更を有効にするには、Outlookを再起動する必要があります」というメッセージが表示されるので、「完了」をクリックして、確認します。 Office 365のExchange OnlineではExchangeキャッシュモードという機能が備わっており、デフォルトで有効となっています。OutlookでExchangeキャッシュモードが有効の場合、メールデータがパソコンのローカルに保存されます。ローカルにメールデータがあることで、メールへのアクセスが非常に早くなります。メールの表示や検索の速度は、Exchangeキャッシュモードがオフの場合(オンラインモード)と比べると段違いです。メールデータはOSTファイルとしてローカルに保存され、Outlookは常時このOSTファイルを参照しています。仕事で日々多くのメールを操作する方は、必ずExchangeキャッシュモードを有効にすることをお勧めします。
Outlookでメール移行をしたら重複したらどうなりますか?
 
Outlookでは、メールをインポートする際に、メールデータが重複した場合にどのような処理をするのか選択することができます。  
  1. 重複した場合、インポートするアイテムと置き換える:重複する既存のデータは、インポートするデータで上書きされます。
  2. 重複してもインポートする:既存のデータは上書きされず、重複するデータが現在のOutlookフォルダーに追加されます。
  3. 重複したらインポートしない:既存のデータが保持され、ファイル内の重複する情報は現在のOutlook フォルダーにコピーされません。
Outlookのデータ損失を防ぐための良い方法はありますか?
 
最も簡単な方法はOutlookのデータを定期的にバックアップすることです。パソコン上のPSTファイルを他のデバイスにコピーするか、またはバックアップソフトを利用して、Outlookのデータを簡単にバックアップすることができます。

最後に

Outlookフォルダを別のパソコンに移行する2つの方法は以上でした。

Outlookには、Outlookフォルダをインポートおよびエクスポートするための機能がありますが、操作が少し複雑ですし、いくつかの制限があります。

そのため、最高のバックアップソフトAOMEI Backupperのバックアップ&復元機能を試してみて、Outlookのデータを別のPCに高速かつ簡単に移行することができます。また、それは、起動問題なしにHDDをSSDに交換できる強力なディスククローン作成ソフトでもあります。