Windows Server バックアップ(Wbadmin コマンド&GUI)またはサードパーティ製バックアップソフトを使って増分バックアップを作成する方法についてご紹介します。
通常、Windows Server 2008(R2)/2012(R2)/2016/2019/2022/2025でWindows Server バックアップ(Wbadmin コマンド&GUI)を利用して、バックアップスケジュールを設定し、増分バックアップを作成できますが、増分バックアップの作成に失敗したら、どうすれば良いでしょうか?
こういう時にAOMEI Backupper Serverがかなり役に立ちます。このサーバ向けバックアップソフトを利用して、増分だけでなく、完全と差分バックアップも簡単かつ迅速に作成できます。
私は、Windows Server 2012で6TBのデータを16TBのiSCSIターゲットにバックアップしようと思います。
Windows Server Backup(WBADMIN)を使用して完全・フルバックアップを作成できますが、いくつかの増分バックアップが必要となります。
でも、なぜいつも完全バックアップが作成されますか?何か関連設定が必要でしょうか?
WBADMIN コマンドでデータを外付けHDDにのみバックアップできますか?外付けHDDじゃなくて、どうやって内蔵ハードディスクに増分バックアップを作成しますか?
– あるユーザーからの質問
❁「Windows Server バックアップ」とは、Windows Serverに標準で搭載されているバックアップ機能です。
Windows Serverに組み込まれた「Windows Server バックアップ」は「NTBackup(※Windows Serverの以前のバージョンに標準搭載されていたバックアップユーティリティー)」の代わりに、一連のウィザードとその他のツールを提供し、インストール先のサーバーに対してバックアップ&回復の基本的なタスクを行います。デフォルトでは、「Windows Server バックアップ」はWindowsにインストールされていません。Windows Server 2008以降で、「サーバーマネージャー」から「役割と機能の追加ウィザード」に従ってこの機能を追加(インストール)して利用することができます。
バックアップの対象として、サーバー全体(すべてのボリューム)はもちろんのこと、選択した特定のボリュームやファイル/フォルダーだけ、システム状態のみをバックアップできるほかに、ベアメタル回復用のバックアップも取得できます。バックアップデータの保管先については、ローカルディスク、外付けハードディスクやネットワーク経由の共有フォルダに対応します。
その回復については、バックアップしたボリューム、ファイル/フォルダー、アプリケーション、またはシステム状態などを復元(リストア)できるほかに、HDDが故障したときにベアメタル回復も実行できます。回復の時は、回復先のディスクはユーザー側で選択できません。システム側で回復可能なディスクを検出し、回復先を決定します。
更に、「Windows Server バックアップ」を使用すると、ローカルコンピュータだけでなくリモートコンピュータのバックアップを作成したり、管理することができるし、バックアップスケジュールを設定して、バックアップを自動実行することもできます。
通常、増分バックアップを作成するために「Windows Server バックアップ」は二つの方式を提供しています。Wbadmin(コマンドラインインターフェース)とGUI(グラフィカルユーザインタフェース、Graphical User Interfaceの略)です。
Wbadminは、Windows OS向けバックアップ&復元コマンドラインユーティリティーです。Windows Vista/7/8/10及びWindows Server 2008/2008 R2/2012 R2に内蔵されています。システム状態のみ、重要なボリューム、複数のドライブ、指定したアプリケーション、ファイル・フォルダーなどをローカルドライブまたはリモート共有フォルダーにバックアップできます。
👉では、wbadmin.exeを利用してWindows Server 2008/2012の増分バックアップをどのように実行しますか?
手順 1. 「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「wbadmin」と入力し、wbadmin.exeを管理者として実行し、コマンドプロンプトを開きます。
手順 2. コマンドプロンプトで「wbadmin/?」と入力して、お使いのコンピューターでサポートされているサブコマンドを表示させます。
手順 3. wbadmin start backupコマンドを実行して増分バックアップをFドライブに作成するWBAMDINの構文は次のとおりです。
Wbadmin start backup -backupTarget:F: -allCritical -include:C: -vssFull –quiet
【補足】増分バックアップを共有フォルダーに作成するWBADMINの構文は次のとおりです。 wbadmin start backup –backupTarget: \\backupshare\backup1 -allCritical -include:C: -vssFull –quiet
増分バックアップを作成する他の方法は「Windows Server バックアップ」のGUIを使用することです。
手順 1. まずは「Windowsアクセサリ」→「Windows Server バックアップ」を起動する必要があります。或いは「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「wbamdin.msc」と入力し、管理者としてwbamdin.mscを起動することで「Windows Server バックアップ」を開くこともできます。
手順 2. 「Windows Server バックアップ」の「操作」ペインから「パフォーマンス設定の構成」を選択します。
手順 3. 「常に増分バックアップを実行する」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
手順 4. そして、「バックアップスケジュール」を選択して、ウィザードに従って増分バックアップを実行します。
これで、Windows Server バックアップを使用して増分バックアップが正常に作成されました。
Windows Server バックアップ(Wbadmin コマンド&GUI)のほかに、サードパーティー製のバックアップソフト - AOMEI Backupper Serverも増分バックアップを作成できます。この強力なバックアップ&復元ソフトソフトはWindows XP/Vista/7/8/8.1/10/11、Windows Server 2003/2008(R2)/2012(R2)/2016/2019/2022/2025/2025、SBS 2003/2008/2011、及びWHS 2011(全てのエディション、32&64ビット版)に対応し、 Windows Server バックアップよりも柔軟かつ簡単に使えます。
✿AOMEI Backupper Serverで増分バックアップを作成する手順は次のとおりです。
手順 1. まずはAOMEI Backupper Serverをインストールし、起動します。そして「バックアップ」→「ディスクバックアップ」をクリックします。
※ヒント:もちろん、必要に応じて「システムバックアップ」「パーティションバックアップ」「ファイルバックアップ」を選択することもできます。
手順 2. ここではタスク名を変更できます。「ディスクを追加」でソースディスク(バックアップ元)を選択してから、ターゲットディスク(バックアップ先)を選択します。
手順 3. 「スケジュール」オプション→「詳細」タブををクリックし、「増分スキーム(デフォルト)」にチェックを入れることを確認し、「はい」をクリックして増分バックアップを設定します。
※ヒント:もちろん、必要があれば、フルバックアップまたは差分バックアップも選択できます。
手順 4. 最後は、問題なければ「開始」をクリックしましょう。
これで、AOMEI Backupper Serverを使用してデータの増分バックアップが作成されました。完全な回復を実行するために、作成した複数の増分バックアップとフルバックアップ(または差分バックアップ)を一つのイメージに結合する必要があるかもしれません。
結論として、Windows Server バックアップを代替できるAOMEI Backupper Serverは本当に優れたバックアップ&復元ツールで、データをローカルディスク、外付けHDD、USBメモリ、共有フォルダー/NAS、またはクラウドストレージなどにバックアップしたり、バックアップスケジュール、イベントトリガーバックアップ、リアルタイム同期などを実行することができます。何よりも、それは作成したイメージファイルを指定した場所、または異なるハードウェアを搭載した別コンピューターに復元できます。
※このAOMEI Backupperソフトが気になるなら、30日間無料体験版をダウンロードしてお試しください!「確かに悪くないソフトだった」「データ保護に有用かも」と思ったら、制限なしの有料版を安心してご購入いただければよろこんでいます。