XcopyとRobocopyの機能比較(代替方法あり)

XcopyとRobocopy、どっちがいいですか?この記事では、両者の違いと使い方法をご紹介します。また、エラーを回避できるより簡単な方法もご説明します。興味のある方はぜひご覧ください。

By @Machi 最後の更新 2022年10月13日

XcopyとRobocopyの概要

XcopyとRobocopyは、バックアップ用のコマンドとしてよく使用されます。どちらもファイルやフォルダをある場所から別の場所にコピーするのに役立ちます。以下に、この2つのコマンドに関する基本情報について紹介します。

Xcopyとは?

Xcopyは、複数のファイルやディレクトリツリー全体をあるディレクトリから別のディレクトリにコピーしたり、ネットワーク経由でファイルをコピーしたりするのに使われるコマンドです。Windows OSに組み込まれたコマンドで、基本的なCopyコマンドよりも高度な機能を持っています。Xcopyには以下のような機能があります:

Xcopyは、ディレクトリをコピーすることができます。
Xcopyは、サブディレクトリを含むすべてのファイルを再帰的にコピーし、ソース元のディレクトリ構造をそのままコピーすることができます。
Xcopyは、ファイル名や拡張子に基づいてファイルを除外することができます。
Xcopyは、アーカイブ属性、または指定されたカットオフタイムに基づいて、更新されたファイルを識別することができるので、増分バックアップに役立ちます。

Robocopyとは?

Robocopyとは、「Robust File Copy」の略で、Microsoft Windows用のコマンドラインディレクトリまたはファイルをコピーするコマンドです。Windows VistaおよびWindows Server 2008からWindowsの標準機能として搭載されています。Robocopyには以下のような機能があります:

Robocopyは、衝突するファイル名をどうするかをあらかじめ指定することができます。
Robocopyは、「コピー&ペースト」の実行をスケジュールすることができます。
Robocopyでは、特定のファイルやフォルダを除外することができます。
Robocopyでは、あるフォルダを別のフォルダにミラーリングし、コピー元のフォルダに存在しないファイルをコピー先で削除することができます。

XcopyとRobocopyの違い

この2つのコマンドラインツールは、Windowsのファイル転送でよく使われます。XcopyはほとんどのバージョンのWindowsに搭載されていますが、Robocopyがリリースされてからあまり使われなくなりました。どちらもファイルを一括でコピーできるコマンドですが、Robocopyのオプションは作業をより簡単にすることができます。

◑ Robocopyはミラーリングでファイルをコピーしますが、Xcopyはそうではありません。

Xcopyとは異なり、Robocopyはディレクトリのミラーリングや同期に使用されます。Robocopyは、あるディレクトリから別のディレクトリにすべてのファイルをコピーするのではなく、ターゲットディレクトリをチェックして、ソースディレクトリにないファイルを削除することができます。また、ターゲットディレクトリにあるファイルとコピーするファイルを比較し、変更のないファイルを無駄にコピーしないようにします。

◑ Robocopyはコピーを自動的に実行する時間帯を設定できますが、Xcopyができません。

Robocopyで「/RH」オプションを使用すると、Xcopyのようにコマンドを実行する時間を設定することではなく、コピー操作を行う時間帯を制限することができます。この自動化の設定は、毎日バックアップや、ある程度の時間を必要とするが操作を必要としない大規模なバッチジョブを実行する際に最も有効です。

◑ Robocopyには監視オプションがありますが、Xcopyにはありません。

Robocopyは、「/MON」または「/MOT」コマンドを使用すると、コピーを作成している時、ファイルとディレクトリを監視することができます。「/MON:n」は、「n」以上の変更があったファイルを宛先にコピーします。「/MOT:m」は、「m」分間隔でファイルに変更がないかどうかをチェックし、変更があった場合にコピーを行います。これは、ファイルを処理しながら定期的に保存することと似ていますが、より効率的です。Xcopyには監視機能がありません。

◑ ファイル属性

XcopyとRobocopyは、ファイルのアーカイブ属性のコピーをサポートしていますが、Robocoyは、タイムスタンプ、所有者情報、監査情報など、Xcopyよりも多くのファイル属性がコピーできます。

XcopyとRobocopyの使い方

Windows 10でXcopyを使ってフォルダをコピーする

Xcopyコマンドを使用する場合、最もよく使われるコマンド構文は:XCOPY source [destination] [options]です。さまざまな要求に応えるために、たくさんのオプションが用意されています。詳しくは「Windows Xcopyコマンド」をご覧ください。次に、Xcopyコマンドを使って、フォルダやサブフォルダをある場所から別の場所にコピーする方法をご説明します。

手順 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「コマンド プロンプト(管理者)」を選択します。

手順 2. 「コマンド プロンプト」が表示され、Xcopyコマンドを入力すると、フォルダとサブフォルダのコンテンツを含めてコピーすることができます。例えば、Cドライブにある「test」フォルダとそのサブフォルダをDドライブにコピーしたい場合、以下のように入力します:

Xcopy C:\test D:\test /E /H /C /I

/E - 空のディレクトリも含めてサブディレクトリをコピーします。
/H - 非表示のファイル属性とシステムファイル属性を持つファイルをコピーします。
/C - エラーが発生してもコピーを続行します。
/I - ソース元がディレクトリまたはワイルドカードを含み、宛先が存在しない場合、Xcopyは宛先がディレクトリ名を指定し、新しいディレクトリを作成すると見なします。次に、Xcopyによって、指定されたファイルすべてが新しいディレクトリにコピーされます。

Windows 10でRobocopyを使ってファイルを転送する

Robocopyコマンドの基本的な構文は:robocopy [source] [destination]です。Robocopyコマンドには、さまざまなニーズに合わせて使用できるオプションがたくさんあります。詳しくは「Windows Robocopyコマンド」をクリックしてください。次に、Robocopyコマンドを使ってファイルをある場所から別の場所に転送する方法をご説明します。

手順 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「コマンド プロンプト(管理者)」を選択します。

手順 2. 「コマンド プロンプト」が表示されます。ここでは、例として「a-test.docx」と「b-test.txt」の2つのファイルを「E:\backuptest」から「F:\backuptest1」に転送することにします。Robocopyコマンドを以下のように入力します:

robocopy E:\backuptest F:\backuptest1 a-test.docx b-test.txt

注意:/xo」(古いファイルを除外する)や、「/mir」(ディレクトリツリーをミラーリングする)オプションを使えば、増分バックアップを作成することができます。

XcopyとRobocopyの使い方がわかったと思いますが、少々複雑に見えるでしょう?これに加えて、どちらにもいくつかの制限があります:

XcopyとRobocopyは、開いているファイルをコピーできません。
Xcopyは、実行時の進捗状況や操作が完了したメッセージが表示されません。オペレーティングシステムのボリュームのバックアップには役立ちません。
Robocopyは、Windows Vistaより古いシステムでは正しくミラーリングできません。

コピーがより簡単に取られる代替ソフト-AOMEI Backupper

より簡単な方法でファイルをコピーしたい場合、XcopyまたはRobocopyの代替フリーソフト-AOMEI Backupper Standardを強くお勧めします。このフリーソフトは、UIデザインがシンプルで使いやすいので、上記2つのコマンドラインツールよりも操作が簡単です。

クラウドストレージ、共有フォルダ、NAS、内蔵/外付けHDD/SSD、またはUSBフラッシュドライブなどのストレージにファイルを同期することができます。
頻繁に変更されるデータを自動的に同期できるので、繰り返しの作業から解放されることができます。
開いているファイルもコピーできるので、コピーするファイルを使用していでも、コピー作業に影響を与えません。

AOMEI Backupperでファイルやフォルダをコピーする方法

手順 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールして起動します。

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手順 2. 「同期」→「ベーシック同期」の順にクリックします。

AOMEI Backupper Professionalへアップグレートした後、他の3つより高度な同期モードが利用可能になります:
ミラー同期:ターゲットフォルダをソースフォルダと全く同じに保ちます。ソースフォルダにないファイルがターゲットフォルダに追加されたら、削除されます。
リアルタイム同期:ソースフォルダが変更されると、その変更をすぐにターゲットフォルダに同期します。
双方向同期:ソースフォルダからターゲットフォルダに変更されたファイルを同期し、逆に、ターゲットフォルダからソースフォルダに変更されたファイルを同期します。

手順 3. 「フォルダを追加」をクリックして、同期したいフォルダを選択します。複数のファイル/フォルダを追加したい場合、1つのファイル/フォルダを追加した後、ソースパスの上にある「+」アイコンをクリックして追加し続けます。

注意:他の同期タスクと区別するために、左上の「タスク名」でこのタスクに名前を付けることができます。

手順 4. (オプション)ソースフォルダを追加した後、「漏斗」アイコンをクリックして「フォルダオプション」を開いて、必要に応じて設定することができます(AB Proで利用可能)。

手順 5. 保存先を選択します。確認した後、問題がなければ、「開始」をクリックして、同期が開始されます。

オプション:タスクのコメントを書いたり、同期が完了してからメールで通知することを設定したりできます。
スケジュール:毎日/毎週/毎月などの間隔でファイル/フォルダを自動同期することを設定できます。

また、AOMEI Backupperはクラウドストレージ-AOMEI Cloudを提供しています。重要なファイル/フォルダをよりよく保護するには、「クラウドバックアップ」でそれらをAOMEI Cloudにバックアップするのをお勧めします。バックアップをクラウドストレージに保存すれば、インタネットがあれば、どこでも復元できますし、復元するにはログインが必要があるので、安全性も高いです。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。

まとめ

この記事では、「Xcopy」と「Robocopy」の違いをご紹介し、この2つのツールを使ってファイルをコピーする方法もご説明しました。しかし、これらのツールにはいくつかの制限があります。一部のユーザーは使用する際に、Xcopyが「メモリが足りません」エラーで失敗したり、Robocopyが自動コピーの実行に失敗したりするような問題が発生したこともあります。

心配しないでください!AOMEI Backupper Standardを使用すると、これらの問題を回避し、ファイル/フォルダを手軽にコピーすることができます。このソフトは同期だけでなく、バックアップ、復元、クローンなどたくさんの機能も提供しています。ぜひダウンロードして、ご体験ください。