この記事では、GPTとMBRの違い(概要、それぞれのメリット・デメリット)、GPT HDDからSSDへクローンする原因と方法についてご紹介します。GPT HDDからSSDへクローンできるソフトAOMEI BackupperはWindows11/10/8/7を再インストールせずにGPT HDDからSSDへクローンできます。クローン後、OSが起動できることを保証します。
▶MBRとは、マスターブートレコードの略語であり、古くて一般的に使用されているパーティションスタイルです。
▶GPTとは、グローバル一意識別子パーティションテーブルの略語であり、UEFIに関連した新しいパーティションスタイルです。
パーティション方式(MBR&GPT)はディスクのスタイルを決めます。ディスクがMBR形式(またはGPT形式)に初期化された後、MBRディスク(またはGPTディスク)になります。
MBRは古くからあるパーティション形式で、XP以前のOSでも使用可能です。ただし、MBRディスクの容量が2TB(232×512バイト)までしか認識できないという制限があります。プライマリパーティションを4つまたは3のプライマリパーティションと1つの拡張パーティションまで作れます。
しかし、時間が経つにつれて、より多くのストレージ容量を使う必要があります。
GPTは新しいパーティション形式で、2TBを超える大容量ハードディスクを正常に認識できるし、128個までのプライマリパーティションをサポートします。ただし、Windowsが正式にGPTに対応したのはWindows Vista以降となるので、XPを含め以前のOSでは使用できません。それに64bitの環境が必要となってきます。
オペレーティングシステム | データアクセス | システムブート |
Windows XP 32-bit | GPTをサポートしません | GPTをサポートしません |
Windows XP 64-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートしません |
Windows Vista 32-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートしません |
Windows Vista 64-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートします(UEFIが必要) |
Windows 7 32-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートしません |
Windows 7 64-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートします(UEFIが必要) |
Windows 8 32-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートしません |
Windows 8 64-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートします(UEFIが必要) |
Windows 10 32-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートしません |
Windows 10 64-bit | GPTをサポートします | GPTをサポートします(UEFIが必要) |
ちなみに、古いシステムに対してある程度の後方互換性を提供するために、GPTディスクとMBRディスクは1台のパソコンで共存することができます。
MBR形式でフォーマットされたハードディスクはBIOS互換モード(Legacy)で起動しますが、GPTディスクはUEFIモードで起動します。そのため、MBRディスクをGPTディスクに変換する場合や、以前MBRディスクを搭載したパソコンは今GPTディスクを搭載する場合、パソコンのブートモードも変更する必要があります。
従来のディスクはMBR形式にフォーマットされたことがほとんどです。しかし、MBRディスクにはいくつかの制限があるので、最近、多くの人々はHDDをGPT形式でフォーマットしようとします。そのため、現在、GPT HDDを使用しているユーザーが少なくありません。
また、パソコンの処理速度を上げるために、GPT HDDをSSDへアップグレードしたいユーザーもたくさんいますよね。GPT HDDをSSDに交換・換装する最も簡単な方法は、サードパーティ製のツールを使用してGPT HDDからSSDへクローンすることです。
でも、上述のようにブートモードが違うため、GPT HDDとMBR SSDの間のクローンが難しいです。クローンが正常に完了しても、クローン後のSSDが起動しない可能性が高いです。そのため、一般的に、前もってクローン元とクローン先のパーティションスタイルが一致することを確認する必要があります。
※例えば、GPT HDDからMBR SSDへディスクをクローンする場合には、事前にMBR SSDをGPT SSDに変換するか、GPT HDDをMBR HDDに変換することが必要です。
GPTパーティション搭載の古いHDDデータをSSDにクローンする場合は、以下のことを事前に用意したほうがいいと思っています。
PCシステムの高速スタートアップを無効にするには、「コントロールパネル」を開き、「電源オプション」>「電源ボタンの動作を選択する」、「高速スタートアップを有効する(推奨)」オプションのチェックを外し、オフにします。「変更の保存」をクリックして、変更を適用します。
ところが、GPTシステムディスクはWindowsの64ビット版のみ対応しますが、MBRディスクは32ビット版と64ビット版、両方に対応するので、一部の人はまだMBRパーティションスタイルのSSDを維持したいかもしれません。MBR SSDをGPT SSDに変換しないで、GPT HDDからMBR SSDへ直接クローンする方法がありますか?
あります!
AOMEI Backupperという強力なSSDクローンソフト(Win 11、10、8.1/8、7、XPに対応)を使用して、ディスクをGPT形式とMBR形式の間で変換せずに直接GPT HDDからMBR SSDへクローンできます。
ディスクをMBRからGPTに変換してからクローンする面倒な手間を省きますし、クローンしたSSDが起動できることを保証します。*状況に応じてBIOS設定をUEFIからLegacyモードに変更する必要があるかもしれません。
クローンするHDDはシステムディスクではない場合、AOMEI Backupperの無料版 - AOMEI Backupper Standardでディスククローンを実行すれば十分です。しかし、システムディスクをクローンする場合、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードする必要があります。
AOMEI Backupperは初心者でも簡単に使えるソフトです。直感的で分かりやすいユーザーインタフェースを持っています。
SSDのサイズがGPT HDDよりも大きい時に、容量を最大限に活用するには、「パーティションを編集」機能を使用することをお勧めします。この機能を有効にすれば、クローン完了後、SSDに使えない未割り当て領域がないことを確保できます(有料)。
「システムクローン」機能を使用して、OSのみを移行することもできます(有料)。
◎下記は、無料版AOMEI Backupper Standardを使い、システムディスクじゃないGPT HDD(データディスク)をMBR SSD(データディスク)へクローンするやり方を例としてあげます。
手順 1. AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。
手順 2. 「クローン」タブで、「ディスククローン」を選択します。
手順 3. クローンしたいソースディスクをクローン元として指定して、「次へ」をクリックします。
手順 4. ターゲットディスクをクローン先として指定して、「次へ」をクリックします。
手順 5. SSDへクローンするため「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れる必要があります。操作概要を確認して問題なければ「開始」をクリックしてGPT HDDからSSDへクローンを実行します。
GPT HDDの1:1複製を作成したい場合、「セクター単位のクローン」にチェックを入れてください。この機能を使用するには、SSDの容量がGPT HDDと同じまたはより大きい必要があります。「パーティションを編集」と同時に使えません。
クローン実行中、コンピューターで他の仕事を行うことができます。
AOMEI Backupperを使用して誰でもGPT HDDからSSDへ簡単にクローンすることができます。もし、クローン先のSSDがGPT形式の場合、クローン後、SSDもGPTとなっています。クローン先のSSDがMBR方式であり、その上にデータがある場合、クローン後、SSDは変更せずMBRとなっています。クローン先のSSDがMBR方式であり、その上にデータがなくて未割り当て領域と表示される場合、クローン中、GPTに変換するか、MBRを保持するか選択できます。
AOMEI Backupperを使用して、GPT HDDをSSDへクローンする以外、システムバックアップ、ファイル同期、異なるハードウェアの別のPCへのシステム復元などもできます。
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