インストール不要でUSBメモリから削除した・消えたファイルを復元するにはどうすればよいでしょうか?この記事では、その方法を2つご紹介します。また、データを復旧するための2つの専門ソフトとその使い方もご説明します。重要なデータを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。
「間違ってUSBメモリからいくつかのファイルを削除してしまいました。ごみ箱を確認しましたが、何も見つかりませんでした。パソコンに容量が不足しているので、インストール不要でそれらのファイルを取り戻すことが可能でしょうか?よろしくお願いします。」
USBメモリでデータの損失が発生することはよくあります。誤った削除、フォーマット、USBメモリの破損、ウイルス攻撃などの原因で、データがUSBメモリから失われてしまうことがあります。それに、USBメモリなどの外部デバイスから削除したファイルはゴミ箱に移動されず、デバイスから直接完全に削除されるので、後悔するチャンスもありません。
しかし、心配しないでください、それらのデータを取り戻す可能性があります。この記事では、インストール不要でUSBメモリから失われたデータを復元する方法と、専門ソフトでデータを復旧する方法をご紹介します。自分の状況に合った方法を選ぶことができます。
まずディスク容量が不足している場合に、インストール不要でUSBメモリから失われたファイルを復元する方法についてご説明します。
Windowsには、「以前のバージョン」という復元機能が搭載されています。データが削除された前に「システムの保護」または「ファイル履歴」が有効になっている場合に、この機能を使用してUSBメモリから削除したファイルを復元することができます。
ステップ 1. USBメモリをPCに接続し、PCに検出されることを確認します。復元したいファイルが元に保存されているフォルダに移動し、右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ 2. 「以前のバージョン」タブをクリックします。復元したいバージョンを選択し、「開く」をクリックし、失われたファイルを見つけてコピーし、他の場所に貼り付けます。
ファイルが削除されていないが、USBメモリから見つからない場合、隠されている可能性があります。この場合に、CMDを使用して隠しファイルを表示させることができます。
ステップ 1. USBメモリをPCに接続し、PCに検出されることを確認します。
ステップ 2. 「Win」+「X」キーを押して「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 3. 以下のコマンドを1つずつ入力します:
- 「chkdsk G: /f」(GをUSBメモリのドライブレターに置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押します。
- 「attrib -h -r -s G:*.* /s /d」(GをUSBメモリのドライブレターに置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押します。
プロセスが終了するまで待ちます。その後、USBメモリから隠しファイルが表示されるかどうかを確認できます。
ご覧のように、Windowsに標準搭載されている機能を使用することが多くの制限があります。ごく少ない状況に適用されます。
もし以上の方法でデータが復元されない場合に、次に紹介する専門ソフトを使用することをお勧めします。
Windows File Recoveryは、Microsoftが2020年にリリースした、コマンドラインを使用しているGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)なしのデータ復旧ツールです。異なるファイルシステムとファイル損失の状況に応じて、適切なコマンドパターンを実行することで、失われたデータを復旧することができます。専門知識のないユーザーにはやや複雑かもしれませんが、次にその使い方を詳しくご案内します。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. 前述のように、Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。
winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずUSBメモリのファイルシステムを確認する必要があります:USBメモリをPCに接続し、PCに検出されることを確認します。「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。USBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、ドライブレターがFであるUSBメモリから削除したJPGファイルとPNGファイルをDドライブに復元したい場合、「winfr F: D: /signature /extensive /n *.jpg /n *.png」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。「Continue?」が表示されたら、「y」キーを押してスキャンと復元を行います。
コマンドに苦手で、より簡単なデータ復旧ソフトを使用したい場合、サードパーティー製のデータ復旧フリーソフト-MyRecoverを使用することをお勧めします。このソフトは、直感的でわかりやすいインターフェースを採用していて、操作も簡単、3ステップだけでUSBメモリから削除・紛失したファイルを簡単かつ安全に取り戻すことができます。初心者でも気軽に使えます。
また、機能性と互換性の面から次のようなメリットがあります:
では、上のボタンをクリックし、この強力なデータ復旧ソフトをダウンロードし、インストールして使ってみましょう。
ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。MyRecoverを開きます。接続したUSBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
ステップ 3. 復旧したいファイルおよびフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
以上はインストール不要でUSBメモリから削除したファイルを復元する方法と、専門ソフトでUSBメモリから失われたファイルを復元する方法でした。4つの方法がフリーで、好きな方法を選ぶことができます。
しかし、注意すべきなのは、バックアップを除くすべてのデータ復旧方法は失われたデータを必ず復旧できることを保証できません。したがって、重要なデータをよりよく守るために、定期的にUSBメモリを他のデバイスにバックアップすることをお勧めします。バックアップがあれば、ファイルがどんな原因で失われても簡単に取り戻すことができます。