USBメモリから重要なデータを削除してしまった経験は、誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。しかし、心配しなくても大丈夫です。復元する方法が存在します。本記事では、USBメモリから削除されたデータを復元するための3つの無料方法について紹介します。
USBメモリのファイルを直接ゴミ箱に入れると、自動的にゴミ箱からも削除されて困っています。 ①USBメモリをPCに挿す ②USBメモリ内にあるEXCELを削除、もしくはゴミ箱へ移動 ③ゴミ箱を見てみると、そのファイルがなくどこかに消えている・・・。 なぜこんな現象が起きるのですか?どうにかなりませんか? データ復元ソフトで復元できましたが、一部のファイルは破損してました・・・。 ゴミ箱は自動削除設定はしていません。 ゴミ箱の容量は充分あります。 --YAHOO!知恵袋からの質問
ほとんどのユーザーはUSBメモリからファイルを削除したことがあるでしょう。このケースのユーザーと同じ、USBメモリから削除したファイルがゴミ箱に移動されないと気づきましたか?なぜでしょうか?
それは、一般的にUSBメモリがFAT32やexFATなどのファイルシステムでフォーマットされていますが、FAT32やexFATはゴミ箱機能を十分にサポートしていないからです。
ゴミ箱は、一般的にはNTFS(Windows)やHFS+(Mac)などのより高度なファイルシステムでのみ完全に機能します。これらのファイルシステムでは、削除されたファイルはゴミ箱に移動され、ユーザーが復元できるようになります。ファイルシステムがFAT32やexFATである場合、削除されたファイルがゴミ箱に移動せず直接完全削除されます。
でも、心配しないでください。でも、心配しないでください。USBメモリから削除されたファイルは、新しいデータによって上書きされない限り、物理的にはまだ残っており、専用の復元ソフトを使って復元できる可能性があります。次にその方法を案内し、興味があれば読み進めてください。
このセクションでは、自力でUSBメモリから消したデータを復元する方法を3つご紹介します。すべてが無料で、自分の状況に合った方法を選ぶことができます。
USBメモリから削除されたファイルを可能な限り復元するためには、以下の点に注意する必要があります。
👀 必要なデータが削除されたことに気付いたら、すぐにUSBメモリの使用を停止し、PCから安全に取り外して、復元を開始するまで安全な場所に保管してください。新しいデータが書き込まれると、元のデータが上書きされる可能性が高まります。
❌ USBメモリをフォーマットしないでください。さもなければ、削除されたデータが復元不可能になります。
USBメモリから削除されたファイルを復元するための最良の方法は、USB復旧ソフトを使用することです。ここでは、MyRecoverをお勧めします。これは、Windows PC上の内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードから完全に削除された・紛失したファイルを復元するための信頼性できる復旧フリーソフトです。
クイックスキャンとディープスキャンを同時に行い、選択した場所を効果的にスキャンして、復元可能なデータをすべて見つけることができます。
ステップ 1. パソコンでMyRecoverをダウンロードし、インストールして起動します。USBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. スキャンが始まります。USBメモリから復旧できるデータはすべてリストに表示されます。検索範囲を縮め、復旧するファイル/フォルダをより早く見つけるために、「フィルタ」機能または検索ボックスを利用できます。
ステップ 3. 復旧するファイル/フォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
この方法は、USBメモリから削除されたように見えるが、ただ隠されているファイルにのみ適しています。CMDを使用して、それらのファイルを表示させることができます。
ステップ 1. 「Win」+「X」キーを押して「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. まず、「chkdsk G: /f 」(GをUSBメモリのドライブレターに置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ 3. 「attrib -h -r -s /s /d G: *.*」(GをUSBメモリのドライブレターに置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押してください。
これで、USBメモリにある隠しファイルが表示されます。
Windows File Recoveryは、コンピュータから紛失または消したファイルを復元するために使用できるコマンドラインユーティリティです。2020年、マイクロソフトはこのファイル復元ツールをリリースし、これを使って内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードなどのデータを復元することができます。
Windows File Recoveryは、完全無料で使える復元ソフトですが、「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」以降でのみ利用可能です。また、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)がないため、Windows File Recoveryを使用する時、削除されたデータを復元するためにコマンドを入力する必要があります。専門知識のないユーザーには、使いにくいかもしれません。
Windows File Recoveryには、3つのモードがあります。デフォルト、セグメント、シグネチャです。コマンドプロンプトで、以下の形式でコマンドを入力してください。
winfr source-drive: destination-drive: [/mode] [/switches]
パラメータ |
説明 | 対応モード |
Source-drive: |
ファイルが失われたドライブを指定します。保存先ドライブと異なる必要があります。 |
すべて |
Destination-drive: |
復元したファイルを保存するストレージデバイスを指定します。復元元ドライブとは異なる必要があります。 |
すべて |
/regular |
通常モード、破損していないNTFSドライブの標準回復オプションです。 | 通常 |
/extensive |
拡張モード、すべてのファイルシステムに適した完全な回復オプションです。 | 拡張 |
/n |
ファイル名、ファイルパス、ファイルの種類、またはワイルドカードを使用して、特定のファイルをスキャンします。例えば:
|
すべて |
/segment |
セグメントモード、ファイルレコードセグメントを使用したNTFSドライブの回復オプションです。 | セグメント |
/signature |
署名モード、ファイルヘッダーを使用したすべてのファイルシステムタイプの回復オプションです。 | 署名 |
例えば、Gドライブ(USBドライブ)から、少し前に削除した「Recovery Test.docx」をEドライブに復元したい場合、次のようなコマンドを入力して実行してください:
winfr G: E: /segment /n “Recovery Test.docx”
また、Gドライブ(USBドライブ)からEドライブへ、フォーマット後に失われた「Work」フォルダを復元する場合、次のようなコマンドを入力して実行してください:
winfr G: E: /segment /n Work\
USBメモリにあるデータは次のような原因で失われる可能性があります。
ご覧のように、様々な原因でUSBメモリからデータが失われる可能性があります。そのため、データの損失をできるだけ避けるために、USBメモリを使用する際には以下の点に注意する必要があります:
1. 定期的なバックアップ:AOMEI Backupper Standardのようなバックアップ&復元フリーソフトを使用して、 大切なデータは定期的に別の場所にバックアップすることが重要です。クラウドサービスや外部ハードドライブなど、異なる場所にバックアップを保存することで、USBメモリが損傷したり失われてもデータを復元できます。
🚩参考記事:フリーソフトでUSBメモリを自動的にバックアップする方法
2. 正しく取り扱う:USBメモリは比較的脆弱なデバイスであり、物理的なダメージを受けやすいです。データ損失を避けるためには、USBメモリを適切に取り扱い、落としたり水に浸したりしないように注意しましょう。
3. 安全に取り外し:USBメモリを使用している際には、必ず適切な手順で取り外しを行ってください。データが書き込まれている最中に突然USBメモリを取り外すと、データの損失やデバイスの損傷の原因となります。
4. ウイルス対策ソフトの使用:USBメモリはウイルスやマルウェアの感染のリスクがあります。定期的にウイルス対策ソフトウェアを使用し、USBメモリをスキャンして悪意あるソフトウェアからデータを保護しましょう。
以上は、USBから削除されたファイルを簡単に復元するための3つの方法でした。
USBからファイルを削除した場合、最初にすべきことは、コンピュータまたは別のストレージデバイスにバックアップがあるかどうかを確認することです。バックアップがない場合は、データ回復ソフトウェアMyRecoverやWindows File Recoveryを試してファイルを回復することができます。
お役に立てれば幸いです。