Word、Excel、またはPowerPointなどのOfficeファイルを誤って削除してしまいましたか?心配しないでください!この記事では、Officeファイルを簡単かつ無料で復元する方法を3つご紹介します。重要なOfficeファイルを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。
仕事中に大切なOfficeファイルを誤って削除してしまった経験はありませんか?フォルダを整理しているときに、重要なファイルを誤って削除することはよくあるでしょう。
一般的に、この場合にゴミ箱に移動して削除されたファイルを簡単に元に戻せばよいです。ただし、ゴミ箱に必要なOfficeファイルが見つからない場合があります。それは「Shift」+「Delete」キーによるファイル削除、ゴミ箱を空にしたことなどが原因である可能性があります。
心配しないでください。これらのOfficeファイルがPCから完全に削除されていない可能性があるので、復元できるかもしれません。具体的な方法については読み進めてください。
このセクションでは、削除した・消えたOfficeファイルを復元するための3つの方法をご紹介します。すべてが無料で、自分の状況に合った方法を選ぶことができます。
Microsoft Officeには自動回復という機能があります。この機能はデフォルトでオンになっており、作業中に定期的な間隔でファイルを保存します。データの損失が発生した場合、削除されたまたは保存されていないファイルは一時フォルダに保存され、復元を待つことになります。
以下の手順に従って自動回復用ファイルの場所に移動し、必要なファイルがあるかどうかを確認しましょう。ここでは、Wordを例として説明します。
ステップ 1. Wordを開きます。新しい文書を作成し、「ファイル」タブをクリックします。
ステップ 2. (一部の場合:「その他」→)「オプション」をクリックし、「保存」タブを選択します。「自動回復用ファイルの場所」を見つけてコピーします。
ステップ 3. 「Win」+「E」キーを押して、アドレスバーに先コピーしたパスを貼り付けて「Enter」キーを押して、その場合に移動します。復元したいファイルがあるかどうかを確認します。見つけたら、ダブルクリックして開いて保存します。
Windows File Recoveryは、Microsoftが2020年にリリースしたコマンドラインアプリです。このツールを使用して、Windows PCから失われた・削除されたファイルを復元することができます。フリーソフトなので、サードパーティのデータ復元ソフトを購入する前に、まずこのツールを試してみることをお勧めします。
ただし、このツールにはGUIがないため、ユーザーはコマンドラインに慣れている必要があります。そして、Windows 10バージョン2004以降で利用できるので、ご注意ください。
次に、その使い方を詳しくご案内します。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. コマンドプロンプトで次のコマンド形式でコマンドを入力します:
winfr {ソースドライブ}: {ターゲットドライブ}: [/モード] [/スイッチ]
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずOfficeファイルが元に保存されていたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。削除されたOfficeファイルを保存していたドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、C:\Users\Documents\というパスにある「FileRecovery.docx」ファイルをEドライブに復元したい場合、「winfr C: E: /n \Users\Documents\FileRecovery.docx」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。そして、「y」キーを押してスキャンを確認します。
前述のように、Windows File RecoveryはWindows 10バージョン2004以降で利用可能、なら、お使いのOSがWindows 7、8.1、またはWindows Serverの場合はどうでしょうか?しかも、Windows File Recoveryはデータ復元において成功率が低いです。
そのため、サードパーティー製の専門的なデータ復旧フリーソフト-MyRecoverをよりお勧めします。このツールは直感的でわかりやすいインターフェースを搭載しており、3ステップだけでスキャンから復元まで完了できます。パソコンにそれほど詳しくないユーザーでも気軽に使えます。また、復旧率もWindows File Recoveryよりずっと高いです。また、機能性と互換性の面から次のようなメリットがあります:
では、MyRecoverをダウンロードしてインストールし、次の手順に従って失われた・削除したOfficeファイルを復元しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動します。Officeファイルが失われた・削除された前に保存されていたパーティションまたはボリュームを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. 「フィルター」をクリックし、「種類」を「ドキュメント」に設定します。これで、Wordファイル・Excelファイルなどのドキュメントのみリストに表示されます。スキャン範囲を縮めるために、「更新日」や「サイズ」をさらに設定することができます。また、検索ボックスで直接ファイル名または拡張子を検索することもできます。
ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復旧します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
データの損失はいつでも起こります。Officeに標準搭載されている自動回復機能を使用して誤って削除されたOfficeファイルを復元することができます。それ以外の場合は、Windows File RecoveryがWindows 10/11で失われたファイルを復元するためのよい補助ツールとなります。コマンドプロンプトに慣れていない場合は、直感的なGUIを採用したMyRecoverを使用することもできます。
ただし、高価なデータ復旧サービスでも、失われたファイルを必ず復旧できることを保証できません。データの損失を避ける唯一の方法は、重要なファイルを定期的にバックアップすることです。どのバックアップ方法が自分の状況に適しているのかわからない方は、次の記事を参照し、選ぶことができます~