AOMEI Backupperを用いて行う操作のほとんど(例えば、バックアップ、復元、クローンなど)を、Windowsのコマンドプロンプトから実行することが可能です。バッチファイルを作成する時にコマンドラインでAOMEI Backupperの機能を利用するのはより便利になります。
AOMEI Backupperのより高度な使い方は、GUI(グラフィカル・ユーザーインターフェース)ではなく、コマンドプロンプトからAOMEI Backupperの機能を実行することです。
1. コマンドプロンプトを管理者として起動します。コマンドプロンプトを開くには: a) 「スタート」をクリックし、「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。 あるいは b) WINキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」の名前欄に「cmd」と入力します。
2. AOMEI Backupperのインストールディレクトリを指定するにはcd C:\Program Files\AOMEI Backupperと入力します。 別の場所にプログラムをインストールする場合、「C:\Program Files\AOMEI Backupper」の代わりにそのパスを入力してください。 ※注:入力したパスは、AOMEI Backupperプログラムのインストール先と一致する必要があります。
3. 次は、AOMEI Backupperの機能を実行するためのすべてのコマンドライン(オプション)をご紹介します。さまざまなパラメーターを組み合わせて完全な構文を取得することができます。 例えば、AMBackup.exe /b new /t disk /s 0 /d "d:\disk" /n "Backup Disk0"はAOMEI Backupperでディスク0のバックアップを新規作成して、Backup Disk0という名前のイメージファイルとしてD:\diskに保存することを意味します。
構文:
{}は要求パラメーターです。 []はオプションパラメーターです。
ヘルプを表示させる
入力 |
|
AMBackup /? |
コマンドプロンプトで「AMBackup /?」を入力して詳しいヘルプ情報を取得します。 |
出力 |
|
AMBackup { /b | /c | /r | /l | /? } |
-「AMBackup」にはバックアップ(/b)、復元(/c )、クローン(/r)、リスト(/l)、ヘルプ(/?)5つのオプションがあります。 |
AMBackup /l /? |
-コマンドの完全な一覧が表示されます。 |
AMBackup /b /? |
-バックアップコマンドの使用方法が表示されます。 |
AMBackup /c /? |
-クローンコマンドの使用方法が表示されます。 |
AMBackup /r /? |
-復元コマンドの使用方法が表示されます。 |
新規バックアップについては、要求されたパラメーターは:
パラメーター |
説明 |
{/b} |
バックアップのタイプを指定します。new、inc、difまたはfullの1つになります。 newは新しいバックアップタスクを作成します。 |
{/t} |
ソースのタイプを指定します。system、diskまたはpartの1つになります。 systemはシステムをバックアップします。diskはディスクをバックアップします。partはパーティションをバックアップします。 |
{/s} |
バックアップのソースを指定します。 ディスクバックアップのためにディスク番号(例えば、/s 0)を指定します。 パーティションバックアップのためにドライブ文字(例えば、/s C)を指定します。 文字がないパーティションの場合、パーティション番号(例えば、/s 0:1)を指定します。 |
{/d} |
バックアップイメージを保存する場合(例えば、/d D:\Path\File)を指定します。 |
増分バックアップまたは差分バックアップについては、要求されたパラメーターは:
パラメーター |
説明 |
{/b} |
バックアップのタイプを指定します。inc、dif、またはfullの1つになります。 incは、前回のバックアップに基づいた増分バックアップを作成します。difは前回のフルバックアップに基づいた差分バックアップを作成します。fullは完全なバックアップを作成します。 |
{/s} |
増分または差分バックアップを作成するためのファイルを指定します。例えば「/s d:\backup\ab.adi」はd:\backup\ab.adiイメージファイルに基づいて、増分バックアップまたは差分バックアップを作成します。 |
下記はいくつかのオプションパラメーターです:
パラメーター |
説明 |
[/n] |
別のバックアップと区別できるようにこのバックアップに名前を付けます。 |
[/c] |
バックアップイメージの圧縮レベルを指定します。0、1または2の1つになります。 0はイメージを圧縮しません。1はイメージを中程度のレベルに圧縮します。2はイメージを高い圧縮率で圧縮しますが、時間がかかります。 |
[/e] |
バックアップイメージを暗号化します。例えば、/e "123"はイメージファイルを「123」パスワードで暗号化します。 |
[/u] |
ユーザー名を指定します。ネットワークへバックアップする場合、ネットワークにアクセスするためにユーザー名が要求されます。このパラメーター(例えば、/u "admin")でユーザー名を指定できます。 |
[/p] |
パスワードを指定します。ネットワークへバックアップする場合、ネットワークにアクセスするためにパスワードが要求されます:このパラメーター(例えば、/p "123456")でパスワードを指定できます。 |
[/m] |
各ファイルの最大サイズ(MB)を指定します。例えば、/m 1490で大きなイメージファイルを小さなイメージに分割します。 |
[/r] |
セクタ単位でディスクまたはパーティションをバックアップするか指定します。0または1の1つになります。 0はデフォルトオプション(セクタバイセクタではない)です。1(例えば、/r 1)はセクタ単位でバックアップを実行します。 |
ディスクとパーティションを表示させる:
パラメーター |
説明 |
[/l] |
/lでこのコンピューター上の全てのディスクを表示します。/l0または/l1でディスク0またはディスク1上のパーティションのみ表示します(注意:「/l」と「0」の間にはスペースがありません)。 |
バックアップからの復元については、要求されたパラメーターは:
パラメーター |
説明 |
{/r} |
バックアップからシステム、ディスク、パーティションまたはダイナミックボリュームを復元します。 |
{/t} {system | disk | part} |
復元のタイプを指定します。systemはシステムを復元します。diskはディスクを復元します。partはパーティションまたはダイナミックボリュームを復元します。 |
{/s}{D:\my backup\my backup.adi | \\192.168.1.1.\my backup\my backup.adi} |
イメージファイルのパスを指定します。 |
[/v] |
増分または差分バックアップのために最新のバックアップバージョンを指定して復元します。この/vコマンドを入力しない場合、現在のイメージファイルに対応するバックアップバージョンを復元します。 |
[/I] {0 | 0:0}|[null] |
復元元を指定します。イメージファイル内のディスク、パーティションまたはダイナミックボリュームを復元します。/i 0はディスク0またはダイナミックボリューム0を復元します。/ i 0:0はディスク0上のパーティション0を復元します。nullはパーティションを指定せずシステム復元を実行します。 |
[/e]{"123"} |
イメージファイルのパスワードを指定します。 |
[/d]{0|0:0|D}|[null] |
復元先を指定します。/ d 0はディスク0に復元します。/d 0:0は、ディスク0上のパーティション0に復元します。/d DはパーティションDに復元します。nullは/dを使用せず元の場所に復元します。 |
[/f] {fill | original} |
ターゲットパーティションのサイズを調整します。fillは、復元後にターゲットパーティションのサイズをすべて活用します。originalは復元後にソースパーティションと同じサイズになります。このコマンドはダイナミックディスクに適用されません。 |
[/a] |
SSDを最適化するために、パーティションアライメントを行います。 |
[/u] ["admin"] |
NASにアクセスするために、ユーザー名を指定します。 |
[/p] ["123"] |
NASにアクセスするために、パスワードを指定します。 |
[/x] |
異なるハードウェアにシステムを復元するために、ユニバーサル復元を指定します。/t systemまたは/t diskと一緒に使う必要があります。 |
[/k] |
セクタ単位の復元を指定します。イメージファイルがセクタ単位でバックアップされた場合のみ、セクタ単位で復元可能です。 |
[/o] {yes | no} |
対話モードをオン/オフにします。yesはプロンプトなしで次の操作を自動的に実行します。noは自動操作をキャンセルし、対話型プロンプトが表示されます。デフォルトではプログラムはユーザーの確認が必要です。 |
クローンについては、要求されたパラメーターは:
パラメーター |
説明 |
{/c} |
システム、ディスク、パーティションまたはダイナミックボリュームをクローンします。 |
{/t} {system | disk | part} |
クローンのタイプを指定します。systemはシステムのクローンを作成します。diskはディスクのクローンを作成します。partはパーティションまたはダイナミックボリュームのクローンを作成します。 |
[/s] {0 | 0:0 | D} |
クローン元を指定します。システムクローンを実行する場合、ソースを指定する必要はありません。/s 0はディスク0をクローンします。/s 0:0はディスク0上のパーティション0をクローンします。/s DはパーティションDまたはダイナミックDをクローンします。 |
{/d} {0 | 0:0 | D} |
クローン先を指定します。/d 0はディスク0にクローンします。/d 0:0はディスク0上のパーティション0にクローンします。/d DはパーティションDまたはダイナミックボリュームDに復元します。 |
[/k] |
セクタ単位のクローンを指定します。 |
[/a] |
SSDを最適化するために、パーティションアライメントを行います。 |
[/f]{fill | original} |
ターゲットパーティションのサイズを調整します。fillは、クローン後にターゲットパーティションのサイズをすべて活用します。originalはクローン後にソースパーティションと同じサイズになります。このコマンドはダイナミックディスクに適用されません。 |
[/o] {yes | no} |
対話モードをオン/オフにします。yesはプロンプトなしで次の操作を自動的に実行します。noは自動操作をキャンセルし、対話型プロンプトが表示されます。デフォルトではプログラムはユーザーの確認が必要です。 |
デバイスを表示させるには、要求されたパラメーターは:
パラメーター |
説明 |
[/l][0]|[/s D:\backup.adi]|[1 /s D:\disk-backup.adi]|[/e]|[/u ] |[/p]|[null] |
ディスク、パーティション、およびダイナミックボリュームを表示します。/sは指定されたイメージのパスです。/uと/pは指定されたNASにアクセスするためのユーザー名とパスワードです。/eは暗号化されたイメージのパスワードです。 |
注意:
コマンドラインでデータをディスク(CD/DVD)にバックアップできません。データをCD/DVDにバックアップしたい場合、AOMEI Backupper GUIを使用してください。
ドライブ文字がないダイナミックボリュームをバックアップする場合、まずはドライブ文字を割り当てる必要があります。
パーティションにドライブ文字がない場合、パーティション番号で指定できます。例えば、一番目のディスク上の二番目のパーティションである場合、ドライブ文字を1:2に置き換えることができます。AMBACCKUP /Lコマンドでディスクとパーティションの番号を知ることができます。
管理者としてAOMEI Backupperのコマンドラインプログラムを使用する必要があります。管理者ではない場合、ポップアップウィンドウでアカウント情報を正しく入力する必要があります。
データをNASにバックアップする場合、ネットワークを識別するために有効なIPアドレス(例えば、\\192.168.0.10\foldername)を入力する必要があります。
AOMEI Backupperのコマンドラインはファイルレベルのバックアップをサポートしません。