Windows用データバックアップ・復元ソフト「AOMEI Backupper」には、「システムバックアップ」という機能を備えています。この機能によってシステムイメージを簡単かつ高速に作成することができます。ウイルス感染、システムファイルの損傷などで、Windowsが起動しない場合に、パソコンを初期化することなく、前に作成されたシステムイメージでWindows(Cドライブ)を復元することができます。
AOMEI Backupperはシステムバックアップを実行して「システムイメージ」を作成することができますが、「システムイメージ」って、いったい何ですか?なぜ、これを作成しておく必要がありますか?
簡単に言うと、システムイメージとは、Windowsの動作に必要なドライブ全体をまとめたファイルです。何らかの理由でWindowsに不具合が生じた際に、システムイメージを復元することで、パソコンをイメージの作成時点の状態に戻すことができます。
システムバックアップは、パーティションバックアップとディスクバックアップとは異なります。パーティションバックアップは、D:ドライブ、E:ドライブ、F:ドライブなど特定のパーティションをバックアップするために使用されます。ディスクバックアップは、特定のディスクが含まれているすべてのパーティションをバックアップするために使用されています。
ディスクの上にC:(システム)、D:(データ)、E:(データ)の3つのパーティションがあるとします。
「システムバックアップ」を実行すると、一般的にC:ドライブだけがバックアップされます。「パーティションバックアップ」で、C:ドライブをバックアップすることもできますが、それによって作成されたバックアップは、復元後にシステムが起動しないことがあるので、「システムバックアップ」でシステムをバックアップすることをお勧めします。
「ディスクバックアップ」を実行すると、C:ドライブ・D:ドライブ・E:ドライブが含まれているすべてのパーティションがバックアップされます。したがって、システム、インストールされたアプリケーション、および個人ファイルが含まれているシステムディスク全体をバックアップしたい場合は、この機能の使用をお勧めします。
ヒント:
定期的にシステムをバックアップすることをお勧めします。そうすると、パソコンに何か問題があれば、作成されたシステムイメージでシステムを簡単に復元することができます。
AOMEI Backupperは「システムバックアップ」機能に対応し、この機能によって、システムファイル、ブートファイルなどが含まれているシステムドライブを完全にバックアップすることができます。保存先としてのHDDまたはSSDを用意して、AOMEI Backupperを無料でダウンロードし、インストールし、使ってみましょう。
次に、システムをバックアップする方法をご紹介します。
1. AOMEI Backupperを開きます。「バックアップ」タブをクリックして、「システムバックアップ」を選択します。
2. 別のバックアップタスクと区別するには、「タスク名」でタスクの名前を変更します。デフォルトでは、Windowsの実行に必要なドライブが自動的に選択されるので、保存先を選択すればよいです。
さらに、次の3つのオプションでこのバックアップを設定することができます。
①オプション:バックアップイメージの圧縮/分割/暗号化、バックアップサービス、インテリジェントセクターバックアップ、バックアップ完了後のメール通知を設定することができます(バックアップイメージの分割/暗号化はAOMEI Backupper Professionalなどの上位版で利用可能)。
②スケジュール:システムバックアップを毎日/毎週/毎月の時間間隔に自動実行を設定することができます。AB Proにアップグレートすると、イベントトリガー/USB挿入の2つより柔軟的な自動バックアップオプションを利用できるようになります。
③バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップと、古いバージョンのバックアップの自動削除を設定することができます(差分バックアップと自動削除はAB Proで利用可能)。
3. 設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。
4. バックアップ実行中に、左下の歯車アイコンをクリックし、バックアップ完了後にPCをシャットダウン/再起動/ハイバネーション/スリープするように設定することができます。
ヒント:
●システムイメージを復元したい場合は、「復元」機能をご利用ください。
●バックアップイメージを復元せずにシステムバックアップの内容を表示したい場合、またはバックアップイメージ内の特定のファイル/フォルダをコピーしたい場合は、「ツール」タブの「イメージをマウント」機能をご利用ください。
1. 前述のように、システムパーティションとシステムで予約済みのパーティションが自動的にバックアップ対象として選択されます。これらのパーティションがリストされない場合、このシステムドライブが4096バイトのディスクであるかどうかをご確認ください。AOMEI Backupperは4096バイトのディスクに対応していません。
2. Windowsを起動せずにバックアップや復元操作を行うために、あらかじめ回復環境を作成しておくこともできます。Cドライブを消去したり、破損した場合、リカバリー環境は無効となりますのでご注意ください。
3. AOMEI Backupper Standardはダイナミックディスクのバックアップに対応していません。
4. ダイナミックディスクで作成されたシステムイメージは、元の場所またはベーシックディスクへの復元に対応していますが、ダイナミックディスクへの復元には対応していません。
5. 通常、システムバックアップはシステムパーティション、ブートパーティション(C:ドライブ)、回復パーティションをバックアップしますが、OEMパーティションはバックアップされません。
6. 暗号化されたシステムパーティションに対して、AOMEI Backupperはデフォルトで「完全なバックアップを作成」方式(使用されているかどうか、すべてのセクターをバックアップする)でシステムをバックアップします。
7. AOMEI BackupperはWindows OSに対応しています。