Windowsで回復を実行しようとしたところ「回復環境が見つかりません」と表示されて復元ができませんでした。最も可能性の高い原因は、Winre.wimファイルは破損しているのです。この記事では、エラーを修正するため3つの対策方法をご紹介します。
Windows 10/11 PCをリセットまたは更新しようとすると、「回復環境が見つかりません」というメッセージが表示されます。Windowsインストールメディアかリカバリメディアを挿入し、PCを再起動するよう求められます。でも私がそういう通りにしていなく、リカバリモードから復元したいです。しかし、「トラブルシューティング」の下にオプションが表示されません。どうすればいいですか?
-あるユーザーからの質問
通常は、「トラブルシューティング」の下に「PC を初期状態に戻す」と「詳細オプション」2つのオプションがあります。この2つのオプションが表示されない場合、「トラブルシューティング」を利用できないことを意味します。つまり、Windowsインストールメディアかリカバリメディアを挿入しない限り、回復オプションのいずれかを使用することはできません。
このエラーは、多くの原因がありますが、以下の原因は最も可能性が高いです。
豆知識Winre.wimは、Windowsオペレーティングシステムの一部として提供される、Windows回復環境のイメージファイルです。 Winre.wimファイルは、Windowsインストールメディア(インストールディスクまたはUSBドライブ)に含まれており、またはコンピュータの回復パーティションに保存されていることがあります。このファイルは、Windowsのインストール時に自動的に作成されるため、通常ユーザーが直接編集したり削除したりすることはありません。
「回復環境が見つかりません」エラーを起こす原因が分かった上で、これから解決チュートリアルを詳しく説明します。
まず、Windows REの状態を確認してみてください。Windows REの場所が見つからない場合は、Winre.wimファイルを探し出すか、別の場所からコピーする必要があります。また、WindowsインストールファイルからWinre.wimファイルを抽出することもできます。
回復環境をチェックするには、コマンドプロンプトでコマンド「reagent/info」を実行することができます。
手順 1. Windowsの検索ボックスに「CMD」と入力し、Enterキーを押します。見つけて右クリックし、「管理者として実行」を選択します。または、スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
手順 2. 「reagent /info」と入力し、Enterキーを押します。
手順 3. 無効になっている場合は、「reactc /enable」と入力して再度有効にしてください。
Windows REの状態が有効で、回復環境がまだ見つからない場合は、Windows REの場所が有効かどうかをチェックする必要があります。Windows REのイメージファイルが破損または欠落している場合、回復オプションも使用できません。
コマンドプロンプトで、「dir /a /s c:\winre.wim」コマンドと入力してCドライブ上のWinre.wimファイルを検索します。 まれに、Winre.wimファイルが別のドライブに格納されている可能性があります。この時、Cを対応するドライブ文字に変更する必要があります。たとえば、Winre.wimファイルがDドライブに格納されている場合は、「dir /a /s d:\winre.wim」と入力します。
コマンド「reagentc /setreimage /path [Winre.wimのパス]」を入力します。
例:「Reagentc /setreimage /path C:\Recovery\WindowsRE」
同じWindowsバージョンを実行する別のコンピュータからWinre.wimファイルをこのコンピュータにコピーすることができます。Install.esdファイルがある場合は、そのファイルを抽出すると、Winre.wimファイルを取得できます。コンピューターにWinre.wimファイルを取得したら、「reagentc /setreimage /path [Winre.wimのパス]」コマンドを実行してWindows回復環境の場所を指定することを忘れないでください。
Windows 10/11のリカバリディスクまたはインストールドライブを持っている場合は、このエラーを修正する必要はありません。代わりに、Windows 10/11を初期状態に戻したり、その他の回復オプションを使用したりできます。他には、別のコンピュータからリカバリディスクを作成して回復オプションを使用することもできます。
Windows 10/11の回復オプションは時々動作しない場合があるため、システムイメージバックアップを作成することを検討する必要があります。こうすれば、不安定になったシステムをいつでも以前の安定な状態に戻すことができます。また、大切なデータを定期的にバックアップする習慣を身につけておくべきです。
AOMEI Backupper Standardは、Windows 11/10/8.1/8/7/XP/Vistaをサポートするフリーソフトです。OSを定期的にバックアップするための完全な機能を提供し、コンピューターがクラッシュしたり、起動に失敗したりした場合にシステムを回復するための回復環境(WinPE)を作成できます。
シンプルなインターフェースにより、操作をスムーズかつ簡単に行うことができます。では、この強力なバックアップソフトを無料でダウンロードし、以下の手順に従って試してみてください。
手順 1. AOMEI Backupper Standard(無料)をダウンロードし、インストールして実行します。
手順 2. 「バックアップ」タブ下の「システムバックアップ」を選択します。
手順 3. システムの起動に必要なパーティションが自動的に選択されるので、バックアップ先を選択すればいいです。
*システムクラッシュによるデータ損失を避けるために、外付けHDD/SSD、SDカード、CD/DVD、USBメモリ、共有フォルダ、NAS、クラウドストレージ(OneDrive、Dropbox、Googleドライブ…)など内蔵HDD/SSD以外の場所をバックアップ先として設定することをお勧めします。
手順 4. 定期的にバックアップを作成するには、画面の一番下にある「スケジュール」をクリックして、ニーズに応じて自動バックアップの頻度(毎日/毎週/毎月/USB挿入/イベントトリガー:システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)を設定することができます。その後、「開始」をクリックしてバックアップを実行します。
現在のコンピューターでのみ機能するブートオプションとは異なり、AOMEI Backupperのブータブルメディアは、Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPを実行しているすべてのコンピューターで使用できます。これを使用すると、問題のあるPCを回復環境で起動し、AOMEI Backupperを介してシステムを復元できます。
手順 1. USBメモリまたはCD/DVDをPCに挿入します(ブータブルメディア作成中に、中にあるすべてのデータが上書きされるので、あらかじめバックアップしておく必要があります)。「ツール」タブに移動し、「ブータブルメディアの作成」を選択します。
手順 2. ブータブルメディアの種類を選択します。Windows PEをお勧めします。作成されたディスクは、レガシー/MBRとUEFI/GPTの両方と互換性があります。
手順 3. ターゲットメディアを選択します。USBブートモード、CD/DVDドライブを選択するか、ISOファイルをエクスポートすることができます。「次へ」をクリックして作成を開始します。
このようにして、コンピュータに問題が発生したときに、ブータブルメディアを介してシステムを復元できます。
また、空のUSBメモリまたはCD/DVDがない場合、ブートオプションメニューに「AOMEI Backupper回復環境」(AB Proで利用できます)を追加することもできます。これによって、ブータブルメディアが必要なく、パソコン起動時に特定のキーを押すだけでAOMEI Backupper回復環境にアクセスできます。
手順 1. AOMEI Backupperを起動し、「ツール」タブに移動して、「一般的なツール」下の「回復環境」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、回復環境の起動オプションを有効にしてから、その待機時間を選択します。
Windows 10/11が回復環境を見つけられないという問題が発生した場合は、上記の方法を試して修正してください。または、AOMEI Backupperを使用して、効果的なシステムの復元のためのシステムイメージと回復環境を作成できます。
AOMEI Backupperには、個人使用のための完全に無料のStandard版があります。社内の台数無制限のコンピューターを保護したい場合は、AOMEI Backupper Technician Plusを試してみてください。
この記事があなたを助けることができるならば、それは素晴らしいと思います。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールはsupport@aomeitech.comです。
最後までありがとうございます。