解決済み：HDDの表示容量が実容量より少ない

ユーザー事例

Windows 10のPCでHDDの表示容量が実容量より少ないという状況に遭遇したことはありませんか？ユーザーによると、これはSeagate、Western Digital、Sandisk製の2TB以上のほとんどのドライブでよくある問題だそうです。この問題が発生すると、2TBのHDDがPC上で500GB、200GB、または32GBの空き容量しか表示されなくなることがあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか？この問題を解決する方法はあるのでしょうか？詳細については読み進めてください。

なぜHDDの表示容量と実容量が違うのか？

HDDの表示容量が実容量と違う問題を解決する前に、まずこの問題が発生する原因を理解する必要があります。では、なぜHDDの表示容量と実容量が違いますか？このセクションで詳しく説明します。

古くなったハードディスクは、故障することがあります。その故障のひとつが、接続したときに間違った容量が表示されることです。

フォーマットは、ドライブを使用するために準備するプロセスです。これにより、新品HDD、SSD、またはその他の外部ストレージディスクがPCに認識されることができるようになります。フォーマットが不完全または中断された場合、HDDの表示容量がおかしいことがあります。

HDDが2TBより大きいのに、MBRに初期化された場合、2TB以上の領域は「ディスクの管理」で「未割り当て」と表示され、エクスプローラーで確認することができなくなります。これは、MBRパーティションスタイルが2TBを超える領域に対応できないためです。

一部のユーザーによると、ハードディスクをより大きいHDDやSSDにクローンした後、クローン先としての大きいHDD／SSDは表示容量が古いディスクと同じだと報告しています。これは、ハードディスクをクローンする際に、データだけでなくパーティションサイズもクローンするためです。ほとんどのクローンソフトはパーティション調整機能がないので、クローン先のドライブが元のドライブより大きい場合、余分な容量が使えない未割り当て領域になります。

HDDの表示容量が実容量より少ない場合の解決策

問題が発生する原因を理解したところで、次に、問題を解決する方法について説明します。ご自身の状況にあった解決策をお選びください。

解決策1. HDDのドライバーを更新する

Windows 10でHDDの表示容量がおかしい場合、最初に試すことができる解決策は、ハードディスクドライバーを更新することです。以下はその詳細な手順です。

1. 「スタート」アイコンを右クリックし、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。

2. 「ディスクドライブ」をダブルクリックし、展開します。表示容量のおかしいHDDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

3. 次に、「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。

4. 画面の指示に従って、HDDの最新のドライバーを更新します。

解決策2. コマンドプロンプトでHDDをフォーマットする

フォーマットは中断してはいけません。さもなければ、フォーマットされるドライブに損傷を与えます。ハードドライブを再フォーマットしてみて、表示容量が正常になるかどうかを確認することができます。不明なツールでHDDをフォーマットする代わりに、Windows標準ツールでフォーマットしてください。

1. 「スタート」アイコンを右クリックし、メニューから「コマンドプロンプト（管理者）」を選択します。

2. 「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押します。次に、以下のコマンドを入力し、それぞれの後に「Enter」キーを押して実行します。

list disk（フォーマット可能なディスクを表示する）

select disk n（nはフォーマットするディスクの番号）

clean（選択したディスクのすべてのパーティションを削除する）

create partition primary（ドライブのフルサイズのパーティションを作成する）

format fs=ntfs quick（またはformat fs=exfat。パーティションをフォーマットする。fs=ではファイルシステムを指定し、quickははクイックフォーマットを指定する）

assign（新しく作成したパーティションにドライブレターを設定する）

フォーマット完了後、HDDの容量が正常に表示されているかどうかを確認し、まだおかしく表示されている場合は、次の方法に進みます。

解決策3. HDDをMBRからGPTに変換する

Windows 10で3TBのHDDは表示容量が少ない場合、パーティションスタイルが正しく設定されていないことが原因である可能性があります。HDDをMBRからGPTに変換することで、この問題を解決できます。

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「コマンドプロンプト（管理者）」を選択します。

2. 「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押します。次に、以下のコマンドを入力し、各コマンドの後に「Enter」キーを押して実行します。

list disk

select disk n

clean

convert gpt

その後、「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「ディスクの管理」を選択し、問題が解決されるかどうかを確認します。

解決策4. 改めてクローンを作成する

古いHDDをより大きいHDDにアップグレードまたは交換するとき、システムまたはデータを新しいディスクに移行する必要がある場合があります。クローンを作成することは、データを移行するために最もよく使われる方法の一つです。一部のクローンソフトでクローンを作成した後、使えない未割り当て領域が存在するため、HDDの容量がおかしく表示されている場合があります。

クローンした後、未割り当て領域が作成されるのを避けるには、強力なディスククローンソフト-AOMEI Backupper Professionalの使用をお勧めします。このソフトは「パーテイションを編集」という機能を備えて、これによって、クローン先ディスクのパーティションのサイズを手動／自動で調整できます。クローン完了後、クローン先のディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。これに加えて、次のようなメリットもあります：

MBRからMBR、MBRからGPT、GPTからGPT、GPTからMBRへのディスククローンをサポートしています。HDDが2TBより大きい場合でも、ディスク容量を失うことはありません。

ディスククローン、システムクローン、パーティションクローンの3つのクローンモードをサポートしています。ユーザーの異なるニーズを満たすことができます。

「SSD 4Kアライメント」機能をサポートしています。クローン先のディスクがSSDの場合、この機能にチェックを入れると、クローンした後、SSDの読み書き速度と読み込み速度を向上させます。

次に、AOMEI Backupperでディスクをクローンする方法を詳しく案内します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。Windows Serverユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。

1. 表示容量がおかしいHDDをPCに接続し、検出できることを確認します。AOMEI Bakcupperを起動します。「クローン」タブ→「ディスククローン」をクリックします。

2. 元のHDDをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。次に、先にPCに接続したHDDをターゲットディスクとして設定し、「次へ」をクリックします。

3. 「操作概要」ページで、「パーティションを編集」をクリックし、「各パーティションに未使用領域を追加」または「パーティションのサイズを手動で変更」オプションを選択し、クローン先HDDのパーティションのサイズを自動か手動で調整します。

4. クローン先のディスクがSSDの場合、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れます。最後に、「開始」をクリックします。

セクター単位のクローン：AOMEI Backupperはデフォルトで、使用されているセクターのみクローンします。これによって、不良セクターがスキップされます。大きいディスクから小さいディスクへのクローンが可能です。「セクター単位のクローン」にチェックを入れると、元ディスクとの1：1クローンを作成します。空白セクターや不良セクターを含むすべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。＊この機能を有効にするには、ターゲットディスクは容量がソースディスクと同じまたはより大きい必要があります。「パーテイションを編集」と同時に使えません。

まとめ

以上、HDDの表示容量が実容量より少ない問題の解決策について紹介しました。実際の状況に応じて、それぞれの解決策を試してみてください。

解決策2～4を使用すれば、HDD内のデータが削除されるので、データ紛失を回避するには、事前にAOMEI Backupperを使用して重要なデータをバックアップしておくことをお勧めします。