Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しする方法

データをバックアップしたい場合や、Windows 10/11が入っているHDDを新しいHDDやSSDへ引っ越しする際には、一番簡単な方法はHDDを丸ごとコピー(またはクローン)することです。この記事では、HDDクローンを作成する手順を詳しく解説します。

By @ゆき 最後の更新 2024年12月27日

実例:Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しする方法とは?

 

Windows 8からWindows 11にアップグレードしましたが、時間が経つにつれてパソコンの起動やプログラムのロードを長時間待つことに飽きてしまって、新しいHDDまたはSSDへの換装を考えています。今のWindows 11がインストールされたHDDをより大きいHDDやSSDに丸ごと引越しようと思います。どうすればよいでしょうか?

- あるユーザーからの質問

それで、ネットでちょっと調べたら、HDDを丸ごとコピーするのは一番簡単な引越し方法が分かりました。HDDのコピーはバックアップを作成してから復元する作業(この方法はバックアップと復元、2つの段階が必要で、決して最も簡単な方法とは言えません)ではなく、一度に済ませる作業です。

引っ越し後、OSを再インストールする必要がありませんし、HDDを新しいHDDやSSDと交換すると、そのまま新しいHDDやSSDから起動して直接使用することができます。中身のデータや設定、アプリケーション、環境等は元の通りであり、少しも前と変わらないことです。

Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しするための準備

Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しする前に、いくつかの準備をしなければなりません。

1. まずは新しいHDDまたはSSDを用意しましょう。新しいHDD/SSDの容量が古いHDDより大きい方がいいです。そして、新しいHDD/SSDをパソコンに取り付けるか、接続します。接続する場合、HDD/SSDのインターフェースによってUSB変換アダプタを用意する必要があります。

2. 次はHDD引っ越しソフトを用意しましょう。ここでは、AOMEI Backupper Professionalという専門的なディスククローンソフトをお勧めします。このソフトは以下のメリットがあります:

  • インテリジェントクローン - デフォルトモードとして、使用セクタだけをコピーするので、(使用領域がSSD以下であれば)大きいHDDから小さいSSDにクローンすることができます。SSDに十分なスペースがある場合、「セクター単位のクローン」を選択して、HDDを丸ごと引っ越しすることもできます。

  • 柔軟なクローンオプション - AOMEI Backupperはハードディスクのクローン作成を開始する前に、SSDの容量が十分かどうかをチェックします。SSDの容量は十分ではない場合、パーティションクローンを使って、一部のデータを別のストレージデバイスに移行するか、システムクローンを使って、オペレーティングシステム(OS)だけをHDDからSSDに移行します。

  • SSD 4Kアライメント - SSDはHDDと異なる構造を持っているので、パーティションはクローン作成中にSSDのブロック境界に沿ってアライメントされる必要があります。このオプションでは、オルメイのバックアップソフトが作業を行うので、SSDのアライメントやSSDのクローン作成の速度を気にする必要はありません。

  • ボリュームシャドウコピーサービス(VSS) - この素晴らしい技術により、クローン作成プロセスは作業を全く中断させることはありません。

3. クローン完了後、ターゲットディスクのSSD/HDDにあるすべてのデータが上書きされるので、あらかじめ重要なファイルをバックアップしておいてください

以上の準備は全部完了した後、今からWindows10/11 HDDを丸ごと引っ越ししましょう。

Windows10/11 HDDを丸ごとコピーする手順

ステップ 1. AOMEI Backupperを開き、「ディスククローン」を選択します。

AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。画面の左側にある「クローン」をクリックし、画面右の一覧から「ディスククローン」を選択します。

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ステップ 2. クローン元のディスクを指定します。

ソースディスク(古いHDD/SSD、ここはディスク0です)をクローン元として指定し、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. クローン先のディスクを選択します。

次の画面で、ターゲットディスク(新しいHDD/SSD、ここはディスク1です)をクローン先として指定し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. クローンを始めます。

操作を確認して問題なければ「開始」をクリックします。

🌟ヒント:
  • HDDをより大きいHDD/SSDにクローンする場合、ターゲットディスクの容量を最大限に活用するには、「パーティションを編集」で、パーティションのサイズを手動/自動で調整できます。これで、使えない未割り当て領域が、クローンしたHDD/SSDに作成されません。また、異なるパーティションスタイルのディスクの間にクローンを作成する場合、ここでの「ターゲットディスクをGPTからMBRに変換」または「ターゲットディスクをMBRからGPTに変換」にチェックを入れる必要があります。
  • 「セクター単位のクローン」は、不良セクターや空白セクターを含む、全てのセクターをクローンします。この機能はターゲットディスクの容量がソースディスクと同じまたはより大きい場合に利用可能です。「パーティションを編集」と同時に使えません。

ステップ 5. 「完了」をクリックします。

ディスククローンの進捗状況は100%に達すると、「完了」をクリックします。

引っ越しした後、新しいHDD/SSDからWindows10/11を起動する方法

Windows10/11の入れるHDDを新しいHDD/SSDに丸ごと引っ越しした後、古いHDDを取り外して新しいものに交換するか、古いHDDと新しいSSD/HDDを併用することができます。古いものと新しいものを併用したい場合、その新しいHDD/SSDからパソコンを起動するには、あと1つの作業を行う必要があります。それはBIOS/UEFIで起動順位を変更することです。

ステップ 1. パソコンを再起動し、メーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを連打し、BIOS/UEFIに入ります。

ステップ 2. 新しいHDD/SSDを最初に起動するドライブとして設定します。

BIOSの場合:矢印キーで「Boot」タブに移動します。新しいHDD/SSDをリストの最上に移動させることで、最初に起動するドライブとして設定します。

UEFIの場合:マウスで「SETTINGS」→「Boot」→「Boot Option #1」をクリックし、新しいHDD/SSDを最初に起動するドライブとして設定します。

ステップ 3. 「F10」キーを押して、変更を保存し、BIOS/UEFIを終了します。

👀注意:

起動順位を変更しても、新しいHDD/SSDからパソコンを起動しない場合、「クローンしたドライブが起動しない時の対処法」をご参照ください。

Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しするに関するFAQ

HDDをより小さいSSDにクローンすることはできますか?
 
SSD/HDDがソースディスクのすべてのデータを保持するのに十分であれば、HDDをより小さいSSD/HDDにクローンすることは簡単です。
ハードディスクのクローン作成で、Windows OSの移行はできますか?
 
もちろんです。ハードディスクのクローン作成は、Windows OS、インストールされたプログラム、個人ファイル、パーティション構造、ファイルシステム、設定など、ソースディスクの全てを移行することができます。その上、クローンしたOSは起動可能です。
Windowsにはハードディスククローンソフトがありますか?
 
Microsoft Windowsは、ディスククローンソフトウェアを提供していません。ハードディスクをクローンしたい場合、AOMEI Backupper、Clonezilla、Acronis True Imageなどのサードパーティのハードディスククローンソフトウェアをご利用ください。 参考記事:2023年最新|ディスククローンソフト5つを詳細比較
HDDを丸ごと引っ越しするために、何を準備すればよいですか?
 
まず、古いハードディスクが入っているWindowsパソコンです。2つ目は、新しいSSDまたは空のSSDです。3つ目は、ハードディスクとSSDのバックアップを作成します。第四に、キーボードとマウス以外のすべての周辺機器を取り外します。五つ目は、ハードディスククローンソフトウェアです。六つ目は、コンピュータにハードディスクスロットが1つしかない場合、SSDを接続するためのUSB-to-SATAアダプタです。最後に、ドライバーです。

Windows10/11 HDDの引っ越しが必要である理由

HDD内のデータを丸ごとコピーするメリットをいくつかご紹介します:

再インストールするより時間がかからない

新しいHDDやSSDを購入したときに、OSやアプリケーションなどを手動でインストールし直すのは、長い時間と手間がかかります。HDD内のデータを新しいHDDやSSDに丸ごとコピーすれば、作業にかかる時間を短縮できます。

データの消失を防げる

誤ってHDD内のデータを消してしまったりHDDが破損したりすると、大切なデータを取り出すことができなくなってしまいます。そのような事態になる前に、あらかじめ他のHDDやSSDにデータを丸ごとコピーしておけば、データの紛失リスクを減らすことができます。OSや動作環境なども含めて、HDD内のデータすべてを移植しておけば、HDDが壊れた際の復旧に活用することも可能です。

新しいHDDやSSDに交換できる

古くなったHDDを新しいHDDやSSDに交換する際にも、データの丸ごとコピーは有効です。HDDを長く使い続けていると容量が不足したり、OSやアプリケーションの読み込みが遅くなったりする場合があります。使用中のHDDの環境を新しいHDDやSSDに丸ごとコピーすれば、今と同じ環境のままストレージの空き容量を増やしたり、読み書き速度などの性能を高めたりできるでしょう。

まとめ

この記事では、準備作業から起動順位の変更まで、HDDを丸ごとコピーする方法を詳しく説明しました。どうでしょうか?一からOSを再インストールしてから、データを転送することに比べて、ずっと便利でしょう。

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