データをバックアップしたい場合や、Windows 10/11が入っているHDDを新しいHDDやSSDへ引っ越しする際には、一番簡単な方法はHDDを丸ごとコピー(またはクローン)することです。この記事では、HDDクローンを作成する手順を詳しく解説します。
Windows 8からWindows 11にアップグレードしましたが、時間が経つにつれてパソコンの起動やプログラムのロードを長時間待つことに飽きてしまって、新しいHDDまたはSSDへの換装を考えています。今のWindows 11がインストールされたHDDをより大きいHDDやSSDに丸ごと引越しようと思います。どうすればよいでしょうか?
- あるユーザーからの質問
それで、ネットでちょっと調べたら、HDDを丸ごとコピーするのは一番簡単な引越し方法が分かりました。HDDのコピーはバックアップを作成してから復元する作業(この方法はバックアップと復元、2つの段階が必要で、決して最も簡単な方法とは言えません)ではなく、一度に済ませる作業です。
引っ越し後、OSを再インストールする必要がありませんし、HDDを新しいHDDやSSDと交換すると、そのまま新しいHDDやSSDから起動して直接使用することができます。中身のデータや設定、アプリケーション、環境等は元の通りであり、少しも前と変わらないことです。
HDD内のデータを丸ごとコピーするメリットをいくつかご紹介します:
再インストールするより時間がかからない
新しいHDDやSSDを購入したときに、OSやアプリケーションなどを手動でインストールし直すのは、長い時間と手間がかかります。HDD内のデータを新しいHDDやSSDに丸ごとコピーすれば、作業にかかる時間を短縮できます。
データの消失を防げる
誤ってHDD内のデータを消してしまったりHDDが破損したりすると、大切なデータを取り出すことができなくなってしまいます。そのような事態になる前に、あらかじめ他のHDDやSSDにデータを丸ごとコピーしておけば、データの紛失リスクを減らすことができます。OSや動作環境なども含めて、HDD内のデータすべてを移植しておけば、HDDが壊れた際の復旧に活用することも可能です。
新しいHDDやSSDに交換できる
古くなったHDDを新しいHDDやSSDに交換する際にも、データの丸ごとコピーは有効です。HDDを長く使い続けていると容量が不足したり、OSやアプリケーションの読み込みが遅くなったりする場合があります。使用中のHDDの環境を新しいHDDやSSDに丸ごとコピーすれば、今と同じ環境のままストレージの空き容量を増やしたり、読み書き速度などの性能を高めたりできるでしょう。
Windows10/11 HDDを丸ごと引っ越しする前に、いくつかの準備をしなければなりません。
1. まずは新しいHDDまたはSSDを用意しましょう。新しいHDD/SSDの容量が古いHDDより大きい方がいいです。そして、新しいHDD/SSDをパソコンに取り付けるか、接続します。接続する場合、HDD/SSDのインターフェースによってUSB変換アダプタを用意する必要があります。
2. 次はHDD引っ越しソフトを用意しましょう。ここでは、AOMEI Backupper Professionalという専門的なディスククローンソフトをお勧めします。このソフトは以下のメリットがあります:
インテリジェントクローン - デフォルトモードとして、使用セクタだけをコピーするので、(使用領域がSSD以下であれば)大きいHDDから小さいSSDにクローンすることができます。SSDに十分なスペースがある場合、「セクター単位のクローン」を選択して、HDDを丸ごと引っ越しすることもできます。
柔軟なクローンオプション - AOMEI Backupperはハードディスクのクローン作成を開始する前に、SSDの容量が十分かどうかをチェックします。SSDの容量は十分ではない場合、パーティションクローンを使って、一部のデータを別のストレージデバイスに移行するか、システムクローンを使って、オペレーティングシステム(OS)だけをHDDからSSDに移行します。
SSD 4Kアライメント - SSDはHDDと異なる構造を持っているので、パーティションはクローン作成中にSSDのブロック境界に沿ってアライメントされる必要があります。このオプションでは、オルメイのバックアップソフトが作業を行うので、SSDのアライメントやSSDのクローン作成の速度を気にする必要はありません。
ボリュームシャドウコピーサービス(VSS) - この素晴らしい技術により、クローン作成プロセスは作業を全く中断させることはありません。
3. クローン完了後、ターゲットディスクのSSD/HDDにあるすべてのデータが上書きされるので、あらかじめ重要なファイルをバックアップしておいてください。
以上の準備は全部完了した後、今からWindows10/11 HDDを丸ごと引っ越ししましょう。
AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。画面の左側にある「クローン」をクリックし、画面右の一覧から「ディスククローン」を選択します。
ソースディスク(古いHDD/SSD、ここはディスク0です)をクローン元として指定し、「次へ」をクリックします。
次の画面で、ターゲットディスク(新しいHDD/SSD、ここはディスク1です)をクローン先として指定し、「次へ」をクリックします。
操作を確認して問題なければ「開始」をクリックします。
ディスククローンの進捗状況は100%に達すると、「完了」をクリックします。
Windows10/11の入れるHDDを新しいHDD/SSDに丸ごと引っ越しした後、古いHDDを取り外して新しいものに交換するか、古いHDDと新しいSSD/HDDを併用することができます。古いものと新しいものを併用したい場合、その新しいHDD/SSDからパソコンを起動するには、あと1つの作業を行う必要があります。それはBIOS/UEFIで起動順位を変更することです。
ステップ 1. パソコンを再起動し、メーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを連打し、BIOS/UEFIに入ります。
ステップ 2. 新しいHDD/SSDを最初に起動するドライブとして設定します。
BIOSの場合:矢印キーで「Boot」タブに移動します。新しいHDD/SSDをリストの最上に移動させることで、最初に起動するドライブとして設定します。
UEFIの場合:マウスで「SETTINGS」→「Boot」→「Boot Option #1」をクリックし、新しいHDD/SSDを最初に起動するドライブとして設定します。
ステップ 3. 「F10」キーを押して、変更を保存し、BIOS/UEFIを終了します。
起動順位を変更しても、新しいHDD/SSDからパソコンを起動しない場合、「クローンしたドライブが起動しない時の対処法」をご参照ください。
この記事では、準備作業から起動順位の変更まで、HDDを丸ごとコピーする方法を詳しく説明しました。どうでしょうか?一からOSを再インストールしてから、データを転送することに比べて、ずっと便利でしょう。
AOMEI Backupperはバックアップ&復元ソフトでもあり、その「ユニバーサル復元」機能で、システム/ディスクイメージを異なるハードウェアの別のパソコンに復元することも可能です。そのため、PCの買い換えの場合にも役立ちます。今すぐダウンロードし、使ってみましょう!
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