対処法:Windows10でPCを初期状態に戻す時に問題が発生しました

Windows 10リセットに失敗し、PCを初期状態に戻す時に問題がが発生しましたというプロンプトが表示されましたか?それは次の理由によって引き起こされるかもしれません、読み続けて、それを修正するために対処法を試してみてください。

By @ゆき 最後の更新 2024年12月06日

Windows 10で初期状態に戻せない問題

お使いのWindows10 OSに何か不具合がある時、PCをリフレッシュして初期状態に戻したいかもしれません。しかし、「設定」ボタン→「更新とセキュリティ」→「回復」→「このPCを初期状態に戻す」でWindows 10をリセットしようとしたら、「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。変更は行われませんでした」というエラーメッセージが表示され、初期化できないことがあります。

※豆知識:Windows 10に内蔵されている「このPCを初期状態に戻す」機能はパソコンを工場出荷状態にリセットすることができます。この機能を使用したら、PCのリセットを実行するにはリカバリー領域を二度と必要としません。

後は、Windows 10でPCを初期化できない時の原因や対処方法についてご紹介します。もちろん、これらの原因または対処法はWindows 8/8.1/11にも適用しています。

Windows 10で初期化が失敗するよくある原因

初期化が失敗する原因は様々ですが、主な原因として、以下のようなものが考えられます。

  • 周辺機器が原因で初期化が失敗するかもしれません。プリンターなどの周辺機器を接続していると、初期化の実行段階でデバイスドライバーに関連する問題が起こり、初期化が失敗することがあります。>>初期化の操作はマウスとキーボードの接続があればできるので、それ以外の必要のない周辺機器を取り外して、「このPCを初期状態に戻す」を実行するのは成功する場合があります。

    セキュリティソフトが原因で初期化が失敗する可能性もあります。セキュリティソフトは、Windowsの起動時に操作を開始するので、初期化の作業に影響しやすくなります。場合よってはセキュリティソフトが原因で初期化に失敗して、再起動を繰り返し最悪Windowsが起動しなくなることもあります。>>初期化の前に、セキュリティソフトをアンインストールすることで初期化が成功する場合があります。

    ヒント:「このPCを初期状態に戻す」が完了すれば、セキュリティソフトも削除されるので、予めアンインストールした方が良いでしょう。Windows10が起動しないため(インストールメディアもない回復ドライブの作成もしていない)アンインストールできない場合、自動修復機能からセーフモードで起動させてアンインストールすることができます。

    セーフモードで起動する方法と起動できない時の対処法

    空き容量が不足するので初期化が失敗することもあります。Windows 10でPCの初期化は問題なく実行できるけど、初期化中に失敗して完了しないときは、ドライブの空き容量が不足していることも考えられます。>>Windows10に保存した不要なファイルやアプリなどを削除し、空き容量を増やして初期化を実行すると、成功する場合があります。

    ●パソコンのドライブにある初期化の実行データーが破損していると、初期化は失敗するかもしれません。>>パソコンにある実行データーを使わずに、別ドライブに作成した「回復ドライブ」を使用することで初期化が完了する場合があります。

    ヒント:回復ドライブで初期化する方法は、パソコンを「回復ドライブ」で起動させ、「トラブルシューティング」から「このPCを初期状態に戻す」を選択して実行します。

    Windows10/11で回復ドライブを作成する方法

    ●あとは、「レガシーBIOSでインストールしたWindows 10を、UEFIブートの復旧メディアで修復しようとしている、もしくはその逆」「OSアップグレード時、何か手順を間違えた、ブート領域が正しく修正されなかった、アップグレード前の回復環境が残ってしまった」「メーカー製PCの場合、Windowsをアップグレードしても古いOSのリカバリ領域が残っており、これが悪影響を与えるケースもある」「お使いのOSは、プリインストールされているWindows 10で、Windows 7またはWindows 8.1からアップグレードしたWindows 10ではない」など、ほかの原因は色々あります。詳しくは、下記のページをご覧ください。

    「このPCを初期状態に戻す」ができない、失敗する時の対処方法

原因の特定:

このエラーが発生する本当の原因を知るために、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、コマンドプロンプトでdir c:\ /a:shというコマンドを入力することができます。そして、C:ドライブのルートディレクトリ内に「$SysReset」というフォルダが表示されます。

C:\$SysReset\Logs\Setupact.logを開き、このファイル(「このPCを初期状態に戻す」のログ)を読んで具体的な原因は何かを確認します。そして、PCを初期状態に戻すときに問題が発生した原因に応じて、適切な対処を行ってください。

Windows 10で初期化が失敗したときの対処法

ここでは、エラーの対処法を6つご紹介しましょう~

まずはWindows10が無事起動する場合の対処法を解説していきます。

Windows回復環境を有効にする

回復環境からスタートアップ修復を行う

コマンドプロンプトを利用する

システムの復元ポイントで復元する

Windows 10が起動できない場合にも、以下の対処法を試すことができます。

Windows 10をクリーンインストールする

システムイメージから以前のバージョンに復元する

注意:以下の操作はデータの消失を引き起こす可能性があるので、事前にバックアップフリーソフトで重要なデータをバックアップしておいてください。

Windows回復環境を有効にする

Windows回復環境(WinRE)が無効になっている時、このようなエラーが発生する可能性があります。また、WinREのデータ(ISOイメージ)が適切に保存されている際には初期化やリカバリは可能ですが、回復環境のデータが何らかの原因で破損している時にPCのリフレッシュが失敗するかもしれません。

▶回復環境を修復する最も簡単な方法は:

step 1. コマンドプロンプトを管理者として実行します。

step 2. コマンドプロンプトで以下のコマンドを順番に入力して、Enterキーで終了します。 Reagentc /disable PCを再起動 reagentc /info reagentc /enable

step 3. exitと入力してコマンドプロンプトを閉じます。再起動してPCを初期状態に戻す時に問題が発生するか確認します。

この方法は回復環境の問題を自動的に修正できますが、もし、回復環境が修復されないので、初期化がまた失敗するなら、別のパソコンからWinre.wim(※ノート:このWinre.wimを見つけるために、隠しファイルを表示する必要があります。)というファイルをコピーして、元のISOイメージを置き換えることができます。

Winre.wimファイルにアクセスできない場合、Recoveryフォルダを丸ごとコピーできます。Recoveryフォルダ(WinREフォルダ)はCドライブのルートに存在するべきです。

HDDにリカバリー領域(回復パーティション)がある場合、このWinre.wimファイルは回復パーティションに存在しています。「Windows 10」のエクスプローラーでは回復パーティション内のコンテンツを表示させるために、まずドライブ文字を回復パーティションに割り当てる必要があります。

ドライブ文字(ドライブレター)の変更・割り当て方法

補足プロセスの途中でPCのリセットは進まない場合、や失敗する場合、最も可能性の高い原因は回復イメージ(install.wim)が破損していることです。Windows 10インストールメディア(ISOファイル)から新しい回復イメージを抽出することができます。 新しい回復イメージをお使いのHDDにコピーした後、次のコマンドを実行してください。 Reagentc /setosimage /path [イメージファイルの場所] /index 1 例をあげましょう! Reagentc /setosimage /path E:\RecoveryImage /index 1

こうしたら、Windows 10 PCのリセットがうまく完成できるはずです。

回復環境からスタートアップ修復を行う

回復環境を修復しても、問題がまだ解決されていない場合、回復環境からスタートアップ修復を試してみることができます。

step 1. 回復環境にアクセスするために、最も簡単な方法はShiftキーを押しながら「再起動」を押すことです。もちろん、Windows 10の回復ドライブ(USBメモリ)から起動することで、リカバリーモードにアクセスすることもできます。

step 2. そして「自動修復」の画面で、「詳細オプション」ボタンをクリックします。

step 3. 次は「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」をクリックします。

step 4. 最後は「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリックします。

コマンドプロンプトを利用する

スタートアップ修復が問題解決できない場合、リカバリーモードで起動して「コマンドプロンプト」を利用することができます。

step 1. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」→「今すぐ再起動」をクリックします。

step 2. そして「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→管理者権限で「コマンドプロンプト」を実行します。

step 3. コマンドプロンプトで以下のコマンドを順に入力し、Enterキーを押します。 cd %windir%\system32\config ren system system.001 ren software software.001

step 4. 後は、コマンドプロンプトを閉じます。パソコンを通常モードで再起動して「このPCを初期状態に戻す」が成功するかを確認します。

システムの復元ポイントで復元する

「システムの保護」が有効になっている場合、Windows 10の初期化ができない時に、作成した復元ポイントを利用して「システムの復元」でPCを以前の状態に復元してみることができます。

システムの保護 - 復元ポイントの作成【Windows 10】

Windows 10をクリーンインストールする

上記の方法を試してみても問題が解決しない場合、Windows10のクリーンインストールを実行することができます。これはPCの初期化・リセットとほぼ同じ効果が得られます。

補足この方法は、初期化というよりは、Windows10を上書きするようなイメージです。正常な状態のWindows10 OSをもう一度パソコンにインストールするという方法です。復元またはリカバリとは少し異なりますが、この方法でもWindows10での不具合が取り除ける場合があります。 クリーンインストールでWindows10を完全に初期化しても、パソコン本体のハードが変更されていなければ、Windows10の再認証は必要ありません。

クリーンインストールを実行するために、インストールメディアの作成が必要です。

step 1. 十分な空き容量のあるUSDメモリまたはDVDを準備します。

step 2. MicrosoftのWindows10配布ページにアクセスして、「ツールを今すぐダウンロード」でインストールメディア作成ツールをダウンロードします。

step 3. ダウンロードしたWindows 10のインストールメディア作成ツールを実行して、「同意する」をクリック→「他のPC用にインストールメディアを作る」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

step 4. 「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」画面で、お使いのWindows 10エディションや言語などを確認してから、「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

step 5. 「USBフラッシュドライブ」または「ISOファイル」を選択し、直接にUSBメモリにインストールメディアを作成するか、またはDVDにインストールメディアを作成するためのイメージファイルを保存します。今回はISOファイルを選択します。

step 6. そして、イメージファイルを保存する場所を指定して「保存」をクリックします。

step 7. するとWindows 10のダウンロード、次にWindows 10のメディアの作成が開始されます。

step 8. 最後は「完了」をクリックして、Windows 10インストールメディアのイメージファイルをDVDに書き込みます。

作成したインストールメディアをパソコンに接続(または挿入)します。※注:BIOSの起動順位を確認し、お使いのPCをインストールメディアから起動させる必要があります。

後はデフォルトの言語、時刻と通貨の形式、キーボードまたは入力方式をそのままにして「次へ」そして「今すぐインストール」という項目をクリックします。ウィザードに従って、Windows 10のクリーンインストールを完成させます。この方法は時間に余裕がある時に行ってください。

クリーンインストールの詳細手順について興味があれば、以下のガイドを参照してください。

「Windows 10」をクリーンインストールする手順について

システムイメージから以前のバージョンに復元する

この方法は、あらかじめWindows10のシステムイメージを作成しておく必要があります。

システムイメージを作成する方法

Windows10に標準搭載されている「バックアップと復元」機能で作成したシステムイメージがある場合、Windows 10のインストールメディアからPCを起動→Windowsセットアップ画面が表示されたら、言語、時刻、通貨、キーボードを選択し、「次へ」をクリック→「コンピュータを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション→「イメージでシステムを回復」を選択してシステムイメージを復元することができます。

外付けHDDからシステムイメージを復元する方法

そのほか、AOMEI Backupper Standardという強力なバックアップフリーソフトを強くお勧めします。これはシステムイメージだけでなくブータブルメディア(Windows 10起動しない時に役立つ)を作成できるし、どんなシステム問題が発生しても、システムイメージからWindows 10を以前のバージョンに復元して元の状態に戻すことができます。「このPCを初期状態に戻す」機能よりも便利です。

  • ★★★AB Standard(完全無料)はWindows11、10、Windows8.1/8、Windows7、XP、Vistaに対応し、誰でも簡単に使えます。同期、ディスク/パーティション/システム/ファイルのバックアップと復元など、色々な機能を備えます。

    しかし、システムディスクをMBRからGPTへ、GPTからMBRへ、GPTからGPTへクローンしたい場合、やシステムクローン、イベントトリガーまたは差分バックアップ、ユニバーサル復元、リアルタイム同期など、もっと高度な機能を使用したい場合、Professional版にアップグレードする必要があります。

    また、Windows Server 2012/2016/2019/2022/2025に対応したい場合、Server版を使用してください。企業で台数無制限のPCを守りたい場合、Technician版(※そのAOMEI Image Deployツールを利用して、ネットワーク経由でサーバー上のシステムイメージを複数のクライアントに展開または復元できます。)を選ぶことができます。企業で台数無制限のPCとサーバーを守りたい場合、Technician Plus版(※クライアントに有償技術サービスを何らの制限なく提供できます。また、ポータブル版を作成するためにインストールディレクトリをコピーできます。)を選ぶことができます。

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✿AOMEI Backupperでシステムを復元するには:

step 1. AB Standardをダウンロード、インストール、起動して「復元」タブ→「タスクを選択」をクリックします。

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安全かつ高速

step 2. 復元の画面で、復元したいシステムイメージを選択します。もし、復元したいイメージがこの画面に表示されないなら、上図の「イメージファイルを選択」をクリックし、対象バックアップイメージを見つけます。

step 3. システムイメージから復元する項目を選択します。システムを別の場所に復元したい場合、画面の下の方にある「システムを他の場所に復元」というチェックボックスにチェックを入れてください。そうしたくない場合、直接「次へ」をクリックしていいです。

step 4. 操作概要の画面で、すべての情報を確認してください。問題なければ、「開始」をクリックし、システムを復元します。

結語

Windows10の初期化でエラーが発生したときに、以上で紹介するどれかの対処方法を行うことで、無事解決される可能性が高くなると思います。ぜひ検証してください。

そのほか、普段からサードパーティ製のバックアップソフトを使用してシステムバックアップを作成しておくと、システムのトラブルが発生しても、イメージ復元で簡単に対処できる場合が多くあります。