Win 10/11で「TPM device is not detected」エラーを解決する方法5選

多くのユーザーはWindows 11で「TPM device is not detected」エラーに遭遇したことがあります。心配しないでください、この記事では「TPM device is not detected」エラーを解決する方法を5つ紹介します。また、システムを保護する方法も紹介します。

By @Machi 最後の更新 2022年12月02日

ユーザー事例

 

質問です。DELLのノートパソコンを使用しているのですが、先程以下のような表示が出ました。

Warning Message Alert!TPM device is not detected.

 

このような表示です。この場合、どのように対処すればよろしいのでしょうか?また、原因はなんですか?

--YAHOO!知恵袋からの質問

TPM(Trusted Platform Module)はマザーボード上に装着される半導体チップで、すべてのパスワードやセキュリティ関連のデータを保存しています。一部のユーザーから、コンピューターに「TPM device is not detected(TPMデバイスが検出されない)」というエラーメッセージが表示されたとの報告がありました。なぜこのエラーが発生するのでしょうか?どうすれば解決するのでしょうか?ぜひご一読ください。

「TPM device is not detected」エラーが発生する原因

Windows 10およびWindows 11から、オペレーティングシステムが自動的にTPMを初期化し、所有権を取得するようになりました。これは、TPMを初期化して所有者パスワードを作成する以前のオペレーティングシステムとは異なります。

「TPM device is not detected(TPMデバイスが検出されない)」エラーの修復を始める前に、PCがTPMを検出できない原因を理解しましょう:

BIOSが古い
TPMが損傷している
ネットワーク接続に問題がある
TPMキーに問題がある

Windows 10/11で「TPM device is not detected」エラーを修復する方法

「TPM device is not detected」エラーが発生すると、「Continue(続行)」をクリックしてシステムを通常通り起動することはできますが、Bitlockerを有効にすることはできなくなります。Bitlockerのすべてのパスワードと暗号化はTPMに保存されているため、システムがTPMを検出できない場合、それらにアクセスすることはできません。

この問題によって引き起こされるもう一つの問題は、ユーザーが自分のシステムをWindows 11にアップグレードできないことです。Windows 11にアップグレードするための最小システム要件は、TPMバージョン2.0であることが分かっています。したがって、コンピュータのセキュリティのために、この問題を修正することは非常に重要です。ここでは、5つの解決策を紹介します。問題が修正されるまで、順に試してみましょう。

解決策1. BIOSでTPMを有効にする

Trusted Platform Module(TPM)はマザーボード上のチップなので、コンピュータを保護するために、TPM機能がBIOSから実行できるようになっていることを確認する必要があります。「TPM device is not detected」エラーが発生したほとんどの場合、コンピュータのTPM設定が無効になっています。では、以下の手順に従って、TPMを有効にしましょう。

1. パソコンを再起動し、パソコンメーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって、特定のキーを連打し、BIOSに入ります。

2. 矢印キーで「Security(セキュリティ)」または「Advanced(詳細設定)」という名前のオプション/タブを探して入ります。

3. 「TPM Support(TPMサポート)」を選択し、「Disable(無効)」を「Enable(有効)」に変更します。

▶ 注意:BIOSのバージョンごとに異なるため、TPMを有効にする唯一の普遍的な方法はないことに注意してください。詳細な手順については、マザーボードのマニュアルを確認することをお勧めします。

解決策2. BIOSまたはUEFIを更新する

BIOSはコンピュータの内部および外部のすべてのハードウェアコンポーネントを制御するため、適時にBIOSアップデートを実行しないと、このコンポーネントに障害が発生する可能性があります。

1. コンピュータが完全にシャットダウンするまで電源ボタンを押し続けます。再度電源ボタンを押して、コンピュータの電源を入れます。このの2つの手順を2~3回繰り返し、パソコンがWindows回復環境(Windows RE)に入ります。

2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」をクリックします。

3. コンピュータが再起動したら、「F5」キーまたは数字キー「5」を押して、セーフモードとネットワークを有効にします。

4. ブラウザを開き、コンピュータのマザーボードメーカーの公式サイトにアクセスし、BIOSアップデートファイルを探してダウンロードします。

5. 先にダウンロードしたBIOSアップデートファイルをUSBドライブにコピーし、パソコンを再起動します。

6. BIOSに入り、「Update BIOS From Drive(ドライブからBIOSをアップデート)」オプションを選択します。そして、USBに保存されているBIOSアップデートファイルを選択して確認し、アップデートが完了するのを待ちます。

解決策3. TPMドライバーを再インストールまたは更新する

TPMドライバーが古いか破損している場合、「TPM device is not detected」エラーが発生することがあります。以下の手順でTPMドライバーを再インストールまたは更新して、「TPM device is not detected」エラーを解決することができます。

1. 「スタート」アイコンを右クリックし、リストから「デバイスマネージャー」を選択します。

2. 「セキュリティデバイス」を展開し、「トラステッドプラットフォームモジュール2.0」を右クリックして、メニューから「ドライバーの更新」を選択します。

3. 続けて、「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。

4. 更新が検出されたら、すぐにTPMドライブを更新し、コンピュータを再起動して、TPMが検出されない問題が解決されるかどうかを確認します。

また、手順2で「デバイスのアンインストール」を選択することもできます。確認ダイアログが表示されると、「アンインストール」をクリックします。ドライバーを削除したら、PCを再起動し、トラステッドプラットフォームモジュールを再度インストールします。

解決策4. ネットワークのトラブルシューティングを行う

Microsoftによると、システムがWindows 10バージョン1507または1511、あるいはWindows 11の場合、ネットワーク接続に問題があると、TPMの検出や初期化が困難になるとのことです。この問題を解決するには、ネットワーク接続トラブルシューターを実行して、インターネット接続に関する問題がないかどうかを確認します。

1. 「Windows」+「I」キーを押して、「設定」を開きます。

2. 「ネットワークとインターネット」→「状態」タブ→「ネットワークのトラブルシューティングツール」をクリックします。すると、「ネットワークアダプター」が自動的にネットワークの問題を検出し、解決してくれます。

解決策5. TPMからすべてのキーを消去する

TPMチップを交換する前に、最終的な解決策として、Windows Defenderユーティリティセンターを使用してTPMをクリアすることができます。これにより、Windows 11でTPMが検出されない問題を解決できる可能性があります。

▶ 注意:TPMをクリアするとデータが失われる可能性があるため、クリアする前にバックアップを取ることをお勧めします。

1. 解決策2の手順1に従って、Windows回復環境に入り、「F5」キーまたは数字キーの「5」を押して、ネットワークとセーフモードを有効にします。

2. 「Windows」+「S」キーを押して、検索バーを開き、「windows defender」と入力し、検索結果から「ウィルスと脅威の防止」を選択します。

3. 「デバイスセキュリティ」タブに切り替えて、「セキュリティプロセッサの詳細」をクリックします。

4. 「セキュリティプロセッサのトラブルシューティング」をクリックします。

5. 新しいウィンドウで、「TPMのクリア」ボタンをタップし、「クリアして再起動」オプションを選択します。

オススメ:フリーソフトで大切なデータを保護する

「TPM device is not detected」というエラーに遭遇した場合、上記の5つの方法を使用して問題を解決することができます。ただし、5番目の方法によってデータが紛失する可能性があることに注意してください。

そのため、問題を修復する前に、パソコン上の重要なファイルのバックアップを作成しておく必要があります。ここでは、バックアップ&復元フリーソフト-AOMEI Backupper Standardを使用することをお勧めします。その使いやすくてシンプルなインターフェースと、簡単な操作により、初心者でも気軽に使えます。また、次のようなメリットがあります:

Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。
システムバックアップ、ファイルバックアップ、ディスクバックアップ、パーティションバックアップの4種類のバックアップモードをサポートしています。
USBメモリ、SDカード、内蔵/外付けHDD/SSD、NAS、共有フォルダ、クラウドストレージなど、ほとんどのストレージデバイスをバックアップ先として選択することができます。
使用されているセクターのみバックアップする「インテリジェントセクターバックアップ」、バックアップイメージの圧縮、変更された部分のみバックアップする増分バックアップなど複数の省容量機能をサポートしています。
自動バックアップをサポートしています。大切なデータを持続的に保護することができます。
クローン、同期など様々な機能を備えています。

では、次のダウンロードボタンをクリックし、AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードしましょう。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

ダウンロード完了後、インストールしてソフトを開きます。「バックアップ」タブを選択し、バックアップしたいものに応じてバックアップモードを選択し、画面の指示に従ってステップを完了すればよいです。

さらに、AOMEIアカウントを持っている場合、「クラウドバックアップ」機能を使用してファイルをAOMEI Cloudにバックアップすることができます。

インタネットがあれば、AOMEIアカウントにログインして、どこでもバックアップを復元できます。復元するにはログインが必要なので、不正アクセスを防ぎます。さらに、クラウドストレージは実体がないので、災害や火事などによるデータ損失を回避できます。様々な面からバックアップファイルの安全性を確保できます。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。

まとめ

この記事では、「TPM device is not detected」エラーを解決する方法を5つ紹介しました。コンピュータの安全のために、この問題をできるだけ早く解決することが必要です。また、Windows 10でこの問題が発生した場合、Windows 11にアップグレードできないという可能性があります。

しかし、これらの方法の一部は、一定のリスクを伴い、データが失われる可能性があります。そのため、あらかじめAOMEI Backupperで重要なデータをバックアップしておくことをお勧めします。