パソコンの電源を入れると、黒い画面に「Error loading operating system」というエラーメッセージが表示され、Windows 7が起動しないことがありますか?この記事では、Error loading operating systemエラーの原因と7つの修復方法を解説します。
Windows 7から起動しようとするときに下図のような「error loading operating system」エラーメッセージが表示され、パソコンが正常に起動しないことがありますか?
これは、結構ポピュラーなトラブルのようです。いくつかのサイトを総合してみると、この症状は「HDDに記録された設定情報が壊れてしまったことによりWindowsが起動できなくなった」ということです。
Error loading operating systemエラーは、ハードディスクに記録された「設定情報」が壊れてしまったときに発生するトラブルのひとつです。
Cドライブから起動する設定も含めて、起動に必要な情報がハードディスクには記録されており、この「設定情報」に不具合や不整合が起きると「 Error loading operating system」と表示されます。
※注:これは、Windowsプログラムが読み込まれる前に起きるトラブルです。そのため、セーフモードで起動させることができません。
Error loading operating systemエラーを修正するために、まずは問題の原因を探す必要があります。それから、原因に対して最も適切な解決策を選びます。
考えられる原因は次のとおりです。
上記のいずれかの原因でエラーが発生する可能性があります。
Windows 7での「error loading operating system」エラーをどうやって修正しますか?ここではいくつかの解決策をご紹介します。
※注:error loading operating systemエラーでパソコンが起動しないため、回復ドライブやシステム修復ディスクといったツールをエラー修正に必要とするかもしれません。
電源を入れる時にUSBフロッピーディスクやハードディスク、メモリを接続しているとエラーになることもあります。そこでノートパソコンであれば、本体と電源のみの状態で起動を試してください。なお、デスクトップの場合は本体と電源、モニター、マウス、キーボードの状態で起動を試してください。
※ヒント:デスクトップPCの場合は、パソコン筐体の中にハードディスクを増設できます。中に入っているため、周辺機器のように簡単に取り外せない場合もあります。そこでBIOS設定を購入時の状態に戻します。戻し方については、使っているパソコンの取り扱い説明書やネットで確認するか、またはメーカーサポートで詳しく教えてくれます。
BIOSのアップデートがある場合は、その更新ファイルの内容などが記載されているので確認はしておいたほうがいいです。
※注:メーカー製パソコンでは、各メーカー各機種によって、BIOSアップデートがない場合もあります。
手順 1. まずはBIOSのバージョンを確認します。
●ヒント:BIOSのバージョンは、PCの起動時に表示される場合が多いので、起動画面が表示された直後にキーボードの「Pause」キーを押すことで起動画面のままPCを停止させて、現在どのバージョンのBIOSを用いているかを確認することができます。
手順 2. メーカーサイトでアップデート用のソフトウェアとBIOS更新ファイルをダウンロードします(アップデート用のソフトウェアとBIOS更新ファイルが一緒になっていることもあります)。
●ヒント:先ほど確認したバージョン番号と比較して、より新しいバージョン番号のBIOSが提供されていれば、更新内容を確認の上でダウンロードします。BIOSダウンロードのページには、BIOSアップデートに関する重要な注意事項が記されているので、必ず目を通してください。
手順 3. 後は、アップデート用のソフトウェアの指示に従って進めていくだけなので、それほど難しい作業ではありません。
手順 4. パソコンが再起動します。BIOSアップデートを行うと、それまでBIOSに設定されていた内容の一部が失われるため、再起動後はBIOSセットアップを実行し、BIOSを再設定する必要があります。特に時刻やハードディスクの設定が不正確だと悪影響も大きいので、確認作業を必ず行ってください。
●ヒント:再起動時にBIOSの更新、ファイルの書き換えが自動で行われることもあります。起動したときにPOST画面で確認すると、きちんとアップデートされているのがわかります。
※重要:ソフトウェアのウィザードに従って、BIOSの更新が終わるまでパソコンをむやみに扱わないなどが注意点です。
お使いのコンピュータに複数のハードディスクがあります。Windows 7をインストールしたHDDは一番最初に起動するように設定されないなら、error loading operating systemというエラーが発生するかもしれません。こういう時にBIOSで起動デバイスの順位を変更する必要があります。BIOSに入る方法は、お使いの機種によって異なります。
★詳しい情報は、BIOS起動順位の変更を参考にしてください。
上述のように破損したMBRは、error loading operating systemエラーが発生する原因の一つとなります。bootrec.exeを使用してMBRを修復することができます。
手順 1. Windowsインストールメディアを挿入してパソコンを起動します。そして「コンピューターを修復する」をクリックして「システム回復オプション」が表示されるので「コマンドプロンプト」を選択します。
手順 2. コマンドプロンプトが起動した後、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
手順 3. 「exit」と入力してEnterキーを押すことでコマンドプロンプトを閉じます。インストールメディアを取り外します。
手順 4. コンピュータを再起動して、正常に起動できるかどうかを確認します。
★関連記事:破損したMBRを簡単に修復方法・症状・原因
CHKDSK(チェックディスク)は、ディスクボリュームのファイルシステム整合性をチェックし、論理ファイルシステムエラーを修復するツールです。コンピュータに起動エラーが表示されたら、よくCHKDSK機能で修復します。
そのため、Error loading operating systemエラーが発生した場合、CHKDSKを実行してCドライブ上のエラーをチェックして修正する必要があります。
手順 1. 解決策4の手順1に従ってコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
手順 2. コマンドプロンプトで「chkdsk c:/ f / r / x」と入力してEnterキーを押します。
●ヒント:「ボリュームが別のプロセスで使用されているため、CHKDSKを実行できません。次回のシステム再起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか(Y/N)?」というメッセージが表示されたら、「Y」と入力してEnterを押します。
手順 3. パソコンを再起動します。
★関連記事:Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法
スタートアップ修復は、パソコンが起動しない場合にその原因を分析し直す、自己修復機能です。Windows 7(Vista)から搭載されたトラブル解決ツールです。エラーを修正するためにインストールメディアを使ってスタートアップ修復ツールを試してみることができます。
手順 1. Windowsインストールメディアを挿入してパソコンを起動します。
手順 2. そして「コンピューターを修復する」をクリックして「システム回復オプション」が表示されるので「スタートアップ修復」を選択します。
手順 3. しばらく待っているとスタートアップ修復が無事に完了した後、パソコンを再起動します。
問題がまだ解決できない場合、ハードディスク全体にゼロ「0」を書き込むという方法もあります。簡単にいうと、これはディスクのフォーマットを実行することです。
手順 1. 解決策4の手順1に従ってコマンドプロンプトを開きます。
手順 2. 「format C: /fs:ntfs /p:1」と入力してEnterキーを押すことでCドライブをフォーマットし、すべてのセクタにゼロを書き込みます。もし、ボリュームラベルの入力が要求されたら、Cドライブのラベルを入力してEnterを押してください。
手順 3. 操作を確認した後、「Y」と入力してEnterキーを押します。パーティションのフォーマットが完了すると、パソコンを再起動します。
そのほか、データを諦めて良いならOSを再インストールするという方法も試してみることができます。再インストールでもできない場合はメーカーにて修理となります。パソコンメーカーのサポートへ相談しても、あくまでもハードディスクの交換と工場出荷時(購入時)の状態に戻すだけです。そこで事前にバックアップを取っておいた方がいいです。
★関連記事:データを消さずにWindows 10を再インストールする3つの方法
ここでは、パソコン初心者でも簡単に使えるバックアップ&復元フリーソフトAOMEI Backupper Standardを強くお勧めします。
AOMEI Backupper Standardは、ファイル/パーティション/ディスク/システム、4種類のバックアップを作成できるし、バックアップスケジュールも設定できます。また、Professional版にアップグレードすると、古いバックアップを削除してバックアップ用のディスク容量を管理できます。
パソコンが起動できなくなっても、別のPCでブータブルメディアを作成して、事前に作成したバックアップからパソコンを復元することができます。
次はWindows 7でシステムバックアップの作成を例としましょう!
手順 1. AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。
手順 2. 「バックアップ」→「システムバックアップ」をクリックします。
手順 3. タスク名を編集できます。そしてバックアップ先(システムイメージを保存する場所)を選択します。
手順 4. ニーズに応じて、「オプション」「スケジュール」「スキーム」を利用することができます。
●オプション:ディスクの空き容量を節約するために、圧縮レベルを指定して、システムイメージを圧縮できます。また、バックアップの安全性を確保するために、システムイメージを暗号化(有料機能)できます。
●スケジュール:デイリー、ウィークリー、マンスリー、イベントトリガー(有料)、USB挿入(有料)などにより、バックアップを自動で行います。また、ディスク容量を節約するために完全バックアップの代わりに、差分(有料)と増分バックアップを実行できます。
●スキーム(有料機能):設定したルールに基づいて、古いバックアップを削除して、ディスクの容量を節約したり、管理したりします。
手順 5. 「開始」をクリックしてシステムバックアップを実行します。
※補足:Windows Server 2012/2016/2019/2022に対応したい場合、Server版もあります。企業で台数無制限のPC&サーバーを守りたい場合、Technician版を選ぶことができます。
AOMEI Backupper(AB)バージョンの比較についてもっと詳しい情報
この記事では、Error Loading Operating Systemエラーの対処法を7つ紹介しました。お役に立てば幸いです。もし、今度このようなエラーに遭った時、対応する解決策を探す手間を省きたいなら、バックアップフリーソフト-AOMEI Backupper Standardでシステムバックアップとブータブルメディアを作成しておくことをお勧めします。こうすれば、システムクラッシュなどの原因で、システムを起動できない場合でも、ブータブルメディアを使用して、システムを正常に復元できます。今すぐダウンロードし、あなたのPCを守りましょう!