Windows Serverで複数のバックアップスケジュールを作成する方法

Windows Server 2012/2016(R2)で「タスク スケジューラ」とバックアップソフトを利用して、複数のバックアップスケジュールを設定し、作成する方法について説明します。

By @ゆき 最後の更新 2022年06月16日

Windows Server バックアップは複数のスケジュールを作成できる?

ご存知のように、Windows Server 2008/2012/2016(R2)の標準機能であるWindows Server Backup(Windows Server バックアップ)はバックアップスケジュールを設定し、毎日データを自動バックアップすることができます。

★関連記事:Windows Server 2016で自動バックアップを設定する方法

Windows Server Backupのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)だけでなく、Windows Server BackupのコマンドラインインターフェースであるWbadminを使用してフルバックアップをスケジュールし、自動バックアップバックを実施することもできます。

※要するには、Windows Server Backupをコマンドから実行することもできる!

しかし、作成できるバックアップスケジュールはひとつだけです。他のバックアップスケジュールを作成したい場合、バックアップスケジュールウィザードで作成されたスケジュールを削除するか、または変更しなければなりません。では、Windows Server 2008/2012/2016で複数のスケジュールを設定したい場合、どうすればいいでしょうか?

☞解決策:「タスク スケジューラ」を利用することができます(Wbadminコマンドラインで実行するバッチファイルを作成し、タスクスケジューラに設定して実行できるようにすることで複数のバックアップスケジュールを作成することができます)。でも、この方法は少し面倒です。特にパソコン初心者にとって複雑すぎて分かりにくい方法です。そのため、この記事ではもう一つの方法(サーバー用バックアップソフトを利用して複数のスケジュールを簡単に設定することができます)をご紹介します。

タスクスケジューラで複数のスケジュールを設定

Windows Server バックアップのGUIでデイリーバックアップしか作成できません。つまり、バックアップ頻度を少なくする(例えば、1週間や1ヶ月に1度の頻度でバックアップさせる)ことができません。

しかし、Windows Server 2008/2012/2016/2019/2022に標準搭載されているタスクスケジューラツール(※決められた時間または一定間隔でプログラムやスクリプトを実行する機能)を利用すると、週次または月次でデータのバックアップを自動的に生成することができるし、複数のスケジュールを設定することもできます。

▼次は、タスクスケジューラを使用して、複数のスケジュールを設定する方法について説明しましょう~

手順 1. 「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「タスク スケジューラ」と入力し、結果からタスクスケジューラ機能を開きます。

手順 2. 「操作」タブで、「タスクの作成」を選択します。

手順 3. 「全般」タブでタスクの名前を入力してください。必要があれば、説明を入力することもできます。どのユーザもサーバーにログインしていない状態でもタスクは実行できるように「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にチェックを入れてください。

手順 4. 「トリガー」タブに移動します。「新規」をクリックして、いつバックアップタスクを実行するかを選択します。一回?毎日?毎週?毎月?

手順 5. 「操作」タブで「新規」をクリックします。「プログラム/スクリプト」欄に「wbadmin」と入力します。そして、「引数の追加(オプション)」欄にバックアップコマンドを入力します。例えば、Cドライブ全体をHドライブにバックアップする場合、次のようなコマンドラインを入力してください。

start backup -backupTarget:H: -include:C: -allCritical -quiet

※説明

start backup:バックアップを開始

-backupTarget:バックアップの保存場所を指定

-include:バックアップに含める項目を指定(ひとつ以上のボリュームをバックアップする場合、カンマ「,」で区切ります。例:-include:c:,d:,e)

-allCritical:全ての重要なデータをバックアップ

-quiet:ユーザープロンプトを表示せずにコマンドを実行

▶※補足: ●Wbadminのコマンドオプションについてよく知らない方は、⇨「WbadminでWindows Server 2012バックアップと回復を実行します」を参照にしてください。 ●また、「参照」をクリックして、wbadminコマンドをバッチファイルでタスクスケジューラに登録することでバッチ処理もできますが、通常のスケジュールバックアップと同時には実施できません。

手順 6. 「OK」をクリックして、このバックアップスケジュールの作成を完成させます。また「条件」と「設定」タブで作成したバックアップタスクをチェックすることもできます。後は「新規」でほかのスケジュールを設定できます。

これで、バックアップスケジュール実行を複数行うことができます。

✔ご注意:
タスクスケジューラを使って複数のバックアップ計画を立てると、古いバックアップが上書きされる心配がなく、複数のバックアップを持つことができます。
NTFSファイルシステムでフォーマットされたパーティションだけはバックアップの対象となれます。それに、重要なボリュームをバックアップ先として指定できません。
Windows Server 2008/2008 R2のWindows Server Backupで2040GB(2TB)を超えるボリュームはバックアップ対象として指定できません。また、共有フォルダへのバックアップスケジュールは完全バックアップのみ実行できます。増分バックアップを実行できません。

サーバー用バックアップソフトで複数のスケジュールを設定

▼これから、サードパーティ製バックアップ&復元ソフト - AOMEI Backupper Serverを利用して複数のバックアップスケジュールをもっと簡単かつ柔軟に作成する方法についてご紹介しましょう~

サーバー向けバックアップソフトウェア
Windows Server 2003/2008(R2)/2012(R2)/2016(R2)/2019/2022、SBS 2003/2008/2011/2016およびWindows PCシステムに対応します。
デイリー/ウィークリー/マンスリー/イベントトリガーなどのバックアップスケジュールを複数作成することができます。
スケジュールを設定する時にフル/増分/差分バックアップを選ぶことができます。
NTFSでフォーマットされないパーティションでもバックアップ可能です。バックアップ先にも制限がありません。もっと多くの機能 »
無料体験版 Windows Server向け
安全かつ高速

手順 1. AOMEI Backupper Serverの30日間無料体験版をダウンロードし、インストールし、起動します。

手順 2. 「バックアップ」タブでファイル/フォルダ、システム、パーティション、ディスクのバックアップを選択できます。ここでは「システムバックアップ」を例としましょう。

手順 3. システムパーティションが自動で選択されるので、バックアップイメージを保存する場所(バックアップ先)だけを指定する必要があります。

手順 4. 「スケジュール」をクリックして、いつバックアップタスクを実行するかを設定します。※「詳細」タブでフルバックアップ/増分バックアップ/差分バックアップを選択できます。

手順 5. バックアップスキームを有効にすると、バックアップのディスク領域を管理できます。※この「スキーム」で古いバックアップを自動的に削除するように設定できるので、ディスク容量を節約できます。

★補足:「オプション」をクリックして、圧縮レベルを指定したり、システムイメージを暗号化したりすることもできます。

手順 6. 「開始」をクリックして、このバックアップタスクを作成します。

最後に

Windows Serverで複数のバックアップスケジュールを作成する2つの方法は以上です。パソコン初心者にはWindows Server Backupの代わりになるAOMEI Backupper Serverを強くお勧めします!

バックアップ&復元のほか、AOMEI Backupperはサーバーを守るために、システム/パーティション/ディスクのクローンもできます。尚、複数台のPCとサーバーで利用可能なAOMEI Backupper Technician Plus版もあります。企業&サービス・プロバイダ向けで、クライアントに有償技術サービスを提供したり、インストールディレクトリをコピーしてポータブル版を作成したりすることができます。

補足:AOMEI Backupper Serverのほか、AOMEI OneKey Recoveryを使用して、Windows Server 2003/2008(R2)/2012(R2)/2016/2019/2022、SBS 2003、2008、2011でシステムをバックアップおよび復元することもできます。より便利で、操作しやすいです。Lenovo OneKey Recoveryのように、ワンキーで回復パーティションを作成してシステムをバックアップしたり、システムに問題が発生した場合はそのイメージファイルを利用してパソコンを元の状態に復元することができます。