この記事では、Windows Serverのデータを保護するために、PowerShellを使用してWindows Serverバックアップをインストール・実行する方法をご説明します。また、Windows Serverバックアップの最高の代替ソフトもご紹介します。詳細については読み続けてください。
Windows Serverバックアップ(WSB)は、Windows Serverが標準で備える機能です。この機能では、サーバー全体(すべてのボリューム)、選択したボリューム、システム状態、または特定のファイルやフォルダーをバックアップしたり、ベアメタル回復用のベアメタルバックアップを作成したりすることができます。
Windows Serverバックアップは、中小企業や大企業に基本的なバックアップソリューションを提供するために開発されていますが、小規模な組織やIT 専門家ではない個人でも使えます。
Windows Serverの日常の管理作業に、Windows Serverバックアップの実行は非常に重要な部分です。作成されたバックアップによって、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、人為的ミス、ウイルス感染などの災害から失われたデータを回復することができます。
サーバーをバックアップするには、まずWindows Serverバックアップをインストールする必要があります。インストール後、PowerShellでは、Windows Serverバックアップ用のコマンドレットが使用できるようになります。では、Windows Serverをインストールする方法をご紹介します:
手順 1. 検索ボックスに「powershell」と入力し、一番上の結果「Windows PowerShell」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。
手順 2. 「Windows PowerShell」で、「Install-WindowsFeature Windows-Server-Backup」と入力し、「Enter」キーを押します。その後、インストールが完了するまで待ちます。
①Windows PowerShellで、次のように入力します:
☞ add-pssnapin windows.serverbackup
②スナップインが追加されたことを確認するために、Windows PowerShellプロンプトで、次のように入力します:
☞ get-pssnapin
これが完了したら、Windows Serverバックアップのコマンドレットが使用できるようになります。
以下に、一部のWindows Serverバックアップのコマンドレットの説明と構文についてご紹介します。他のコマンドレットについては、こちらをご参照ください。
構文 | 説明 |
Add-WBBackupTarget | バックアップポリシーにバックアップターゲットを追加します。 |
Add-WBBareMetalRecovery | ポリシーを使用したバックアップがベアメタル回復を実行できるよう、項目をバックアップポリシーに追加します。 |
Add-WBSystemState | バックアップポリシーに、システム状態コンポーネントを追加します。 |
Get-WBBackupSet | 指定した場所からサーバーのバックアップを取得します。 |
Get-WBBackupTarget | バックアップポリシーの一部として指定したバックアップ保存場所を指定します。 |
Get-WBJob | 現在のバックアップ操作を取得します。 |
Remove-WBBackupSet | ターゲットカタログ、システムカタログ、もしくはその両方からバックアップを削除します。 |
Remove-WBBackupTarget | バックアップポリシーからバックアップターゲットを削除します。 |
Start-WBBackup | 1回限りのバックアップ操作を開始します。 |
Start-WBFileRecovery | ファイルの回復操作を開始します。 |
これから、PowerShellコマンドレットでWindows Serverのワンタイムバックアップを作成する方法をご案内します。
手順 1. Windows PowerShellを「管理者として実行」で起動します。
手順 2. 以下のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後に「Enter」キーを押します。
①最初のコマンドは、新しいバックアップポリシーオブジェクトを作成し、「$Policy」という変数に格納します。
☞PS C:\> $Policy = New-WBPolicy
②このコマンドは、「$Policy」のバックアップポリシーに、現在のシステム状態コンポーネントを追加します。
☞PS C:\> Add-WBSystemState $Policy
③このコマンドは、「$Policy」のバックアップポリシーに、ベアメタル回復を実行する機能を追加します。
☞PS C:\> Add-WBBareMetalRecovery $Policy
④このコマンドは、Eのドライブレターを持つボリュームに、バックアップターゲットオブジェクトを作成し、このオブジェクトを「$BackupLocation」という変数に格納します。
☞PS C:\> $BackupLocation = New-WBBackupTarget -VolumePath "E:"
⑤このコマンドは、「$BackupLocation」にあるバックアップターゲットを、「$Policy」にある「WBPolicy」オブジェクトに追加します。
☞PS C:\> Add-WBBackupTarget -Policy $Policy -Target $BackupLocation
⑥このコマンドは、「$Policy」のバックアップポリシーに、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)を有効にします。
☞PS C:\> Set-WBVssBackupOptions -Policy $Policy -VssCopyBackup
⑦このコマンドは、「$Policy」のバックアップポリシーを使用して、1回限りのバックアップを開始します。
☞PS C:\> Start-WBBackup -Policy $Policy
ご覧のように、コンピュータ技術に精通していない方には、PowerShellでWindows Serverバックアップを実行するのはちょっと面倒で難しいと思います。多くのコマンドレットを覚える必要がありますし、毎日同じ操作を繰り返すことも手間がかかります。
ここでは、より簡単なバックアップ方法をご紹介します。それは、安心安全なプロのバックアップソフト-AOMEI Backupper Serverを使うことです。このソフトはWindows Server 2003/2008/2012/2016/2019/2022(R2を含む)およびすべてのWindows PCシステムに対応しています。このソフトを使えば、数回のクリックだけで、サーバーをバックアップすることができます。初心者でも気軽に使えます。
その強力な機能について見ていきましょう:
次に、AOMEI Backupper Serverを使って、サーバー上のデータをバックアップする方法をご紹介します。まず、このソフトをダウンロードし、インストールしてください。
手順 1. AOMEI Backupperを開きます。「バックアップ」→「ディスクバックアップ」をクリックします。
手順 2. 「ディスクを追加」をクリックして、バックアップしたいディスクを選択し、「追加」をクリックします。
手順 3. バックアップの保存先を選択します。
手順 4. 問題がなければ、「開始」をクリックして、バックアップを開始します。
この記事では、PowerShellでWindows Serverバックアップをインストール・実行する方法をご案内しました。PowerShellコマンドレットを使用して、Windows Serverバックアップを実行し、サーバーのバックアップを取ることができます。この方法に加えて、本記事ではWindows Serverバックアップの代替ソフト-AOMEI Backupper Serverとそのバックアップ方法もご紹介しました。
ご覧のように、AOMEI Backupper Serverを使用してバックアップすることはより簡単です。それに、このソフトはバックアップだけでなく、クローン、同期、復元、ディスク消去など複数の機能が備えています。このソフトで、Windows Serverの回復ドライブを作成し、事故が発生した場合にそこから起動することができます。今すぐダウンロードし、データを守りましょう。