ブロックレベルバックアップとは何か?どうやってそれを使うか?

ファイルレベルバックアップと比べて、ブロックレベルバックアップは多くのメリットがあります。この記事では、フリーソフトを使ってブロックレベルの増分バックアップを作成する方法を紹介します。

Akira

By Akira 最終更新日 2024年10月15日

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ブロックレベルバックアップとは?

データの安全を確保するために、ファイルやシステムを常にバックアップする必要があるでしょう。ここでは様々なバックアップ方法がありますが、大きく分けると2つに分類されます。それらはファイルレベルバックアップ及びブロックレベルバックアップです。

ブロックレベルバックアップはファイルレベルバックアップより新しいバックアップ方法で、多分まだファイルレベルバックアップほどに知られていません。

それはファイル/フォルダよりも深い階層で動作することです。つまり、データのバックアップをファイルシステムではなく、ディスクドライブ上のブロック単位で行うということです。

スナップショット技術を使用したブロックレベルバックアップは使用中のファイルをバックアップすることができます。

ファイルレベルバックアップ VS ブロックレベルバックアップ

ファイルレベルバックアップはデータのバックアップを個々のファイル/フォルダで作成することです。最もよく使われる方法で、動作も理解しやすいですが、いくつか問題点があります。例えば、バックアップに必要なストレージの容量を増加させます。また、ほとんどの場合、バックアップ中に書き換えられたファイルを完全に残しておくことができません。

ファイルレベルバックアップと比べて、ブロックレベルバックアップは多くのメリットがあります。
バックアップする小さなファイルが多い場合、ファイルレベルバックアップはデータをファイル単位で読み込むので、結構時間がかかります。でも、どんな多くのファイルがあっても、ブロックレベルバックアップはブロック単位でデータをバックアップするので、時間を節約できます。
ブロックレベルバックアップはブロックの変更を監視します。前のバックアップに基づき、変更または追加されたデータだけをバックアップする増分バックアップを有効にする場合、ブロックレベルバックアップは変更されたブロックだけをバックアップしますが、ファイルレベルバックアップはすべてのファイルを検索して、変更があるかを検出します。
また、前にも言ったように、ファイルレベルバックアップはWindowsで他のプログラムに利用されているファイルにアクセスできませんが、こういう場合にはブロックレベルバックアップが役に立ちます。
更に、ブロックレベルバックアップはファイルレベルバックアップよりも、少ないシステムリソースを必要とします。つまり、ブロックレベルバックアップを行う時、他の実行中のプロセスには影響をほぼ与えません。
しかし、ブロックレベルバックアップは幾つかのデメリットもあります。
バックアップするファイルやフォルダを選択することができません。ブロックレベルバックアップはディスク全体またはボリューム全体をバックアップするためにデザインされています。
増分バックアップタスクの場合、フルバックアップまたは1つの増分バックアップが破損したら、後続のすべての増分バックアップは使用できません。だから、幾つかの増分バックアップの後に1つのフルバックアップを作成することをお勧めします。

Windows11/10/8/7向けブロックレベルバックアップソフト

AOMEI Backupper StandardはWindowsに対応する無料のバックアップ&復元ソフトウェアです。それはブロックレベルバックアップでオペレーティングシステム、パーティションとディスクをバックアップし、ファイルレベルバックアップでフォルダとファイルをバックアップします。

アップグレード後に、増分バックアップのほかに、最新のフルバックアップから変更または新しく追加されたファイルのみをバックアップする差分バックアップ機能も提供しています。各差分バックアップはお互いに影響を与えません。つまり、一つ以上の差分バックアップが壊れても、他の残しバックアップはまた使用可能です。

データが頻繁に変更される場合、もっと多くのバックアップスケジュールを設定することができます。AOMEI Backupperを使うと、デイリー、ウィークリー、マンスリー、イベントトリガーなどのスケジュールバックアップを設定することができます。また、「タスクスケジューラ」でバックアップタスクを実行することもできます。

ブロックレベルの増分バックアップを作成する方法

AOMEI Backupper Standardはユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供します。その画面に使いやすいアイコンや分かりやすい操作手順などが表示されます。それに、カスタムできるバックアップオプションもたくさん備えます。

以下の手順を参考にして、AOMEI Backupper Standardで増分バックアップを作成しましょう。

ステップ 1. このフリーソフトをダウンロードし、インストールし、開きます。

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ステップ 2. 「バックアップ」をクリックしてから、必要に応じて一つのバックアップ種類を選択してください。ここでは「システムバックアップ」を例としましょう。

システムバックアップ

ステップ 3. 次の画面が表示されます。システムに関する全てのパーティションが自動的に選択されるので、システムイメージを保存する場所(バックアップ先)だけを指定すればいいです。外付けHDD、ネットワークドライブなどWindowsが認識できる場所にバックアップを取ることができます。

バックアップ先の選択

ステップ 4. 「スケジュール」をクリックして、このバックアップタスクをいつ、どのように実行するか設定します。ご覧のように、増分バックアップはデフォルトになります。「詳細」タブでそれを差分バックアップまたはフルバックアップに変更することができます。しかし、差分バックアップを使用したい場合、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードする必要があります。

スケジュール設定

ステップ 5. 「開始」をクリックして今すぐバックアップを実行するか、または作成したスケジュールを追加するか選択します。

開始

【補足】もし、既存のバックアップがあるなら、いつでも手動で増分バックアップを一回実行することができます。ホーム画面で、対象バックアップを見つけて「バックアップ」をクリックします。そしてドロップダウンメニューから「増分スキーム」を選択して増分バックアップを行います。

増分バックアップ

1つの増分バックアップが破損することを心配する場合、やしばらくの間、フルバックアップを手動で作成したくない場合、AOMEI Backupper Professionalの「スキーム」機能を使用することができます。これは一定数の差分バックアップを作成した後、または一定期間を超えた後、自動的にフルバックアップを作成したり、古いバックアップバージョンを削除することができます。それで、バックアップを保存するディスクの容量が不足していることやバックアップバージョンチェーンを失うことを心配する必要がありません。

パソコンが起動しない場合には「ブータブルディスクの作成」を使用して、Windows PEブータブルUSB/CDを作成することができます。USBメモリなどからWindowsを起動してシステムイメージの復元を実行することができます。また、USBメモリやCD/DVDを持っていない場合、「回復環境」(有料版のみ)機能を利用してWindows 10などのシステムで回復環境を作成することができます。次回起動時にAOMEI Backupper回復環境から起動することを選択できます。

まとめ

上述したように、ブロックレベルバックアップはほんの少しのシステムリソースを使用するため、映画を見る、論文を書く、ネットサーフィンなどをする時にバックアップを実行することができます。イメージバックアップのほかに、AOMEI Backupperを使用して、HDDをSSDにクローン、ファイルを同期する、複数のクライアントコンピュータを管理するなども実現できます。

Akira
Akira · この記事を書いた人
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。