ノートPCを自分で組み立てる!詳細なマニュアル付き
メーカー製のノートPCに不満がありますか?自分好みにカスタマイズした高性能なノートPCを手に入れたいですか?下記の手順に従って、自作ノートPCを組み立てましょう。
ノートPCを自分で組み立てられるか?
PC専門家やゲーマーには、メーカー製ノートPCがニーズに合わないかもしれません。では、自分でノートPCを組み立てることはできるのでしょうか?
はい。適切な準備と詳細なマニュアルがあれば誰でもノートPCを組み立てることができます。
自作ノートPCの性能は、同じ価格で購入したメーカー製ノートPCの性能を大きく上回ることができます。なぜなら、必要のないパーツにお金をかける必要がなく、ニーズにあったパーツをチョイスすることができるからです。
自作ノートPCを組み立てる方式
自作ノートPCを組み立てるには、2つの方式があります:
方式 1. 組み立て代行サービスに依頼する
パソコンの専門家やPC専門店は、ノートPC組立サービスを提供していることがありますが、費用が少々高いです。ビジネス向けのノートPCをカスタマイズする場合は2000 ~ 3000円程度ですが、クリエイター向けのノートPCやゲーミングノートPCをカスタマイズする場合は、7000 ~ 9000円、またはそれ以上になることもあります。
自作ノートPCの組み立て方がわからず、予算もある方にはお勧めですが、予算がない方にはこのような不経済な方法がお勧めできません。
方式 2. 自分でノートPCを組み立てる
低コストで高性能なノートPCを手に入れたい方は、ノートPCを自分で組み立ててみてはいかがでしょうか。これから、自作ノートPCを組み立てる方法についてご案内します。初心者でも心配はご無用です。
自作ノートPCを組み立てるには、次の3つの作業が必要です:
- 自作ノートPCのパーツを選ぶ
- 自作ノートPCを組み立てる
- 自作ノートPCにOSをインストール
自作ノートPCのパーツを選ぶ
まず、ベアボーンノートPCを購入し、次にノートPCのパーツであるCPU、メモリ、ハードドライブ、グラフィックカード、キーボード、液晶パネル、ヒートパイプ、ファン、無線LANカードを購入する必要があります。 以下では、必要なパーツを購入する際の注意点についてご説明します。
1. CPU
CPUは、パソコンの頭脳にあたるパーツです。購入する際には、まず、そのCPUがマザーボードに対応しているかどうかに注意してください。そして、どのCPUが最も処理速度、冷却性能、消費電力に優れているかを判断してから購入します。 以下の3つのポイントに注意する必要があります:
①タイプ:デスクトップ用ではなく、ノートPC用CPUを確認してください。
②メーカー:IntelまたはAMDを推奨します。性能面ではIntelがAMDを大きく引き離していますが、生産性や価格面ではAMDが大きく有利になります。
③コア数:4コア以上のCPUを推奨します。CADデザインやレンダリングなどに使用する場合は、マルチコアのCPUの方がいいです。
2. メモリ(RAM)
ノートPCはメモリがないと動作しないし、デスクトップと規格が異なります。購入する際には、以下の2点に注意してください:
①種類:DIMMはデスクトップPC向けのメモリで、SO-DIMMはノートPC向けのメモリです。DIMMとSO-DIMMは物理的にサイズが異なるため、当然ながら互換性は存在しません。ですから、自作ノートPCを作るには、SO-DIMMを購入してください。
②容量:ビジネス用ノートPCであれば、メモリが8GBあれば十分です。ゲーム、3DCG制作、レンダリング用ノートPCであれば、16GB以上のメモリを推奨します。
3. ハードドライブ
ノートパソコンでは、通常2.5インチのハードディスクを使用します。ニーズによって、回転速が5400RPM/7200RPMのHDDまたは可動部分のないSSDを購入することができます。ハードドライブを購入する際には、以下の3つの点に注意してください:
①種類:SSDとHDDの2種類があります。非常に高速で信頼性の高いSSDを購入し、それを主なハードディスクとして使用することをお勧めします。さらに、ノートPCを持ち歩く必要がある場合にも、外部的な要因による影響を受けにくいSSDの方が良いです。
②インターフェース:M.2 PCIeのSSDをお勧めします。
③容量:500GB~1.5TBのハードドライブをお勧めします。
4. グラフィックボード(GPU)
一部のグラフィックボードはマザーボードに直接はんだ付けされていますが、その場合は新しいGPUを挿入できる追加のGPUスロットがあるかどうかを確認してください。グラフィックボードを購入する際には、以下の3つのポイントに注意してください:
①ビデオチップ:NVIDIA製のGPUはスムーズなゲームプレイに適しており、AMD製のGPUはレンダリングに適しています。
②ストリーム・プロセッシング:ストリーム・プロセッシングの数が多ければ多いほど、グラフィックボードの描画能力が向上し、よりスムーズな描画が可能になります。
③GPUメモリ:ダイナミックRAMとも呼ばれています。ビジネス用ノートPCであれば、4GBで十分です。ゲーム、3DCG制作、レンダリング用ノートPCであれば、8GBをお勧めします。
自作ノートPCを組み立てる
組み立てる前に、以下の工具をご用意ください:
- 磁気付きの精密ドライバーセット:ノートPCはネジが非常に小さいので、磁気ドライバーを使ったほうが扱いやすいです。
- 静電防止リストストラップ: 静電気が発生すると、パソコンパーツがすぐに壊れてしまいます。静電防止リストストラップは、人体から生じる静電気をアース線から放電し、パーツの破損を防ぐことができます。
手順 1. ノートPCの裏面を上にして置き、ドライバーを使ってネジを緩め、背面のケースを外し、PCのバッテリーを軽く取り出します。
手順 2. CPUを取り付ける:垂直になるまでCPUソケット横のレバーを上に持ち上げ、CPUのAとBの位置をソケットに合わせ、レバーを元の位置に戻します。
手順 3. ヒートシンクを取り付ける:まず、ヒートシンクチューブをCPUに合わせて下に置き、チューブ上のヒートシンクをCPUの上に置き、ネジを締めて固定します。
手順 4. ファンを取り付ける:ファンを本体に取付けて電源コネクタをマザーボードに接続し、ネジで固定します。
手順 5. メモリを取り付ける:メモリを30 - 40度ぐらいの角度でメモリスロットに挿入し、下へ押し下げます。メモリを増設したい場合は、同じ方法で取り付けることができます。
手順 6. 無線LANカードを取り付ける:メモリと同様に、スロットに斜めに挿入し、軽く下へ押し下げた後、ネジで固定し、1番端子に黒、2番端子に白のケーブルを接続します。
手順 7. ハードドライブを取り付ける:まず、ハードドライブをブラケットに取り付け、次にハードドライブを取り付けたブラケットを本体に装着し、ネジで固定します。
手順 8. キーボードと液晶パネルを取り付ける:ノートPCを上向きに置き、キーボード背面にあるケーブルをマザーボードに接続し、最後にキーボードを本体に入れて軽く押します。液晶パネルも同様で、ケーブルをマザーボードに接続した後、両面テープで液晶パネルをケースに固定し、ネジを締めます。
手順 9. 最後にバッテリーを元の位置に戻し、ネジでケースを固定して自作ノートPCの組み立てが完了します。
自作ノートPCにOSをインストール
最後のステップは、ノートPCにOSをインストールすることです。2つの方法が選べます:
方法 1. Microsoft公式サイトからOSをダウンロードしてインストール
新規インストールしたい場合は、マイクロソフト公式サイトからメディア作成ツールをダウンロードし、これを使ってOSをインストールすることをお勧めします。
この方法では、ハードウェアの互換性が確保できますが、OSの購入は高価です。公式サイトによると、Windows 10 Homeが19,360円、Windows 10 Proが28,380円です。
方法 2. サードパーティー製ソフトでOSをバックアップして復元
他のPCがある場合は、AOMEI Backupper Professionalを使ってそのPCのシステムをバックアップして、そのシステムバックアップを自作ノートPCに復元することができます。
AOMEI Backupper Standardは、Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP対応のプロのバックアップソフトです。システムバックアップ、ディスクバックアップ、ファイルバックアップ、パーティションバックアップの4つのバックアップモードをサポートして、数回のクリックだけでバックアップを実行することができます。「ユニバーサル復元」という機能を備えるので、システムイメージを異なるハードウェアの別のPCに復元できます。
バックアップファイルを最新の状態に確保するため、自動バックアップを設定することもできます。また、内蔵/外付けHDD、SSD、USB、クラウドストレージ(OneDrive、Googleドライブ、Dropbox…)、共有フォルダまたはNASなど様々なストレージデバイス にバックアップすることができます。
さらに、フルバックアップ、増分バックアップなどのバックアップ方法にも対応しています。
システムバックアップと復元を実行する前に、以下の準備作業を行う必要があります:
- ハードディスクを他のコンピュータに接続するには、ハードディスクのインターフェースに応じて、PCIe/SATA/IDE/SCSIゲーブルを用意してください。
- バックアップを実行するパソコンにAOMEI Backupper Professionalをダウンロードしてインストールします。
手順 1. 「バックアップ」→「システムバックアップ」をクリックします。
手順 2. Windowsの実行に必要なドライブは自動的に選択されるので、バックアップ先だけ選択すればよいです。「オプション」「スケジュール」「スキーム」をクリックして、必要に応じてバックアップファイルを設定します。
- オプション:ここでは、インテリジェントゼクターバックアップ、バックアップファイルの圧縮や分割を設定したり、バックアップを他のバックアップと区別するためコメントを書いたり、バックアップの暗号化を有効にしたりすることができます。
- スケジュール:スケジュールでは、毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つのモードから自動バックアップを実行することを設定することができます。
- スキーム:フル/増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動削除を設定することができます。
手順 3. 問題がなければ、「開始」をクリックして、システムバックアップが開始されます。
手順 1. 「復元」を選択し、「イメージファイルを選択」をクリックして、イメージファイルを手動で選択します。
手順 2. 「このシステムイメージを復元」を選択し、「システムを他の場所に復元。」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。
手順 3. 自作ノートPCのハードディスクをターゲットドライブとして選択し、「次へ」をクリックします。
手順 4. システムイメージを異なるハードウェアの自作PCへ復元するために、「ユニバーサル復元」にチェックを入れ、すべての設定を確認した後、問題がなければ、「開始」をクリックします。
- パーティションを編集:この設定では、ターゲットパーティションのサイズを変更することができます。
- SSD 4Kアライメント:復元するドライブがSSDの場合、このオプションをチェックすると、SSDの読み取りと書き込みのパフォーマンスを向上させることができます。
まとめ
ご覧のように、自分好みにカスタマイズしたノートPCを自分で組み立てることができます。組み立てるためのパーツはニーズに合わせて購入するので、自作ノートPCは、同じ価格のメーカー製ノートPCより性能面で大きく上回ります。
OSのインストールには、AOMEI Backupperを使って、他のPCからWindowsシステムをバックアップし、組立てられたノートPCに復元することをお勧めします。この方法のメリットは、お金をかけずWindowsシステムを手に入れることができます。また、このソフトを使ってシステムを定期的にバックアップすることもできます。システムに何か問題が発生したときに、作成されたバックアップファイルを使って、再インストールせずにシステムを以前の状態に復元することができます。
今すぐインストールして、使ってみましょう。