ClonezillaでGPTディスクのクローンを作成する手順
Clonezillaは無料のディスククローンとイメージプログラムです。このページからClonezillaでGPTディスクをクローンする方法をステップバイステップで説明します。また、WindowsでGPTディスククローンをする簡単な方法はこちらで紹介しています。
なぜClonezillaでGPTディスクをクローンするのか?
現在、多くのコンピューターはGPTディスクを搭載しています。GPTディスクをクローンして、より大きいハードディスクにアップグレードしたり、緊急に同じディスクを準備したりしたいかもしれません。Clonezillaは無料のディスククローン・イメージプログラムで、このような場合にとても役に立ちます。
ClonezillaはLinuxのext2、ext3、ext4、WindowsのFAT16、FAT32、NTFS、MacのHFS+など様々なファイルシステムをサポートします。これらのファイルシステムに対して、Clonezillaの「パーツクローン」はパーティションで使用されているブロックだけを保存・復元します。非対応のファイルシステムの場合、Clonezillaの「dd」でセクタ単位でクローンすることができます。ハードディスクのパーティション形式はMBRとGPTの両方に対応します。ClonezillaでGPTディスクをクローンする方法は、下記で詳しく説明します。
ClonezillaでGPTディスクをクローンする方法
ClonezillaはClonezilla live、Clonezilla lite server、Clonezilla SE(server edition)の3種類があります。Clonezilla liveは1台のマシンのバックアップと復元に適しており、Clonezilla lite serverまたはSEは大規模な展開に適しています。ここではClonezilla liveを選択します。以下の手順でClonezilla liveでGPTディスククローンを実行します。
1. Clonezillaをダウンロードし、ブートメディアを準備します。例えば、USBメモリにClonezillaをインストールする場合、「zip」を選択し、DVDに書き込む場合、「iso」を選択します。
2. ターゲットドライブを準備し、Clonezillaを起動します。
- ターゲットドライブをマシンに接続し、内蔵ハードディスクと同じかそれ以上のサイズであることを確認してください。クローン作成中に上書きされるため、ターゲットドライブのファイルをあらかじめバックアップしておきます。
- 起動可能なUSBまたはDVDを挿入し、そこからコンピューターを起動します。Clonezillaが最初にロードされたら、Enterキーを押してデフォルト設定を受け入れます。
3. 言語、キーボードのレイアウトを選択し、次に「Start Clonezilla」を選択します。
4. 「device-device work directly from a disk or partition to a disk or partition(ディスクまたはパーティションからディスクまたはパーティションへの直接デバイスデバイスの作業)」を選択します。次に、「beginner mode: Accept the default options(初心者モード:デフォルトのオプションを受け入れる)」、次に「disk_to_local_disk local_disk_to_local_disk_clone」を実行します。
5. 今度はソースディスクとターゲットディスクを順番に選択します。ここでソースファイルシステムを確認するように求められます。スキップするか、あなたのニーズに基づいてチェックしてください。
6. クローンを開始し、他のいくつかの確認を求めます。クローンプロセスが完了するのを待ちます。
このように、Clonezilla GPTディスククローンのプロセスは非常に複雑です。また、Clonezillaの制限にがっかりすることもあります。例えば、クローン先がクローン元と同じ大きさであること、クローン先がアンマウントされていること、GUI操作がないこと...幸いなことに、Clonezillaの代替手段を利用して、GPTディスクのクローンを簡単にすることができます。
WindowsでGPTディスクのクローンを作成する簡単な方法
ここで、Clonezillaの代替品ソフトAOMEI Backupper Professionalをお勧めしたいと思います。Clonezillaの制限を破ることができます。
- AOMEI Backupperの「ディスククローン」機能を使用すると、SSDをより大きなSSDにクローンしたり、大容量のHDDをより小さなSSDにクローンしたりすることができます。
- システムまたは非システムディスクのMBRからMBR、GPTからGPT、MBRからGPT、およびGPTからMBRのクローン作成をサポートします。
- ディスクのサイズ、インターフェイス、およびそのブランドに関係なく、あらゆる種類のHDDおよびSSDのクローン作成をサポートし、たとえば、Windows 10をM.2 SSDに移行します。
- AOMEI Backupperの直感的なインターフェイスにより、GPT/MBRディスククローンに必要なことは数回クリックするだけです。
さらに、クローン作成プロセスはバックグラウンドで実行されるので、プロセス中にコンピューターを他のことに使用することができます。Clonezillaと比較して、AOMEI Backupperの唯一の制限は、Windowsオペレーティングシステムのみをサポートし、Mac OSに対応しないことです。以下のステップに従って、AOMEI BackupperでGPTディスクをより大きなGPTディスクにクローンしましょう。
ステップ 1. クローン先のGPTディスクをPCに接続し、Windowsに認識されることを確認します。クローン作成中、保存先ディスクは上書きされるので、重要なファイルを事前にバックアップしてください。
ステップ 2. AOMEI Backupper Professionalをダウンロードしてインストールします。そして、「クローン」>「ディスククローン」に進んでください。
ステップ 3. 現在のGPTディスクをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 新たに接続したGPTディスクをターゲットディスクとして選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 5. SSDにクローンする場合、SSDのパフォーマンスを最適化するために「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れます。操作を確認し、「開始」をクリックします。
- ヒント:
- セクター単位のクローン:ソースディスクと同じバイトが欲しい場合、このオプションにチェックを入れてください。しかし、少なくともソースディスクと同じサイズのHDDを準備しなければなりません。
- パーティションを編集:ターゲットディスク上のパーティションを編集したい場合、これをクリックしてください。「セクター単位のクローン」を利用する場合は、パーティションを編集できません。
補足:クローン作成後、ドライブが起動しない
クローン先とクローン元のディスクのパーティションスタイルが異なっていて、クローン前に同じに変換しなかったことが大きな原因です。このような場合、クローン先のディスクのパーティションスタイルによって、クローン先のディスクをMBRからGPTに、またはGPTからMBRに変換することができます。
MBRとGPTはデータ保存のための二つの異なるディスクタイプです。そして、「ディスクの管理」でそのディスクのプロパティを確認することができます。全体の手順は以下の通りです。
- Win+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
- それから、diskgmt.mscと入力して、OKを押して、ディスクの管理を開きます。
- そして、クローンしたいディスクを右クリックして、ポップアップウィンドウでプロパティを選択します。
- プロパティウィンドウで、ボリュームタブを選択し、パーティションスタイルを確認します。MBRまたはGPTにすることができます。
同様に、インストール先のディスクパーティションスタイルを確認できます。MBRのままなら、ディスクの種類を変換する必要はありません。しかし、もしGPTディスクであれば、「パーティションを編集」でディスクの種類を変換することを忘れないでください。
まとめ
これで、Clonezillaを使用してGPTディスクを段階的に複製する方法がわかりました。ただし、特に技術に精通していない人にとっては、プロセス全体が非常に複雑です。簡単なインストールと簡単な手順でAOMEI Backupperを好むかもしれません。クローン機能に加えて、AOMEI Backupperは強力なバックアップおよび復元ソフトウェアです。Windowsバックアップが97%でフリーズする場合、代替ソフトとして使用することができます。今すぐ購入しましょう~