Windows 10の再起動が終わらない?8つ解決策を解説
この記事では、Windows 10/11のパソコンが再起動を繰り返したり、再起動が終わらずに止まってしまうトラブルの原因と8つの対処法をわかりやすく解説します。同じ問題で困っている方はぜひ参考にしてください。
実例: Windows 10がアップデート後に再起動が終わらない
Windows 10をバージョン1511から1607にアップデートしたところ、再起動が必要になりました。でも、その後ずっと「再起動しています」のまま動かなくなってしまいました。Ctrl+Alt+DeleteもF8キーも反応せず、何も操作できません。なぜこのように再起動画面で止まってしまうのでしょうか?青い再起動画面でフリーズしてしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか?
--あるユーザーからの質問
上記のように、アップデート後にWindows 10の再起動が終わらず、困っているユーザーは少なくありません。再起動のまま止まってしまうと、作業にも支障をきたし、非常に厄介です。
そこで本記事では、Windows 10が再起動画面から進まない原因と、その対処法についてわかりやすくご紹介します。
Windows 10の再起動が終わらない原因は?
問題には必ず原因があります。起動時にパソコンが再起動を繰り返す現象も例外ではありません。以下に考えられる主な原因を挙げます。
- 前回のシャットダウンが正常に完了していなかった。
- Windowsのドライバーが正しくインストールされていないか、古くなっている。 この場合はドライバーのアンインストール・再インストール、もしくは更新が必要です。
- Windowsのアップデートが保留中になっている。いったんアップデートを停止してから再試行する方法もあります。
- メモリ(RAM)に問題がある。
- 高速スタートアップ機能が有効になっている。Wake-on-LANを使っている場合、高速スタートアップがシャットダウン時に問題を引き起こすことがあります。また、一部のユーザーからはキーボードの電源ボタンが使えなくなる報告もあります。
Windows 10の再起動が終わらない場合の対処法
Windows PCの再起動が終わらない原因を理解した後、以下の対処法を確認して、Windows PCを正常に起動しましょう:
1. USBメモリやデイスクを接続せずに再起動する
USBメモリやデイスクを接続する場合は、コンピューターから外して再起動してみましょう。
2. セーフモードで再起動する
1. コンピュータを再起動し、「詳細オプション」メニュー画面が表示されるまでF8を押し続けます。
2. セーフモードをハイライト表示し、Enterキーを押します。その後、コンピュータはセーフモードから自動的に起動します。
3. スリープモードを有効に、高速起動を無効にする
1. スタートアイコンを右クリックし、「電源オプション」を選択します。
2. 「スリープ」セクションのプルダウンメニューをクリックし、「なし」を選択します。
4. 「関連設定」セクションの「電源の追加設定」をクリックし、「電源ボタンの動作を選択する」を選択します。「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
5. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」ボタンをクリックします。
4. システム構成を実行する
手順 1. 診断スタートアップ
問題がプログラムまたはサービスによって発生していると思われる場合は、診断スタートアップを実行できます。それでも問題が解決しない場合は、システム構成でプログラムまたはサービスを1つずつ削除することができます。
1. Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「msconfig」と入力してEnterキーを押します。
2. 「全般」⇒「診断スタートアップ」⇒「適用」の順にクリックします。
3. 再起動をクリックして、変更を有効にします。
手順 2. スタートアップ項目でこの問題の原因となっているプログラムまたはサービスを特定する
1. 「全般」タブをクリックし、「スタートアップの項目を読み込む」にチェックを入れます。
2. 「スタートアップ」タブを開き、「すべて無効」をクリックします。その後、リストの先頭にあるスタートアップ項目にチェックを入れて、パソコンを再起動します。
「スタートアップ」タブに切り替えても、「タスクマネージャーを開く」というボタンしか表示されない場合があります。その場合は、そのボタンをクリックしてタスクマネージャーを開き、表示された一覧からスタートアップ項目を無効にしてください。なお、タスクマネージャーには「すべて無効」ボタンがないため、各項目を個別に無効にする必要があります。
3. 最初の項目に加えて、次の項目にもチェックを入れ、再度パソコンを再起動します。
4. 問題が再発するまで、同じ手順を繰り返してください。
スタートアップ項目と同様に、「サービス」タブを開き、「すべて無効」をクリックしてから、サービスを1つずつ有効にし、どのサービスが問題を引き起こしているかを特定していきます。
5. 詳細な状態メッセージの表示を有効にする
「詳細な状態メッセージを表示する」は、Windowsのグループポリシー設定の一つで、起動・シャットダウン・ログオン・ログオフなどの各プロセスにおいて、システムが現在実行している処理内容を詳しく表示する機能です。
この設定を有効にすることで、Windowsがバックグラウンドで何をしているのかを可視化でき、再起動時のフリーズやトラブル発生時の原因特定に役立ちます。
1. Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力し、Enterキーを押して「ローカルグループポリシーエディター」を開きます。
2. 「コンピュータの構成」⇒「管理用テンプレート」⇒「システム」の順にクリックします。次に、「詳細な状態メッセージを表示する」をダブルクリックします。
3. 「有効」を選択し、「適用」⇒「OK」をクリックします。
6. パフォーマンストラブルシューティングツールを実行する
パフォーマンストラブルシューティングツールは、フリーズや応答しないプログラム、システムのクラッシュなど、パフォーマンスに関する問題を修復し、Windows の動作速度を最適化するための手段のひとつです。
1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
2. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
msdt.exe /id PerformanceDiagnostic
これでトラブルシューティングツールが起動し、システムのパフォーマンスに関する問題を自動的にチェックしてくれます。
7. ドライバの問題を修正する
デバイスドライバーは、システムの性能に重要な役割を果たします。古いドライバーを使用している場合、ブルースクリーンエラー、パソコンの起動が遅いなど、さまざまなシステム問題が発生する可能性があります。この問題を解決するには、以下の手順に従ってグラフィックドライバーを更新しましょう。
1. 「スタート」アイコンを右クリックし、リストから「デバイスマネージャー」を選択します。
2. 「ディスプレイアダプター」を探し、展開し、使用しているグラフィックスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
8. ブータブルディスクでコンピュータを起動する
Windows 10が再起動を繰り返して正常に起動しない場合、ブータブルディスクを使ってPCを起動し、トラブルに対処する方法があります。
この方法には、別の正常に動作しているWindows 10のパソコンと空のUSBメモリまたはCD/DVDが必要です。そして、操作には、使いやすく高機能なバックアップソフト「AOMEI Backupper」を利用することで、簡単に作成することが可能です。
正常に動作しているパソコンでAOMEI Backupper Standardを無料ダウンロードし、「ツール」→「ブータブルメディアの作成」でブータブルディスクを作成します。
データをバックアップ:再起動が終わらない問題の再発を回避する方法
Windows 10の再起動が終わらない問題を解決した後は、同様のトラブルが再び発生しないように、あらかじめ予防策を講じておくことが重要です。中でも、最も効果的な対策のひとつが「バックアップの作成」です。
システムやディスクのバックアップをあらかじめ取っておけば、Windows 10の起動の無限ループや再起動の繰り返し、その他のシステム障害が発生した際にも、いつでもシステムを正常な状態に戻すことができます。
バックアップには、無料で使えるAOMEI Backupper Standardの利用をおすすめします。直感的に操作できるうえ、多彩な機能を備えており、システム・ディスク・パーティション・ファイル単位でのバックアップに対応しています。
最高の個人向けWindowsバックアップフリーソフト
万が一トラブルが発生した場合も、AOMEI Backupperで作成したバックアップから簡単に元の状態へ復元できます。また、パソコンが起動しない状態でも、ブータブルディスクからの復元が可能です。
それでは、システムをバックアップする手順をご紹介します。
1. AOMEI Backupperをダウンロードし、インストールして起動します。「バックアップ」をクリックし、「システムバックアップ」を選択します。
2. システムの起動に必要なパーティションは自動的に選択されるため、あとはバックアップの保存先を指定するだけです。AOMEI Backupperはほとんどのストレージデバイスをサポートしていますので、USBメモリ、外付けHDD、NAS、クラウドドライブなどにWindowsをバックアップすることができます。
3. バックアップを常に最新の状態に保ちたい場合は、「スケジュール」をクリックして自動バックアップを設定できます。デフォルトでは、変更のあった部分だけをバックアップする増分バックアップが行われるため、ストレージの容量を効率的に節約できます。
4. 最後に、「開始」をクリックします。
システムバックアップを作成しておけば、Windows 10の再起動ループの心配はありません。万が一同じ問題が再発しても、AOMEI Backupperで作成したバックアップからいつでもシステムを正常な状態に復元できます。
さらに、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードすれば、「ユニバーサル復元」機能を使って、異なるハードウェアのパソコンにもシステムバックアップを復元することが可能です。
最後に
以上が、Windows 10の再起動ループ問題を解決する方法です。どれかで問題が解消することを願います。
また、同じトラブルを防ぐために、自動バックアップの設定をおすすめします。アップグレードやアップデート前には、システムのバックアップを必ず取っておくと安心です。