「デバイスが移行されませんでした」エラーの対処法10つ
外付けハードディスクまたはUSBメモリの「デバイスが移行されませんでした」エラーを修正する方法とは?この記事を読んで、このエラーが発生する原因および対応する10つの修正方法を学びましょう。
ユーザー事例
外付けSSDが使用できなくなりました。
富士通のノート型PCを使用しています。OSはWindows10Pro、バージョンは1809、ビルドは17763.1158、インストール日は2020/04/19です。以前(このビルドを入れる前)、同じPCで使用できていた外付けSSDが利用できなくなりました。デバイスマネージャーにもエラーは無いのですが、ドライバーのプロパティのイベントに「デバイスが移行されませんでした」とあり、以下の詳細が出ていました。
部分一致またはあいまい一致のためデバイス SCSI\Disk&Ven_ELECOM&Prod_ESD-EC\000000 は移行されませんでした。
最後のデバイス インスタンス ID: SCSI\Disk&Ven_StoreJet&Prod_Transcend\000000
クラス GUID: {4d36e967-e325-11ce-bfc1-08002be10318}
場所のパス:
移行ランク: 0xF000FC000000F020
存在: false
状態: 0xC0000719
他のPC(環境は違うもの)ではSSDは使用できるのでSSDの問題では無なそうです。ちなみに違うSSDも同じように使用できなくなっています。3つある全てのポートで同じ結果になります。どのようにしらた解消できますでしょうか?教えてください。
- マイクロソフトコミュニティからの質問
「デバイスが移行されませんでした」エラーとは?
Windowsシステムがアップデートされると、データがあるデバイスから別のデバイスに移動されます。このプロセスは、デバイス移行と呼ばれています。この作業が完了できない場合、新しいバージョンのWindowsでは、パソコンに接続されているハードディスク(外付け/内蔵ハードディスク)、Realtek HDオーディオ、モニター、マイクなどが認識されず、「デバイスが移行されませんでした」エラーが表示されることになります。
「デバイスが移行されません」エラーが表示され、外付けハードディスク/USBメモリが正常に動作しないので、使用できません。では、このエラーは何が原因なのでしょうか?以下はその答えです。
「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生する原因
このエラーは、既存のドライバーと互換性がない、またはシステムファイルが破損しているために発生します。また、以下の原因によって「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生することがあります。
- 一部のデバイスドライバーに互換性がないか、または壊れている
- 一部のシステムファイルが破損している
- Windowsのバージョンアップ
- パソコンには2つのシステムがインストールされている
- お使いのシステムはプラグアンドプレイ機能と互換性がない
- ハードディスクプログラムに互換性がない
- チップセットドライバーが古い
- BIOS設定が間違っている
このエラーの原因がわかったところで、自分のパソコンで同じエラーが発生したかどうかを確認する方法を知る必要があります。次に、エラーを確認する方法を説明します。
「デバイスが移行されませんでした」エラーを確認する方法
正常に使用できない外付けHDD/USBメモリは「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生しているかどうかわからない場合、以下の手順で確認しましょう。
1. 「Windows」+「X」キーを押して、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
2. 「ディスクドライブ」で外付けHDD/USBメモリを見つけ、右クリックして、展開されたメニューから「プロパティ」を選択します。
3. 次に、「イベント」タブでエラーメッセージを確認します。
もし、「デバイスが移行されませんでした」というエラーが表示され、下記の方法に従って問題を解決しましょう。
「デバイスが移行されませんでした」エラーを修正する方法
ここでは、「デバイスが移行されませんでした」エラーを修正する方法を10つ紹介します。原因を特定できない方は、順に試してみることができます。
#1. コンピュータを再起動する
このエラーに遭遇した場合、まずコンピュータを再起動して、問題が解決するかどうかを確認します。
デスクトップの左下にある「スタート」アイコン→「電源」アイコン→「再起動」をクリックします。コンピュータが再起動するのを待ちます。
#2. USBポート/インターフェイスを確認する
ほとんどの外付けハードディスクは、USBインターフェースでパソコンに接続されています。そのため、「デバイスが移行されませんでした」エラーに遭遇した場合、まずパソコンのUSBポートが正常かどうか確認する必要があります。
USBポートの多くは露出しているため、長期間使用しているとホコリが溜まることがあります。このとき、乾いた柔らかい布で丁寧に拭いてください。パソコンに他のUSBポートがある場合は、外付けハードディスクを別のポートに接続してみることもできます。
また、他のUSB機器(マウス、キーボードなど)を交換することで、現在のUSBインタフェースが正常に動作しているかどうかを確認することができます。USBインターフェースが破損していることが確認された場合、直ちに専門の修理担当者に連絡してください、自分で修理しようとしないでください。
#3. Windowsのバージョンを更新またはロールバックする
Microsoftが定期的にリリースしているWindowsの更新プログラムは、このエラーを修正するのに役立つ場合があります。それに、お使いのシステムに問題がある場合、以前のバージョンにロールバックすることもでき、これもこのエラーの解決に役立つかもしれません。
1. 「Windows」+「I」キを押して、「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。
2. 「Windows Update」タブを開き、右側のウィンドウで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
3. 更新プログラムがある場合は、ネットワークが良好なときにダウンロードします。ダウンロードが完了したら、デスクトップ左下の「スタート」ボタン→「電源」アイコン→「更新して再起動」を選択し、コンピュータを再起動します。
「更新とセキュリティ」の「回復」タブに移動します。「前のバージョンのWindows 10に戻す」セクションの「開始する」ボタンをクリックします。
#4. BIOSを工場出荷時の設定にリセットしてアップデートする
プラグアンドプレイ機能により、ハードウェアとドライバーを自動的かつ動的に接続することができます。通常、この機能は問題ありません。しかし、BIOSが誤って設定されていると、プラグアンドプレイ機能が強制的に停止され、「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生します。このため、BIOSを工場出荷時の設定にリセットする必要があります。また、BIOSを更新することでも、この問題を解決できます。
1. コンピュータを再起動し、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを連打してBIOSに入ります。
2. 矢印キーで「Exit」タブに移動し、マザーボードのブランドによって、「Load Setup Defaults」「Setup Defaults」「Load Default Settings」などの複数のオプションが表示されます。
3. 私のBIOSインターフェースを例として、「Load Setup Defaults」オプションに移動し、「Enter」キーを押して、確認ポップアップウィンドウで「Yes」を選択して、BIOSを工場出荷時の設定にリセットします。
1. コンピュータのマザーボードを確認し、マザーボードの製造元を特定し、ブラウザで適切なウェブサイトにアクセスします。ノートパソコンの場合は、ノートパソコンのブランドサイトでマザーボードのメーカーを確認できます。
2. BIOSの最新バージョンをダウンロードし、USBデバイスに解凍します。外付けハードディスクドライブを再度挿入し、コンピュータを再起動すると、BIOS設定に入ります。次の手順は、「メーカー別のBIOSのアップグレート」をご参照ください。
#5. チップセットドライバーを更新する
パソコンのチップセットドライバーが古すぎると、「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生することがあります。そこで、チップセットドライバーを更新して、このエラーを修正することを試してみてください。
1. 「Windows」+「X」キーを押して、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。問題のあるドライバーを探し、右クリックします。展開されたメニューで、「ドライバーの更新」オプションをクリックします。
2. 次に、「ドライバーを自動的に検索」を選択します。自動検索が完了するのを待って、ドライバーを更新します。
#6. 互換モードでドライバーをアンインストールして再インストールする
システムの再インストールは、ほとんどの問題やエラーを解決できます。同じように、ハードディスクのドライバーを再インストールすることで、「デバイスが移行されませんでした」エラーを効果的に解決することもできます。
1. 「Windows」+「X」キーを押して、メニューから「デバイスマネージャー」を選択し、外付けハードディスクドライブを右クリックします。展開されたメニューで「デバイスのアンインストール」を選択し、ポップアップウィンドウでアンインストールを再度確認します。
2. 次に、ハードディスクのドライバーを再インストールする必要がありますが、ここでは互換モードでドライバーをインストールすることをお勧めします。まず、ハードディスクメーカーの公式サイトからドライバーのソースファイル(setup)をダウンロードする必要があります。
3. ダウンロードしたディレクトリの中からハードディスクのソースファイルを探し、右クリックして表示されたメニューから「プロパティ」を選択します。
4. 「互換性」タブに切り替え、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。そして、お使いのコンピュータに応じて適切なシステムを選択し、最後に「適用」→「OK」をクリックします。
#7. SFCスキャンを実行してシステムファイルをチェックする
システムファイルチェッカー(SFCスキャン)は、破損したシステムファイルをスキャンして、修復することができます。
1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、右側のウィンドウで「管理者として実行」を選択します。
2. コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。完了するまで待ちます。
#8. システムの復元ポイントに戻る
復元ポイントとは、PCが健全な状態時に保存されたシステムファイルの状態です。これを使って、システムを復元ポイント作成時の状態に復元することができます。この方法は、以前に復元ポイントが作成された必要があり、そうでない場合はこの方法を使用できないので、ご注意ください。
1. タスクバーの検索ボックスに「復元」と入力し、検索結果から「復元ポイントの作成」をクリックします。
2. 「システムの復元」ボタンをクリックします。
3. 「システムの復元」ウィンドウで、「次へ」→「別の復元ポイントを選択する」オプションをクリックします。そして、「デバイスが移行されませんでした」エラーが発生する前に作成された復元ポイントを選択し、「次へ」をクリックし、システムの復元が完了するのを待ちます。
#9. ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行する
Windowsに標準搭載されているハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールは、多くのエラーの解決に役立ちます。ですから、「デバイスが移行されていませんでした」というエラーに遭遇したら、このツールを試してみると、もしかしたらエラーの解決に役立つかもしれません。
1. 「スタート」アイコン→「設定」ボタン→「更新とセキュリティ」をクリックします。
2. 「トラブルシューティング」タブに切り替え、右側のウィンドウで「ハードウェアとデバイス」をクリックし、「トラブルシューティングツールの実行」オプションをクリックします。
#10. 外付けハードディスクのパーティション設定
ちょっと理解できないかもしれませんが、外付けハードディスクをパーティション分割することで、「デバイスが移行されていませんでした」というエラーを修正したユーザーがいるので、この方法を使ってみて問題を解決するかもしれません。
1. 「Windows」+「X」キーを押して、メニューから「ディスクの管理」オプションをクリックします。
2. 未割り当ての外付けハードドライブのボリュームを右クリックし、展開されたメニューから「新しいシンプルボリューム」を選択し、画面の指示に従ってパーティションを作成します。
以上の10つの方法を順番に試していくと、「デバイスが移行されていませんでした」エラーが解決されると思います。エラーが解決された後、外付けハードディスクまたはUSBメモリが正常に使用できるようになりますが、これらがやはり本質は記憶装置であり、その耐用年数には限りがあることを忘れてはなりません。
外付けハードディスク上のデータを保護するにはバックアップしておく
したがって、外付けハードディスクのデータ損失を防ぐために、AOMEI Backupper Standardを使用してディスクをバックアップすることをお勧めします。AOMEI Backupper StandardはWindows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP対応のディスクバックアップフリーソフトです。「デバイスが移行されていませんでした」エラーが修正された場合、このソフトを使用して、いくつかのクリックだけで、外付けハードディスク上の重要なデータをNAS、共有フォルダ、クラウドストレージなどの場所にバックアップできます。
このソフトは、自動バックアップをサポートしています。ニーズに応じて自動バックアップの頻度を設定できます。また、保存先の空き容量を節約するため、デフォルトで増分バックアップ(前回のバックアップから変更された部分のみバックアップ)に従って自動バックアップを実行しています。
さらに、AOMEI Backupperはファイル/フォルダバックアップに加えて、ディスク/システム/パーティションバックアップにも対応しています。データを全面的に保護することができます。
以下では、AOMEI Backupper Standardを使用して、外付けHDD上の重要なファイルを他の場所にバックアップする方法をご紹介します。開始する前にまずAOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールします。Windows Serverのユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。
1. AOMEI Backupper Standardをインストールし、起動します。「バックアップ」→「ファイルバックアップ」をクリックします。
2. 「フォルダを追加」または「ファイルを追加」をクリックして、外付けHDDからバックアップしたいファイル/ファイルを選択します。そして、矢印下のボックスまたは逆三角形アイコンをクリックし、バックアップの保存先を選択します。
3. 「スケジュール」をクリックして、自動バックアップを有効にします。ニーズに応じて自動バックアップモードを選択します。Standard版は、毎日、毎週、毎月をサポートしています。AOMEI Backupper Professionalなどの上位版へアップグレードすると、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の2つより柔軟的なモードが利用可能になります。
4. 最後に、「開始」をクリックして、ファイルをバックアップします。
オプション:バックアップイメージの圧縮レベル/暗号化、バックアップ完了後のメール通知、「インテリジェントセクターバックアップ」/すべてのセクターをバックアップする「完全なバックアップ」などを設定することができます(バックアップの暗号化はProfessional版で利用可能)。
バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップ、バックアップの自動クリーンアップを設定することができます(差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能)。
- ヒント:
- 増分バックアップは、前回のバックアップから変更された部分のみバックアップするので、復元時に、複数のデータブロックをつなぎ合わせる必要があります。手間がかかります。復元をより簡単にしたい場合、差分バックアップをお勧めします。差分バックアップは最初のフルバックアップから変更された部分のみバックアップするので、復元が初回分と差分の2つのデータだけで可能です。増分バックアップよりずっと便利です。
- 自動バックアップは、バックアップの作成忘れなどによるデータ損失を最小限に抑えることができます。しかし、バックアップが蓄積され、容量が制限されるため、最終的にバックアップ先がいっぱいになるに決まっています。この問題を解決するには、「バックアップの自動クリーンアップ」を有効にし、AOMEI Backupperは指定した削除モードによって古いバックアップイメージを自動的に削除します。
また、AOMEI Backupperはクラウドストレージ-AOMEI Cloudを提供しています。クラウドストレージは実体がなく、物理的な損傷などによるデータ損失を回避できますし、インタネットがあれば、どこでもクラウドからデータを復元できるというメリットがあります。
「クラウドバックアップ」機能を使用して、ファイル/フォルダをAOMEI Cloudにバックアップできます。元のファイル/フォルダが紛失・破損した場合、AOMEI Cloudからデータを復元することで、簡単に取り戻すことができます。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。
まとめ
外付けハードディスク/USBメモリが「デバイスが移行されていませんでした」というエラーに遭遇したら、まずエラーが発生する原因を理解し、上記の10つの方法を順番に試してみると、効果的に修正することができます。データセキュリティのために、AOMEI Backupper Standardを使用して外付けHDD上の重要なデータを定期的にバックアップすることをお勧めします。
また、AOMEI Backupperはバックアップに加えて、クローン、ディスク消去、同期など様々な機能を備えています。ディスク上のデータを復元できないように消去したい場合や、データをHDDからSSDに移行したい場合に役立ちます。今すぐダウンロードし、使ってみましょう!