「バックアップ」と「同期」、その違いは?簡単に解説
「バックアップ」と「同期」は、同じように思われがちですが、実は違うものです。この記事では、その違いを分かりやすく解説します。また、Windows PCでバックアップと同期を無料で作成する方法も紹介します。興味のある方、ぜひご覧ください。
バックアップと同期について
このパートは、まず「バックアップ」と「同期」の定義を説明してから、その違いを詳しく解説します。この2つの区別がわからなくて、どっちを選ぶのがよりよいかを迷っている方、ぜひ読み進めてください。
バックアップと同期の定義
バックアップとは、データが破損した時にその壊れたデータと入れ替える為に元のデータを予め複製しておくことです。
同期とは、異なる2つ以上のデバイスで、ファイルや状態が同じ状態になることです。
バックアップと同期の違い
バックアップはディスク、システム、パーテイション、ファイル/フォルダをコピーすることができます。バックアップによってコピーされたディスク、システム、パーテイションを復元した後、正常に使用することができます。
同期は、一般的にファイル/フォルダのコピーのために使用します。同期を使ってシステムを別のHDDやSSDにコピーしても、それらのディスクではシステムを利用できません。
バックアップで作成されたコピーは、1つの圧縮ファイルしかありません。バックアップするデータがすべてこの1つの圧縮ファイルに圧縮されます。その中のデータにアクセスするには、まず圧縮ファイルを復元する必要があります。圧縮のため、そのコピーはサイズが元のデータより小さいです。
同期によって作成されたコピーは状態が元のファイルと同じです。つまり、5つのファイルを同期すると、コピーも5つあります。そのコピーは復元しなくても元のファイルのように直接使用することができます。
バックアップには一般的に複数のバージョンが保持されていて、必要なバージョンを復元することができます。
同期は、ファイルをいつも最新のバージョンに保持します。同期を更新すると、前のバージョンが上書きされます。
したがって、バックアップは、災害復旧のために、ディスク、システム、パーテイション、サイズの大きいファイル/フォルダのコピーに適しています。
同期は、頻繫に編集・アクセスする必要があるファイル/フォルダや、サイズの小さいファイル/フォルダのコピーに適しています。
Windows標準機能でバックアップと同期を作成する方法
Windows標準機能でバックアップを作成する
Windowsには、「バックアップと復元(Windows 7)」および「ファイル履歴」の2つバックアップツールが標準に搭載されています。
「バックアップと復元(Windows 7)」はシステムバックアップの作成に使用します。「ファイル履歴」は単一のファイルのバックアップの作成に使用します。このパートでは、この2つのツールの使い方をご紹介します。
「バックアップと復元(Windows 7)」の「システムイメージの作成」機能でシステムイメージを作成することができますが、Windows 10バージョン1709で非推奨の機能となっているので、システムバックアップを作成したい場合、サードパーティー製のバックアップソフトの使用が推奨されています。
1. 「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。
2. 「システムイメージの作成」をクリックします。
3. システムイメージの保存先を選択し、「次へ」をクリックします。
4. すべての設定を確認し、問題がなければ、「バックアップの開始」をクリックし、システムバックアップが始まります。
ファイル履歴によってバックアップされるファイルは、ライブラリ(ドキュメント/ピクチャ/ミュージック/ビデオなど)・デスクトップ・アドレス帳・お気に入り・OneDrive(オフラインで使用できるファイルのみ)などのフォルダーに保存されたファイルが対象です。他の場所に保存するファイルをファイル履歴でバックアップしたいなら、これらのフォルダーに移行する必要があります。
それに、そのコピー先がUSBメモリ、外付けハードディスクなどのメディアにしか設定できません。内蔵ドライブに対応しません。
1. USBメモリまたは外付けハードディスクをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリックします。
2. 「オンにする」ボタンをクリックして、「ファイル履歴」を有効にします。
Windows標準機能で同期を作成する
OneDriveは、マイクロソフトが提供するオンラインストレージで、Windows 10/11に標準搭載されています。Windows PCにあるファイルをそこに同期することができます。
1. 検索ボックスで「OneDrive」と入力して、検索結果から「OneDrive」をクリックします。Microsoftアカウントでサインインします。
2. 「OneDriveフォルダー」ページで、OneDriveで使用するフォルダを確認し、「次へ」をクリックします。
3. OneDriveについての紹介が表示され、「次へ」をクリックして進みます。「モバイルアプリを手に入れる」画面が表示され、ニーズに応じて「モバイルアプリを入手する」か「後で」を選択します。
4. 「OneDriveの準備ができました」ページで、「OneDriveフォルダを開く」をクリックします。
5. OneDriveフォルダーが表示され、そこにあるすべてのファイルが自動的にOneDriveフォルダに同期されるので、同期する必要があるファイルはこのフォルダーに移動すればよいです。
バックアップと同期を作成できるより柔軟的なソフト-AOMEI Backupper
Windows標準搭載されているバックアップ/同期ツールは様々な制限があります。例えば、「バックアップと復元(Windows 7)」は増分バックアップ(前回のバックアップから変更された部分のみバックアップする)に対応していないので、バックアップに時間がかかります。OneDriveは、15GBの容量しか無料に使えない、同期するファイルをOneDriveフォルダに移行しなければならないというデメリットがあります。
したがって、バックアップまたは同期をより簡単かつ柔軟に作成するために、サードパーティー製のバックアップ&同期ソフトの利用が推奨されています。ここでは、10億人を超えるユーザーに愛用されているフリーソフト-AOMEI Backupper Standardをお勧めします。このソフトはバックアップ&復元、同期機能をサポートしていて、Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。同時に複数のバックアップと複数の同期を作成することが可能です。次に、そのメリットを詳しく説明させていただきます。
まずはバックアップ:
- AOMEI Backupperはディスク、システム、パーテイション、ファイルバックアップをサポートしています。
- 内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、NASデバイス、クラウドストレージ、共有フォルダ、SDカードなどほとんどのストレージデバイスをバックアップ先として設定することができます。
- 自動バックアップをサポートしています。毎日/毎週/毎月などの自動バックアップモードに対応しています。また、増分バックアップもサポートしています。
- 使用されているセクターのみバックアップするインテリジェントセクターバックアップ、バックアップファイルの圧縮など複数の省容量機能をサポートしています。
そしては同期:
- ロカールファイルを内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、NASデバイス、クラウドストレージ(Googleドライブ、OneDrive、Dropbox…)、共有フォルダ、SDカードなどの場所に同期することができます。また、NASデバイス上のファイルをロカールに同期するか、ネットワークフォルダをGoogleドライブに同期することも可能です。
- 自動同期をサポートしています。
- 削除操作の同期をサポートしています。
では、AOMEI Backupper Standardを使用してバックアップと同期を作成する方法をご紹介します。いくつかのクリックだけで作成できるので、初心者でも気軽に使えます。心配しないでください。開始する前に、まずAOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールします。
AOMEI Backupperでバックアップを作成する
1. AOMEI Backupperを開きます。「バックアップ」タブ→「システムバックアップ」をクリックします。
- ヒント:
- 「ディスクバックアップ」「システムバックアップ」「パーティションバックアップ」「ファイルバックアップ」の4つのバックアップモードが選ばれます。バックアップしたいものに応じてバックアップモードをお選びください。バックアップ方法がだいたい同じで、ここでは、「システムバックアップ」を例として説明します。
- バックアップ先がUSBメモリや外付けハードディスクの場合、まずそれをパソコンに接続し、検出できることをご確認ください。
2. Windowsの起動に必要なドライブが既に選択されているので、矢印下のボックスまたは逆三角形アイコンをクリックして、バックアップの保存先を選択します。
- 次の3つのオプションをクリックしてバックアップをカスタマイズすることができます:
- オプション:他のバックアップと区別するためのコメントを書き込んだり、システムバックアップの圧縮レベルを選択したり、バックアップ完了後の電子メール通知を設定したりすることができます。
- スケジュール:この機能では、毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つのモードから、自動バックアップを設定することができます。イベントトリガーとUSB挿入はAOMEI Backupper Professionalなどの上位版へアップグレートした後に利用可能です。
- バックアップスキーム:フルバックアップ、変更された部分のみバックアップする増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動クリーンアップを設定することができます。差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能です。
3. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。
- ヒント:
- バックアップを復元したい場合、「復元」タブをクリックし、画面の指示に従って復元を完了すればよいです。
- パソコンが正常に起動できない場合に、作成されたシステムバックアップを復元できるように、あらかじめブータブルUSB/CD/DVDを作成しておくことをお勧めします。
- Professionalなどの上位版へアップグレードすると、「ユニバーサル復元」機能によって、システムイメージをハードウェアの異なる別のPCに復元することができます。
AOMEI Backupperで同期を作成する
1. AOMEI Backupper Standardを起動し、「同期」タブをクリックし、「ベーシック同期」を選択します。
- AOMEI Backupper Professionalへアップグレートした後、他の3つより高度な同期モードが利用可能になります:
- ミラー同期:ターゲットフォルダをソースフォルダと全く同じに保ちます。ソースフォルダにないファイルがターゲットフォルダに追加されたら、削除されます。
- リアルタイム同期:ソースフォルダが変更されると、その変更をすぐにターゲットフォルダに同期します。
- 双方向同期:ソースフォルダからターゲットフォルダに変更されたファイルを同期し、逆に、ターゲットフォルダからソースフォルダに変更されたファイルを同期します。
2. 「フォルダを追加」をクリックし、同期したいフォルダ/ファイルがを選択します。複数のフォルダ/ファイルを同期したい場合、最初のフォルダ/ファイルを追加した後、ソースパス上の「+」アイコンをクリックして追加すればよいです。
3. 矢印下のボックスまたは逆三角形アイコンをクリックし、フォルダの保存先を選択し、「開始」をクリックして同期を実行します。
- 下の2つのオプションをクリックし、同期をカスタマイズできます:
- オプション:同期完了後のメール通知、削除操作の同期、ターゲットフォルダのファイルの整合性の確認などを設定します。
- 自動同期:フォルダの自動同期を設定します。Standard版は、毎日/毎週/毎月の3つのモードをサポートしています。イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)/USB挿入の2つより高度なモードを利用したい場合、Professional版へアップグレートしてください。
まとめ
この記事では、「バックアップ」と「同期」の違いを詳しく説明しました。どうでしょうか?この2つを見分けることができますか?
また、Windows標準機能とサードパーティー製のソフトを使用して、バックアップと同期を作成する方法も紹介しました。ご覧のように、サードパーティー製のバックアップ&同期ソフト-AOMEI Backupperのほうがより使いやすくて、制限が少ないので、お勧めします。
AOMEI Backupperはクローンソフトでもあります。データをHDDからSSDに移行したい場合や、システムを新しいHDD/SSDにクローンしたい場合にも役立ちます。今すぐダウンロードし、より多くの便利な機能を楽しみましょう~