うっかり削除したファイルを復元する方法【Windows11/10/8/7】
大事なファイルを誤って削除してしまったら、どうする?今回はWindows11/10/8/7でうっかり削除したファイルを復元する方法をご紹介します。
ファイル復元が必要になる時
普段、皆さんは職場や自宅で様々なアプリを使い、様々なデータやファイルを扱うでしょう。操作ミスにより重要なファイルを消してしまったことも多くあるでしょう。
うっかり削除したファイルを取り戻す可能性がありますか?大切なデータが消えた時に焦らなくてもいいですよ。後は誤って削除したファイルを復元する方法をいくつかご紹介しましょう。
それらのいずれかを使用して削除してしまったファイルは復活できるかもしれません。
HDDに何も書き込まないで!
ファイルが削除された時、実際にそれらは完全に消えたわけではありません。削除したファイルに新しい上書きがされないかぎり、まだHDDに残っているため、安心してください。
しかし、失われたファイルを保存する物理的なスペースは上書きされている場合、データを元に戻す可能性がすごく低いです。だから、大事なファイルを誤って削除してしまったことに気づいたら、HDDに何も書き込まないでください。
そのほか、パソコンの稼働時間は長ければ長いほど、削除したファイルを復元する可能性が低いため、うっかりファイルを削除した後、すぐにパソコンをシャットダウンしたほうがいいと思います。
ゴミ箱からファイルを復元
うっかりファイルを削除したら、最初にそれらはごみ箱にあるかどうかを確認すべきです。一般的に、安全対策として削除したファイルはごみ箱(容量不足になるまで)に格納されているのです。
まず「ごみ箱」を開きます。ごみ箱の中で、復元したい項目を選択し、画面の左上にある「選択した項目を元に戻す」をクリックすることができます。或いは、復元する項目を右クリックし、「元に戻す」というオプションを選択することもできます。
こうすると、削除したファイルを元の位置に復元します。
補足「ごみ箱」を右クリックし、メニューから「プロパティ」を開くと、ごみ箱の格納容量を設定できるし、ファイルをうっかり削除しないよう、予防策として確認メッセージを表示させるのも可能です。
※注:もし、ごみ箱から削除したファイルが見つからない場合、ごみ箱をすでに空にするか、またはShift + Deleteを押してファイルを完全に削除するかもしれません。こういう場合、そこ箱からファイルを復元できない事に注意してください。
復元ポイントでファイルを復元
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バックアップは、誤削除だけでなく、パソコンの故障、ランサムウェアの様々なサイバー犯罪などからデータを守るために必要です。間違えて削除しても、ゴミ箱を空にしても、バックアップさえしてあれば、イメージからファイルを復元し、元に戻すことができます。
そのため、普段使うファイルはバックアップの対象にしておき、バックアップはなるべく頻繁に行っておくと安心です。まず、Windows 11/10/8/7には標準のバックアップ機能があるので、それらを適切な設定にしておけばファイルやシステムの復元が可能になります。
最初に紹介されたWindows 11/10/8/7標準機能は、「システムの復元」です。この機能を利用することでパソコン全体を誤操作する前の状態に復元できます。紛失データが少なくとも1週間前に戻れます。
「システムの保護」を有効にする限り、Windowsは自動で「復元ポイント」を作ります。また、手動で復元ポイントを作成することもできます。
システムの保護 - 復元ポイントの作成【Windows 10】
▶復元ポイントを使ってパソコン全体を復元する手順は以下の通りです:
1. スタートボタン→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「システム」をクリックします。
2. 「システムの保護」→「システムの復元」をクリックします。
3. 「システムファイルと設定の復元」が表示されるので、「次へ」をクリックします。そして復元ポイントの一覧が表示されるので、戻したい時点の復元ポイントを選択して「次へ」をクリックします。
4. 復元ポイントを確認して問題がなければ「完了」をクリックします。「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。
5. システムの復元が完了したあと、パソコンが再起動します。「システムの復元が正常に完了しました」と表示されるので、「閉じる」をクリックします。
この方法は全部復元に結構時間がかかっています。一部のファイルだけを復元したい方は次の方法を試してみることができます。
以前のバージョンでファイルを復元
「システムの保護」がデフォルトで有効になっているため、特定の状況でシャドウコピーは自動的に作成されます。これらのシャドウコピーを利用して完全に削除したファイルを「以前のバージョン」に戻すことができます。ファイル名とか削除日時とかが分からない場合、「以前のバージョン」を使ってファイルの復元を実行できます。
▶以前のバージョンでデスクトップに保存されたファイルを復元する手順は以下の通りです:
1. 消えたデータの保存先を参照します。データがデスクトップに保存されている場合、C:\Users、次にユーザー名を選択し、「デスクトップ」を右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択します。
2. 「以前のバージョン」タブにすべての利用可能なバージョンが一覧表示されます。復元したいバージョンを選び、「復元」というボタンを押します。
- 「フォルダーのバージョン」の下に以前のバージョンがない場合、システムの保護が無効になっているかもしれません。
- 「開く」を選択すると、フォルダーの中身を確認できます。「復元」を選択すると、復元先は元の場所です。
補足削除したファイルの保存場所を忘れてしまった場合、ソフト「ShadowExplorer(シャドウ・エクスプローラー)」を無料でダウンロードできます。これはシャドウコピーによりバックアップされたすべてのファイルを一覧表示できます。ここから、削除したファイルを簡単に選び、復元することができます。
※注:ポータブル版をリムーバブルデバイスにダウンロードすることをお勧めします。もし、このフリーソフトをHDDにインストールするなら、復元する必要があるファイルが上書きされる可能性が高いです。
「以前のバージョン」では、パソコンから消えたデータを時間で選択して復元できるので、初心者の方でも楽に完成できます。
ファイルの履歴でファイルを復元
次は、ファイルの履歴を利用してファイルを復元する方法についてご紹介します。Windows 10である場合、以下の流れでファイルを復元することができます:
1. 「コントロールパネル」から「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」をクリックします。
2. 左メニューにある「ドライブの選択」をクリックし、利用可能なドライブ(保存先)を一つ選び、「OK」をクリックします。
3. 再びファイル履歴の設定画面になり、先ほど選択したドライブが表示されています。ここで右下にある「オンにする」をクリックしたら設定完了です。
4. そしてファイル履歴を使って削除したファイルを復元するには、左メニューにある「個人用ファイルの復元」をクリックします。
5. すると保存されているバックアップファイルの一覧が表示されます。復元したいファイルを選んで中央にある緑色のボタンをクリックしてファイル復元操作に進みます。
6. 「ファイルを置き換える」をクリックするとファイルが同じ場所に復元されます。
バックアップと復元機能でファイルを復元
最後はデータを誤って削除したら、「バックアップと復元」機能を使用してバックアップしたデータを復元できます。Windows 7である場合、以下の操作手順に従ってください:
1. 「スタート」→「コントロール パネル」→「バックアップの作成」の順にクリックします。
2. 「復元」欄から「ファイルの復元」をクリックします。
3. 「ファイルの参照」または「フォルダーの参照」をクリックします。
4. 一覧から、復元したいファイルまたはフォルダーを選択して「ファイルの追加」または「フォルダーの追加」をクリックします。複数のデータを復元するときは、この操作を繰り返します。
5. そして、復元するファイルまたはフォルダーの名前、更新日時を確認した上、「次へ」をクリックします。
6. ファイルを復元する場所(復元先)を選択します。
7. 「復元」→「完了」をクリックします。
以上で操作完了です。もっと詳しく知りたいなら、下の記事を参考にできます。
バックアップしたファイルを復元する手順 (Windows 7)
後は復元したファイルなどを開きデータが復元されたことを確認してください。
データ復旧ソフトでファイルを復元
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しかし、標準の機能だけでは完璧と言えない部分もあるため、Windows 11/10/8/7をより安全に利用するためにサードパーティ製ソフトウェアの利用も提案したいと思います。
残念ながら、以前のバージョンとかバックアップファイルなどがない場合、や標準機能を使用しても一部のファイルが復元できない場合、「Recuva」というシンプルで使いやすいファイル復元ソフトを試してみることができます。▶メリット:紛失したファイルの検索だけではなく、復元まで無料で実行することができます。内蔵ハードディスクはもちろん、リムーバブルディスクなどの外部メディアから削除してしまったファイルの復元も可能です。
また、ファイル一覧を任意のキーワードで絞り込む機能や、発見されたファイルを米国国防総省や米国国家安全保障局(NSA)が定めた方式で完全に削除する機能も備えます。
1. Recuvaポータブル版をリムーバブルドライブ(USBメモリまたはCD)にダウンロードします。
2. ダウンロードしたセットアップファイルからインストールします。
3. インストールが終わると本ソフトが起動します。削除してしまったファイルが存在していたドライブを左上にあるプルダウンメニューから選択し、すぐ右側にある「スキャン」ボタンをクリックします。
4. スキャンが終了すると、画面中央に削除済みのファイルがすべてリスト表示されます。そこから、復元したい項目を確認し、チェックを入れて画面右下の「復元」ボタンをクリックし、復元先のフォルダを指定します。ファイルの復元処理が実行されます。
※ウィザード形式で画像、音楽、動画、ドキュメントなど、復元したいファイル形式を指定し、復旧可能なファイルを検索して復元することもできます。
ファイル消失を未然に防ぐ
不注意による削除のほか、データ消失の原因は多くあります。たとえば、HDD故障、ランサムウェア感染、システム障害、自然災害などです。すべては予期せぬことでしょう。そのため、日頃からバックアップを定期的に取っておくことでさらなる保護層を加えるのがいい習慣です。
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❤パソコン初心者にも強くオススメ❤
バックアップフリーソフトAOMEI Backupper Standard(完全無料)を使用してディスク/パーティション/システム/ファイルのバックアップと復元、ブータブルメディアの作成などができます。必要に応じて増分バックアップを作成できるし、バックアップスケジュールを設定できます。Windows 11、10、8.1/8、7、XP、Vistaのデータをちゃんと守ることができます。
しかし、システムクローン、差分バックアップ、ユニバーサル復元など、もっと高度な機能を使用したい場合、割引でProfessional版にアップグレードする必要があります。
また、Windows Server 2012/2016/2019/2022/2025に対応したい場合、Server版を使用してください。企業で台数無制限のPCを守りたい場合、Technician版(※そのAOMEI Image Deployツールを利用して、ネットワーク経由でサーバー上のシステムイメージを複数のクライアントに展開または復元できます。)を選ぶことができます。企業で台数無制限のPCとサーバーを守りたい場合、Technician Plus版(※クライアントに有償技術サービスを何らの制限なく提供できます。また、ポータブル版を作成するためにインストールディレクトリをコピーできます。)を選ぶことができます。
►AOMEI Backupperを使うと、5つの手順だけで、スケジュールされたバックアップタスクを作成できます。ここではディスクバックアップを例としましょう。
1. 「バックアップ」タブをクリックし、「ディスクバックアップ」を選択します。
2. バックアップしたいソースディスクを選択します。
3. イメージバックアップを保存する場所を選択します。
4. バックアップの「スケジュール」を設定します。
増分バックアップと差分バックアップは新しく追加、変更された項目だけをバックアップするため、多くの時間とディスク容量を節約します。
5. 「開始」をクリックし、プロセスが完了するまで待ちます。
このようなバックアップがあれば、うっかりファイルを削除、うっかり上書き保存するような人為的なミスからもデータを簡単に守ることができます。重要なデータを失ってしまった場合、システムに問題が発生した場合、バックアップイメージを復元し、パソコンを正常な状態に戻すことができます。
最後の手段
上述のすべての方法を試してもファイルを復元できない場合、普段からデータのバックアップを取っていない場合、または失われたデータはあなたにとって大事なものである場合、専門のデータ復旧サービスに依頼することができます。これは、データ喪失の原因に合わせて様々なデータ復旧技術を駆使して、お客様の大切なデータを取り戻すことができます。