システムの復元で、復元ポイントからファイルを抽出できませんでした
システムの復元を行うと、「システムの復元で、復元ポイントからファイルを抽出できませんでした。システムの復元中に不明なエラーが発生しました。」のようなエラーが出てしまってシステムの復元ができないことがありますか?この記事では、「0x80070005」というシステムエラーの対処法をご紹介します。
エラー:復元ポイントからファイルを抽出できませんでした
「システムの復元」とは:簡単にいうとWindowsが不安定になった時に以前の「復元ポイント」と呼ばれる時点に戻すことができる機能のことです。つまり、システムの復元を行うと、Windowsの重要なファイルをあらかじめ作成した復元ポイントの状態に戻すことができます。パソコンの動作に問題が発生した場合、システムの復元を実行して正常に動作していた時点の状態に戻すことで、症状が改善する可能性があります。
しかし、システムの復元を実行する時に以下のようなエラーメッセージが出ることがあります。
システムの復元は正しく完了しませんでした。コンピューターのシステムファイルと設定は変更されませんでした。
詳細:システムの復元で、復元ポイントからファイル(C: \Windows\Installer)を抽出できませんでした。システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x80070005)
システムの復元を再度試み、別の復元ポイントを選択することができます。このエラーが引き続き表示される場合は、高度な回復方法を試すことができます。
原因:復元ポイントからファイルを抽出できませんでした
「Windows OS」に常駐しているセキュリティソフトは、「システムの復元」における「0x80070005」エラーの主な原因のひとつです。例えば、ウイルス対策プログラムが有効になっている場合は、ファイルにアクセスできないため、復元ポイントからファイルを抽出できません。
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システムの復元が、復元ポイントからディレクトリの元のコピーを抽出できませんでした。
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エラー0x800423F3:ライターが一時的なエラーを経験しました。バックアップ処理を再試行すれば、このエラーは発生しない可能性があります。
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次の理由により、シャドウコピーの作成に失敗しました:ライターが一時的なエラー(0x800423F3)を経験したためです。
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システムの復元に失敗しました。ファイルまたはディレクトリが破損しており、読み取れません(エラーコード:0x80070570)。
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このため、復元ポイントの作成に失敗しました。ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)でエラーが発生しました。
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対処法:復元ポイントからファイルを抽出できませんでした
いずれのシステム復元エラーになっても、次の1つまたは複数のソリューションを試してみて、何かが役立つかどうかを確認してください。
方法1. セキュリティソフトを無効にする
上述のように「システムの復元で、復元ポイントからファイルを抽出できませんでした」0x80070005関連のエラーは、ほとんどがセキュリティソフトが原因と言われているので、Windows Defenderで「Windows OS」に常駐しているセキュリティソフトを一時的に無効にすることができます。
セキュリティソフト以外にも、Windows OSを高速化するためのユーティリティーソフトが原因となることも考えられます。そのため、Windows OSでシステムの復元を実行できない場合は、お使いのWindows OSに常駐しているソフトウェアを一つずつ無効に(またはアンインストール )することが重要です。
方法2. セーフモードでシステムの復元を実行する
再起動かけた後、すぐに試すとか、 セーフモードで起動して試すとかが良いかと思います。
【関連記事】セーフモードで起動する方法と起動できない時の対処法
方法3. WindowsApps内の属性・アクセス権を変更する
システムの復元時に0x80070091エラーが表示される場合は、Windowsのシステムファイルの権限に問題があることが考えられます。次の手順でWindowsAppsフォルダ内のファイルの権限を変更することで、システムの復元が正常にできる可能性があります。
手順 1. Windowsをセーフモードで起動します。
手順 2. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
手順 3. 「takeown /f "C:\Program Files\WindowsApps" /r /d y」と入力、実行します。
手順 4. 次は「icacls "C:\Program Files\WindowsApps" /grant administrators:F /t」と入力して実行します。
手順 5. いったんコマンドプロンプトを終了し、エクスプローラーからC:\Program Files\WindowsApps内のすべてのフォルダとファイルを削除します。当該フォルダは隠しフォルダとなっているので、表示オプションで可視化して削除する必要があります。
手順 6. Windowsを通常モードで起動し、システムの保護から復元ポイントを作成します。
手順 7. 再度、復元ポイントから復元を実行してみます。
方法4. 復元ポイントを全て削除し、新たに作り直して実行する
Windows7またはそれ以前のバージョンの場合には、まず%windir%\system32\tasks\microsoft\windows\SystemRestore\SRというファイルを削除し、そしてシステムを再起動し、手動で復元ポイントを新しく作成することができます。こうしたら、システムの復元は正常に完了するか確認します。
方法5. バックアップを作成し、Windowsをクリーンインストールする
現状をバックアップしておき、Windows OSを再インストールして試してみることができます。
【関連記事】データを消さずにWin10/11を再インストールする3つの方法
そのほかの対処方法
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復元ポイントが複数ある場合は、別の復元ポイントを選択する
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システムファイルチェッカー(Run sfc / scannow)またはchkdsk /fを実行し、破損したWindowsシステムイメージを修復する
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システムドライブの空き容量を確認する
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システムの復元ポイントが作成されていることを確認する
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システムの復元が有効になっていることを確認する
【関連記事】システムの復元ができない時の対処法
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強力なサードパーティ製のバックアップソフトを使う
以上の方法は、何も役立たない場合は、無料のバックアップソフトウェア「AOMEI Backupper Standard」でシステムイメージを簡単に作成して、エラーなしでシステム復元を実行することができます。
AOMEI Backupper Standardでシステム復元を実行する方法
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AOMEI Backupper Standardでシステム復元を実行するために、まずはAOMEI Backupperでシステムをバックアップして、システムイメージを作成する必要があります。
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復元後、ターゲットドライブ上のデータは上書きされるため、事前に重要なデータをバックアップすることをお勧めします。
ステップ 1. このバックアップ&復元フリーソフトをインストールして起動します。「復元」タブ⇒「タスクを選択」または「イメージファイルを選択」をクリックします。
ステップ 2. 復元したいシステムイメージを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 「このシステムイメージを復元」するかまたは「システムイメージからパーティションを復元」するかを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 「操作概要」を確認して問題なければ「開始」をクリックします。
システムファイルも復元するので、操作は再起動モードで完了する必要があります。上位版にアップグレードしたら、「ユニバーサル復元」でシステムを異なるハードウェアまで復元することができます。
まとめ
Windows OSでシステムの復元を実行すると「システムの復元で、復元ポイントからファイルを抽出できませんでした」というエラーが発生する場合には、誰でも簡単に使えるAOMEI Backupper Standardを利用してシステムをローカルドライブ、外付けHDDまたはSSD、USBメモリー、共有フォルダ、クラウドなどにバックアップしたり、復元することができます。更に、ブータブルメディアを作成して、Windowsを起動せずにバックアップまたは復元を実行することもできます。
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