Wbadminコマンドオプションの一覧【バックアップと回復用】
大事なデータを守るために、日頃からバックアップを取っておいた方がいいです。万が一の故障の時にイメージファイルからシステムの回復を実行して、パソコンを修復することができます。Wbadminコマンドを使って、バックアップと回復を行うことができます。この記事では、Wbadminオプションの使い方や一覧について解説します。
Wbadminについての簡単な紹介
ひと昔前は一部のWindows Server OSにNTbackupというバックアップツールが標準搭載(内蔵)されています。サーバーユーザーはNTBackup.exeを利用して、バックアップを実行したり、管理したりすることができます。
Windows XPやWindows Server 2003にはNTBackupというバックアップツールが標準で付属していますが、操作方法が特殊で使いにくいという大きな問題があります。
しかしWindows Server 2008以降、WbadminツールはNTBackup.exeに取って代わります。Wbadminコマンドラインを使用してバックアップタスクを柔軟に完成させることができます。Wbadminは初めてWindows Server 2008に導入されていますが、現在Windows Server 2012/2016/2019/2022(R2)、Windows Vista、Windows 7/8/10/11などでも使用可能です。
※要するにWbadmin.exeは、以前のバージョンのNtbackup.exeに代わるバックアップ用のコマンドラインツールです。バックアップと回復の機能を提供します。
Wbadminコマンドはフルバックアップを作成したり、バックアップスケジュールを設定したりすることができます。ファイルまたはフォルダ、パーティション、システム状態などをバックアップできますし、個々のファイルやフォルダ、システム状態、完全なシステムなどを回復できます。
さて、Wbadminがサポートしているコマンドオプションは何がありますか?
Wbadminにサポートされている構文
Wbadminで利用可能なオプションは次の通りです。
★バックアップと回復によく使われているコマンド
Wbadmin enable backup(毎日のバックアップスケジュールを有効にします。)
Wbadmin disable backup(毎日のバックアップスケジュールを無効にします。)
Wbadmin start backup(1回限りのバックアップを実行します。このパラメーターを使用しない場合は、毎日のバックアップスケジュールの設定が使用されます。)
Wbadmin start recovery(指定されたボリューム、アプリケーション、ファイルまたはフォルダの回復を実行します。このコマンドはWindows Server 2008と2008 R2にのみ適用されます。)
Wbadmin start systemstatebackup(システム状態のバックアップを実行します。Server OSでのみ利用可能です。)
Wbadmin start systemstaterecovery(システム状態の回復を実行します。Server OSでのみ利用可能です。)
Wbadmin start sysrecovery(完全なシステムの回復を実行します。このサブコマンドは、Windows 回復環境を使用している場合にのみ使用できます。)
Wbadmin get versions(ローカルコンピューターから回復可能なバックアップの詳細情報を一覧表示するか、別の場所が指定されている場合は、別のコンピューターから復元します。)
☆そのほかのコマンド
Wbadmin get items(特定のバックアップに含まれる項目を一覧表示します。)
Wbadmin get status(現在実行中のバックアップまたは回復操作の状態を表示させます。)
Wbadmin get disks(現在オンラインになっているディスクを一覧表示します。)
Wbadmin stop job(現在実行中のバックアップまたは回復操作を停止します。)
Wbadmin delete systemstatebackup(1つまたは複数のシステム状態のバックアップを削除します。)
Wbadmin restore catalog(ローカルコンピューター上のバックアップカタログが破損している場合に、指定した記憶域の場所からバックアップカタログを回復します。)
Wbadmin delete catalog(ローカルコンピューター上のバックアップ カタログを削除します。このコマンドは、このコンピューターでバックアップ カタログが壊れているか、カタログの復元に使用できる別の場所に格納されているバックアップがない場合はのみに使用します。)
「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力することでコマンドプロンプトを管理者として実行します。コマンドプロンプトでwbadmin /?を入力して、このパソコンで使用可能なWbadminコマンドオプションを一覧表示することができます。※注:「Administrators」グループまたは「Backup Operators」グループのメンバーだけはWbadminコマンドラインを実行できます。
備考:
-backupTarget:
-include:
-exclude:
-allCritical(バックアップにすべての重要なボリュームを含める)
-systemState(バックアップにシステム状態を含める)
-noVerify(エラー検証を行わない)
-user: -password:(共有フォルダへのアクセス許可のユーザー名とパスワードを指定)
-vssFull(VSSを使用して完全バックアップを実行)
-vssCopy(VSSを使用してコピーのバックアップを実行)
-quiet(ユーザープロンプトを表示せずにコマンドを実行)
ヒント:上述のWbadminオプションの具体的な使い方は「バックアップと回復のためにWindows Server 2016のWbadminを使用...」記事を参考にしてください。
あとがき
Wbadminコマンドラインを使用して、ファイルまたはフォルダ、システム状態とアプリケーションなどのバックアップと回復を自由に実行できますが、パソコン初心者にとっては、この方法は少し複雑です。それに、1つだけのバックアップスケジュールを設定できます。新しいバックアップは古いバックアップを上書きします。
そこで、バックアップと回復をもっと簡単かつ効率的に実行するために、AOMEI Backupper Serverというサーバー向けバックアップと復元ソフトウェアを使うのは良い選択になります。コマンドに慣れていないユーザーにとてもおすすめです。
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