WD外付けHDDのフォーマットを簡単に行う方法!おすすめツール3つを解説
このガイドでは、WD外付けHDDを効率的にフォーマットするための3つのツールと、それぞれの特徴や利用手順を分かりやすく説明します。ぜひご覧ください!
「新しく購入したWD外付けHDDを使おうと思ったら、デバイスが認識されない?」そんな経験をしたことはありませんか?
実は、外付けHDDを快適に使うためには、フォーマットが欠かせない作業です。フォーマットを行うことで、不要なデータを削除し、使用するデバイスやOSとの互換性を高めることができます。
この記事では、外付けHDDをフォーマットするための便利な3つのツールを厳選し、それぞれの操作手順を分かりやすく解説します。
なぜWD外付けHDDをフォーマットする必要があるのか?
WD外付けHDDを使うとき、フォーマットはただの初期設定ではなく、データを整理したりスムーズに使ったりするための大切な作業です。
WD外付けHDDをフォーマットすべきタイミングは、以下のようなケースが考えられます:
◉データのクリーンアップが必要な場合
新しい外付けHDDでも、製造時に書き込まれたテストデータが含まれていることがあります。中古品や再利用するHDDでは、以前のデータが残っている可能性が高く、そのまま使うと不要なデータが混在するリスクがあります。このような場合、フォーマットを行い、データを一掃してから利用するのが適切です。
◉デバイスやOSとの互換性を確保する場合
外付けHDDを異なるOSやデバイスで使用する際、フォーマット形式を適切に設定する必要があります。例えば:
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Windows専用の場合はNTFS形式が最適
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WindowsとmacOSを共用する場合はexFAT形式を選ぶ
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古い機器やゲーム機で使う場合はFAT32形式が必要
◉不良セクターやエラーを修復する場合
長期間使用したHDDや中古HDDでは、不良セクターや軽微なエラーが発生することがあります。フォーマットを実行することで、ディスク内のエラーを検出し、自動的に修復できる場合があります。
3つのツールでWD外付けHDDを簡単にフォーマットする方法
WD外付けHDDをフォーマットする際には、用途やニーズに応じたツールを選ぶことが重要です。ここでは、初心者でも使いやすい3つのツールを紹介し、それぞれの特徴や利用方法について説明します。
ツール1:AOMEI Backupper Professional
AOMEI Backupper Professionalは、安全にディスクを完全消去できる高機能ソフトウェアです。WD外付けHDDだけでなく、Samsung、SanDisk、Transcendなどメーカー製のディスクに対応しています。特に、中古で購入したHDDや譲渡、リサイクルを予定しているHDDの場合、このツールを使ってデータを完全に消去することで、プライバシーやセキュリティのリスクを防ぐことができます。
このソフトでは、消去されたデータが復元されない仕組みを採用しているため、安心して利用できます。また、操作が簡単で、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応可能です。
1. 事前にWD外付けHDDをパソコンに接続し、認識されることを確認します。AOMEI Backupperをダウンロードしてインストールし、起動します。「ツール」をクリックし、「一般的なツール」で「ディスク消去」を選択します。
2. 「ディスク消去」をクリックした後、「消去タイプ」を選択するページに移動します。「パーティションまたは未割り当て領域」と「ディスク」2つのタイプが選択可能です。ここでは「ディスクを消去」を選択します。
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ディスク上のパーティションまたは未割り当て領域を消去:このオプションを選択すると、指定したディスクのパーティションまたは未割り当て領域を削除して、そのすべてのセクタを消去します。消去後にデータは復元できません。
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ディスクを消去:このオプションを選択すると、ディスク上のすべてのパーティションを削除して、そのすべてのセクタを消去します。消去後にデータは復元できません。
3. そして、消去したいWD外付けHDDを選択し、「次へ」をクリックします。複数のディスクを同時に選択することも可能です。
4. 消去するデータを選択した後、「次へ」をクリックして、「消去方式」を選択するページに移動します。必要に応じて消去方式を選択してください。選択した後、「開始」をクリックし、ディスク消去が開始されます。
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全セクタにゼロを書き込む(安全、速い)
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全セクタにランダムデータを書き込む(安全、速い)
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DoD 52220.22-M(とても安全、遅い)
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Gutmann(35回上書き、とても安全、とても遅い)
⁎上書き回数が増えるほど、データの復元が困難になり、安全性が高まります。
ツール2:WD公式ユーティリティ(WD Drive Utilities)
WD Drive Utilitiesは、WDが提供する公式ユーティリティソフトで、WD製品に特化した管理機能を備えています。このツールを使用すれば、WD外付けHDDのフォーマットを簡単に行えるほか、ドライブの診断や設定変更も可能です。WD製品専用のため、互換性の問題がなく、スムーズに操作できるのが特徴です。
1. 公式サイトからWD Drive Utilitiesをダウンロードしてインストールします。
2. WD Drive Utilitiesを起動します:
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WD Discovery をインストールして起動したら、アプリケーション内の「アプリ」タブに移動し、一覧から「WD Drive Utilities」を探します。「開く」をクリックすると、WD Drive Utilitiesが実行されます。
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Windowsの「スタート」メニューを開き、「すべてのプログラム」>「WD Discovery」>「その他のWDアプリ」>「WD Drive Utilities」または、「すべてのプログラム」>「WDアプリ」>「WD Drive Utilities」の順にクリックします。
3. 複数のHDDを接続している場合、フォーマットしたいHDDを選択します。
4. WD Drive Utilitiesのメイン画面で、「ドライブ消去」をクリックします。「ドライブの消去」ダイアログが表示されます。
5. 表示されたダイアログで以下の操作を行います:
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ボリューム名の入力:必要に応じて、新しいボリューム名を「ボリューム名」ボックスに入力します。
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警告の確認:データ消去に関する警告が表示されます。必要なデータがある場合は、フォーマットを一時中断し、バックアップを取ってください。
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同意の確認:警告文を読んだ後、「了解しました」のチェックボックスを選択してリスクを承諾します。
6. 設定が完了したら、「ドライブ消去」ボタンをクリックします。消去プロセスが開始され、完了するまでしばらく待ちます。
ツール3:Windows内蔵フォーマット機能
WD外付けHDDをフォーマットするために、特別なソフトを用意しなくても、Windowsに内蔵されているフォーマット機能を利用することで対応可能です。HDDを接続して簡単な操作を行うだけで、NTFSやexFATなど、必要な形式でのフォーマットが可能です。
⁎ただし、データ完全消去には対応していないため、譲渡や廃棄の際は他のツールの使用を検討する必要があります。
1. ファイルエクスプローラーで消去したいWD外付けHDDを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
2. ファイルシステムを選択し、クイックフォーマットオプションのチェックを外します。
3. 「開始」をクリックしてドライブをフォーマットすると、すべてのデータが消去され、セクタがゼロで埋められます。
よくある質問
1. 外付けHDDの初期化にかかる時間はどのくらいですか?
USB接続の1TB外付けHDDを専用フォーマットで初期化する場合、目安として約15分程度かかります。容量が2TBなら約30分、4TBの場合は約1時間が一般的な時間です。
2. HDDの寿命はどれくらいですか?
HDDの寿命は平均で3~4年、使用時間に換算すると約26,000~35,000時間と言われています。HDDは内部のディスクを物理的に回転させてデータの読み書きを行う仕組みのため、使用頻度に応じて徐々に劣化し、最終的には動作しなくなります。特にパソコンに内蔵されているHDDの平均寿命は約4年程度とされています。
まとめ
WD外付けHDDのフォーマットは、適切なツールを活用することで、簡単かつ効率的に行えます。本記事で紹介した「AOMEI Backupper Professional」、「WD公式ユーティリティ(WD Drive Utilities)」、「Windows内蔵フォーマット機能」の3つの方法は、それぞれの用途や目的に応じて選択可能です。
特に、譲渡や廃棄の際には、データ復元を防ぐためにAOMEI Backupper Professionalを活用することで、安心してデバイスを処分できます。また、WD公式ツールやWindows内蔵機能は、シンプルな操作を求めるユーザーにとって手軽な選択肢です。
フォーマットを行う際には、事前に重要なデータのバックアップを忘れずに行いましょう。適切なツールを使用して、WD外付けHDDをより快適に活用してください。