Win10/11向けの最高のイメージ展開ツール|使い方付き
複数台のコンピュータにWindows 10/11を展開したいですか?IT専門家ではないので、使いやすいイメージ展開ツールを探している方は、是非この記事をご覧ください。Windows 10/11向けの最適なイメージ展開ツール-AOMEI Image Deployと、その使い方をご紹介します。
なぜWindows 10/11のイメージ展開ツールが必要なのか?
Windows 10イメージ展開ツールは、Windows 10のイメージを他のPCに展開するためのツールです。つまり、ハードウェア構成が同じかどうかにかかわらず、Windows 10を他のPCに展開できます。Windowsのイメージ展開ツールは一般的に、BIOSで設定されたネットワークからすべてのターゲットPCを起動してから、イメージを展開します。
特に、ビジネスのために、大規模なコンピュータのリイメージを行う場合、各コンピュータにOSと必要なアプリケーションを再インストールすることは非常に面倒くさくて、時間がかかります。展開先のコンピュータは、新しいコンピュータ(ベアメタル)である場合もあれば、死蔵されているコンピュータである場合もあり、従来の方法を使うと、さらに作業が増えることになります。
そのため、イメージ作成&イメージ展開ツールは、短時間で複数台のコンピュータにイメージを展開する必要がある場合に、かなり役立ちます。
Windows 10/11向けのイメージ展開ツール:どれがベストな選択か?
現在、市場には3つのWindowsに標準搭載されている展開ツールと、いくつかの大規模環境のOSの展開用のサードパーティツールがあります。PCを大量展開したことがある人なら、これらの製品の名前を聞いたことがあるかもしれません:Windows Assessment and Deployment kit(Windows ADK)、Microsoft Deployment Toolkit(MDT)、System Center Configuration Manager(SCCM)。
Windows ADKは、Windows Imaging and Configuration Designer、Windows Assessment Toolkit、Windows Performance Toolkit、その他の展開ツール一式を含むキットです。これらのツールにより、IT管理者はイメージの設定、ポリシーを表示し、必要と思われるサードパーティドライバを追加できます。
後者の2つのツールは、PCやサーバーOSの新規インストールや展開の自動化で使われることが多いです。3つのツールのすべての操作はイメージに基づいています。
以上のイメージ展開ツールはその複雑によって、IT専門家のみ完全に活用されます。幸い、多くのサードパーティ製イメージ展開ツールが、より使いやすくデザインされています。AOMEI Image Deploy(AID、AOMEIイメージ展開ツール)は、ちょうどこのようなソフトです。
AIDは、ネットワーク上の複数のコンピュータへのイメージの展開または復元をサポートしています。これにより、数百台のPCやサーバーを同時にプロビジョニングすることで、時間と労力を節約できます。
無料版とTechnician版があり、いずれもWindowsベースのコンピュータをすべてサポートしています。次の表は、この2つのバージョンを比較したものです。
無料版 | Technician版 | |
Windows PCにAIDをインストール | 台数無制限のPCにイメージを同時に展開 | 台数無制限のPCにイメージを同時に展開 |
Windows ServerにAIDをインストール | 最大20台のサーバにイメージを同時に展開 | 台数無制限のサーバにイメージを同時に展開 |
クライアント名のプリセット | √ | √ |
クライアントのIPアドレスのプリセット | ✕ | √ |
異なるハードウェアへのイメージ展開 | ✕ | √ |
Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPおよびServer 2003/2008/2012/2016/2019/2022(32/64ビット版、R2/SBSシステム) | √ | √ |
商用 | ✕ | √ |
クライアントに有償技術サービスを提供 | ✕ | √ |
AID Technicianでは、展開先のコンピュータのIPアドレスを事前に設定し、同じLAN内にある複数の異機種コンピュータに同じOSを展開することができますが、無料版では同じハードウェア構成のコンピュータへのイメージ展開しかサポートしていません。
AOMEI Image DeployでWindows 10を複数台のPCに展開する方法
このパートでは、AIDでWindows 10を展開する方法をご案内します。
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すべてのコンピュータが同じLAN上にあります。
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サーバー/ホストコンピュータとして使用するコンピュータは完全に機能し、そのWindows回復環境も完全です。不完全な場合、またはシステムがWindows 7より古い場合は、Windows AIK/ADKをダウンロードしてください。
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すべての展開先のコンピュータは、ネットワークブート(PXEブート)に対応しています。
また、Windows 10を展開する前に、SIDのないシステムイメージが必要です。ここで、イメージはAOMEI Backupperで作成する必要があります。詳細については、読み続けてください。
ステップ 1. サーバーコンピュータにAOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードし、それを使ってブータブルメディアを作成します。SIDなしのシステムイメージを作成するために、そのブータブルメディアからコンピュータを起動する必要があります。
ステップ 2. 「Win」+「R」キーを押して、「sysprep」を入力し、「sysprep.exe」を見つけて、実行します。「システムのOOBE(Out-of-Box Experience)に入る」を選択し、「一般化する」オプションをチェックし、「シャットダウン」を選択して、「OK」をクリックし、設定を保存します。このステップでは、サーバーコンピュータのSIDを削除し、展開後の互換性の問題を回避します。
ステップ 3. 作成したブータブルUSBからサーバーコンピュータを起動し(具体的な手順はこちらをご覧ください)、システムイメージを作成します。イメージをサーバーコンピュータやすべての展開先のコンピュータと同じLANの同じネットワークセグメント上にあるNAS/共有フォルダに保存してください。
以上の準備作業を完了したら、複数のコンピュータへのWindows 10の展開を開始しましょう:
ステップ 1. サーバーコンピュータにAIDをダウンロードし、インストールします。AOMEI Image Deployを起動し、「Create Windows PE automatically(Windows PEを自動的に作成する)」を選択して、展開先のコンピュータ用の起動可能なWinPE ISOファイルを作成します。ISOイメージはインストールディレクトリに保存されます。このISOイメージにサードパーティドライバを追加したい場合、「Create bootable WinPE ISO manually(起動可能なWinPE ISOを手動で作成する)」を選択してください。
ステップ 2. ニーズに応じて「Enable DHCP(DHCPを有効にする)」にチェックを入れます。一般的に、展開には1つのDHCPサーバーが必要です。もしLANにDHCPサーバーがない場合、このオプションにチェックを入れてください。「Next(次へ)」をクリックして、「The service has started, waiting for connect...(サービスが開始され、接続を待っている)」というプロンプトが表示されます。
ステップ 3. 次に、展開先のコンピュータを起動します。すべての展開先のコンピュータはネットワークから起動する必要があるため、あらかじめBIOSで各展開先のコンピュータの起動優先順位を手動で変更しておいてください。
ステップ 4. すべての展開先のコンピュータが正常に起動したら、リストに「Client computers connected(展開先のコンピュータが接続された)」と表示されます。そして、「I confirm all the client computers which need to be restored are online(復元する必要があるすべての展開先のコンピュータがオンラインであることを確認する)」オプションにチェックを入れ、「Next(次へ)」をクリックして続行します。
ステップ 5. ニーズに応じて展開を設定します。
①. 「Browse(参照)」をクリックして、ネットワークまたはNASから展開するイメージを選択します。
②. リストから、イメージを展開するコンピュータを選択します。
③. 「Destination disk(展開先ディスク)」で、展開先のコンピュータのディスク番号を指定します。通常、展開先のコンピュータに1つだけのディスクがある場合、「0」を入力します。
④. 「Deployed computers(毎回展開するコンピュータの台数)」で、一度に展開するコンピュータの台数を設定します。例えば、「3」を設定すると、AIDはまず3台のコンピュータを展開し、次にほかの3台のコンピュータを展開します。この値は1~33まで設定可能です。すべてのデータはネットワーク経由で転送されるため、一度に多くのコンピュータを展開すると転送速度が低下する可能性があります。そのため、「5」を設定することをお勧めします。
ステップ 6. (オプション)「Settings(設定)」をクリックして、展開先のコンピュータの名前を設定します。
展開先のコンピュータに異機種のコンピュータがある場合、展開した後、正常に起動できることを確保するために、AOMEI Image Deploy Technicianにアップグレードし、「Settings」→「Universal Restore(ユニバーサル復元)」タブ→「Enable Universal Restore(ユニバーサル復元を有効にする)」にチェックを入れてください。また、「Settings」の「Set IP(IPを設定)」タブで、展開先のコンピュータのIPアドレスを事前に設定できます。設定したIPアドレスがLANで使用中のものでないことをご確認ください。
ステップ 7. 最後に、「Start Deploy(展開を開始)」をクリックして、イメージ展開を実行します。進捗状況ページで、展開後、展開先のコンピュータをシャットダウンするか再起動するかを設定できます。
まとめ
この記事では、Windows 10/11向けの最適なイメージ展開ツール-AOMEI Image Deployとその使い方をご紹介しました。ガイドに従えば、IT専門家でなくでも、複数台のコンピュータにWindows 10/11のイメージを気軽に展開できます。今すぐダウンロードし、使いましょう!