Windows 11と10、どちらがゲームに適しているのか?最適化方法7つ付き
Windows 11へアップグレートしたいですが、ゲームパフォーマンスは向上するか低下するか分からなくて躊躇していませんか?この記事では、Windows 11とWindows 10どちらがゲームに適しているのか、Windows 11アップグレード後にゲーム性能を最適化する7つの方法をご紹介します。興味のある方、ぜひご覧ください。
Windows 11とWindows 10、どっちがゲームに最適?
友人の最新パソコンでWindows 11を試したことがきっかけで、Windows 11に興味を持つようになりました。私のパソコンは先月購入したばかりの最新のROGノートPCで、Windows 11へのアップグレードの要件をすべて満たしています。しかし、このノートPCの主な用途はゲームをすることなので、アップグレードがゲーム体験に影響を与えるかどうかはわかりません。Windows 11とWindows 10はどちらがゲームに適しているのでしょうか?できれば詳細なWindows 11とWindows 10のゲームテスト結果を知りたいのです。
Windows 11は、その新しいデザイン言語によって多くのユーザーを納得させ、その中には多くのゲーマーも含まれています。しかし、より多くのゲーマーは、Windows 11がより良いゲーム体験をもたらすかどうか確信が持てず、むしろWindows 11とWindows 10、どちらがゲームに適しているのか知りたいと、まだ様子を見ています。同じような疑問をお持ちの方は、ぜひ読み進めてください。
Windows 11のゲームに特化した機能とは?
Windows 11はWindows 10よりもゲームに適しているのでしょうか?新しいWindows 11では、メモリ管理、スリープ状態の回復、ディスク使用量、ブラウザのキャッシングなどの面から、Windows 10よりも多くのパフォーマンス向上がもたらされています。しかし、ゲーマーには、注目に値するのは自動HDR、DirectStorage、Game Passの3つの新機能です。
▶ 自動HDR:自動HDR(ハイダイナミックレンジイメージング)は、HDRに対応したゲームで自動的に有効になる機能で、簡単に言えば、ゲームにある程度の視覚的インパクトを与え、ゲーム体験を向上させるものです。ただし、CPUやグラフィックカードへの負担も増えるため、ゲームのフレームレートはある程度低下します。総合的に見て、自動HDR機能は、すべてのゲームユーザー、特に低スペックPCを使っているユーザーには適していません。
▶ DirectStorage:DirectStorageは、CPUをバイパスしてゲームのロードとテクスチャのロードを高速化できますが、この機能にはNVMe SSDが必要です。全体として、DirectStorageは、低スペックPCを使っているゲーマーには実用的な意味がありませんが、高スペックPCを使っているゲーマーにはゲーム体験を向上させます。
▶ Game Pass:Windows 11には、Xbox Game Passが組み込まれています。これは、コンソールゲーマーにとって便利な機能です。より多くのゲームをより安くプレイできます。Game Passはコンソールゲーマーにしか使えないので、MMOゲーマーなら、この機能はあまり意味がありません。
Windows 11とWindows 10のゲーム性能比較
Microsoftはゲーマーを獲得するために、「ゲーマーなら、Windows11はあなたのために作られています」と主張しています。しかし、Windows 11とWindows 10のゲームベンチマークテストの結果から、Windows 11は宣伝されているほどゲームに適しているとは言えません。そのゲーム性能比較の結果は以下の通りです:
▶ 低スペック:お使いのPCが低スペックのPCで、つまり以下のスペックの場合、CPU(Intel Core i5 10400FまたはR5-3600)、メモリ(8GB DDR4-2400)、グラフィックカード(GTX 1650またはRX 5500XT)です。Windows 11にアップグレードすると、ゲーム性能が低下し、実際のゲーム体験に影響を与える可能性があるため、お勧めしません。
▶ 中スペック:お使いのPCが中スペックのPCで、つまり低スペックのPCの構成以上、以下である場合、CPU(Intel Core i5 11600またはAMD Ryzen R5-5600X)、メモリー(16GB DDR4-3200)、グラフィックカード(GTX 3060またはRX 5700XT)です。このスペックでのWindows 11のゲーム性能はWindows 10とほぼ同じです。
▶ 高スペック:お使いのPCが高スペックのPCで、つまり中スペックのPC構成以上、以下である場合、CPU(Intel Core i7 11700K、またはAMD Ryzen R9-5900X)、メモリー(32GB DDR4-3600)、グラフィックカード(GTX 3080またはRX 6800XT)です。このスペックはWindows 11のゲームに対してより良いパフォーマンスを発揮するので、より良いゲーム体験のためにアップグレードを選択することができます。
Windows 11は、AMDゲーマーに優しくないことは言及に値します。Windows 10と比較して、Windows 11ではRyzen CPUのL3キャッシュのレイテンシが大幅に増加するため、実際のゲームパフォーマンスが5%~15%低下する可能性があります。そのため、AMD Ryzen CPUを使用している場合は、今のところWindows 11へのアップグレードは控えることをお勧めします。
Windows 11でゲームのパフォーマンスを最適化する方法
Windows 11へのアップグレードにこだわる場合、実際のゲーム体験を保証するために、以下の7つの方法でWindows 11を最適化し、ゲームパフォーマンスを向上させることをお勧めします。
方法1. 「ポインターの精度を高める」機能を無効にする
ノートパソコンをお使いの場合は、Windows 11の「ポインターの精度を高める」機能を有効にすると、トラックパッドがより使いやすくなります。デスクトップPCをお使いの場合は、より良いゲーム体験を保証するために、Windows 11でこの機能を無効にすることをお勧めします。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
ステップ 2. 左メニューの「Bluetoothとデバイス」→「マウス」をクリックします。
ステップ 3. 「ポインターオプション」タブに、「ポインターの精度を高める」チェックボックスをオフにして、「OK」をクリックします。
方法2. ゲームモードを有効にする
長い間に、Windowsのゲームモードはあまり役に立たない機能で、入力遅延などの悪影響をパソコンにもたらす可能性がありました。しかし、ここ数ヶ月、Microsoftはこの機能に注目し始め、的を射た開発を行い、Windows 11ではより良いものになりました。
より良いゲーム体験を維持するために、Windowsが自動的に通知やドライバー、更新プログラムをポップアップしないように、この機能を有効にすることをお勧めします。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。左メニューの「ゲーム」→「ゲームモード」をクリックします。
ステップ 2. 「ゲームモード」のスイッチをオンにします。
方法3. 「発生したことを記録」オプションを無効にする
NvidiaまたはAMDグラフィックスカードは、ゲーム内で起こっている素敵なことを記録することができるので、競合を防止するために、Windows 11に組み込まれた同様の機能を無効にする必要があります。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。「ゲーム」→「キャプチャ」をクリックします。
ステップ 2. 「録画の環境設定」セクションで、「発生したことを記録」のスイッチをオフにします。
方法4. タスクマネージャーで不要なアプリケーションを無効にする
パソコンをしばらく使っていると、様々なアプリケーションが常にシステムに追加され、起動時にこっそり起動するようになります。このため、起動時に不要なアプリケーションを無効化する必要があります。
ステップ 1. 「ESC」+「Shift」+「Ctrl」キーを押して「タスクマネージャー」を開き、上部の「スタートアップ」タブをクリックします。
ステップ 2. 不要なアプリケーションを選択し、右下の「無効にする」ボタンをクリックし、パソコンを再起動します。
方法5. 電源モードを変更する
ノートパソコンを使用している場合、電源プランを変更する必要があります。電源に接続されていないとき、ゲームのパフォーマンスを効果的に向上させることができます。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「電源オプション」を選択します。
ステップ 2. 「電源モード」を「バランス」に設定します。
方法6. 特定のアプリのGPUの優先順位を変更する
デスクトップPCは通常1つのグラフィックカードしか搭載されていないので、GPUの優先順位を調整することはあまり意味がありません。しかし、ほとんどのノートPCには2つのグラフィックカード(統合型と単体)が搭載されていて、グラフィックカードの違いはゲーム性能に大きな影響を及ぼします。したがって、良好なゲーム体験を確保するため、Windows 11で特定のアプリケーションのGPU優先度を変更する必要があります。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択し、「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」をクリックします。
ステップ 2. グラフィックスウィンドウのリストで、GPUの優先順位を変更したいアプリケーションを選択し、「オプション」ボタンをクリックします。
ステップ 3. 「高パフォーマンス」を選択し、「保存」ボタンをクリックします。
方法7. VBSを無効にする
仮想化ベースのセキュリティ(VBS)は、Windows 10の新機能で、ハードウェアとソフトウェアを仮想化して隔離されたサブシステムを作成し、マルウェアがパソコンに損害を与えるのを効果的に防ぐことができるため、システムセキュリティを強化することができます。しかし、この機能はゲーマーには不親切で、ゲームの平均フレームレートを最大28%低下させるなど、ゲームパフォーマンスに大きな影響を与えます。
良好なゲーム体験を保証するために、VBSを無効にすることをお勧めします。まず、Windows 11でVBSが無効になっているかどうかを確認する必要があります。
ステップ 1. 「Windows」+「R」キーを押して、「msinfo32」と入力し、「Enter」キーを押して「システム情報」を開きます。
ステップ 2. 右のリストから「仮想化ベースのセキュリティ」が無効か実行中かを確認します。無効と表示された場合は、無効にする必要はありません。実行中と表示された場合は、次の2つの方法に従って無効にしてください。
ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。
ステップ 2. 左上の「≡」ボタン→「デバイスセキュリティ」→「コア分離の詳細」をクリックします。
ステップ 3. 「メモリ整合性」のスイッチをオフにします。
ステップ 1. 「Windows」+「R」キーで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「regedit」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
ステップ 2. HKEY_LOCAL_MACHINE/System\CurrentControlSet\Control\DeviceGuardに移動します。
ステップ 3. 右側のパネルで「EnableVirtualizationBasedSecurity」を見つけてダブルクリックして開き、値のデータを0に変更し、「OK」ボタンをクリックしてパソコンを再起動します。
おまけ:常に良いゲーム体験を確保するために、システムをバックアップする
ゲーム体験を確保するために、Windows 11にアップグレードする前に、バックアップ&復元用フリーソフト-AOMEI Backupper StandardでWindows 10をバックアップすることをお勧めします。Windows 11のゲーム体験に満足できない場合、作成されたシステムバックアップを使ってWindows 10に戻し、最高のゲーム体験を維持します。このソフトは:
- システムをより良く保護するために、毎日、毎週、毎月など、一定の間隔でシステムを自動的にバックアップすることができます。
- Windows 11/10に加えて、Windows 8.1/8/7/Vista/XPにも対応しています。
- システムを内蔵/外付けHDD/SSD、クラウドドライブ、NAS、共有フォルダなどほとんどのストレージデバイスにバックアップすることができます。
- Windows 11更新チェッカーツールを提供し、Windows 11へのアップグレードを簡単に行うことができます。
これから、AOMEI BackupperでWindows 10をバックアップする方法を詳しく案内します。まず、AOMEI Backupper Standardをダウンロードしてインストールしましょう。
ステップ 1. AOMEI Backupperを開き、「バックアップ」→「システムバックアップ」をクリックします。
ステップ 2. 他のバックアップと区別するには、タスク名を変更することをお勧めします。デフォルトで、Windows 10の起動に必要なドライブが既に選択されます。矢印下のボックスまたは逆三角形アイコンをクリックし、Windows 10イメージの保存先を選択します。
ステップ 3. 「開始」をクリックして、Windows 10をバックアップします。
- 次の3つのオプション:
- オプション:バックアップファイルの圧縮、バックアップ完了後のメール通知、使用されているセクターのみバックアップする「インテリジェントセクターバックアップ」/すべてのセクターをバックアップする「完全なバックアップ」などを設定することができます。
- スケジュール:毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン)、USB挿入の5つのモードからWindows 10のバックアップの自動実行を設定することができます。イベントトリガーとUSB挿入はAOMEI Backupper Professionalで利用可能です。
- バックアップスキーム:ここでは、フル/増分/差分バックアップを設定することができます。増分バックアップと差分バックアップは2つとも変更された部分のみバックアップしますが、バックアップを復元する時、差分バックアップの方が簡単です。AOMEI Backupper Professionalへアップグレートしてそれを使ってみましょう。また、アップグレードした後、古いバックアップの自動削除という機能も楽しめます。この機能によって、バックアップの保存先に十分な空き容量があることを確保できます。
システムバックアップのほかに、AOMEI Backupperは他の機能も備えています:
- システムクラッシュなどでシステムを起動できない場合に、システムを復元するには、あらかじめブータブルメディアを作成しておくのをお勧めします。
- AB Professionalにアップグレードした後、「システムクローン」機能でシステムを別のHDD/SSDに転送することができます。
まとめ
Windows 11とWindows 10、どちらがゲームに適していますか?それはお使いのPCのスペックで決まります。Windows 11へアップグレードしたいゲームには、この記事ではゲームのパフォーマンスを最適化する7つの方法も紹介しました。また、アップグレートする前に、AOMEI Backupper Standardを使用してWindows 10をバックアップすることをお勧めします。Windows 11に満足できない場合、いつでもWindows 10に復元して、より良いゲーム体験を確保します。
システムバックアップのほかに、AOMEI Backupper Standardはファイルバックアップ、ディスクバックアップ、パーティションバックアップもサポートしています。様々な面からWindows 11/10 PC上のデータを保護することができます。社内の複数のPCにバックアップを復元する必要がある場合、AOMEI Backupper Technicianへアップグレートし、「イメージ展開ツール」を使用してください。