対処法6つ:Acronis True Image WD Editionのクローンが失敗

Acronis True Image WD Editionを使ってクローン作成を試みましたが、失敗したことがありますか?この記事ではAcronis True Image WD Editionの代替フリーソフトAOMEI Backupper Standardでディスククローンを作成する方法についてご紹介します。

Yoyo

By Yoyo 最終更新日: 2025年02月12日

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Acronis True Image WD Editionについての概要

「Acronis True Image WD Edition」はWestern Digital(WD)が配布している無償アプリケーションです。Western Digital製ドライブ(HDDまたはSSD)がインストールされているコンピュータでのみ使用できます。

外付けHDDやSSD、自作パソコンのストレージを探していると、よく「Western Digital」の製品を目にします。ウエスタン・デジタル(Western Digital:WD)は、米国のストレージ製造企業で、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ製品を製造しています。特徴的なのは、用途に応じて製品ラインを色分けしている点です。

※他のハードディスク専業メーカー:シーゲイト・テクノロジー、東芝デバイス&ストレージ

Acronis True Image WD Editionの入手方法は簡単です!Western Digitalのダウンロードサイトからすぐにダウンロードでき、ユーザー登録なども一切不要です!

acronis true image wd edition クローン 失敗

ハードディスクのバックアップと復元、クローン作成ソフトとしてAcronis True Image WD Editionは多くの機能を備えています。OSやアプリケーションなどを含んだシステムディスクを新しいHDDやSSDに移行したり、システムに不具合が起こったか起動できなくなった場合にシステムを復元したりすることができます。

なぜAcronis True Image WD Editionでクローン作成を行うのか?

PCのHDDは、データやアプリケーションの追加により容量が圧迫され、空き容量が減少します。空き容量が少なくなると、PCの動作が不安定になることがあります。この場合、HDDのアップグレードが有効ですが、特に起動ディスクの交換はOSの再インストールや設定の手間がかかります。

その際に役立つのが「データクローン」機能です。この機能を使用すれば、現在のストレージ内容を新しいストレージにそのままコピーでき、面倒な再インストールなしで簡単にストレージを交換できます。Western Digital製のハードディスクにアップグレードする場合、「Acronis True Image WD Edition」を使用すれば、操作は非常に簡単です。

Acronis True Image WD Editionクローンに失敗した理由&対処法

Western Digital製ハードディスクを使用している場合、無料ツール「Acronis True Image WD Edition」を利用することで、ディスク間のコピーを簡単に行うことができます。しかし、クローン作成時に進行状況が進まないという問題に直面することもあります。例えば:

①Acronis True Image WD EditionがWestern Digital製ハードディスクを認識しない

* 特にRAIDやAHCIの場合には正しく認識できないことがあるのでご注意してください。

ドライバーを最新バージョンに更新したり、OS標準ドライバーはお手元のチップセットのAHCIコントローラをサポートしている場合には、ドライバーをアンインストールしたりすることで正しく認識できることがあるので、よろしければお試しください。

②Acronis True Image WD EditionがexFATファイルシステムをサポートしない

Acronis True Image WD Editionは現在、exFATファイルシステムをサポートしないため、Western DigitalドライブがexFATでフォーマットされるのはAcronis True Image WD Editionに認識されないもう一つの原因となります。

⚠️この問題を解決するには、ディスククリーンアップを実行した後、Western Digitalハードディスクを初期化する必要があります

※この操作により、WDドライブ上のすべてのデータが消去されるため、事前に重要なデータをバックアップしておくことをお勧めします。

  1. 検索ボックスに「cmd」と入力してコマンドプロンプトを「管理者として実行」します。

  2. 「diskpart」と入力して「Enter」を押します。

  3. 「list disk」と入力して「Enter」を押します。

  4. 「select disk n」と入力して「Enter」を押します(nはクローン先のWDドライブのディスク番号です)。

  5. 「clean」と入力して「Enter」を押します。

  6. 「Win + R」を同時に押して「diskmgmt.msc」と入力します。

  7. 「不明」と表示されるディスクを右クリックして「初期化」を選択します。

※また、サードパーティ製のディスク&パーティション管理ツールAOMEI Partition Assistantを使ってファイルシステムをexFATからFAT32/NTFSに変換することもできます。

③コピー元のドライブが故障している場合はクローン作成に失敗する可能性がある

Wetern Digital製のドライブであれば、Data Lifeguard Diagnostic診断ツールで確認することができます。具体的な手順はWestern Digital製ハードディスクの故障判別方法をご参照ください。

④対象のWestern Digital製ハードディスクが接続されていないとクローン作成はできない

Western Digital製ハードディスクを正しく接続した後にクローン作成を再試行してください。

※注:他社製ハードディスクからの乗り換えにも使えます。Acronis True Image WD Editionの対象となるWestern Digital製ハードディスクを利用すればAcronis True Image WD Editionが利用できます。

⑤Acronis True Image WD Editionがうまく動作しない

Acronis True Image WD EditionのサポートはWestern Digitalが提供しています。詳しくはWesternDigitalのサポートページをご参照ください。

⑥セキュアブートが有効な場合、Acronis True Image WD Editionでのクローン作成に失敗することがある

上述のようにAcronis True Image WD Editionでクローンを作成する時に再起動が要求されます。もし、セキュアブートが有効になっているなら、クローン作成に失敗するかもしれません。

セキュア ブートは、PC 業界のメンバーによって開発されたセキュリティ標準であり、相手先ブランド供給業者(OEM)によって信頼されているソフトウェアのみを使用してデバイスを起動できるようにします。

こういう場合、BIOSでセキュアブートを無効にしてから再試行してください。クローン作成が完了した後、もう一度セキュアブートを有効にすることができます。

Acronis True Image WD Editionの代替ソフト

以上の対処法を試みても、Acronis True Image WD Editionがうまく使えない場合にはAcronis True Image WD Editionの代替ソフトを使ってみることができます。

Acronis True Image WD Editionの代わりになるAOMEI Backupper Standardは、誰でも簡単に使えます。

AOMEI Backupper
  • 様々な機能を提供:ディスクのクローン作成だけでなく、ドライブ全体や選択したパーティションのクローン/バックアップ(アプリケーション、設定、その他すべてのデータを含む可能性あり)&復元、自動バックアップ/増分バックアップ、ブータブルメディアの作成など、多様な機能をサポートします。
  • 幅広いドライブに対応:Western Digital製ドライブだけでなく、Samsung製、Seagate製、SanDisk製、東芝製のドライブにも対応しています。
  • 全Windowsシステムに対応:Windows 11/10/8/7などのすべてのWindowsシステムをサポートします。
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🌟ヒント:AOMEI Backupper Professionalなどのアドバンスト版にアップグレードすることで、差分バックアップリアルタイム同期(削除、追加、変更された操作が即座に同期元から同期先へ反映される)、ミラー同期(同期先のフォルダが常に同期元と同じファイルを保持)、双方向同期(一方のディレクトリで変更したファイルがもう一方に反映される)など、より高度な機能を利用できます。

▼次に、AOMEI Backupper Standardの「ディスククローン」機能を使用して、起動ディスク(MBR)から別のHDD(MBR)へのクローンを作成してみましょう~(o゜▽゜)o☆

手順 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロード、インストールして開きます。

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手順 2. 「クローン」→「ディスククローン」の順にクリックします。

🌟ヒント:

AOMEI Backupper Standardはデータディスク間のクローンのみサポートし、Professional版にアップグレードするとシステム/起動ディスクのクローンができます。

クローン

手順 3. ソースディスク(クローン元のディスク)を選択します。

ソースディスク

手順 4. ターゲットディスク(クローン先のディスク)を選択します。

ターゲットディスク

手順 5. 操作概要を確認して問題なければ「開始」をクリックします。ディスククローンが完了するまで待ちます。

💛便利なオプション:

✿ パーティションを編集:ターゲットディスクのパーティションサイズを調整できます。「パーティションサイズを変更せずにコピー」、「各パーティションに未使用領域を追加」、「パーティションのサイズを手動で調整」を選択できます。最後の2つのオプションはProfessional版で利用可能です。

パーディションを編集

✿ セクター単位のクローン:使用されているかどうかに関係なく、古いHDD上のすべてのセクターのクローンを作成します。ターゲットディスクがソースディスクと同等かそれ以上の大きさであることが必要です。

✿ SSD 4Kアライメント:クローン先がSSDである場合、SSDのパフォーマンスを向上させるために、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れてください。

手順 6. ディスククローンの進捗状況が100%に達すると、「完了」をクリックしてください。

🌟注意:

ディスククローンを作成した後、起動順序を変更(クローンしたドライブを1番目のオプションとして設定)、または物理的に古いHDDを新しいHDDと交換し、クローンしたドライブから起動するようにしてください。

起動ディスクの変換

もし、このプロセスが明確に理解できない場合は、以下のビデオで確認することができます:

補足:Acronis True Image WD Editionクローンを作成する手順

Acronis True Image WD Editionの「ディスククローン作成」機能は、Windowsを新しいハードディスクや容量の大きいハードディスクにコピーするのに便利です。この機能を使って、すべてのデータを別のハードディスクに複製し、起動可能なディスクを作成できます。クローン作成は自動または手動で実行可能で、移行先のパーティションのサイズやファイルシステムなどを自由に設定することもできます。

次に、Acronis True Image WD Editionを使ったクローン作成手順をご紹介します。

★準備作業:ダウンロードしたAcronis True Image WD Editionのインストーラーを実行し、ウィザードの指示に従ってAcronis True Image WD Editionをインストールします。そしてAcronis True Image WD Editionを起動し、古いハードディスクから新しいハードディスクへの引っ越しを行いましょう!

👀注意:
  • ここからの作業は引っ越し先の新しいハードディスクが接続されている必要があります。
  • Acronis True Image WD Editionを実行するには、WDドライブが接続されている必要があります。
  • ノートパソコンにはベイが一つしかないことが多いため、新しいHDDのほかにそれを格納できるリムーバルケースも必要かもしれません。そしてUSBでデバイスをパソコンに接続します。

手順 1. メイン画面右上の「ディスクのクローン作成」をクリックします。

ディスクのクローン作成

手順 2. クローンモードの選択画面になります。デフォルトでは「自動(推奨)」が選択されています。自動モードを使えば新しいハードディスクの容量全体を使うようにパーティション容量を自動的に拡張することができます。ここでは自動モードのまま「次へ」をクリックします。

クローンモードの選択

手順 3. 次は、ディスクのクローン作成ウィザードに従って、ソースハードディスク(コピー元)そしてターゲットハードディスク(コピー先)を選択します。

コピー元

コピー先

手順 4. 最後は概要を確認し、問題なければそのまま「実行」をクリックします。

実行

手順 5. 再起動の指示が表示されたら、そのまま「再起動」をクリックします。クローン作成が完了すると、自動的にシャットダウンします。パソコンの電源が切れたら、古いハードディスクを取り外し、新しいハードディスクだけを接続して起動します。

※もし従来のハードディスクを使い続ける場合には、パソコンのBIOS設定で起動するハードディスクを古いハードディスクから新しいハードディスクに変更し、新しいハードディスクから起動するよう設定してください。

【結論】Western Digital製のハードディスクを持っているなら、簡単にPCの引っ越しができる「Acronis True Image WD Edition」を無料で利用してハードディスクを丸ごと交換・換装することができます。

まとめ

Acronis True Image WD EditionはOSインストール済みのハードディスクを新しいハードディスクにコピーできます。その他、現在のハードディスクのイメージを作成したり、作成したイメージからの復元も可能です。高価なハードディスク用ユーティリティを別途購入する必要も無く、お手元にWesternDigital製ハードディスクが接続してあれば利用できる優れたツールです。

本ページでは、Acronis True Image WD Editionを使って、WindowsがインストールされたPCに新しい大容量のWestern Digital製ハードディスクを接続し、Windowsを新しいディスクに移行する手順をご紹介しました。

ただし、Acronis True Image WD Editionは様々な原因でディスククローン作成に失敗することがあります。こうした場合、Acronis True Image WD Editionの代替としてAOMEI Backupperを使用するのも一つの方法です。ディスク初期化やファイルシステム変換なしで直接クローンを作成でき、必要に応じてシステムパーティションや指定したパーティションのみをクローンすることも可能です。興味がある方は、ぜひダウンロードしてその多機能を体験してみてください!

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Yoyo
Yoyo · この記事を書いた人
Yoyoは、AOMEI Technology会社の編集者としてパソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理、クラウドファイルの同期などの記事もたくさん持っています。情報技術とウェブ関連の分野に情熱を傾けつつ、ゲームも大好きです。新しいテクノロジーに常に興味津々で、読者に最新情報を提供することを心掛けています。