【解決済み】Acronis True Image WD Edition:クローン作成に失敗

Acronis True Image WD Editionを使ってクローン作成を試みましたが、失敗したことがありますか?この記事ではAcronis True Image WD Editionの代替フリーソフトAOMEI Backupper Standardでディスククローンを作成する方法についてご紹介します。

ゆき

By ゆき 最終更新日 2024年01月19日

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Acronis True Image WD Editionについての概要

「「Acronis True Image WD Edition」はWestern Digital(WD)が配布している無償アプリケーションです。Western Digital製ドライブ(HDDまたはSSD)がインストールされているコンピュータでのみ使用できます。」

外付けHDDやSSD、自作パソコンのストレージなどを探しているとWestern Digitalというメーカーをよく目にします。「ウエスタン・デジタル(Western Digital:WD)」はハードディスクドライブとフラッシュメモリー製品を製造する米国のストレージ製造企業です。用途によって製品を色分けしていることが大きな特徴です。

※他のハードディスク専業メーカー:シーゲイト・テクノロジー、東芝デバイス&ストレージ

Acronis True Image WD Editionの入手方法は簡単です!Western Digitalのダウンロードサイトからすぐにダウンロードでき、ユーザー登録なども一切不要です!

ハードディスクのバックアップと復元、クローン作成ソフトとしてAcronis True Image WD Editionは多くの機能を備えています。OSやアプリケーションなどを含んだシステムディスクを新しいHDDやSSDに移行したり、システムに不具合が起こったか起動できなくなった場合にシステムを復元したりすることができます。

Acronis True Image WD Editionクローンを作成する理由

PCのHDDは、保存されたデータや追加したアプリケーションなどにより、使っていくうちに容量がどんどん消費されていきます。最初に用意したストレージ容量と比較して、あまりに空き容量が少なくなるとPCが不安定になるなど、不具合も生じかねません。

そこでオススメなのは、HDDのアップグレードです。ただし、起動ディスクの場合、OSがインストールされているため、交換時に再インストールやアプリケーションの追加などが発生するため、大変な手間が掛かります。そういう時に役立つのが「データクローン」です。

この機能を使うことで、今使っているストレージの内容はすべて新しいストレージへコピーすることができます。つまり、面倒な再インストールや設定作業などを行わず、最新のストレージへの交換が可能になります。

Western Digital製のハードディスクにアップグレードしたい場合は、「Acronis True Image WD Edition」の操作はとても簡単なのでぜひ活用してください。では、その詳しい使い方を見ていきましょう。

Acronis True Image WD Editionクローンを作成する方法

Acronis True Image WD Editionの「ディスクのクローン作成」機能は、新しいハードディスクや容量の大きいハードディスクにWindowsをコピーするのに役に立ちます。すべてのデータを別のハードディスクに複製し、起動可能なディスクを作成することができます。クローンを自動または手動で実行し、移行先のパーティションのサイズやファイルシステムなどを手動で設定することもできます。Acronis True Image WD Editionでクローンを作成する手順は次のとおりです。

★準備作業:ダウンロードしたAcronis True Image WD Editionのインストーラーを実行し、ウィザードの指示に従ってAcronis True Image WD Editionをインストールします。そしてAcronis True Image WD Editionを起動し、古いハードディスクから新しいハードディスクへの引っ越しを行いましょう!

👀注意:
  • ここからの作業は引っ越し先の新しいハードディスクが接続されている必要があります。
  • Acronis True Image WD Editionを実行するには、WDドライブが接続されている必要があります。
  • ノートパソコンにはベイが一つしかないことが多いため、新しいHDDのほかにそれを格納できるリムーバルケースも必要かもしれません。そしてUSBでデバイスをパソコンに接続します。

手順 1. メイン画面右上の「ディスクのクローン作成」をクリックします。

ディスクのクローン作成

手順 2. クローンモードの選択画面になります。デフォルトでは「自動(推奨)」が選択されています。自動モードを使えば新しいハードディスクの容量全体を使うようにパーティション容量を自動的に拡張することができます。ここでは自動モードのまま「次へ」をクリックします。

クローンモードの選択

手順 3. 次は、ディスクのクローン作成ウィザードに従って、ソースハードディスク(コピー元)そしてターゲットハードディスク(コピー先)を選択します。

コピー元

コピー先

手順 4. 最後は概要を確認し、問題なければそのまま「実行」をクリックします。

実行

再起動の指示が出るので、そのまま再起動をクリックします。クローン完了後、自動的にシャットダウンします。パソコンの電源が切れたら古いハードディスクを外し、その後、新しいハードディスクのみ接続された状態で起動させます。※もし従来のハードディスクを使い続ける場合には、パソコンのBIOS設定で起動するハードディスクを古いハードディスクから新しいハードディスクに変更し、新しいハードディスクから起動するよう設定してください。

【結論】Western Digital製のハードディスクを持っているなら、簡単にPCの引っ越しができる「Acronis True Image WD Edition」を無料で利用してハードディスクを丸ごと交換・換装することができます。

Acronis True Image WD Editionクローンに失敗した理由&対処法

上述のようにWestern Digital製ハードディスクを利用するなら、無料ツール「Acronis True Image WD Edition」でディスク間のコピーを簡単に行うことができますが、クローン作成時に進行状況が進まないという問題に遭遇する場合もあります。例えば:

Acronis True Image WD Editionが対象となるWestern Digital製ハードディスクを認識しません。特にRAIDやAHCIの場合には正しく認識できないことがあるのでご注意してください。

ドライバーを最新バージョンに更新したり、OS標準ドライバーはお手元のチップセットのAHCIコントローラをサポートしている場合には、ドライバーをアンインストールしたりすることで正しく認識できることがあるので、よろしければお試しください。

②Acronis True Image WD Editionは現在、exFATファイルシステムをサポートしないため、Western DigitalドライブがexFATでフォーマットされるのはAcronis True Image WD Editionに認識されないもう一つの原因となります。

⚠️この問題を解決するには、ディスククリーンアップを実行した後、Western Digitalハードディスクを初期化する必要があります。

※この方法で、WDドライブ上のすべてのデータが消去されるため、事前に大切なデータをバックアップしておいたほうがいいです。

  1. 検索ボックスに「cmd」と入力してコマンドプロンプトを「管理者として実行」します。

  2. 「diskpart」と入力して「Enter」を押します。

  3. 「list disk」と入力して「Enter」を押します。

  4. 「select disk n」と入力して「Enter」を押します(nはクローン先のWDドライブのディスク番号です)。

  5. 「clean」と入力して「Enter」を押します。

  6. 「Win + R」を同時に押して「diskmgmt.msc」と入力します。

  7. 「不明」と表示されるディスクを右クリックして「初期化」を選択します。

※また、サードパーティ製のディスク&パーティション管理ツールAOMEI Partition Assistantを使ってファイルシステムをexFATからFAT32/NTFSに変換することもできます。

コピー元のドライブが故障している場合はクローン作成に失敗するかもしれません。

Wetern Digital製のドライブであれば、Data Lifeguard Diagnostic診断ツールで確認することができます。具体的な手順はWestern Digital製ハードディスクの故障判別方法をご参照ください。

対象となるWestern Digital製ハードディスクがパソコンに接続されていない場合はAcronis True Image WD Editionを動作させることはできません。クローンができないことは当然です。

Western Digital製ハードディスクを正しく接続した後にクローン作成を再試行してください。

※注:他社製ハードディスクからの乗り換えにも使えます。Acronis True Image WD Editionの対象となるWestern Digital製ハードディスクを利用すればAcronis True Image WD Editionが利用できます。

Acronis True Image WD Editionがうまく動作しないのでクローン作成できない場合、技術的サポートを受けることができます。

Acronis True Image WD EditionのサポートはWestern Digitalが提供しています。詳しくはWesternDigitalのサポートページをご参照ください。

⑥上述のようにAcronis True Image WD Editionでクローンを作成する時に再起動が要求されます。もし、セキュアブートが有効になっているなら、クローン作成に失敗するかもしれません。※セキュア ブートは、PC 業界のメンバーによって開発されたセキュリティ標準であり、相手先ブランド供給業者(OEM)によって信頼されているソフトウェアのみを使用してデバイスを起動できるようにします。

こういう場合、BIOSでセキュアブートを無効にしてから再試行してください。クローン作成が完了した後、もう一度セキュアブートを有効にすることができます。

Acronis True Image WD Editionの代替ソフト

以上の対処法を試みても、Acronis True Image WD Editionがうまく使えない場合にはAcronis True Image WD Editionの代替ソフトを使ってみることができます。

Acronis True Image WD Editionの代わりになるAOMEI Backupper Standardは、誰でも簡単に使えます。

  • ディスククローンだけでなく、ドライブ全体あるいは選択したパーティションのクローン/バックアップ(バックアップ対象には、アプリケーション、設定およびその他すべてのデータが含まれる可能性のある)&復元、自動/増分バックアップ、ブータブルメディアの作成などもサポートします。

  • Western Digital製ドライブだけでなく、Samsung製ドライブ、Seagate製ドライブ、サンディスク製ドライブ、東芝製ドライブなどにも対応します。

  • Windows 11/10/8/7などのすべてのWindowsシステムをサポートします。

  • AOMEI Backupper Professionalなどのアドバンスト版にアップグレードすると、差分バックアップ、リアルタイム同期(如何なる削除/追加/変更操作は同期元のフォルダから同期先のフォルダへ同期される)/ミラー同期(同期先のフォルダは常に同期元のフォルダと同じファイルを保持する)/双方向同期(一方でファイルを変更するともう一方のディレクトリで同期を取る)、システムクローン、ユニバーサル復元など、もっと高度な機能を利用できます。

▼次はAOMEI Backupper Standardの「ディスククローン」機能を利用して、起動ディスク(MBR)から別のHDD(MBR)へのクローンを作成しましょう~(o゜▽゜)o☆

手順 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロード、インストールして開きます。

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手順 2. 「クローン」→「ディスククローン」の順にクリックします。

🌟ヒント:

AOMEI Backupper Standard版では、データディスク間でのクローン作成のみがサポートされています。AOMEI Backupper Professionalにアップグレードすると、システム/起動ディスクをクローンできます。

クローン

手順 3. ソースディスク(クローン元のディスク)を選択します。

ソースディスク

手順 4. ターゲットディスク(クローン先のディスク)を選択します。

ターゲットディスク

手順 5. 操作概要を確認して問題なければ「開始」をクリックします。ディスククローンが完了するまで待ちます。

💛便利なオプション:

✿ パーティションを編集:ターゲットディスクのパーティションサイズを調整できます。「パーティションサイズを変更せずにコピー」、「各パーティションに未使用領域を追加」、「パーティションのサイズを手動で調整」を選択できます。最後の2つのオプションはProfessional版で利用可能です。

パーディションを編集

✿ セクター単位のクローン:使用されているかどうかに関係なく、古いHDD上のすべてのセクターのクローンを作成します。ターゲットディスクがソースディスクと同等かそれ以上の大きさであることが必要です。

✿ SSD 4Kアライメント:クローン先がSSDである場合、SSDのパフォーマンスを向上させるために、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れてください。

手順 6. ディスククローンの進捗状況が100%に達すると、「完了」をクリックしてください。

🌟注意:

ディスククローンを作成した後、起動順序を変更(クローンしたドライブを1番目のオプションとして設定)、または物理的に古いHDDを新しいHDDと交換し、クローンしたドライブから起動するようにしてください。

起動ディスクの変換

もし、このプロセスが明確に理解できない場合は、以下のビデオで確認することができます:

まとめ

Acronis True Image WD EditionはOSインストール済みのハードディスクを新しいハードディスクにコピーできます。その他、現在のハードディスクのイメージを作成したり、作成したイメージからの復元も可能です。高価なハードディスク用ユーティリティを別途購入する必要も無く、お手元にWesternDigital製ハードディスクが接続してあれば利用できる優れたツールです。

本ページではAcronis True Image WD Editionを使い、Windowsインストール済みのパソコンに新しい大容量のWestern Digital製ハードディスクを接続し、Windowsを新しい大容量ハードディスクに丸ごと引っ越しする作業の手順をご紹介しました。

しかし、Acronis True Image WD Editionは様々な原因でディスククローン作成に失敗したことがあります。こういう時にAcronis True Image WD Editionの代替ソフトAOMEI Backupperを使用することをおすすめします。ディスク初期化やファイルシステム変換などを行わずにディスククローンを直接作成することができます。ディスク全体をクローンしたくない場合は、システムパーティションのみ、または指定したパーティションのみをクローンすることもできます。ご興味が方は、ぜひダウンロードしてもっと多くの機能を体験しましょう~

ゆき
ゆき · この記事を書いた人
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。