2024年最新|ディスククローンソフト5つを詳細比較
生活や仕事の中で、パソコンの買い替えやHDDのアップグレードは避けられません。どうすれば古いディスクから新しいディスクにデータを素早く移行しますか?この記事では、5つのディスククローンソフトについて詳しく紹介します。比較してから、自分のニーズに合ったものを選びましょう~
ユーザー事例
現在無料でHDD→SSDへデータクローンできるソフトを探してます。いいのあったら教えてください。
システムクローン(WindowsごとクローンしてSSDからWindowsを起動できるもの)ができるものでお願いします。なければ有料でなるだけ安いもの教えてください。
--YAHOO!!知恵袋からの質問
ディスククローン(またはディスクコピー)とは、HDDやSSDのファイルだけでなく、OS、パーティションレイアウト、個人データなどディスクの内容を丸ごとコピーすることです。ディスク交換の場合に適しています。
ディスククローンソフトが必要な場合、どのソフトを使えばよいのか、どのソフトは自分のニーズに合っているのかと迷っている方は、心配しないでください。この記事では、信頼性の高いクローン作成ソフト5つを詳しくご紹介します。また、クローンソフトを選ぶ際に意識すべきのポイントも挙げているので、この5つの中から自分に合ったものを選ぶ際の参考にしてください。
豆知識:クローンとバックアップの区別
多くの人はクローンとバックアップの区別がよく分かりません。次に、クローンとバックアップの区別をご紹介します。自分の状況に応じて方法を選択しましょう。
☛ バックアップ:バックアップとは、データ(ファイル、テキスト、画像、ドキュメントなど)のコピーを作成し、万が一に備えて、そのコピーを他のストレージデバイスに保存しておくことです。バックアップによって作成されたコピーは、複数のデータがイメージファイルに圧縮されます。その中のいずれかのデータにアクセスしたいなら、まずイメージファイルを復元する必要があります。
☛ クローン:クローンとは、ソースパーティション/ディスクに保存しているOSやアプリケーションなどを、設定を含むまったく同じ状態でターゲットパーティション/ディスクに丸ごとコピーすることです。クローンによって作成されたコピーは、復元せずにいつでもいずれかのデータにアクセスできます。しかし、クローンした後、ターゲットパーティション/ディスクにある元のデータはすべて上書きされます。
ディスククローンソフトを選ぶ時に意識すべきのポイント
1. 無料?有料?
ほとんどのユーザーはクローンソフトを選ぶときに、最初に考えるのが費用でしょう。無料で済むなら最高ですけど、ほとんどの無料ソフトは有料ソフトより操作性が悪いので、初心者に向きません。したがって、クローンを簡単に作成したい初心者には、有料ソフトをお勧めします。
2. 操作性?
初心者に対しては、これは最も重要なポイントの1つかもしれません。操作性の悪いソフトを使えば、操作時にわからないところが多くあるでしょう。したがって、初心者の方がクローンをスムーズに行うには、操作が簡単で、直感的なインターフェースを採用しているソフトが必要です。
3. 日本語対応?
英語に苦手な方または、初心者の方は、日本語対応のクローンソフトを使えば、各ステップをよりよく理解することができます。
4. 対応しているWindowsのバージョン?
ほとんどのクローンソフトはWindows 10/8.1/8/7に対応しています。しかし、新しくリリースされたWindows 11やWindows Vista/XPのような旧バージョンを使っている場合、ソフトはそのバージョンに対応しているかを確認することが必要です。
5. MBRクローン?GPTクローン?MBRからGPT/GPTからMBRクローン?
ディスクはMBRとGPTの2種類のパーティションスタイルがあります。
一部のクローンソフトは、クローン先とクローン元のディスクが同じパーティションスタイルである必要があるので、このようなクローンソフトでクローンを行う前に、ディスクのパーティションスタイルを確認する必要があります。同じでない場合、クローン先のディスクをクローン元のディスクのパーティションスタイルに初期化する必要があります。
しかし、異なるパーティションスタイルのディスクのクローンをサポートしているソフトもあるので、手間を節約したい場合、このようなソフトを選ぶのをお勧めします。
- ★ 参考記事:
- パーティションスタイルの確認と初期化する方法:「HDDからSSDにデータを移行する前の準備作業」
- MBRディスクとGPTディスクの詳細:「MBRディスクとGPTディスクの違いは何ですか?」
6. 高度な機能?
基本的な機能だけでなく、高度な機能もクローンソフトの良し悪しを測る重要な指標となります。多くの高度な機能を備えたソフトは、ユーザーがクローンの前後に費やす労力を少なくすることができます。
ディスククローンソフトのおすすめ
これから、ディスククローンソフトを詳しく紹介します。以上のポイントを押さえて自分のニーズに合ったソフトを選びましょう。
無料ソフト
Clonezilla
Clonezillaは、ディスクまたはパーティションの複製(クローニング)ならびにイメージ作成(イメージング)用の、DebianまたはUbuntuをもとにつくられたLinuxディストリビューションです。例えば、バックアップや、同じシステムデータを複数のマシンに展開することに使用可能です。
► 使い方については、「Clonezillaでディスクからディスクへクローンする方法」をご参照ください。
操作性 |
△ *初心者にお勧めできません。 |
日本語対応 | ◎ |
対応OS | GNU/Linux、Windows、macOS(Intelベース)、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Minix、VMware ESX、Chrome OS(Chromium OS) |
MBRクローン | ◎ |
GPTクローン | ◎ |
高度な機能 | 独自のクローン作成をカスタマイズ可能、各種ブートパラメータを使用 |
- 👍 長所
- 無料で使用できる
- ほとんどのOSに対応している
- 👎 短所
- 大きいディスクを小さいディスクにクローンできない
- ディスクに不良セクターがある場合、クローンに失敗する可能性が高い
- クローンを作成するために、Clonezilla LiveのISOイメージで起動メディアを作成する必要がある
無料版ありの有料ソフト
AOMEI Backupper
AOMEI BackupperはWindows向けのバックアップおよびクローン作成ソフトです。バックアップとクローンに加えて、復元、同期、ディスク消去などの機能も備えています。
► 使い方については、「Windows 11対応の最高のクローンソフト-起動問題を回避できる」をご参照ください。
操作性 | ◎ |
日本語対応 | ◎ |
対応OS | Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP |
MBRクローン | ◎ |
GPTクローン | ◎ |
高度な機能 |
無料:MBRからGPT/GPTからMBRクローン、クローン中のパソコン操作、インテリジェントセクタークローン(不良セクターのスキップ、大きいディスクから小さいディスクへのクローンが可能)、セクタ単位クローン、SSD 4Kアライメント 有料:パーティションサイズを編集 |
価格 |
AOMEI Backupper Professional 年間更新版 5,280 円/1台のPC AOMEI Backupper Workstation 年間更新版 6,780 円/1台のPC AOMEI Backupper Server 年間更新版 19,980 円/1台のServer (AOMEI Backupperは年間更新版、年間更新+1TBクラウド、無期限版の3つのプランがあります。より多くのプランについては、公式ストアにてご確認ください) |
- 👍 長所
- インターフェースが直感的で分かりやすく、操作が簡単
- 新品ディスクを初期化しなくてもクローンできる
- クローン先の不良セクタをスキップでき、不良セクタによるクローン失敗が避けられる
- 有料版はダイナミックディスクのクローンを作成できる
- 👎 短所
- 無料版はデータディスクのクローンのみサポートしている
Macrium Reflect 8
Macrium Reflect 8はディスクバックアップおよびクローンソフトです。開発会社はイギリスで2006年に設立されたParamount Software UK Limitedです。
操作性 |
△ *初心者にお勧めできません。 |
日本語対応 | ◎ |
対応OS | Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP |
MBRクローン | ◎ |
GPTクローン | ◎ |
高度な機能 | パーティションサイズの自動調整、Legacy XPのパーティションアライメント |
価格 |
Macrium Reflect 8 Home 9,367 円/1台のPC (より多くのプランについては、公式サイトにてご確認ください) |
- 👍 長所
- ほとんどの機能が30日間無料で使用できる
- 👎 短所
- クローンする前に、クローン先のディスクを初期化する必要がある
- HDDセクタエラーがあった場合、異常終了してしまう
- インターフェースが直感的ではなく、初心者に向かない
有料ソフト
Acronis Cyber Protect Home Office
Acronis True Imageは2002年に初リリースされたストレージバックアップおよび管理ソフトウェアです。2021年9月に、名称をAcronis Cyber Protect Home Officeに変更しました。
► 使い方については、「Acronis True Imageでクローンを作成する方法」をご参照ください。
操作性 | ◎ |
日本語対応 | ◎ |
対応OS | Windows、macOS、Android、iOS |
MBRクローン | ◎ |
GPTクローン | ◎ |
高度な機能 | 起動中のディスクのクローン作成、パーティションサイズの自動/手動調整、ディスクを現状のままで移行、クローンを作成しないファイルやフォルダを指定 |
価格 |
Essentials 年間サブスクリプション 5,580 円/1台のPC Advanced 年間サブスクリプション+50GBのAcronis Cloud 6,140 円/1台のPC Premium 年間サブスクリプション+1TBのAcronis Cloud 13,980 円/1台のPC (より多くのプランについては、公式サイトにてご確認ください) |
- 👍 長所
- 多くのOSに対応している
- インターフェースが直感的で分かりやすく、操作が簡単
- 👎 短所
- 不良セクタがある場合は、クローン作成はできない、クローン作成後も状態が悪いことがある
- 異なる論理セクタサイズのディスクへのクローンはサポートされていない
- ベーシックディスクのみクローンが可能で、ダイナミックディスクのクローンを作成できない
- 外付けUSBハードドライブにディスクのクローンを作成する場合、クローンしたUSBハードドライブから起動できない場合がある
- ソフトのサイズが大きい(ほぼ1GB)
HD革命/CopyDrive Ver.8
HD革命/CopyDrive Ver.8は、Windowsパソコンの環境をOSやデータ、インストール済みのアプリケーションも丸ごと別のハードディスクやSSDにそのままコピーできるハイクラスコピーソフトです。
操作性 | ◎ |
日本語対応 | ◎ |
対応OS |
Windows 11 2022 Update(バージョン 22H2)64bit Windows 11(バージョン 21H2)64bit Windows 10 2022 Update(バージョン 22H2)32/64bit Windows 10 November 2021 Update(バージョン 21H2)32/64bit *すべては日本語版のみ対応 (2023年3月15日現在の対応OSとなります。最新情報は、「革命シリーズのOS別対応状況」でご確認ください) |
MBRクローン | ◎ |
GPTクローン | ◎ |
高度な機能 | 拡大/縮小コピー、パーテイションサイズの自動/手動変更、MBRからGPT/GPTからMBRクローン、隠し領域のコピー、コピー中のパソコン操作、コマンドラインでのコピー |
価格 |
HD革命/BackUp Next Ver.5 Standard 通常版 4,510円(税込)/1台のPC (より多くのプランについては、公式通販ショップにてご確認ください) |
- 👍 長所
- 多くの詳細設定が利用可能
- 👎 短所
- 対応OSが少ない、しかも日本語版のみ対応している
- クローンだけをサポートしていて、バックアップ&復元、同期などの機能を備えない
- 新しいバージョンがリリースしたら、改めて購入する必要がある
まとめ
この記事では、5つのディスククローンソフトについて詳しく紹介しました。フリーソフト、無料版ありの有料ソフト、有料ソフトの3種類もあるので、ニーズに合ったものを選びましょう!