システムで予約済みのパーティションをクローン・移動する方法
Windows 11/10/8/7でシステム予約済みのパーティションを別のドライブに移動できますか?この記事では、「システム予約済み」パーティションを別ドライブにクローン・移動する2つのソリューションについて解説します。ステップバイステップのガイドに従うことで、データの保護と効率的な移行が可能です。
システム予約済みについて
Windows 7/8/10/11をクリーンインストールした際に、「システムで予約済み」というパーティションが自動で作成されていることがあるでしょう。
普通、Windowsを未割り当てのパーティションにインストールしてしまうと、ディスクの先頭に「システムで予約済み」というパーティションが生成され、残りの未割り当てのパーティション領域にシステムドライブ(Cドライブ)が生成されます。
システムで予約済みのパーティションは、ブートマネージャーコード、ブート構成データベースとWindows回復環境(Windows RE)を格納します。そのほか、BitLocker暗号化を使用してシステムドライブを暗号化することができるようです。
「ディスクの管理」画面から見ると、以下のように「システムで予約済み」がディスクの先頭にあります。
通常、システムで予約済みパーティションはドライブレターが割り当てられていないので、Windowsファイルエクスプローラーに表示されません。「ディスクの管理」からしか見えません。
🚩関連記事:ドライブ文字(ドライブレター)の変更・割り当て方法
なぜ、システム予約済みを別ドライブに移動する?
上述したように、システムで予約済みのパーティションがディスクの先頭、つまりCドライブの前にあるのが一般的です。
しかし、複数(1台以上)のハードディスクを搭載したパソコンでWindows 7/8/10/11をインストールするとき、Cドライブが入っているHDD(OSインストールHDD)とは別のHDDに「システムで予約済み」パーティションが作成されていることに気づくかもしれません。
上記の画像のように、HDDの「ディスク0」にWindows10がインストールされ、別のHDDの「ディスク1」にブート情報の「システムで予約済み」が配置されてしまっています。
📗考えられる原因:BIOSにおけるHDDの起動順序が原因として推測されます。
- Windowsの初回インストール時に現在ブート情報の「システムで予約済み」領域が記録されているHDDが「SATA0」コネクターに接続されています。
- または、BIOSでそのHDDの起動順序が1番最初(優先起動)に設定されています。
こういう場合、外付けHDDなどの別HDDにある「システムで予約済み」領域をWindows 7/8/10/11の入っているHDDに移動して、同じHDDに1本化する必要があります。
どうやって、システム予約済みを別ドライブに移動する?
システム予約済みパーティションが別ドライブにあることを解決するために、ここではご希望の場所にシステム予約済みを移動する2つの方法をご紹介しましょう!
方法1:ディスクの管理でシステム予約済みを移動
この方法は、Windows標準ツール「ディスクの管理」を利用して、新しいシステム予約済みパーティションを作成してから古いシステム予約済みを削除するということです。
システム予約済みには、起動情報とBitLocker暗号化情報が含まれているので、移動後、起動に失敗する可能性があります。このような状況に備えて、事前にシステム修復ディスクを作成しておいた方がいいです。そして次のガイドに従って、システム予約済みの移動を完成させます。
1. 「ディスクの管理」を実行します。
Windows 11/10/8/7でディスクの管理を起動する方法
2. Windows 7/8/10/11をインストールしたハードディスク上の未割り当て領域を右クリックして「新しいシンプルボリューム」をクリックします。
未割り当て領域がない場合、既存のパーティションを削除したり、縮小したりすることで未割り当て領域を取得します。
3. 次は、新しいシンプルボリュームウィザードに従って、ボリュームサイズの指定、ドライブ文字の割り当て、パーティションのフォーマットを 1つずつ実行します。
Windows 7でのシステム予約済みパーティションのサイズは100MB、 Windows 8では350MB、Windows 10では500MBです。また、パーティションをフォーマットする時に新規作成したパーティションに「システム予約済み」というラベルを付けることができます。
4. 移動元のシステム予約済みパーティションをエクスプローラーに表示させるように、ドライブ文字を割り当てます。そして、古いシステム予約済みのパーティションからブートマネージャーコード、ブート構成データベースなどを含むすべてのデータを新しいパーティションにコピーします。
5. 新しいシステム予約済みパーティションのドライブ文字を削除してから、「パーティションをアクティブとしてマーク」でそのパーティションを起動可能にします。
6. パソコンを再起動して正常に起動する場合、安心して移動元のシステム予約済みパーティションを削除することができます。もし、正常に起動しないなら、事前に用意したシステム修復ディスクを使用して、スタートアップ修復を行うことができます。
ご覧のように、この方法でシステム予約済みを移動するのは少し複雑です(特に「ディスクの管理」ツールに慣れていないユーザーにとって)。ここでは、もっと便利な(そして非常に簡単な)方法がありますか?後で述べた方法を見てみましょう!
方法2:サードパーティー製のソフトでシステム予約済みを移動
次は、新しいシステム予約済みのパーティションを作成する代わりに、移動元のシステム予約済みを移動先のシステム予約済みに直接コピー、クローンする方法を解説します。
この方法は、サードパーティ製の強力なクローンソフトAOMEI Backupper Professionalが必要とされます。このツールは、ディスク全体、個々のパーティションまたはシステムのみをクローンできます。Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP、すべてのWindows PC OSに対応します。
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AOMEI Backupperを使用して古いシステム予約済みを別ドライブに移動・クローン(複製)する手順は次のとおりです。
1. AOMEI Backupperをインストールし、起動します。左側の「クローン」タブをクリックして「パーティションクローン」を選択します。
2. 移動したいシステム予約済みパーティションをソースパーティション(クローン元)として選択して「次へ」をクリックします。
3. 次にはCドライブが入っているHDD上の未割り当て領域をターゲットパーティション(クローン先)として選択して「次へ」をクリックします。
4. 後は、操作概要画面で「パーティションを編集」をクリックします。クローンしたシステム予約済みパーティションを起動可能にするために、ポップアップウィンドウでプライマリパーティションとして作成します。そして、ドライブ文字を「なし」に設定します。また、自分のニーズに応じてシステム予約済みパーティションのサイズを調整できます。「はい」をクリックして変更を保存します。
5. 最後は、操作を確認して問題なければ「開始」をクリックします。
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セクター単位のクローン:未使用、使用済みに関わらず、ソースパーティション上のすべてのセクターをクローンします。そのため、もっと多くの時間がかかります。ターゲットパーティションのサイズがソースパーティションのサイズと同じまたはより大きい必要があります。
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SSD 4Kアライメント:このオプションはSSDの性能を向上させることができます。そのため、SSDにシステム予約済みパーティションを移動する場合、このチェックボックスにチェックを入れてください。
6. クローンが完了した後、「ディスクの管理」を開き、新しいシステム予約済みパーティションを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「全般」タブで「システム予約済み」という名前を付けます。
7. 「パーティションをアクティブとしてマーク」でシステム予約済みをアクティブに設定します。パソコンを再起動して、正常に起動できるかを確認します。問題なければ古いシステム予約済みパーティションを削除してください。
システムで予約済みのパーティションに関するよくある質問
システムで予約されたパーティションのサイズはどのように決定されますか?
システムで予約されたパーティションが必要な理由は何ですか?
システムで予約されたパーティションの存在は、パフォーマンスにどのような影響を与えますか?
システムで予約されたパーティションを変更したり削除したりすることはできますか?
まとめ
「システムで予約済み」パーティションは、Cドライブが入っているハードディスクとは別のハードディスクにある場合、ディスクの管理およびクローンソフト、2つの移動方法があります。
方法2で利用したAOMEI Backupperはクローン機能だけでなく、データを安全に保つためのバックアップ&復元、ファイル同期などの機能も備えます。AOMEIのほかの製品「AOMEI OneKey Recovery」は誤って回復パーティションを削除してしまった時にも役立ちます。ぜひ試みてください!