コンパクトフラッシュ(CF)カードからデータを無料で復元する方法
CFカード(コンパクトフラッシュカード)は、デジタルカメラやその他の電子機器で広く使用されるストレージデバイスです。CFカードから削除/紛失したデータを取り戻すことが可能でしょうか?心配しないでください、それは可能です。この記事では、その方法を2つご紹介します。
CFカード(コンパクトフラッシュカード)のデータ損失について
CFカード(コンパクトフラッシュカード)は、デジタルデバイスで使用される小型で堅牢なフラッシュメモリベースの記憶デバイスです。主にデジタルカメラやオーディオレコーダー、ビデオカメラ、携帯電話で利用され、写真やビデオ、音楽ファイルの保存に使われます。携帯性が高く取り扱いが容易なため、広く採用されています。
しかし、他のストレージデバイスと同様にCFカードを使用しているとデータの損失に遭遇することがあります。
「CFカードのデータを復元する方法を教えてください!誤ってCFカードのデータを削除してしまいました。ゴミ箱にも入っていませんでした。なんとか復元する方法ありますでしょうか?フリーソフトでありましたら、教えてください。」
もしあなたもCFカードからデータを復旧する方法を探しているなら、ぜひ続けてご覧ください。
まずはCFカードからファイルが失われる原因を見ていきましょう。
CFカード(コンパクトフラッシュカード)からデータが失われる原因
上記のように、削除はデータの損失の最も一般的な原因の一つです。例えば、一部のユーザーは誤ってSDカードから写真を削除することもあります。これに加えて、他にもさまざまな原因があります。
- ディスクフォーマット。ユーザーはCFカードを誤ってフォーマットすることもありますし、エラーや破損が原因でフォーマットを強制されることもあります。その場合、CFカード上のすべてのデータが消去されます。
- CFカードの破損。SDカードと同様に、CFカードもファイルやファイルシステムの破損に遭遇することがあり、ユーザーはファイルにアクセスできなくなります。
- ウイルス攻撃。ウイルスやマルウェアは、ユーザーの個人ファイルを隠したり削除したり移動したり変更したり、さらには暗号化したりして金銭を要求します。場合によっては、ユーザーがCMDを使用してウイルスを除去するしかないこともあります。
- 物理的な損傷。小さな繊細な部品が衝撃や落下によって損傷を受けた場合、ファイルもアクセスできなくなります。
削除、フォーマット、ウイルスなどによるファイルの喪失は、自分で専門ソフトを使用すれば復旧可能です。ただし、CFカードが物理的な損傷でデータが失われた場合はデータ復旧サービスに頼むことをお勧めします。
CFカードからデータを無料で復元・復旧する方法
このパートでは、CFカードからデータを復元・復旧する方法を2つご紹介します。
👉 専門知識のない、CFカードからデータを簡単かつ迅速に復元したい方は、方法1をお勧めします。
👉 コマンドに慣れている方には、方法2を利用することができます。
また、データを復元する前に、1つの注意すべき点があります。それは、必要なデータが復元されるまで、中には新しいデータを保存しないでください。新しいデータが書き込まれると、復元が難しくなります。
方法1. 使いやすいフリーソフトでCFカードからデータを復旧する
CFカードのデータ復旧は、ローカルドライブからのデータ復旧とは異なります。
パソコンの内蔵ディスクから失われたまたは削除されたデータを復元する場合、「ファイル履歴」や「以前のバージョン」などの組み込みツールを利用できますが、CFカードなどの外部ストレージデバイスからデータを自力で復元したい場合、データ救出ツールの助けなしでは困難です。
操作性のよいソフトを使えば、効率的な復旧を実現できるので、ここでは、信頼性の高い、復旧率の高い、無料で使えるデータ復旧ソフト「MyRecover」をお勧めします。
このソフトは、直感的でわかりやすいインターフェースを搭載していて、操作も簡単、3ステップだけで、コンパクトフラッシュカードから紛失・削除したファイル/フォルダを簡単かつ迅速に取り戻すことができます。また、機能性と互換性の面から次のようなメリットがあります:
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CFカードに加えて、内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
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誤った削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染、システムクラッシュなどの原因によるデータ損失に対応できます。
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画像、動画、オーディオ、ワードファイル、エクセルファイル、メール、圧縮ファイルなど1000種類以上のファイルの復旧をサポートしています。
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クイックスキャンとディープスキャンが同時に行われます。スキャン中にデータを復元することができます。
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Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
では、下のボタンをクリックし、この強力なツールをダウンロードし、インストールしてCFカードからデータを復旧してみましょう。
ステップ 1. CFカードをCFカードリーダーに挿入し、CFカードリーダーをパソコンに接続します。MyRecoverを開き、マウスを接続したCFカードに移動し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverを製品版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法2. コマンドラインユーティリティでCFカードからデータを無料で復元する
サードパーティー製のソフトを使いたくない場合、Microsoftから開発した完全無料なデータ復旧ソフト「Windows File Recovery」を利用することができます。これを使用して、コンパクトフラッシュカードから様々な原因(誤った削除、フォーマット、破損)によって失われたファイルを復旧できます。
ただし、復旧を行うにはコマンドしか使えないため、一般ユーザーにとってはかなり難しいでしょう。でも、心配しないでください、この記事ではその使い方を詳しくご案内します。興味があれば読み進めてください。
ステップ 1. CFカードをCFカードリーターに挿入し、CFカードリーダーをパソコンに接続し、パソコンに検出されることを確認します。Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. コマンドプロンプトで次のコマンド形式でコマンドを入力します:
winfr {ソースドライブ}: {ターゲットドライブ}: [/モード] [/スイッチ]
- ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、CFカードです)
- ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
- モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
- スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずCFカードのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。CFカードを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう。CFカードからファイルを復元するために、一般的に広範なモード(/extensive)を選択します。
ファイルシステム |
シナリオ |
モード |
NTFS |
最近削除された | 通常モード(/regular) |
NTFS |
しばらく削除された | 広範なモード(/extensive) |
NTFS |
フォーマットした後 | 広範なモード(/extensive) |
NTFS |
破損したディスク | 広範なモード(/extensive) |
FATとexFAT |
すべて |
広範なモード(/extensive) |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、ドライブレターがFであるCFカードから失われたJPGファイルをDドライブに復元する場合、「winfr F: D: /extensive /n *.jpg」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. 「Continue?」が表示されたら、「y」キーを押してスキャンと復元を確認します。
最後に:CFカードのデータ損失を防ぐためのヒント
以上は、フリーソフトでCFカードからファイルを復元するための2つの方法でした。お役に立てれば幸いです。
このようなデータ損失の再発を防ぐために、以下のヒントが役立ちます:
- 定期的なバックアップ:定期的にCFカードにあるデータは別の場所にバックアップしましょう。外部ハードドライブやクラウドストレージなどを使用して、データを二重に保護します。
- 適切な取り扱い環境:カードを過酷な環境から守り、極端な温度や湿度、振動、衝撃から保護します。これにより、物理的なダメージによるデータ損失を予防できます。
- 信頼性のある製品の選択:品質の高いコンパクトフラッシュカードを選択します。信頼性があり、耐久性がある製品はデータ損失のリスクを軽減します。
これらのヒントを守ることで、コンパクトフラッシュカードのデータ損失を最小限に抑えることができます。
コンパクトフラッシュカード(CFカード)に関するよくある質問
ここでは、コンパクトフラッシュカードに関するいくつかのよくある質問に答え、興味のある方、読み進めてチェックしてください。