USBから削除したデータはどこに行くのか?ごみ箱に入るか?
USBメモリや外付けHDDなどのストレージデバイスから、誤って重要なデータを削除してしまった経験は誰にでもあるかもしれません。しかし、削除したデータは実際にはどこに行ってしまったのでしょうか?ごみ箱に入るのでしょうか?それとも完全に消えてしまうのでしょうか?この記事では、USBメモリから削除したデータがどこに行ってしまうのかについて解説します。また、USBメモリから削除したデータを取り戻す方法も2つ紹介します。ぜひ続けてご覧ください。
USBメモリから削除したデータはどこにいくのか?
パソコンでUSBメモリのファイルを整理する際、何かを「削除」する必要がある場合には注意してください。多くの人々が、USBメモリやSDカードからファイルを削除した後、ごみ箱にそれらのファイルが見つからないことに気づいています。
USBメモリから何かを削除しようとすると、「このファイルを完全に削除しますか?」というプロンプトが表示されます。
それが答えです。
USBメモリや外付けHDDなどの外部デバイスから削除したファイルは、デバイスから完全に削除され、ごみ箱に移動されません。同様に、これが削除したファイルがゴミ箱に見つからない理由でもあります。
USBメモリから削除したファイルは復元可能か?
心配しないでください。データが完全に削除したとしても、それらを復元できないわけではありません。
実際、削除されたファイルは実際には消去されていません。代わりに、そのファイルへのポインタが削除されます。一方、ファイルの領域は「空き」とマークされ、新しいデータが上書きするために利用可能であることを示します。新しいデータが領域を置き換えると、削除されたファイルは消去されます。
したがって、USBメモリの使用を停止し、上書きを避ける限り、USBメモリから削除したデータを復元することができます。
USBメモリから削除したファイルを復元する方法
このセクションでは、USBメモリから削除したデータを復元する方法を2つご紹介します。興味のある方、続けてご覧ください。
方法1. Windows File Recoveryを使用してUSBメモリから削除したデータを復旧
内蔵ハードディスクからファイルを削除すると、ごみ箱やWindows標準機能によって作成したバックアップからそれを復元することができます。
しかし、USBメモリから削除したデータを復元するために、専門的なデータ復旧ツールしか使えません。
この場合に、Microsoftの公式ツールであるWindows File Recoveryを使用することができます。コマンドに慣れている場合は、このツールが役立ちます。しかし、専門知識のないユーザーには使いにくいかもしれません。
次に、このツールの使い方を詳しくご案内します。
このツールはWindows 10 バージョン2004以降でのみ利用可能です。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. 前述のように、Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。
winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]
- ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、USBメモリです)
- ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
- モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
- スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずUSBメモリのファイルシステムを確認する必要があります:USBメモリをPCに接続し、PCに検出されることを確認します。「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。USBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、ドライブレターがFであるUSBメモリから削除したJPGファイルとPNGファイルをDドライブに復元したい場合、「winfr F: D: /signature /extensive /n *.jpg /n *.png」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。「Continue?」が表示されたら、「y」キーを押してスキャンと復元を行います。
方法2. 使いやすいデータ復旧ソフトを使用してUSBメモリから削除したファイルを復元する
コマンドに苦手な方には、Windows File Recoveryの使い方はやや複雑でしょう。より簡単なデータ復旧ツールを利用したい場合、MyRecoverをお勧めします。MyRecoverは、サードパーティー製のデータ復旧ソフトで、直感的でわかりやすいインターフェースを採用しており、操作も簡単で、3ステップだけで、スキャンから復元まで完了できます。また、機能性と互換性の面から次のようなメリットがあります:
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内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
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誤って削除、ディスクフォーマット、パーティション紛失、ウイルス感染、システムクラッシュなどの原因によるデータ損失に対応できます。
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画像、動画、オーディオ、ワードファイル、エクセルファイル、メール、ZIPファイルなど200種類以上のファイルの復旧をサポートしています。
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高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
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クイックスキャンとディープスキャンが同時に行われます。スキャン中にデータを復元することができます。
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Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
では、次のボタンをクリックし、MyRecoverをダウンロードしてインストールし、USBメモリから削除したデータを復旧しましょう。
ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。MyRecoverを開きます。接続したUSBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル/フォルダ名を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
USBデータ復旧に関するよくある質問
以上はUSBメモリから削除したデータがどこにいくのについて解説しました。また、USBメモリから削除したデータを復元するための2つの方法を紹介しました。お役に立てれば幸いです。
次に、USBメモリのデータ復旧に関するよくある質問に答えます。興味のある方、読み進めてチェックしてください。