フォーマットしたUSBからデータを復元する方法3つ
大切なデータが入っているUSBメモリを誤ってフォーマットしてしまいました!?データを復旧することが可能でしょうか?心配しないでください。この記事では、フォーマットされたUSBメモリからデータを復元するための方法を3つご紹介します。興味のある方、ぜひ読み進めてください。
ユーザー事例:フォーマットしたUSBメモリからデータを復元したい
「最近、USBメモリを誤ってフォーマットしてしまいましたが、そこにはかなり重要なファイルがありました。中にあるデータを復元する方法は?よろしくお願いします。」
USBメモリは、コンパクトで持ち運び便利なデータストレージデバイスです。パソコンや他のデバイスに接続して、写真、ビデオ、ドキュメントなどのデータを保存、転送できます。個人やビジネス用途で幅広く活用され、バックアップやファイル共有に便利です。
しかし、USBメモリを誤ってフォーマットしたり、「フォーマットする必要があります」エラーを修復するためにフォーマットしたりすることで、中にあるすべてのデータがなくなったことに遭うユーザーがあるでしょう。
もしあなたもこのような場合にあって、心配しないでください。フォーマットされたデータを復元することが不可能ではありません。次に、復元できる状況について説明します。
フォーマットしてしまったUSBメモリを復元できるのか?
フォーマットとは、ストレージデバイス(例:USBメモリ、ハードドライブ)のデータを完全に削除し、新しいファイルシステムを作成するプロセスです。このプロセスによって、以前のデータは消去され、デバイスは新たなデータ保存領域として利用可能になります。
フォーマットしたUSBメモリを復元できるかどうかについて、ここでは、Windowsの「ディスクの管理」に備えるフォーマット機能を例として説明します。
「ディスクの管理」には「クイックフォーマット」と「通常のフォーマット(クイックフォーマットにチェックを外した場合)」の2種類のフォーマット方式があります。
クイックフォーマットはファイルシステムの構造を再構築するだけであり、データの物理的な削除は行われません。したがって、一部の復旧ツールを使用すれば、一部のデータを復元する可能性があります。
しかし、通常のフォーマットは、デバイス全体のデータを完全に削除し、物理的に上書きします。これが実行されると、以前のデータの復元が非常に困難になります。
クイックフォーマットと通常のフォーマットの違いをもっと詳しく知りたい方は、「徹底解説!クイックフォーマットとフルフォーマットの違い」をご参照ください。
フォーマットしてしまったUSBメモリからデータを復元する方法
フォーマットしたUSBメモリからデータを復元するための成功率は、データが上書きされているかどうかに大きく依存します。したがって、必要なデータが復旧されるまで、新しいデータを追加することを含め、このドライブの使用をすぐに停止してください。
方法1:データ復旧ツールでフォーマットしたUSBメモリからデータを復旧(最も簡単)
MyRecoverは、無料で使える専門的なデータ復旧ソフトで、フォーマットしたUSBメモリ、SDカード、内蔵/外付けHDD/SSDからデータを復旧することができます。そして、直感的で分かりやすいGUIインターフェースを採用して、操作も簡単で、使用するには専門知識が必要なく、初心者でも気軽に使えます。また、次のようなメリットがあります:
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jpg、png、mp4、avi、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルを復元できます。
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フォーマットに加えて、誤削除、ソフトウェアまたはシステムのクラッシュ、ウイルス攻撃などによる失われたファイルを復元できます。
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元のフォーマット/ファイル名/パスを維持してファイルを復元します。
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Windows 11/10/8/7 SP1およびServerに対応しています。
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NTFS/FAT/exFAT/ReFSなどと完全に互換性があります。
では、下のボタンをクリックし、この強力なデータ復旧ツールをダウンロードしてインストールしてください。次に、以下の手順に従って、フォーマットしてしまったUSBメモリからデータを簡単に復元しましょう。
ステップ 1. USBメモリをスキャンします。
フォーマットしたUSBメモリをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。MyRecoverを開きます。マウスを接続したUSBメモリに移動し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. フィルターや検索バーを利用して検索範囲を絞り込みます。
MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 必要なファイルを選択して復元します。
復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverを製品版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法2:Windows File RecoveryでフォーマットしたUSBメモリからデータを復旧
Windows File Recoveryは、マイクロソフトから提供されている無料のコマンドラインデータ復旧ツールであり、ローカルディスク、USBメモリなどから失われたファイルを復旧することができます。
ただし、GUIを搭載していなく、復旧を行うためにコマンドを使用しなければならないので、専門知識のあるユーザーにはより適しています。さもなければ、より深刻なデータ損失を引き起こす可能性があります。
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Windows 10 バージョン2004以降でのみ利用可能です。
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NTFS、ReFS、FAT、exFATなどのファイルシステムをサポートしています。
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基本的なコマンドラインは:winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/選択したモード] [/選択したスイッチ]
以下に、Windows File Recoveryを使用してフォーマットしたUSBメモリからファイルを復元する方法を学びましょう。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. 前述のように、Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。
winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]
- ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、USBメモリです)
- ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
- モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
- スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずUSBメモリのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。USBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、ドライブレターがEであるUSBメモリから失われたすべてのデータをⅮドライブに復元したい場合は、「winfr e: d: /signature」を入力し、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. すると、ソースドライブと記録先のドライブ情報などが表示されるので、確認したら「y」を入力します。これで、スキャンと復元が始まります。
方法3:CMDでUSBメモリに隠れているファイルを表示
ドライブがウイルスに感染し、ファイルが隠れている可能性があります。または、USBメモリがフォーマットされた代わりに破損してしまった可能性もあります。この場合に、ファイルを取り戻すために、chkdskおよびattribコマンドを使用してUSBドライブを修復し、ファイルを表示させます。
ステップ 1. スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. 「chkdsk *: /f」(*をUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください)と入力して「Enter」キーを押します。
chkdskコマンドは認識されたドライブでのみ機能します。USBメモリがRAWになった場合、「RAWドライブにCHKDSKは使用できません」というエラーが表示される可能性があります。
ステップ 3. ドライブがロックされている場合は、次のシステムの起動時にこのコマンドを実行するように求められることがあります。これを確認するためには、「y」と入力して「Enter」キーを押してください。
ステップ 4. システムが再起動され、ディスクチェックが完了するのを待ちます。CMDにUSBメモリのドライブレターを入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ 5. 「attrib -h -r -s /s /d *.*」と入力して「Enter」キーを押します。復元されたすべてのファイルは.chk形式で保存されます。これらを元の形式に変更し、新しい場所に保存できます。
さらに読む:「フォーマットする必要があります」エラーについて
USBメモリをパソコンに挿入した際に、「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは破損、欠落、互換性のないファイルシステム、古いドライバ、不良セクター、不安全な取り外し、停電などの原因で発生する可能性があります。
このエラーが表示されている場合、中には重要なデータがないことを確認するまで、「ディスクのフォーマット」をクリックしないでください。
このエラーを修復する前に、まずUSBメモリを他のポート/PCに挿入したり、他の正常なUSBメモリをこのポートに挿入したりすることで、このUSBメモリ自身が問題があるかどうかを確認する必要があります。
USBメモリに問題がある場合、USBドライバーを更新したり、ファイルシステムやディスクエラーを確認したり、USBメモリをフォーマットしたりしてみてください。
なお、フォーマットはデータをすべて削除します。この方法を使用する前に、まずMyRecoverやWindows File Recoveryを使用して、問題のあるUSBメモリからデータを取り出すことをお勧めします。
最後に
以上は、データ復旧ソフト-MyRecoverとWindows File Recovery、chkdskおよびattribコマンドを使用してフォーマットしたUSBメモリからデータを復元する方法でした。お役に立てれば幸いです。すべての方法を試してもデータを復元できない場合、データ復旧サービスに頼むことをお勧めします。
ただし、高価なデータ復旧サービスを含む、すべてのデータ復旧方法でもフォーマットしたUSBメモリからデータを必ず復元できることを保証できません。したがって、重要なデータを損失から守るために、定期的にバックアップすることが必要です。バックアップがあれば、データがどんな原因で失われても、すばやく取り戻すことができます。
方法5選|Windows11で特定のフォルダをバックアップする完全ガイド
*Windows 10でも有効です。