2つのフリーソフトでUSBから削除した写真を復元する方法
USBメモリから削除した写真を取り戻せるのですか?この記事では、USBメモリから削除した写真を復元する方法を2つご紹介します。大切な思い出を記録した写真を取り戻したい方、ぜひ読み進めてください。
USBメモリから削除されたファイルを復元する方法はあるのか?
USBメモリは、軽量で小さくて持ち運びができる特徴を持つため、データを保存または転送するための優れた選択肢です。多くのユーザーは写真をUSBメモリに保存しています。しかし、写真を整理している時に、誤って削除してしまったことに遭遇したユーザーが少なくないでしょう。
USBメモリから写真をうっかり削除してしまいました。ごみ箱にも見つかりませんでした。これらの写真はどこに行ったのですか?復元することができるのですか?よろしくお願いします。
USBメモリや他の外部デバイスから削除したファイルは、ごみ箱を経由せずに直接削除されます。そのため、ごみ箱から削除した写真を見つけることはできません。
しかし、心配しないでください。これらの写真を復元するために、他の方法を利用することができます。興味のある方、読み進めてください。
USBメモリから削除した写真を復元する方法
このセクションでは、2つの無料で使えるデータ復旧ソフト-Windows File RecoveryとMyRecoverを使用して、USBメモリから削除した写真を復元する方法をご紹介します。
Windows File Recoveryを使用するには専門知識が必要なので、パソコンに詳しい方にお勧めします。
コマンドに苦手な方やパソコンにそれほど精通していない方には、MyRecoverをお勧めします。
方法1. Windows File Recoveryを使用してUSBメモリから写真を復旧する
Microsoftから開発したWindows File Recoveryは、内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードから削除された・紛失したファイルを復元することができます。
ただし、このツールはグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)がないため、使用するにはコマンドが必要です。データ復旧のためのコマンドは、ファイルシステム、データ損失の状況などに応じて変更する必要があります。パソコンにそれほど詳しくないユーザーには使いにくいかもしれません。
- ヒント:✎...
- データの損失後は、そのデバイスに新しいデータを追加しないでください。
- Word、PPT、Excel、ZIP、PDF、PNG、MPEG、JPEGなどのファイルを復元できます。
- Windows 10バージョン2004以降で利用可能です。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. コマンドプロンプトで次のコマンド形式でコマンドを入力します:
winfr {ソースドライブ}: {ターゲットドライブ}: [/モード] [/スイッチ]
- ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所(ここでは、USBメモリです)
- ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
- モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
- スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まずUSBメモリのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。USBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、ドライブレターが「U」であるUSBメモリからPNGファイルをE:\Users \Username\Picturesに復元したい場合、ウィンドウに「winfr U: E: /n \Users \Username\Pictures \*.PNG」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. 「y」を入力して続行し、プロセスが完了するまで待ちます。復元を停止したい場合は、「Ctrl」+「C」キーを押します。
方法2. MyRecoverを使用してUSBメモリから写真を復旧する
ご覧のように、Windows File Recoveryはパソコンに精通していない方には、やや複雑で使いやすいかもしれません。より簡単なデータ復旧ツールを使用したい方には、MyRecoverをお勧めします。
MyRecoverは直感的で分かりやすいGUIインターフェースを搭載しており、操作も簡単で、3つのステップだけで、USBメモリ、SDカード、内蔵/外付けHDD/SSDから削除・紛失したファイルを迅速に復元することができます。また、次のようなメリットがあります:
- jpg、png、mp4、avi、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど200種類以上のファイルを復元できます。
- 誤削除、ソフトウェアまたはシステムのクラッシュ、ウイルス攻撃などによる失われたファイルを復元できます。
- 元のフォーマット/ファイル名/パスを維持してファイルを復元します。
- Windows 11/10/8/7 SP1およびServerに対応しています。
- NTFS/FAT/exFAT/ReFSなどと完全に互換性があります。
ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続し、パソコンに検出できることを確認します。MyRecoverをダウンロードし、インストールして開きます。USBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。「フィルタ」をクリックし、「種類」を「イメージ」に設定し、復元可能なすべての写真が表示されます。そこから復元したいものを探します。
✍ヒント:「種類」に加えて、「更新日」「サイズ」によってファイルをフィルダすることもできます。また、「フィルタ」の横の検索ボックスでファイル名または拡張子で復元する写真を探すことができます。
ステップ 3. 復元する写真を選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択して復元します。*スキャンの完了を待たずに、復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
最後に
この記事では、USBメモリから削除した写真を復元するための2つの方法をご紹介しました。お役に立てれば幸いです。
ただし、注意すべきのは、高価なデータ復旧サービスでも、削除されたファイルを必ず復旧できることを保証できません。したがって、重要なデータを損失から守るために、定期的なバックアップが必要です。
次に、いくつかのバックアップソフトを紹介し、ニーズに応じて選択することができます。
✦ バックアップと復元(Windows 7):Windowsに標準搭載されているバックアップ機能です。バックアップ対象には、個人ファイル、ドキュメント、写真、ビデオ、音楽などのユーザーデータやシステムの設定が含まれます。また、システムイメージを作成することも可能です。バックアップの保存先は外部ドライブ、ネットワーク共有をサポートしています。
✦ ファイル履歴:Windowsに標準搭載されているバックアップ機能です。ユーザーディレクトリ内の個人ファイルやドキュメント、写真、ビデオ、音楽などがバックアップ対象となります。保存先は外部ドライブ、ネットワーク共有をサポートしています。これを有効にすると、定期的にファイルの変更点を監視し、変更があったファイルを自動的にバックアップします。これにより、データを保護し、誤って削除したりファイルが破損した場合でも以前のバージョンを復元することができます。また、バックアップ先のドライブが容量不足になると古いバージョンのファイルは自動的に削除され、スペースが確保されます。
✦ システムの保護:Windowsに標準搭載されているシステム全体のバックアップと復元機能です。システムファイル、システム設定、プログラムファイルなど、Windowsの重要なコンポーネントがバックアップ対象となります。保存先は通常Cドライブです。これを有効にすると、システムの変更点が自動的に監視され、重要なファイルのバージョンが保存されます。システムに障害が発生した場合や、システムの設定を戻したい場合に、以前のバージョンに簡単に復元することができます。
✦ AOMEI Backupper Standard:サードパーティー製の専門的なバックアップ&復元フリーソフトです。ファイル/フォルダ、パーティション、システム、ディスクバックアップをサポートしています。また、内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカード、CD/DVD、共有フォルダ、NAS、クラウドストレージ(OneDrive、Dropbox、Googleドライブ…)などほとんどのストレージデバイスをバックアップ先として選択することができます。それに、自動バックアップ、増分バックアップ、ブータブルメディアの作成など多くの高度な機能を無料で利用可能です。
参考記事:方法5選|Windows11で特定のフォルダをバックアップする完全ガイド*Windows 10でも有効です。