方法4選:ゴミ箱から完全に削除したファイルを無料で復元する

ごみ箱を空にした後に、誤って削除してしまった大事なファイル(例えば写真やビデオ)を無料で復元する方法をお探しですか?この記事では、Windows環境で簡単に実行できる4つの復元方法—データ復旧ソフト、ファイル履歴、バックアップと復元機能、そしてMicrosoft公式のファイル復元ツールを使った手順をご紹介します。ぜひご覧ください!

Akira

By Akira / 最終更新日 2024年11月29日

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ゴミ箱から完全に削除したファイルを復元したい!

「ごみ箱を空にした後、ごみ箱から削除っしたファイルを復元するにはどうしたらよいでしょうか?ストレージを解放するためにごみ箱を空にしました。しかし、その後、その中に重要なファイルがあったことに気づきました。復元するにはどうすればよいでしょうか?よろしくお願いします。」

データを誤って削除してしまい、後でその重要性に気づくことはよくあるでしょう。パソコンでファイルを誤って削除してしまっても、「ごみ箱」を使えば簡単に復元することができます。

しかし、「Shift」+「Delete」キーでファイルを削除したり、ごみ箱を空にしたりした場合、データはパソコンから完全に削除されます。データ復旧ソフトを使わないと、削除したファイルの復元はほぼ全く不可能となります。

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💡補足:「Shift」+「Delete」キーによって削除されたファイルはごみ箱に移動せずPCから完全削除されます。

ゴミ箱から削除したファイルを無料で復元する方法

次は、ゴミ箱から完全に削除したファイル(データ)を復元するための4つの無料方法を解説します。方法を紹介する前に、まずなぜ完全削除したファイルを復旧できるかを説明しましょう。

ゴミ箱

方法1. Windowsファイル復旧ソフトを使ってゴミ箱から削除したファイルを復元する

難易度:★☆☆☆☆

前述のとおり、削除されたデータは一般的にハードディスクに残っているため、専用のソフトを使うことで、データを復旧するすることが可能です。ここでは、信頼性の高い、無料で使えるデータ復旧ソフト-MyRecoverをお勧めします。

MyRecover
強力なデータ復旧ソフト
  • ミ箱から完全削除されたファイルを3ステップで簡単かつ迅速に復元可能
  • 初心者でも直感的に操作できるユーザーフレンドリーな設計
  • 1000種類以上のファイル形式に対応し、幅広いファイル復旧をサポート
  • スキャン中にファイルの検索・フィルタリング・プレビューが可能
  • ファイルスキャン完了を待たずに即時復元できる便利な機能を搭載
  • Windows 11/10/8/7とServerでNTFS、FAT32、exFAT、ReFSをサポート
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では、このフリーソフトをダウンロードし、インストールして、ゴミ箱から完全に削除したファイルを復元しましょう。

手順 1.MyRecoverを起動します。復元するファイルが元に保存されていたドライブを選択して、「スキャン」をクリックします。

スキャン開始

手順 2. スキャンが始まります。すべての復元可能なファイルがリストに表示されます。必要なファイルをより速く見つけるために、「フィルタ」と「検索ボックス」を利用することをお勧めします。

  • 「フィルタ」:ファイルの種類、更新日、サイズによってフィルタリングすることができます。

  • 「検索ボックス」:ファイル名や拡張子でファイルを検索することができます。

検索ボックスとフィルター

手順 3. 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択します。これで、必要なファイル/フォルダが指定した場所に復元されます。

復旧

👀注意:
  • MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
  • 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。

方法2. Windows標準ツール「ファイル履歴」を使ってゴミ箱のファイルを復元する

難易度:★★☆☆☆

ファイル履歴をオンにしている場合、この方法でゴミ箱から削除したファイルを復元できますが、そうしない場合、他の2つの方法をご利用ください。

Windows 8/10/11では、ファイルのバックアップ機能として、「ファイル履歴」が用意されています。ファイル履歴を有効にすると、ファイルが自動的にコピー・保存されます。ファイルが紛失/破損してしまった場合、ファイル履歴で保存しているデータから復元することができます。

  • ライブラリ(ドキュメント/ピクチャ/ミュージック/ビデオなど)・デスクトップ・アドレス帳・お気に入り・OneDrive(オフラインで使用できるファイルのみ)などのフォルダに保存されたファイルがバックアップ対象です。

  • バックアップデータは上書きされず、個別に保存されます。

  • 設定により、バックアップの頻度や保存期間は変更することができます。

  • バックアップは、パソコンを起動したまま使用していないアイドル状態のときや、ファイルの変更があった場合などに実行されます。

以下の手順に従って、ファイル履歴でゴミ箱から削除したファイルを復元してみてください。ここでは、Windows 10 を例としましょう。

手順 1. 「Win」+「I」キーを押して「設定」をクリックし、「更新とセキュリティ」>「バックアップ」>「その他のオプション」>「バックアップオプション」へ進み、「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックし、「ファイル履歴」を開きます。

ファイル履歴を起動

◆或いは、エクスプローラーを開き、復元したいファイルのフォルダを開きます。そこでリボンにある「ファイル履歴」のアイコンをクリックします。

ファイル履歴

手順 2. 履歴があるファイル(バックアップ)の一覧が表示されるので、その中から復元したいファイルまたはフォルダを選択します。また、これらを右クリックしてプレビューすることもできます。下の緑の復元ボタンをクリックすると、それらをPC上に復元することができます。

復元ボタン

  • 期間を選択するには、ウィンドウの横に少し見えているパネルや、矢印ボタンをクリックします。

  • また、これらの操作はバックアップから復元したい現在のフォルダを右クリックして「以前のバージョンを復元」を選択することで素早く行うことができます。

  • すでにファイルが存在している場合は警告メッセージが表示されます。「ファイルを置き換える」をクリックします。削除したファイルを復元する場合は何も表示されません。

これでファイルを元に戻して復元することができました。以上、Windows 10のファイル履歴から復元する方法でした。

方法3. Windows組み込みツール「バックアップと復元」機能を使ってゴミ箱のファイルを復元する

難易度:★★☆☆☆

Windowsには、システムのバックアップや復元を簡単に行うための組み込みツール「バックアップと復元(Windows 7)」が搭載されています。このツールは、ゴミ箱から削除したファイルを復元するためにも有効で、特に定期的なバックアップをしている場合に非常に便利です。以下では、Windowsの「バックアップと復元」機能を使って、ゴミ箱から削除したファイルを復元する手順を紹介します。

1. 「Win」+「R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、そこに「Control」と入力して「Enter」キーを押します。これにより、「コントロールパネル」が開きます。次に、「システムとセキュリティ」から「バックアップと復元(Windows 7)」を選択します。

2. そして、「ファイルの復元」オプションをクリックします。

ファイルの復元

3. 「フォルダーの参照」ボタンをクリックし、削除したフォルダのバックアップを検索します。フォルダを選択すると、個別のファイルを確認できませんが、「ファイルの参照」オプションを使うことで、特定のファイルを選んで追加することができます。復元したいファイルとフォルダを全て選択したら、「次へ」をクリックします。

ファイルの参照

4. 復元先のフォルダを指定し、「復元」をクリックします。これで、バックアップからゴミ箱に削除したフォルダが復元されます。

開始

方法4. Microsoft公式のファイル復元ツール「Windows File Recovery」を使ってゴミ箱のファイルを復元する

難易度:★★★★☆

「Windows File Recovery」(winfr)は、誤って削除してしまったファイルを復旧できるコマンドラインツールです。「Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)」以降に対応するフリーソフトで、「Microsoft Store」からダウンロードできます。内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリなどのデバイスから完全に削除されたファイルを復元できます。

手順 1. スタートアイコンをクリックし、メニューからMicrosoft Storeを見つけて開きます。検索バーに「Windows File Recovery」と入力し、検索し、見つけたら「入手」をクリックします。

入手

手順 2. 次にWindows File Recoveryを管理者として起動します。スタートからWindows File Recoveryを実行するか、「Win」+「R」キーで「ファイルを指定して実行」ウインドウを開き、「cmd.exe」と入力して、「コマンドプロンプト」を開きます。

Windows File Recoveryを起動

手順 3. 自分の状況に応じてコマンドを入力して実行します。例えば、Cドライブから削除されたjpgファイルをDドライブに復元したい場合、コマンドプロンプトに「winfr C: D: /n *.jpg」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。

次に、状況に合わせたコマンドの書き方を紹介します。Windows File Recoveryの基本的な書式は次の通りです:

winfr <復元元ドライブ> <復元先ドライブ> </モード> </スイッチ>

  • <復元元ドライブ>:削除したファイルが存在するドライブ

  • <復元先ドライブ>:ファイルを復元する先のドライブ*復元元のドライブと異なる必要があります。

  • </モード> :ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択する

  • </スイッチ>:ニーズに応じてスキャン範囲を絞る

✍ https://aka.ms/winfrhelpより、3種類のモードがあるようです:
  • デフォルトモード:マスターファイルテーブル(MFT)を使用して、失われたファイルを見つけるモードです。

  • セグメントモード(/segment):NTFSがMFTに格納しているセグメント情報をスキャンするモードです。MFTが壊れている場合に適しているようです。

  • シグネチャーモード(/signature):データが存在し、特定のファイルタイプを検索する必要がある時だけ使用するモードです。また小さなファイルでは機能しません。

モードによって復元ファイルの探し方が違うようですが、結果は変わらないようです。とりあえずファイルが壊れているとか特殊な場合以外は、デフォルトモードで実行すればよさそうです。

スイッチ

説明

/n

ファイル名、ファイルパス、ファイルタイプ、またはワイルドカードで、特定のファイルをスキャンします。 例えば:

  • ファイル名/n myfile.docx
  • ファイルパス/n /users//Documents/
  • ワイルドカード/n myfile.*
  • /n *.docx
  • /n **

/y:

特定の拡張子のファイルを復元します(コンマ区切り)。

/segment

セグメントモード、ファイルレコードセグメント(FRS)を使用したNTFSドライブ用の復元オプション

/signature

シグネチャーモード、ヘッダファイルを使用したすべての種類のファイルシステム用の復元オプション

手順 4. 「Continue?」と表示されたら、「y」キーを押して続行します。スキャンが終わると、ファイルにリストとして出力するかと聞かれるので、今回も「y」キーを押して確認します。

YES

データ復旧に関するよくある質問

Q:ゴミ箱から削除したファイルはどこに行きましたか?

A:実は、削除したデータはすぐに物理的に消去するわけではなく、見えなくなっているだけで、「上書き可能な領域」としてパソコンの記憶装置(HDD/SSD)に残っています。そのデータの領域が新しいデータに上書きされない限り、復元が可能です。

そのため、重要なファイルを削除したことに気づいた後は、そのファイルが元にあったドライブ/デバイスに新しいデータを追加しないでください(別のデータで上書きされてしまうと、復元できなくなるかもしれません)。なるべくそのドライブを使わないで、できるだけ早くデータ復旧を行うことをお勧めします。

Q:ファイル削除は具体的にどのように行われるのか?

A:データには「データの管理情報」と「データ本体」があり、データがハードディスクに保存される場合、この2つの情報が保存されます。この2つの情報はリンクしているため、「データの管理情報」から「データ本体」が呼び出されて、データがモニタ上に表示されます。

データをゴミ箱から削除すると、「データの管理情報」と「データ本体」が完全に消去されるのではなく、「データの管理情報」だけが消去されます。「データの管理情報」を消去すると、OSからはそのデータにアクセスすることができなくなるため、OSはそのデータはなくなったものと認識し、「データ本体」も「空き容量扱い」になります。別の新しいデータが保存される際は、空き容量扱い「データ本体」に上書きされます。つまり、ごみ箱を空にしても、「データ本体」はまだハードディスクに残っているのです。

Q:ファイルを削除した後、ごみ箱で見つからないのはなぜですか?

A:次のような原因でこの問題が発生することがあります。ファイルをできるだけ取り戻すために、早めに復旧を行うことをお勧めします。

1. 削除したファイルが、ゴミ箱に収めるには容量があまりにも大きすぎました。ゴミ箱に移動できず、特別な対処が必要でした。

2. ファイルを削除する際、通常の「Delete」キーではなく、「Shift」+「Del」キーを用いました。これにより、ファイルはゴミ箱に移動せず、即座に完全に削除されました。

このファイルを完全に削除しますか?

3. 誤ってゴミ箱を空にしました

4. ファイルが外部デバイスから削除された可能性があります。一般的に外部デバイスのファイルシステムが内蔵ハードディスクと異なるので、そこから削除されたファイルはごみ箱に経由せず直接削除されます。

5. 「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」オプションにチェックを入れました。これにより、ファイルはゴミ箱に移動することなく直ちに削除されます。

このような場合に、早めに復旧を行うことをお勧めします。

【関連記事】ゴミ箱にない削除されたフォルダを復元する4つの方法

Q:なぜゴミ箱の中のファイルを「元に戻す」したのに戻っていませんか?

A:ゴミ箱からファイルを「元に戻す」際に、ファイルが元の場所に戻らない場合、いくつかの理由が考えられます。以下はその可能性のいくつかです:

1. 元の場所が変更された:ファイルが元の場所に戻らない場合、元の場所が削除または変更されている可能性があります。ファイルを元に戻すと、元の場所が存在しているか確認してください。

2. 権限の問題:ファイルを元に戻すために必要な権限がない場合、操作が拒否されることがあります。元の場所にファイルを戻すためには、適切な書き込み権限が必要です。

3. ゴミ箱の問題: ゴミ箱自体に問題がある場合も考えられます。ゴミ箱を確認し、ゴミ箱が正常に機能しているか確認してください。

この問題に遭遇した場合、MyRecoverのような専門ソフトでファイルを取り戻してみることができます。

🚩参考記事:【詳細解説】ゴミ箱から元に戻したファイルがどこに行ったのか?

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3ステップでデータを復旧

最後に

以上は、ゴミ箱から削除したファイルを復元する4つの無料方法でした。しかし、もしバックアップを取っていない場合や「ファイル履歴」が無効になっている場合、より高度な復元が必要になることがあります。その際は、複雑な「Windows File Recovery」ではなく、代替ソフトとして「MyRecover」の使用をお勧めします。このWindowsデータ復旧ソフトはとても使いやすいし、データ復旧率も高いです。

紛失または削除したファイルの復元方法を知っていましたが、パーティションを削除した場合はどうすればよいですか?パーティション内のすべてのデータが失われます。ここでは、データ損失を防ぐために、信頼できるパーティション復元ツールAOMEI Partition Assistantを使用して、失われたパーティションを安全かつ迅速に復旧することができます。大切なデータを取り戻すことができます。

Akira
Akira · この記事を書いた人
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。