HDDから消えたデータを無料で復元する方法3つ

HDDからデータが消えてしまいました!心配しないでください、この記事では消えたデータを復元するための4つの方法をご紹介します。また、重要なデータを損失から保護するために、記事で紹介する方法でHDDのバックアップを取ることをお勧めします。

Machi

By Machi / 最終更新日 2024年03月29日

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ユーザー事例:どのようにしてHDDからデータを復元できるのか?

 

間違えて、ハードディスクのデータを全部消去してしまいました。
ナビはトヨタの純正で、消えてしまったデータは全て音楽のデータです。
ディーラーに問い合わせたら復元は無理と言われました。
ホントに復元は無理なのでしか??
皆さん教えてくださいよろしくお願いします!!

--YAHOO!知恵袋からの質問

HDDからデータが消える原因とは?

データ損失は非常によくあることで、何の意図もなく起こることもあります。以下のような原因でハードディスクのデータが失われることがあります:

  • ハードドライブ領域の変更:時折、ハードドライブのパーティションを分割、サイズ変更することはデータの喪失につながる可能性があります。
  • ハードドライブのフォーマット:HDDを誤ってフォーマットしてしまうことで、すべてのデータが消えてしまいます。フォーマットは、ドライブを初期化し、ファイルシステムを再構築する作業であり、データの復元が難しい状況となります。

HDDから消えたデータを無料で復元する方法

  • 物理的な障害:ハードディスクドライブは精密な機械であり、物理的なダメージや故障が発生することがあります。ハードディスク内の部品が故障すると、データへのアクセスが不可能になり、データの喪失が発生します。
  • 電力問題:突然の電力の喪失や電源のサージ(急激な電圧の変化)が、データに影響を与えることがあります。電源が途切れるとデータの書き込みが中断され、データの一部または全体が破損する可能性があります。
  • ウイルスやマルウェアに感染:HDDがウイルスやマルウェアに感染すると、データが破壊されたり暗号化されたりすることがあります。特にランサムウェアと呼ばれるマルウェアは、データを人質にして身代金を要求することがあります。

ハードディスクからデータを無料で復元する方法

HDDからデータが消える原因を把握した後、このセクションではHDDからデータを復元するための3つの方法をご紹介します。

方法1. より使いやすいデータ復旧ソフトMyRecoverを使用してHDDからデータを復元する

HDDのデータ損失は、フォーマット、システムのクラッシュ、ウイルス感染など、さまざまな理由によって引き起こされる可能性があります。

強力なWindowsデータ回復フリーソフトであるMyRecoverを使用すると、消えたデータを簡単に復元することができます。さらに、直感的で分かりやすいGUIインターフェースを搭載しているので、使うには専門知識が必要なく、初心者でも気軽に使えます。

では、MyRecoverをダウンロードし、インストールして次の手順に従ってHDDから消えたデータを取り戻しましょう。

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ステップ 1. MyRecoverを起動します。復元したいデータが元に保存されていたボリュームまたはパーティションを選択し、「スキャン開始」をクリックします。

スキャン開始

ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。

ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル/フォルダ名を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。

検索ボックスとフィルター

  • 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
  • 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
  • サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。

ステップ 3. 復元したいデータを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。

復旧

👀注意:
  • MyRecoverの無料版では、毎回30MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
  • 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。

方法2. バックアップと復元を使用してHDDからデータを復元する

「バックアップと復元」は、Windowsに標準搭載されているバックアップツールであり、失われたデータの復元に役立ちます。

ただし、データが消えた前に、この機能が有効になっている必要があります。さもなければ、この機能を利用できません。さらに、「バックアップと復元」は、Cドライブしかバックアップできないので、Cドライブにあるデータのみを復元できます。

ステップ 1. 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。

バックアップと復元

ステップ 2. 「復元」タブの下にある「ファイルの復元」ボタンをクリックします。

ファイルの復元

ステップ 3. 「フォルダの参照」または「ファイルの参照」オプションを選択し、復元したいデータを探します。追加できたら、「次へ」をクリックします。

フォルダーの参照

ステップ 4. ニーズに応じて復元したいものを元の場所または新しい場所に保存します。復元先を選択できたら、「復元」をクリックします。

復元

方法3. Windows File Recoveryを使用してHDDからデータを復元する

Microsoftが提供するデータ復旧ツール-Windows File Recoveryを使用すると、HDDから消えたデータを復元することもできます。

ただし、Windows 10バージョン2004以降で利用できます。それに、コマンドラインベースなので、初心者にとっては使い勝手が難しい場合もあります。データ復元には慎重さが求められるため、正確なコマンドを入力することが重要です。

ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。

入手

ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。

管理者として実行

ステップ 3. コマンドプロンプトで次のコマンド形式でコマンドを入力します:

winfr {ソースドライブ}: {ターゲットドライブ}: [/モード] [/スイッチ]

ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所
ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
スイッチ:スキャン範囲を絞る

Enter Winfr Source Drive

次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。

①. モードを選択するために、まずファイルが元に保存されていたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。削除されたファイルを保存したドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。

ファイルシステムを確認

②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:

ファイルシステム 状況 推奨モード
NTFS 最近削除した デフォルト(Default mode)
NTFS しばらく前に削除された まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す
NTFS ディスクをフォーマットした まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
NTFS ディスクが破損した まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
FATおよびexFAT すべての状況 シグネチャー

③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:

パラメータ/スイッチ 説明 対応モード    
/n

/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。

例:

/n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。

/n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。

/n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。

/n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。

デフォルト
/y: 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 シグネチャー
/p:

復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。

すべてのモード
/segment セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション セグメント
/signature シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション シグネチャー

例えば、Cドライブの「pics」フォルダから「.jpg」拡張子を持つファイルをDドライブに復元したい場合、「Winfr C: D: /n \Users\pics\* .jpg」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。そして、「y」キーを押して確認します。

winfr

ボーナスのヒント:ハードディスクのデータ損失を防ぎ、データの安全を守る方法

知っていますか?高価なデータ復旧サービスを含むすべてのデータ復旧方法でも、失われたデータをきっと復旧できることを保証できません。

データを損失から守るために、バックアップが必要です。

Windowsには、バックアップと復元(Windows 7)、ファイル履歴、システムの保護の3つのバックアップツールを備えています。しかし、これらのツールはそれぞれの制限があります。さらに、最も重要なことは、深刻なシステム問題が発生した場合、これらのツールのいずれかで作成したバックアップでは問題が解決しない可能性があるということです。

したがって、より深刻なシステム問題に対応できるバックアップを作成したい場合あるいは、バックアップをより柔軟で作成したい場合、無料で使えるサードパーティー製のバックアップ&復元ソフト-AOMEI Backupper Standardをお勧めします。このソフトは:

複数のバックアップモード:システム、ファイル/フォルダ、ディスク、パーティションのバックアップをサポートしています。バックアップ対象に応じて必要なモードを選択することができます。
ほとんどのストレージデバイスに対応:内蔵/外付けHDD/SSD、クラウドストレージ、共有フォルダ、USBメモリ、SDカード、およびNASデバイスなどほとんどのストレージデバイスをバックアップ先として設定することができます。
自動バックアップ:自動バックアップをサポートしています。毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つの自動バックアップモードから選択できます。
ブータブルメディアの作成:バックアップ回復用のブータブルUSB/CD/DVDを作成することができます。これによって、システムが正常に起動できない場合でも、作成されたバックアップを復元できます。
全Windows PCに対応:Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。Windows Serverユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。

では、次の手順に従ってAOMEI Backupperを使用してHDDをバックアップしましょう。

ステップ 1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールして開きます。「バックアップ」→「ディスクバックアップ」を順にクリックします。

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ディスクバックアップ

ステップ 2. 「ディスクを追加」をクリックして、バックアップしたいディスクを選択します。複数のディスクを一度にバックアップできますが、復元する場合に一つずつ復元する必要があります。

ディスクを追加

ステップ 3. バックアップファイルの保存先を選択します。

保存先を選択

下の3つのオプションをクリックし、バックアップをカスタマイズできます:
オプション:他のバックアップと区別するためのコメントを書き込んだり、システムバックアップの圧縮レベルを選択したり、バックアップ完了後の電子メール通知を設定したりすることができます。
スケジュール:この機能では、毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つのモードから、自動バックアップを設定することができます。
スキーム:フルバックアップ、変更された部分のみバックアップする増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動クリーンアップを設定することができます。差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップはProfessional版で利用可能です。

ステップ 4. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。

開始

まとめ

この記事では、HDDから消えたデータを復元するための3つの方法をご紹介しました。事前に「バックアップと復元」が有効になっており、バックアップを作成した場合、方法1に従ってバックアップから消えたデータを復元することができます。バックアップを持っていない場合、方法2または方法3をご利用ください。方法2は専門知識がある方により適しています。コマンドに苦手な方には、方法3をご利用ください。お役に立てれば幸いです。

結論として、データの損失は非常に厄介なものです。このような予期しない状況を避けるためには、事前にハードディスクや重要なファイル/フォルダのバックアップを作成するようにしてください。バックアップがあれば、データがどんな原因で失われても簡単に取り戻せます。

Machi
Machi · この記事を書いた人
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。