完全削除したPPTファイルを復元する方法2つ【パワーポイント】

PPTファイルをPCから完全削除してしまいました!復元するにはどうすればよいでしょうか?この記事では、2つのフリーソフトで完全に削除したパワーポイントファイルを復元する方法について詳しくご説明します。重要なPPTファイルを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。

Machi

By Machi / 最終更新日 2024年04月01日

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完全に削除したPPTファイルは復元できるか?

パワーポイント(PowerPoint)は、Microsoftが提供するプレゼンテーションソフトウェアで、ビジュアルなスライドを使って情報を伝えるためのツールです。テキスト、画像、グラフ、動画などさまざまな要素を組み合わせ、プロフェッショナルなプレゼンテーションを作成することができます。

ビジネス、学術、教育などさまざまな分野で広く利用され、視覚的な要素を活用して情報を効果的に伝えることができます。学習や仕事におけるその重要性のために、毎日多くのPPTファイルが生成されます。

しかし、一部のユーザーがPPTファイルを誤って削除し、復元方法がわからないと報告しています。

「フォルダを整理している際に誤って重要なPPTファイルを削除してしまいました!復元できますか?具体的にどうすればよいでしょうか?」

pptファイル

このような例はパワーポイントのユーザーにとって珍しいものではありません。

多くの場合に、ユーザーはゴミ箱から削除したPPTファイルを簡単に復元することができましたが、一部の場合にゴミ箱に削除したPPTファイルが見つかりませんでした。これは、ファイルが完全に削除されていることを意味します。

一般的にファイルが、以下の操作によってPCから完全に削除されます:

  1. ゴミ箱からそれらのPPTファイルを再度削除する
  2. ゴミ箱を空にする
  3. 「Shift」+「Del」キーでPPTファイルを削除する
  4. ゴミ箱が「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」に設定される

また、ファイルが8998MBより大きい場合、それはゴミ箱に移動されず、直接パソコンから削除されます。ただし、通常はPPTファイルはあまり大きくありません。

なら、これらの方法で削除したPPTファイルを取り戻すことが可能でしょうか?

心配しないで、もちろん可能です。

削除されたPPTファイルが新しいデータに上書きされない限り、専門的なデータ復旧ソフトで自力で取り戻すことができます。興味のある方、読み進めてください。

完全に削除したPPTファイルを復元する方法

このパートでは、完全削除後にパワーポイントファイルを復元する方法を2つご紹介します。自分の状況に合った方法を選ぶことができます。

❌注意:

PPTファイルが復元されるまで、そのPPTファイルが保存されていたドライブに新しいデータを保存しないでください。さもなければ、復元可能なPPTファイルが新しいデータに上書きされ、復元できなくなることがあります。

方法1. Microsoft公式データ復旧ツール-Windows File Recoveryを使用する

実際に、バックアップがある場合はデータやファイルを削除しても復元できます。しかし、バックアップを持っていない場合に専門ツールを利用することを推奨します。

ここでは、まずMicrosoftからリリースした、完全無料なデータ復旧ツールWindows File Recoveryをご紹介します。このツールを使用して、HDDから失われたPPTファイルを復元することができます。

復元を行うには、コマンドを使わなければならないので、コマンドにそれほど詳しくない方には使いにくいかもしれませんが、試す価値はあります。

次に、Windows File Recoveryを使用して完全削除したPPTファイルを復旧する方法をご紹介します。

❌注意:

Windows File Recoveryは、Windows 10バージョン2004以降でしか利用できません。

ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。

入手

ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。

管理者として実行

ステップ 3. 前述のように、Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。

winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]

  • ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所
  • ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
  • モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
  • スイッチ:スキャン範囲を絞る

Enter Winfr Source Drive

次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。

①. モードを選択するために、まず復元したいファイルが元に保存されていたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。そのドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してファイルシステムを確認します。

ファイルシステム

②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:

ファイルシステム 状況 推奨モード
NTFS 最近削除した デフォルト(Default mode)
NTFS しばらく前に削除された まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す
NTFS ディスクをフォーマットした まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
NTFS ディスクが破損した まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
FATおよびexFAT すべての状況 シグネチャー

③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:

パラメータ/スイッチ 説明 対応モード    
/n

/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。

例:

/n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。

/n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。

/n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。

/n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。

デフォルト
/y: 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 シグネチャー
/p:

復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。

すべてのモード
/segment セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション セグメント
/signature シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション シグネチャー

例えば、Cドライブから完全削除したPPTファイルをⅮドライブに復元したい場合、「winfr C: D: /extensive /n * .ppt」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。

ステップ 4. 「Continue?」が表示されたら、「Y」キーを押してスキャンと復元を確認します。

方法2. 使いやすいサードパーティー製のデータ復旧ソフトMyRecoverを使用する

ご覧のように、Windows File Recoveryは専門知識のあるユーザーにより適しています。コマンドに苦手な方には、このツールは少し複雑でしょう。そして、復旧率が低いので、必要なPPTファイルを復元できない場合があります。

より使いやすいデータ復旧ソフトを利用したいユーザーには、サードパーティー製のデータ復旧フリーソフト-MyRecoverをお勧めします。

このソフトは直感的なインターフェースを搭載していて、操作も簡単、3ステップだけで、内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから完全削除したPPTファイルを迅速に取り戻すことができます。初心者でも気軽に使えます。また、スキャン中に、ファイルのレビュー、フィルタリングや検索が可能です。スキャンが完了するまで待つ必要ななく、見つかったファイルを直接復元できます。

では、下のボタンをクリックし、このWindows 11/10/8.1/8/7対応の強力なツールをダウンロードし、インストールして使ってみましょう。

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ステップ 1. MyRecoverを開きます。削除されたPPTファイルが元に保存されていたドライブを選択し、「スキャン開始」ボタンをクリックします。

スキャン開始

ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。検索ボックスでPPTファイルの拡張子またはファイル名と入力して検索します。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。

pptxを検索

ヒント:また、スキャン範囲を一層縮むために、「フィルタ」で「種類」「更新日」「サイズ」からファイルをフィルダすることもできます。

ステップ 3. 復元するPPTファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックし、保存先を選択し、削除されたPPTファイルが復元されます。

復旧

👀注意:
  • MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
  • 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイルを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイルの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。

さらに読む:将来のPPTファイルの損失を防ぐには?

以上は、完全削除したパワーポイントファイルを復元するための2つの方法でした。お役に立てれば幸いです。

注意すべきなのは、高価なデータ復旧サービスでも、完全削除・紛失したPPTファイルを必ず復旧できることを保証できません。したがって、ファイル損失を防ぐために、予防策を講じる必要があります。

👉 まずは、重要なPPTファイルを格納しているフォルダを定期的に別のデバイス(クラウドストレージ、USBメモリや外付けHDDなど)にバックアップすることをお勧めします。バックアップがあれば、PPTファイルがどんな原因で失われても簡単かつ迅速に復元することができます。

👉 さらに、電力不足や意図しないシャットダウンのために、ユーザーは保存せずにPPTファイルを閉じることがあるかもしれません。その場合、パワーポイントの自動保存機能が役立ちます。次の手順に従って有効にしましょう:

ステップ 1. パワーポイントを開きます。「ファイル」→「オプション」を順にクリックします。

ステップ 2. そして「保存」をクリックします。次に、「PowerPointの既定でクラウドに保存されている自動保存ファイル」と「次の間隔で自動回復用データを保存する」(必要に応じて自動保存の頻度をカスタマイズできます)にチェックを入れて、「OK」をクリックします。

自動保存

これらの対策を講じることで、パワーポイントファイルの損失を最小限に抑えることができます。
Machi
Machi · この記事を書いた人
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。