未保存/削除/破損したPSDファイルを復元する方法【Win/Mac】
クラッシュしたり削除した後のPhotoshopファイルを復元する方法は?この記事から、WindowsとMacで削除された、保存されていない、破損したPSDファイルを復元するための方法を取得できます。
Adobe Photoshop CCはプロのグラフィックエディターで、ウェブデザインや画像の編集、3Dアートワークの作成が可能です。しかし、高い使用頻度によりクラッシュやファイル紛失の問題が発生することがあります。この記事では、それらの問題の原因と解決策について説明します。
なぜPSDファイルが紛失するのか?
一日中Photoshopで作業するようなプロフェッショナルな方は、おそらくPhotoshopファイルの紛失に遭遇しているかもしれません。以下に、問題の可能性のある原因を示します。
- 人為的なエラー:変更を保存せずにPhotoshopを閉じる、PSDファイルを誤って削除する、PSDファイルに上書き保存するなど
- Photoshopまたはシステムの突然のクラッシュまたはフリーズ
- 予期しない停電またはシステムシャットダウン
- 破損したPSDファイル
可能な原因を知ったら、削除されたまたは保存されていないPhotoshopファイルを復元するにはどうすればよいでしょうか?
失われたファイルを復元するには、最も重要な点は復元をできるだけ早く行うことです。データの回復は時間の経過に敏感な作業であり、上書きされる前に行う必要があります。さもなければ、復旧できなくなることがあります。
これを防ぐために、Photoshopファイルが紛失したことに気付いたら、このデバイスの使用をやめるか、その中に新しいデータを保存しないことをお勧めします。
Windows/Macで削除された・紛失したPhotoshop(PSD)ファイルを復元する方法
削除されたファイルは最初にゴミ箱に移動されます。したがって、ハードドライブからファイルを誤って削除した場合は、まずゴミ箱をご確認ください。
削除されたファイルがゴミ箱にない場合でも、MyRecoverやPhotoRecなどのデータ復旧ソフトを使用して復旧することができます。次にその方法を詳しくご案内します。
💻 Windowsで無料ソフトを使用して完全削除されたPSDファイルを復元する場合 | 👉 方法1 |
🍎 Macで無料ソフトを使用して完全削除されたPSDファイルを復元する場合 | 👉 方法2 |
💿 PSDファイルが削除された前に、標準バックアップ機能が有効になっている場合 Windows:「ファイル履歴」または「システムの保護」 |
👉 方法3 |
方法1:MyRecoverで削除されたPSDファイルを復旧する【Windows】
MyRecoverは、Windows PCおよびWindows Server対応の専門的なデータ復旧フリーソフトで、削除されたまたは紛失したPhotoshopファイルを復旧できます。それだけでなく、Word文書、Excelファイル、PPTファイル、画像、動画、圧縮ファイルなど、200種類以上のファイルの復旧をサポートしています。
スキャン中に、ファイルをフィルタリング・検索・レビューすることができます。必要なファイルが見つけたら、直接復旧でき、スキャンが完了するまで待つ必要がありません。最速でファイルを取り戻せます。- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、psd、avi、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど200種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
では、上のボタンをクリックし、この強力なフリーソフトをダウンロードし、インストールしましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動し、削除されたPhotoshopファイルが元に保存されていたパーティションまたはデバイスを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. スキャン範囲を縮めるために、検索バーで「.psd」と入力します(ファイル名を覚えている場合、直接ファイル名を検索できます)。これで、ファイル名に「.psd」を含むファイルのみリストに表示されます。また、「フィルター」で、ファイルを種類、更新日、サイズによってフィルタリングすることもできます。
ステップ 3. その後、リストから復元したい削除または紛失したPSDファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、最大500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイルを元のドライブに復元すると、削除されたファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法2:PhotoRecで削除されたPSDファイルを復元する【Mac】
PhotoRecは、失われた画像ファイルを復元できるMacコマンドラインデータ復旧ソフトです。GUIインターフェースが搭載していないので、コマンドまたは英語に苦手な方には、使いにくいかもしれません。
ステップ 1. MacにPhotoRecをダウンロードしてインストールします。ターミナルでPhotoRecを起動します。Macのパスワードを入力する必要があります。
ステップ 2. 削除されたPSDファイルが保存されていたパーティションまたはディスクを選択します。「Enter」キーを押して続行します。
ステップ 3. 指示に従ってパーティションのタイプ(「Mac」)とファイルシステムを選択します。「Enter」キーを押して進みます。
ステップ 4. 復元したPSDファイルを保存するフォルダを選択します。Macで削除されたPhotoshopファイルを復旧するには、「C」キーを押します。
復旧が完了したら、削除されたPSDファイルが保存先フォルダにあるかどうかをご確認ください。
方法3:バックアップから削除されたPSDファイルを復元する【Windows/Mac】
PSDファイルを誤って削除したり、上書き保存したりした場合は、以前のバージョンやTime Machineを使用してファイルを簡単に復元できます。
Windowsの場合:
Windowsには「以前のバージョン」という復元機能を備えます。PSDファイルが失われた前に、「ファイル履歴」または「システムの保護」が有効になっている場合にこの機能を使用して削除されたまたは上書きされたPSDファイルを復元できます。
ステップ 1. PSDファイルが元に保存されたフォルダに移動し、右クリックして「プロパティ」→「以前のバージョン」をクリックします。
ステップ 2. ファイルが失われた前に作成したバージョンをクリックし、他のファイルに影響を与えないために、「復元」ではなく、「開く」を選択します。復元したいPSDファイルを見つけたら、元の場所または他の場所にコピペします。
Macの場合:
ステップ 1. バックアップドライブをMacに接続します。次に、メニューバーにあるTime Machineアイコンをクリックし、「Time Machineに入る」を選択します。
ステップ 2. 画面右端のタイムラインまたはウインドウの右にある矢印から復元するPSDファイルを探します。
ステップ 3. 必要なPSDファイルが見つけたら、選択して「復元」をクリックします。
Windows/Macで保存されていないPhotoshop(PSD)ファイルを復元する方法
Photoshopファイルを保存し忘れた場合や他の理由でファイルが消失した場合は、以下の方法でPhotoshop CS6やPhotoshop CC 2015、2017、2018、2019などで保存されていないファイルを回復することができます。
方法1:最近使用したファイルから保存されていないPSDファイルを復元する【Windows/Mac】
Adobe Photoshopは最近開いたファイルのリストを保持しています。作業中に保存を忘れたPSDファイルは、最近使用したファイルの中に見つけることができます。
この方法は、保存されていない期間が長すぎる場合や他のファイルを作業中に開いた場合には機能しません。
ステップ 1. WindowsまたはMacでPhotoshopを再起動します。「ファイル」→「最近使用したファイルを開く」に移動します。最近開いたファイルが表示されます。
ステップ 2. 保存されていないPSDファイルを開き、新しい場所に保存します。すると、保存されていないPhotoshopファイルがすぐに復元されます。
方法2:自動保存機能で保存されていないPSDファイルを復元する【Windows/Mac】
Photoshopの自動保存機能は、編集されたPSDファイルを定期的にバックアップするためにデフォルトで有効になっています。ただし、一部のバージョンでは自動保存機能がオフになっている場合もあります。まず、有効になっているかどうかを確認してください。
Adobe Photoshopを開きます。Photoshopの「編集」→「環境設定」→「ファイル管理」→「ファイルの保存オプション」の「復元情報を次の間隔で自動保存」がチェックされているかどうかを確認します。
Windowsの場合:
Windowsでは、AutoSaveフォルダはデフォルトで非表示になっています。したがって、エクスプローラーで隠しファイルを表示させる必要があります。
手順:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開き、「表示」タブ→「オプション」→「表示」タブを順にクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択し、「OK」をクリックします。
ステップ 1. Adobe Photoshopを開きます。ファイル名に「Recovered」と表示される最後に保存されたバージョンが表示されます。変更せずに新しい場所に保存します。
ステップ 2. 回復されたファイルが自動的に開かれていない場合は、AutoSaveフォルダに移動します。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe Photoshop(CS6またはCC)\AutoRecover
ステップ 3. フォルダ内で復元したいPSDファイルを見つけ、Photoshopでそれを開いて保存します。
Macの場合:
Windowsとは異なり、MacではAutoSaveフォルダが隠されていないので、直接アクセスすることができます。まず、Adobe Photoshopを開き、最後に保存されたファイルバージョンがあるかどうかを確認します。
ステップ 1. 以下のファイルパスを入力してMac上のAutoSaveフォルダにアクセスします。
~\Library/Application Support/Adobe/Adobe Photoshop %version_name%/AutoRecover
ステップ 2. 保存されていないPhotoshopファイルを見つけ、それを新しい場所に保存します。
方法3:Tempフォルダから保存されていないPSDファイルを復元する【Windows/Mac】
Tempフォルダは作業中の一時ファイルを保存します。コンピューターが突然クラッシュして再起動した場合、このフォルダにPhotoshopファイルがあることがあります。
Windowsの場合:
Windowsコンピューターでは、Tempフォルダも非表示になっています。したがって、まずエクスプローラーで隠しファイルを表示させる必要があります。
ステップ 1. エクスプローラーで次のパスに移動し、Tempフォルダを開きます。
C:/Users/ユーザー名/AppData/Local/Temp/
ステップ 2. Tempフォルダに保存されていないPSDファイルがあるかどうかを確認します。必要なPSDファイルが見つけたら、その拡張子を「.temp」から「.psd」に変更します。次に、Photoshopで開いて保存します。
Macの場合:
Macにも同様のフォルダがあり、一時的なPhotoshopファイルを保存します。ただし、このフォルダにアクセスすることは安全ではありません。なぜなら、Macはこのフォルダに重要なシステムファイルを書き込み保護で保存しているからです。Tempフォルダで重要なファイルを誤って削除すると、Macが起動しなくなる可能性があります。
ステップ 1. 「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」に移動して「ターミナル」を実行します。
ステップ 2. 「ターミナル」で「open $TMPDIR」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ 3. 次に、「Temporaryitems」に移動し、PSDファイルを見つけて、Photoshopで開き、新しい場所に保存します。
Windows/Macで破損したPSDファイルを修復する方法
PSDファイルが保存されていない状態で破損した場合があります。幸いにも、PhotoshopはPSD Repair Kitという修復ツールを提供しています。オリジナルのコンテンツを最大限に保持しつつ、独自のコアを活用してファイルに生じた損傷を分析し、修復可能な要素を特定し、故障したファイルからこれらの要素を抽出します。
ステップ 1. ブラウザでPSD Repair Kitの公式サイトにアクセスします。「ファイルを選ぶ」をクリックして破損したPSDファイルをアップロードします。
ステップ 2. メールアドレスを入力し、「次のステップ」をクリックします。PSDファイルがサーバーに送信され、修復が開始されます。
ステップ 3. プロセスが完了したら、「ダウンロード」をクリックして修復できたPSDファイルを保存します。
PSDファイルの破損を防ぐ方法
PSDファイルの破損原因はさまざまです。ウイルス攻撃、ソフトウェアのバグ、人為的なミス、システムの不適切なシャットダウンなどがあります。これらの破損を回復するだけでなく、ファイルの破損を防ぐために次のような有用な提案があります。
- Photoshopを常に最新の状態に保ちます。ソフトウェアのバグによるファイルの破損を防ぐために、Photoshopを常に最新の状態に保つことが重要です。
- Windows Defenderなどのウイルス対策ソフトウェアを使用して定期的にディスクをスキャンします。コンピュータ上のウイルスやマルウェアを検出するのに役立ちます。
- 重要なPSDファイルのコピーを少なくとも3つ作成します。元のファイルと2つのバックアップを保持し、それらを2つの異なる場所に保存し、そのうちの1つはオフサイトに保存します。このために、無料のバックアップソフト-AOMEI Backupper Standardを試してみてください。
- 🚩参考記事:ファイルやフォルダをバックアップする方法
Photoshopファイルの復元に関するよくある質問
Photoshopの復元ファイルはどこに保存されますか?
Photoshopは一時ファイルを保存しますか?
Photoshopの最近使用したファイルをクリアする方法はありますか?
まとめ
Photoshopファイルの復元方法は難しくありません。削除されたファイルや保存されていないファイルを復元するための効果的な方法があります。PSDファイルが削除された場合は、まずゴミ箱をチェックし、MyRecoverなどのデータ復旧ソフトウェアを試してみてください。
PSDファイルを保存し忘れた場合は、WindowsまたはMacの場合、さまざまな方法があります。状況に応じて適切な方法を選択してください。