詳細解説:保存したのに消えたワードを復元する方法5選
保存したばかりのワードファイルが見つからないといった問題に遭遇したことはありますか?この記事では、消えたワードファイルを復元するための5つの方法についてご紹介します。
なぜ保存したワード文書が消えてしまうのか?
「至急お願いします!!大学の課題でWordで文書を書いたものをきちんと上書き保存してから閉じたのですが何故かその保存したデータが全て消えていました。復元の仕方を調べて「保存されてない文書の回復」をする方法を試したのですが、STARTUPというファイルが出てきただけでそのファイルの中には何もありませんでした。どうやったら復元出来るのでしょうか?消えたのはダウンロードした文書に書き込んでいたデータでした。読みにくい文章ですみませんm(_ _)m」
ワード文書を編集して保存したつもりが、なぜかファイルが消えてしまった――これは多くの人が経験するストレスフルな状況です。文書が消えてしまうと、重要な情報も一緒に消えてしまう可能性があります。
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 次に、その主な理由をいくつかご説明します:
- 誤った保存先やファイル名:ワード文書を保存する際、誤って別のフォルダや誤ったファイル名を指定してしまった可能性があります。
- ストレージの問題:ドキュメントが保存されたデバイスのストレージに問題があるか、ネットワーク経由で保存した場合に通信エラーが発生している可能性があります。
- ワードやオペレーティングシステムの問題:ワードや使用しているオペレーティングシステムにバグや問題がある場合、ファイルの保存に関する不具合が発生する可能性があります。
ワード文書がどんな原因で失われても、心配しないでください、復元が可能です。次に、消えたワードファイルを復元するためにいくつかの方法をご紹介します。
消えたWord文書を復元する方法
保存したWord文書が見つからない場合、どうすればいいでしょうか?長時間にわたって文書を作成し、保存し続けているのに見つからなくなったら、きっとイライラするでしょう。
このセクションでは、保存したのに見つからないワード文書を復元する方法を5つご紹介します。ファイルがどんな原因で失われるのかわからない場合、順に試してみることをお勧めします。
方法1. ファイルを検索する
保存したWord文書が見つからない場合、保存したことに自信がある場合、Word文書はあまり使用しない場所に保存されている可能性があります。または、パスが長すぎて覚えていない可能性もあります。したがって、ファイルを検索してその保存場所を特定して復元することができます。これは消えた文書を見つけるための最も簡単な方法です。
保存したファイル名がわかる場合、検索ボックスを使ってデータを特定できます。
ステップ 1. 「Win」+「S」キーを押して検索ボックスを開きます。ファイル名を入力します。
ステップ 2. 検索結果から消えたファイルがあるかどうかを確認します。
具体的な名前を覚えていない場合でも、エクスプローラーを使用してファイルを検索できます。
ステップ 1. 「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラー」を実行します。
ステップ 2. 検索ボックスにファイル名またはキーワードを入力します。
ステップ 3. 検索結果が完了するのを待ちます。検索結果から消えたファイルがあるかどうかを確認します。
方法2. Wordの保存されていない文書の回復機能を使用する
この方法でワードファイルが見つからなかった場合、そのファイルは保存されていない可能性があります。しかし、心配しないでください、ワードには、「保存されていない文書の回復」機能を備えます。この機能を使用して未保存の文書を取り戻すことができます。
ステップ 1. Wordを開き、「ファイル」タブ→「開く」→「保存されていない文書の回復」ボタンを選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウから消えたファイルを選択し、「開く」をクリックして名前を付けて保存します。
方法3. ごみ箱を確認する
検索で見つからない、ファイル回復用の場所にも必要なワード文書がない場合に、ファイルが誤って削除された可能性があります。この時、まず「ごみ箱」をチェックしましょう。
デスクトップから「ごみ箱」を開きます。削除されたワードファイルを見つけて右クリックし、「元に戻す」をクリックします。すると、ワードファイルは元の場所に戻ります。
方法4. データ復旧フリーソフトで消えたWord文書を復旧する
上記の方法をすべて試しても、消えたワードファイルを取り戻しない場合にはどうすればよいでしょうか?もしごみ箱にも見つからないなら、PCから完全に削除されたかもしれません。
このような場合、消えたワードファイルを復元する最良の方法は、無料で使えるデータ復旧ソフト-MyRecoverを使用することです。このソフトはインターフェースが直感的で、操作もシンプルで、3ステップだけで、消えたワード文書を復旧することができます。多くの時間を節約します。
- 高い復旧率で、迅速に失われたファイルを取り戻すことができます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータを復旧できます。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、mov、doc、xlsx、ppt、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
では、上のボタンをクリックし、MyRecoverをダウンロードし、次の手順に従って消えたワードファイルを取り戻しましょう。
ステップ 1. MyRecoverをインストールして起動します。紛失・削除したワードファイルが元に保存されていたパーティションを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。紛失・削除したワードファイルをより早く見つけるために、検索ボックスにファイル名または拡張子(一般的には.docです)を入力して検索します。また、「フィルター」でファイルを種類・更新日・サイズからフィルタリングすることもできます。
ステップ 3. 復元したいワードファイルを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
方法5. Windows File RecoveryでWord文書を復元する
専門知識のあるユーザーは、Microsoftが開発したデータ復旧ツール-Windows File Recoveryを使用することができます。このツールが完全無料で、削除・紛失した文書を復旧することができます。
だたし、コマンドラインソフトであるので、復旧を行うにはコマンドを使わなければなりません。さらに、Windows 10バージョン2004以降でのみ利用可能です。
コマンドに慣れていて、お使いのシステムがWindows 10バージョン2004以降である場合、次の手順に従って失われたワードファイルを復旧しましょう。
ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. 前述のように、Windows File Recoveryの基本的なコマンドが次のとおりです。
winfr [ソースドライブ]: [ターゲットドライブ]: [/モード] [/スイッチ]
ソースドライブ:失われたファイルが元に保存されていた場所
ターゲットドライブ:復元したファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
スイッチ:スキャン範囲を絞る
次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。
①. モードを選択するために、まず復元したいワードファイルが元に保存されていたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。そのドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してファイルシステムを確認します。
②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト(Default mode) |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
例えば、C:\Users\Documentsから「FileRecovery」というワード文書をEドライブに復元する場合は、「winfr C: E: /n \Users\Documents\ FileRecovery.docx」と入力して、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 4. その後、「Continue?」が表示されたら、「Y」キーを押してスキャンと復旧を行います。
復旧が完了した後、復元先に必要なワードファイルが復旧されたかどうかを確認します。
まとめ
この記事では、Windowsで保存したのに消えたワードファイルを復元する方法を5つご紹介しました。もし、ごみ箱やWindows File Recoveryで消えたワードファイルが見つからなかった場合は、MyRecoverが最良の選択肢です。
また、データ損失から重要な文書を保護するために、文書を保存するフォルダを定期的にバックアップすることをお勧めします。こうすれば、ウィルス攻撃やシステムクラッシュなどによってデータが破損したり紛失したりしても、バックアップを使用してすばやく取り戻せます。
どのバックアップ方法を選ぶのがよいかわからない場合、次の記事を参考にして自分の状況に合った方法を選びます。
方法5選|Windows11で特定のフォルダをバックアップする完全ガイド
*Windows 10でも有効です。